2020年8月18日 12:52 AM

Microsoft 365 アプリの Internet Explorer 11 のサポート終了と Windows 10 での Microsoft Edge レガシー版のサービス終了

※ 本ブログは、米国時間 8/17 に公開された ”Microsoft 365 apps say farewell to Internet Explorer 11 and Windows 10 sunsets Microsoft Edge Legacy” の抄訳です。

Office Web版のIE11サポート終了

2021 年 7 月 23 日: 2021 年 8 月 17 日をもって、Microsoft 365 アプリおよびサービスでの Internet Explorer 11 (IE11) のサポートを終了いたします。以降、アプリおよびサービスのユーザー エクスペリエンスが低下したり、接続したりできなくなる可能性があります。IE 11 でのアプリおよびサービスのサポートの終了を円滑に進めるため、数週間から数か月をかけて、スケジュールに沿って個々の機能を終了していく予定です。

2021 年 8 月 17 日以降は、IE 11 から Microsoft 365 にアクセスする際に不具合が生じても、サポートをご提供することができません。また、アプリおよびサービスが終了するまでの期間、新機能が追加されることはなく、ユーザー エクスペリエンスは徐々に低下していくことをご承知おき下さい。

2021 年 8 月 17 日以降のアプリケーション エクスペリエンス:

  • Outlook Web App: AAD アカウントでログインすると、Outlook Web App のフル機能は利用できますが、2021 年 8 月 17 日以降にリリースされる新機能は利用できません。マイクロソフト アカウント (MSA) でログインすると、Outlook Web App Light へリダイレクトされます。
  • エクスプローラーで開く/エクスプローラーで表示 (SharePoint): ドキュメント ライブラリにアクセスする際に、IE11 の専用機能である [エクスプローラーで開く] や [エクスプローラーで表示] を利用しているお客様がいらっしゃいます。混乱が生じないように、IE11 でドキュメント ライブラリにアクセスする場合には、この機能を引き続き利用できるようにいたします。この機能はメンテナンス モード内で維持されますが、これ以上の機能更新はありません。マイクロソフトは、皆様のユーザー エクスペリエンスの向上と、スムーズなファイル アクセスのために、最新のブラウザーに移行し、OneDrive の同期を利用することを推奨します。IE11 サポート終了に向けた SharePoint 環境の準備については、こちらのドキュメントをご覧ください。
  • 上記以外のすべてのアプリおよびサービスは、サポートの終了を円滑にするため、数週間から数か月をかけて、スケジュールに沿って個々の機能を終了していく予定です。

2021 年 6 月 23 日: Windows 10 版 Internet Explorer は Microsoft Edge に移行します。詳しくは こちらの発表ブログをご参照ください。

2021 年 2 月 5 日: Microsoft Edge レガシのサポートを終了いたします。詳しくは こちらの発表ブログをご参照ください。

本日、今後 1 年間のうちに Microsoft 365 アプリおよびサービスにおける Internet Explorer 11 (IE 11) のサポートが終了することを発表します。

  • 2020 年 11 月 30 日 をもって、Microsoft Teams Web アプリにおける IE 11 のサポートを終了します。
  • 2021 8 17 をもって、Microsoft Teams以外の Microsoft 365 アプリおよびサービスにおける IE 11 のサポートを終了します。

上記の日程以降は、IE 11 上での動作が制限され、Microsoft 365 のアプリおよびサービスに接続できなくなります。そのため、IE 11 では Microsoft 365 の新機能が使用できず、IE 11 からアプリやサービスにアクセスした場合、一部の機能が停止する可能性があります。この変更により、一部のお客様にはご迷惑をおかけいたしますが、Microsoft 365 を最大限にご活用いただくために、新しい Microsoft Edge を使用することをお勧めします。マイクロソフトでは、スムーズな移行をご支援するための取り組みも行っています。

お客様に IE 11 の提供を開始したのは 2013 年のことです。当時のオンライン環境は今日のように洗練されてはいませんでした。その後、Open Web Standards や新しい Microsoft Edge のような新しいブラウザーが登場したことで、より快適で革新的なオンライン エクスペリエンスが実現しました。今回の変更により、Microsoft 365 の個人および法人ユーザーの皆様には、Outlook、Teams、SharePoint といった日常的にご使用いただいているツールやサービスの多数の機能に Web アクセスするスピードと応答性が向上するという利便性をご提供できるものと考えています。

IE 11 Web アプリへの投資を尊重

マイクロソフトでは、今日のビジネス環境においては「限られたリソースで生産性を高める」ことが求められているという認識の下、IE 11 との依存関係があるレガシー アプリに対してお客様が行ってきた投資を尊重したいと考えています。そのため、Microsoft 365 アプリおよびサービスにおける IE 11 のサポートは終了するものの、IE11 が廃止されるわけではなく1、お客様の IE 11 レガシー アプリも引き続き動作します。

また、レガシー アプリを動作させるために IE 11 を使用しているお客様や、回避策として IE 11 と最新ブラウザーを併用しているお客様が多数いらっしゃるという状況も認識しています。しかし、新しい Microsoft Edge の Internet Explorer モードを利用すれば、そのような回避策は必要ありません。あるタブで Microsoft 365 をシームレスに活用しながら、別のタブでは IE 11 のビジネス クリティカルなレガシー アプリにアクセスできるので、ブラウザーを新しい Microsoft Edge に一本化できます。

新しい Microsoft Edge には、Microsoft 365 の管理ツール、セキュリティ ツール、生産性ツールがネイティブ統合されているため、互換性やリモート ワークの安全性に関するお客様のニーズを満たすソリューションとして新しい Microsoft Edge を推奨 (英語) しています。Microsoft Edge には SmartScreen が組み込まれており、2 件の独立調査の結果、フィッシング対策およびマルウェア保護において最高評価を獲得 (英語) しました。また、マイクロソフトでは、お客様が新しい Microsoft Edgeにスムーズに移行できるよう、アプリやサイトの互換性サポートを提供しております。App Assure では、互換性の問題が発生した場合に、スペシャリストによるサポートを受けることができます。詳細については、以下の「サポートの提供」セクションをご覧ください。

注意:新しい Microsoft Edge で Internet Explorer モードを使用しても、上記で示している日付以降に Microsoft 365 アプリおよびサービスの利用を延長することはできません。Microsoft 365 アプリとサービスは、本記事で説明されている日程を持って、IE 11 でのサポートを終了します。

Microsoft Edge レガシー版から新しい Microsoft Edge への移行

約 2 年前、マイクロソフトは新しい Microsoft Edge の開発に着手しました。その目的は、ブラウザー エクスペリエンスの互換性を強化して、クロスプラットフォームに対応し、ユーザーによるプライバシー制御やレガシー アプリのサポートなど、既存の製品に不足している機能を提供することでした。2020年1 月のリリース以降、何百万ものお客様に自宅や職場のブラウザーを新しい Microsoft Edge にアップグレードしていただいています。また、新規デバイスや今後の Windows の機能更新プログラム (Window 10 バージョン 20H2 以降) には、新しい Microsoft Edge が組み込まれます。

新しい Microsoft Edge がリリースされ、Windows 10 の多くのお客様に新しいブラウザーにアップグレードしていただいたこともあり、2021 年 3 月 9 日に Microsoft Edge レガシー版 デスクトップ アプリのサポートを終了する予定です。

  • 2021 年 3 月 9 日以降、Microsoft Edge レガシー版 デスクトップ アプリでは、新しいセキュリティ更新を受け取れなくなります。

新しい Microsoft Edge は、マイクロソフトのモダン ブラウザーの最高傑作であり、その機能をぜひお客様に体験していただきたいと考えています。Microsoft Edge レガシー版向けに制作されたアプリやサイトは新しい Microsoft Edge でも引き続き動作しますが、互換性の問題が発生した場合は、App Assure のサポートをご利用いただけます。詳細については、以下のセクションをご覧ください。

サポートの提供

IE 11 を使用して Microsoft 365 のアプリおよびサービスにアクセスしているお客様、または Microsoft Edge レガシーを使用しているお客様には、新しい Microsoft Edge への移行をお勧め (英語) しており、ご利用開始に関する各種のサポート オプションもご用意しています。

始めに、展開を計画する方法について詳しく説明しているこちらの記事をお読みになることをお勧めします。お客様が新しい Microsoft Edge への移行を進めるにあたって確認すべき事項や、以降のプロセスについてご確認いただけます。

次に、お客様がサポートを必要としている場合には、どのオプションが適切かをご検討ください。

マイクロソフトのユニファイド サポートを利用中で、新しい Microsoft Edge への移行サポートを希望されるお客様は、ユニファイド サポートの窓口にご相談ください。

新しい Microsoft Edge の計画、展開、導入に関するガイダンスが必要なお客様は、FastTrack をご検討ください。FastTrack は、Windows 10 Enterprise の有償ライセンスを 150 シート以上購入されたお客様に無料でご利用いただけます。ご利用を開始するには、FastTrack サイトからサポートをご依頼ください。

お客様がご自身で移行を開始する場合は、ドキュメント サイトにセルフサービスの展開および構成に関する資料をご用意しています。Microsoft Mechanics のビデオ シリーズ (英語) も併せてご覧ください。

最後に、ビジネス クリティカルなアプリや Web サイトの互換性について、お客様が心配なさるのは当然のことです。そのため、マイクロソフトは互換性について「安心」も提供したいと考え、App Assure をご用意しました。このプログラムで前提としているのは、お客様の Web アプリやサイトが IE 11、Google Chrome のサポート対象バージョン、Microsoft Edge の任意のバージョン (Microsoft Edge レガシー版を含む) で動作する場合、それらの Web アプリやサイトは新しい Microsoft Edge でも必ず動作するということです。動作しない場合は、こちらのページから App Assure に連絡するか、[email protected] 宛てにメールをお送り下さい。この支援プログラムは繁体字中国語と簡体字中国語(サポートスペシャリストが話すのは標準中国語のみとなります)、英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、日本語、韓国語、ポルトガル語(ブラジル)、スペイン語で提供されます。

単一のブラウザー標準によってパフォーマンスの向上とセキュリティの簡素化を実現

情報システム管理者に対し、限られたリソースで生産性を高めることがかつてない水準で求められているこの時代に、マイクロソフトでは、お客様が生産性、セキュリティ、プライバシー、コストのバランスを取れるようにしたいと考えています。

新しい Microsoft Edge の詳細については、こちらの Web サイトや、ご利用開始に関するエンド ユーザー ガイド (英語) をご覧ください。

長年にわたってマイクロソフトに信頼を寄せてくださり、感謝を申し上げます。マイクロソフトはお客様をいつでもご支援いたします。ぜひ新しい Microsoft Edge で Microsoft 365 をお試しください。

1 Internet Explorer 11 は Windows オペレーティング システムのコンポーネントであり、インストールされている製品のライフサイクル ポリシーに準拠します。

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