新たな年に新たなブラウザーを – 新しい Microsoft Edge はプレビューを終え、ダウンロード提供を開始

※日本のお客様に対しては、確定申告への影響を考慮し、Windows Updateを通じた新しいMicrosoft Edgeの配信は令和2年4月1日以降、順次開始される予定です。

国税庁より、申告所得税(及び復興特別所得税)、贈与税及び個人事業者の消費税(及び地方消費税)の申告期限・納付期限が令和2年4月16日まで延長(PDF: 156KB)されることが発表されたことに伴い、Windows Updateを通じた新しいMicrosoft Edgeの配信は令和2年4月17日以降となります(令和2年3月2日追記)。

一年ほど前、マイクロソフトは Microsoft Edge を再構築するにあたり、オープン ソース プロジェクトの Chromium をベースにすることを発表しました。その目的は、あらゆるユーザーのために互換性を強化し、Web 開発者のために断片化を最小限にとどめ、Chromium コミュニティとのパートナーシップを通じて Chromium エンジン自体の改良に貢献することです。さらに、Ignite では Web と検索エンジンに関する新しいビジョンと新しいカラフルなアイコンを発表し、Microsoft Edge と Bing がビジネスに適したブラウザーと検索エンジンである理由を説明しました。現在は、Microsoft Edge をお試しになり、フィードバックをお寄せくださった皆様からの期待の高まりをたいへん嬉しく感じています。

この勢いを受けて、本日、新しい Microsoft Edge のダウンロード提供を開始いたしました。この Microsoft Edge は、サポート対象のすべてのバージョンの Windows および macOS に向けて 90 以上の言語で提供されるほか、iOS 版および Android 版もリリースされ、さらなるクロスプラットフォーム エクスペリエンスが実現します。新しい Microsoft Edge では、高レベルのパフォーマンスが提供され、閲覧時のプライバシーの強化、生産性の向上、価値の拡大に加えて、スピードも従来の Edge の 2 倍に向上しています。また、新しいブラウザーではブラウザーのプライバシーに関するお約束を掲げ、既定で有効になっているトラッキング防止などの新機能をお試しいただけるほか、閲覧中のプライバシー コントロールを 3 段階から選択できます。

もう 1 つの革新的な新機能がオンラインでの体験をカスタマイズできること。たとえば、新しいタブ ページのレイアウト、デザイン、コンテンツを選択することで、作業の流れを止めずに生産性を向上できます。

ここ数か月は、Microsoft Edge の優れた新機能の提供に全力で取り組み、AAD のサポート、Internet Explorer モード、4K ストリーミング、Dolby Audio、PDF への手描き入力、Bing への Microsoft Search の統合、Chrome ベースの拡張機能のサポートなどを追加してきました。

組織全体への展開を予定されている企業または教育機関の IT 管理者の皆様は、オフライン用のパッケージとポリシーをダウンロードいただき、新設された Edge for Business の Web サイトで詳細をご確認ください

新しい Microsoft Edge のプレビュー チャネルでのダウンロード数は数百万件に上り、多数の組織がこれらのチャネルからのパイロット導入を開始しています。企業や教育機関で高い信頼性や可用性が求められる旧来の Web アプリケーションや Web サイトを利用しているものの、最新の Web へのアクセスとセキュリティも必要だという場合は、新たに搭載された Internet Explorer モードに切り替えることで、両方のニーズに対応できます。さらに、Microsoft 365 のお客様は、Microsoft Edge のアドレス バーに文字を入力するだけで、Microsoft Search から組織のイントラネット上のファイル、ユーザー、オフィスの組織図などを簡単に検索できます。早期に導入いただいたお客様からは、これらの機能は非常に有効だという評価を頂戴しています。

新しい Microsoft Edge への移行 – 必要な作業や影響

今回のマイルストーンの達成に伴い、ご利用の PC でどのような作業が必要になるかを簡単にご説明します。新しい Microsoft Edge を入手するには、2 種類の方法があります。今すぐお試しになりたい方は手動でダウンロードが可能です。一般ユーザーの皆様は Windows Update を通じてデバイスに自動的に配信されるまでお待ち頂くこともできます。インストール後には、特に作業を行わなくても、お気に入り、パスワード、フォーム入力情報、基本設定が、新しい Microsoft Edge に自動的に引き継がれます。マイクロソフトのロールアウト計画の詳細については、こちらの記事をご覧ください。

なお、繰り返しになりますが、日本のお客様に対しては、確定申告の影響を考慮し、Windows Updateを通じた新しいMicrosoft Edgeの配信は令和2年4月1日以降、順次開始される予定になっています。

企業の環境内でパイロット導入を行うには、IT 管理者がオフライン展開パッケージをダウンロードする必要があります。法人のお客様の場合は、新しい Microsoft Edge は自動的に展開されません。また、いずれの Microsoft Edge のプレビュー チャネルも新しい Microsoft Edge には更新されないため、それらのチャネルのビルドを共存させてテストや検証に使用することができます。

新しいブラウザーの展開は「スイッチを切り替える」ようにはいかないため、マイクロソフトはこのプロセスをできるだけ簡単にしたいと考えており、Intune や Configuration Manager などのツールによって簡素化を図るだけでなく、お客様の組織における新しい Microsoft Edge への移行を支援すべく取り組んでいます。Ignite では、FastTrack および App Assure での Microsoft Edge のサポートを発表しました。FastTrack では、Microsoft 365、Azure、Dynamics 365 の対象のサブスクリプションをお持ちのお客様の場合、追加料金なしで、組織への Microsoft Edge の展開をお手伝いします。また、Internet Explorer 8 以上、Google Chrome、従来の Microsoft Edge と互換性があるサイトは、新しい Microsoft Edge でも動作します。万が一動作しない場合は、App Assure にご連絡ください。修正をお手伝いします。

今後について

当然のことながら、Microsoft Edge のイノベーション、テスト、新機能の開発はここで終わりではなく、ほんの始まりにすぎません。今後の新機能を一足先に試したいというユーザーの皆様は、引き続き Beta、Dev、Canary の各プレビュー チャネルをご利用になることをお勧めします。これらのプレビュー チャネルのビルドは、今後も Microsoft Edge Insider サイトからダウンロード可能です。これにより、Microsoft Edge の開発中の機能を早期にユーザーにお届けできるだけでなく、Microsoft Edge の強化に役立つ貴重なフィードバックを継続してお寄せいただくことができます。皆様からのご意見は、新しい Microsoft Edge と Web の両方をより良いものにするために活用させていただきます。

皆様のご協力に感謝します

Microsoft Edge Insider のコミュニティにご参加の皆様、そして新しい Microsoft Edge の開発に協力してくださった Chromium コミュニティのエンジニアの皆様に、深く感謝申し上げます。マイクロソフトは引き続き、Chromium オープン ソース プロジェクトに積極的に参加し貢献してまいります。今日までのコミット数は、アクセシビリティや最新の入力方法 -タッチ、音声、デジタル インクなど多岐の分野に渡って 1,900 件を超えています。

今後も、新しい Microsoft Edge で気に入った機能、改善が必要な機能、追加してほしい機能など、ご意見をお寄せください。

改めて心よりお礼申し上げます。この日を迎えられたのは、ひとえに皆様のご協力のおかげです。

Joe Belfiore

※本ブログは、米国時間1/15 に公開された New year, new browser – The new Microsoft Edge is out of preview and now available for download の抄訳に一部、日本マイクロソフトからの発表を含んでいます。

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