2018年5月23日 12:17 AM

Microsoft Remote Assist と Microsoft Layout 無料プレビューを提供開始 & Microsoft Mixed Reality パートナープログラム 認定パートナー4社発表!

Mixed Reality ビジネスアプリケーションの無料プレビュー提供開始

先日、Microsoft Build 2018 にて発表を行った、Mixed Reality (複合現実/MR) ビジネスアプリケーションである、Microsoft Remote Assist および、Microsoft Layout の無料プレビューの提供を開始しました。

Microsoft Remote Assist

Microsoft Remote Assist は、離れた場所にいるエキスパートから支援を受けられる Microsoft HoloLens アプリで、視野内に映された情報、ハンズフリーのビデオ通話、画像共有、MR の中での注釈付けなどの機能を利用できます。

Microsoft Remote Assist はこちらよりダウンロード可能です。
技術要件などの詳細については、こちら(英語)をご確認ください。
また、セットアップ方法については、こちら(英語)をご確認ください。

Microsoft Layout

Microsoft Layout は、3D モデルをインポートして、部屋のレイアウトを実際のスケール感で簡単に作成、編集することができます。さらに、現実空間または仮想現実の中で高品質のホログラムによるデザインを体感したり、関係者と共有しながらリアルタイムに編集したりすることができます。

Microsoft Layout は、こちらよりダウンロード可能です。。
技術要件などの詳細については、こちら(英語)をご確認ください。
また、セットアップ方法については、こちら(英語)をご確認ください。

 

MRPP パートナーを新たに4社発表

日本マイクロソフトは、2017年10月に開始した Microsoft Mixed Reality パートナープログラムにおいて、新たに4社が認定パートナーに加わったことを発表します。

Mixed Reality パートナープログラムでは、より多くのパートナー企業が、確かな開発スキルや知識に基づいて、法人のお客様に Microsoft HoloLens  や  Windows Mixed Reality 対応デバイスを用いたソリューションを提供できるよう、日本マイクロソフトおよびマイクロソフト コーポレーションが、パートナー企業に対してトレーニングや技術情報をご提供し、実際に法人のお客様との実証実験を通してスキルを高めていただきます。

これまで認定パートナーとして11社発表していましたが、本日新たに、株式会社セック様、株式会社ポケットクエリーズ様、株式会社シャンティ様、株式会社電通国際情報サービス様が加わりました。

 

株式会社セック様は、JAXA(宇宙航空研究開発機構)様と共同で、Microsoft HoloLens を活用した3次元数値計算モデルの可視化技術開発を2017年8月より進められています。JAXA 様では、次世代の宇宙機、航空機開発に向けた基礎研究、衛星観測結果の分析などを行うために世界有数のスーパーコンピュータ( JSS2 )を運用し、航空宇宙技術の発展に貢献されてきました。現在の科学技術研究において、可視化は、研究成果を評価するために重要な要素です。また、科学技術研究の発展は HPC( High Performance Computing )技術の向上による影響が大きく、それに伴い、データの大規模化、高精細化が進んでいます。こういった背景の中で、セック様は、大規模、高精細な3DモデルをスケーラブルにMicrosoft HoloLens に投影するための基礎技術開発を行われました。以下の写真では、JAXA 様が提案する高速回転翼航空機の概念機について、JAXA 様が開発した回転翼航空機用 CFD 解析コード( rFlow3D )によるシミュレーション結果を利用されています。

3Dモデルの大規模化、高精細化は科学技術研究分野だけに留まらず、建設、製造、医療など様々な分野においても進んでおり、本技術を利用することで、モデルの精度を落とさず、Microsoft HoloLens に投影することが可能になります。なお、今後、Microsoft HoloLens とクラウドを連携させることで、機密性の高い3Dモデルを安全に管理、投影できるセキュリティ技術、AI や様々なセンサーを活用した IoT 技術の開発にも積極的に取り組まれます。

 

株式会社ポケット・クエリーズ様は、東京電力様との共同研究として、「QuantuMR(クァンタムアール)」ソリューションを開発されました。これは、設備点検時や異常予兆の判断を求められる場面において、人間の五感から得られる情報と多種多様なデータを可視化し、融合することによって、最前線の現場の判断の支援・業務の高度化に向けた研究開発です。特に、現場業務で使用されるセンサー値や、マニュアルなどのデータ群を、Microsoft HoloLens を使って実空間に表示し直感的に理解が可能になります。また、将来的に、業務の高度化・効率化の効果が見込まれ、現場の働き方改革につながります。

株式会社シャンティ様は、膨大な在庫の中から薬を効率的、かつ正確に用意するために、MR の技術を活用した、ホロレンズ調剤薬局支援システムを開発されました。Microsoft HoloLens を装着した状態で、処方箋を見るだけで、薬の保管場所や必要な数量表示され、薬の取り間違え防止や作業の効率化・標準化につながります。また、神奈川県さがみロボット特区実証実験支援事業で採択され、実際の効果を測定する実証実験を実施されました。

 

株式会社電通国際情報サービス様は、Microsoft HoloLens を利用した工場における作業員補助や、Microsoft HoloLens と ROS( Robot Operating System )を組み合わせた実証実験を実施されています。詳細については、今後発表となる予定です。

日本マイクロソフトでは、今後もより多くのパートナー企業に Mixed Reality パートナープログラムにご参画いただくことで、法人のお客様における Mixed Reality を用いたデジタルトランスフォーメーションをさらに推進していきます。

パートナープログラムに関する詳細はこちら(英語)からご確認ください。
パートナープログラムへの応募はこちらからお申込みください。日本語で応募可能です。
Microsoft Mixed Reality パートナープログラム 認定パートナーに関する情報はこちらからご確認ください。