Windows Application Driver を正式にリリース
※本ブログは、米国時間 10/25 に公開された ”Windows Application Driver is no longer in Beta!” の抄訳です。
このたび、Windows Application Driver (WinAppDriver) のバージョン 1.0 をリリースいたします。WinAppDriver はこれまでベータ版として提供されており、今回が初の正式リリースとなります。このプロジェクトは Build 2016 で発表されて以来、徐々に利用者数を増やし、このたび重要な節目を迎えることができました。
WinAppDriver の概要
今では、複数プラットフォームやデバイス向けのソフトウェアを以前よりもずっと簡単に開発できるようになりました。マイクロソフトは、あらゆる開発者があらゆるプラットフォーム上で、あらゆるデバイス向けのソフトウェアを作成できるようにサポートしています。さらに.Net (英語)、.Net Standard 対応 UWP (英語)、Rome、VS Code (英語)、Xamarin (英語)、WSL (英語) をはじめとする、さまざまなツールにも投資しています。そして、この取り組みの中で、クロス プラットフォーム、クロス デバイスのテスト ツール戦略として重要な役割を果たすのが WinAppDriver です。
WinAppDriver (英語) は、UI テストの自動化を可能にするオープン スタンダード ベースのツールです。これを利用することで、Windows 10 上であらゆるアプリケーションの UI テストを自動で実施できます。オープン スタンダードをサポートしているため、Appium や Selenium (英語) などの既存の UI テスト自動化ツールや好みの言語を使用して Windows アプリケーション用のテストを記述することができます。
バージョン 1.0 の詳細
WinAppDriver の正式リリースは、次のような背景から決定しました。
- プロジェクト開始当初から目指していた、一連のコア機能を提供できるようになりました。今後も機能の向上を続けますが、現時点で自信を持ってお届けできる品質となっています。
- この 1 年、コミュニティの皆様からお寄せいただいたさまざまなフィードバックを基に、WinAppDriver の性能と品質を強化してきました。皆様のご協力に心より感謝しています。また、Appium のインストーラーに WinAppDriver を組み込んでくださった Appium コミュニティの皆様にも深く感謝申し上げます。
- オープン スタンダード ベース ツールの将来性への確信と、WinAppDriver の継続的な強化計画に基づき、ついに正式リリースを迎えました。
今後の予定
今後も WinAppDriver チームは、Windows デバイス上での UI テストの自動化をサポートする機能豊富な高性能ツールを構築してまいります。対象の Windows デバイス、テスト シナリオ、ツールの統合なども、さらに拡大していく予定です。
現在、次の分野の機能強化を重点的に行っています。
- 継続的インテグレーションなどのワークフロー拡充
- マルチタッチ入力のサポート
- ペン入力のサポート
- Windows デバイスのサポート拡大
入手方法
バージョン 1.0 のインストーラーは、WinAppDriver プロジェクトの Github ページにて提供されています。サンプル、資料、ユーザー コメントなども参照できます。
https://github.com/Microsoft/WinAppDriver/releases (英語)
まだ WinAppDriver v1.0 をお使いでない場合でも、Appium の次期リリース (1.7.2) にて WinAppDriver v1.0 がインストールされます。
フィードバック
ぜひ、GitHub issue board までご意見をお寄せください。
https://github.com/Microsoft/WinAppDriver/issues (英語)
最新情報
WinAppDriver の最新情報については、@mrhassanuz と @yosefdurr がお知らせしますので、ぜひフォローしてください。
まとめ
WinAppDriver バージョン 1.0 の正式版のリリースは、非常に大きなステップです。ぜひ、今すぐバージョン 1.0 にアップグレードしてお試しください。まだ WinAppDriver をご利用でない方は、この機会にダウンロードしていただければと思います。
WinAppDriver チームから、感謝を込めて