Microsoft Teams の新機能 | 2019 年 8 月
※本ブログは、米国時間 8/30 に公開された What’s New in Microsoft Teams | August 2019 の抄訳です。
8 月の更新では、個人の生産性を向上させる機能と、あらゆる利用形態の Teams で効果的な通話や会議を行えるようにするための更新を追加しました。この 1 か月間にリリースした魅力的な新機能をまとめましたので、ご覧ください。
チャットとコラボレーションに関する新機能
フォーカス時間: 予定どおりの業務遂行をサポート
「フォーカスしたところにエネルギーは流れる」と、米国人作家 Wayne Dyer 氏は述べています。多忙になると、会議や約束があって 1 日の予定が埋まってしまい、だれにも邪魔されずに自分の業務に集中する時間を確保し忘れるということがあります。MyAnalytics は、自分の作業パターンを分析し、よりスマートな働き方を教えてくれます。たとえば、今週は会議で埋まっていることが判明すると、「フォーカス時間」を確保するために自分の予定表に AI による推奨事項が表示されます。MyAnalytics を通じて「フォーカス時間」を設定すると、Teams ではその時間になるとプレゼンスが「focusing (フォーカス中)」に変わります。フォーカス時間中はすべての通知がオフになり (優先アクセスの設定に基づく)、その間ずっと集中できるようになります。このプレゼンスの詳細については、こちらをご確認ください。
通話と会議に関する新機能
Microsoft Teams Rooms のインテリジェント キャプチャ機能搭載のコンテンツ カメラ: 遠隔地からもホワイトボード セッションに参加
高度なテクノロジを身近で利用できるようになったとはいえ、今もなお、物理的なホワイトボードは多くの会議スペースで重要な役割を担っており、便利なコラボレーション ツールとして重宝されています。Teams はリモート メンバーにすばらしい会議エクスペリエンスを提供しますが、リモートだとやはり内容を把握しづらく、ホワイトボード セッションに積極的に参加できないという難点がありました。
今回、Microsoft Teams Rooms アプリが更新され、「コンテンツ カメラ」機能が追加されました。このテクノロジにより、室内のホワイトボードを検出、トリミング、フレーム化し、離れた場所にいるメンバーと内容を共有できます。さらに、だれかがホワイトボードの前に立っても視界は遮られず、その向こうにあるボード上の文字を確認できます。
この便利なエクスペリエンスの詳細については、こちらの記事をご覧ください。
会議ファースト: Microsoft Teams の会議機能を Skype for Business Server のお客様に提供
「会議ファースト」は、Teams で現在提供中の革新的な会議エクスペリエンスを求める Skype for Business Server のお客様に向けて設計された構成モードで、引き続き Skype for Business Server でチャットやエンタープライズ VoIP を使用しつつ、会議のワークロードはクラウドに移行できます。
会議ファースト モードでは、Skype for Business Server のエンタープライズ VoIP ワークロードを必要とするお客様が、並行して Microsoft Teams の高度な会議エクスペリエンスを利用できます。Skype for Business Server のすべてのバージョンがサポートされますが、新しいクライアントになるほど共存エクスペリエンスは向上します。さらに、PSTN ダイヤルイン/ダイヤルアウト機能を利用するには、電話会議機能が含まれる Teams のライセンスが必要です。
ついにオーディオの共有が可能に
お客様のご要望にお応えして、Teams の会議中にオーディオを共有できるようになりました。これにより、物理的な距離に関係なく、どんなメディアからでも、メンバー全員に音声を届けることができます。ぜひご利用になり、PowerPoint プレゼンテーションにビデオを追加してみてください。会議参加者もきっとお待ちかねです! 会議にシステム オーディオを追加する方法については、こちらをご確認ください。
パートナーが提供する通話プラン (日本市場向け)
ソフトバンクが、日本の Office 365 のお客様向けに UniTalk 通話プランの提供を開始しました。この通話プランを通じて、日本市場に特化した PSTN 通話サービスの販売、サポートが提供されます。このロードマップ情報については、こちらをご確認ください。
ダイレクト ルーティングを使用した電話会議 (GCC High および DoD 向け)
この機能を使用すると、メンバーは標準の電話番号を使用して組織の会議に参加できるようになります。この機能を構成するには、GCC High または DoD の機関が、ダイヤルイン アクセスに自らの番号を使用する必要があります。すべての会議の電話機へのダイヤルアウトはダイレクト ルーティングを経由します。このサービスを有効化するには、ダイレクト ルーティングを設定し、ダイヤルイン アクセスに使用できる電話番号を構成する必要があります。このロードマップ情報についてはこちら、ダイレクト ルーティングに関する詳細はこちらをご確認ください。
開発者向けの新機能
モバイル デバイスで使用できる Microsoft Teams の個人用アプリ (開発者プレビュー)
個人用アプリは、Microsoft Teams を拡張、カスタマイズできる重要なパーツです。これを利用すると、組織内のユーザーが Teams 内でサード パーティ製アプリを使用できます。このたび、個人用アプリがモバイル デバイス上の Teams アプリでサポートされることになりました。開発者の皆様が Teams モバイル内でのアプリ エクスペリエンスの動作を確認できるよう、開発者プレビュー モードで個人用アプリをロールアウトしました。マイクロソフトは、2019 年の残りの 3 か月間で、モバイル デバイスのエンド ユーザー向けに個人用アプリを広範にロールアウトすることを目標にしています。
教育機関向けの機能強化
教育機関向け Teams の「課題」タブの強化
課題タブの強化により、今後の予定がわかりやすく表示されるようになりました。これは「To do」リストとして考えてください。教師の場合、確認や採点の作業がどのくらい残っているかが把握できます。生徒の場合、課題の期限が迫っていることがわかります。
教師は、クラスの課題の作成中に同僚や PLC チームからのリソースを追加することができます。課題の画面で [Add resources] を選択し、ファイル ピッカーから追加したいリソースを選ぶだけです。これでもう、チーム間でコンテンツを移動させる必要はありません。
課題の計画と期限の設定を行うときに、終了日も併せて指定することができます。終了日は、提出が遅れたり、修正して再提出したりする課題を受け付けるための猶予期間になり、この日を過ぎてからの提出は許可されません。
この機能強化と、課題に関するその他の更新については、こちらの記事 (英語) をご覧ください。