
クラウドへの移行で、AI 活用の土台を整える
2026 年 10 月 13 日、Office 2021 のサポートが終了します。サポート終了と同時にアプリが使えなくなるわけではありませんが、セキュリティ更新プログラムや不具合修正、テクニカル サポートは提供されなくなります。現在ご利用中のお客様は、サポートされる製品への移行を進めてください。[1]
サポート終了への対応では、安心して業務を続けられる環境への移行が必要です。その移行を、メールや会議、共有ファイルまでを一体で整える機会にすることで、日々の共同作業の改善と、AI 活用に向けた準備をあわせて進められます。
「AI 準備」とは、今すぐ AI を導入することだけではありません。必要な情報をチームで共有でき、適切な権限で利用できる環境を整えることも、その第一歩です。マイクロソフトは、Office 2021 のサポート終了を機に、Microsoft 365 Business Standard (以下、Business Standard) および Microsoft 365 Business Premium (以下、Business Premium) への移行を提案します。使い慣れたアプリと共同作業のサービスを組み合わせ、これからの業務を支える基盤を整えていきましょう。
これまでの Office 活用から一歩先へ
サポート終了後に新たな脆弱性が見つかった場合、Office 2021 ではそれに対処する更新を受け取れなくなります。アプリが動作することだけで継続利用を判断せず、サポートされる環境へ移行することが重要です。[1]
移行を進める際には、日々の仕事の流れにも目を向けてみてください。Word や Excel で資料を作成できても、確認や共有に手間がかかっていれば、業務全体には改善の余地があります。たとえば、次のような状態はないでしょうか。
- Office とは別に、メール、会議、ファイル共有を契約し、契約内容や費用を個別に管理している。
- 入退社や異動のたびに、複数のサービスでアカウントや権限を変更している。
- メール添付や個人の保存先に資料が分かれ、最新版を確認するために担当者へ問い合わせている。
- 過去の提案資料や引き継ぎ情報が、チームで再利用しにくい状態になっている。
こうした課題を見直すために、アプリの利用に加え、法人メールや会議、チームの情報共有までを一体で提供するのが Business Standard と Business Premium です。[3]Office 2021 からの移行を、分散した仕事の情報や運用を整理する機会につなげられます。
Business Standard で、チームで「仕事を進める」環境へ
Business Standard は、Office アプリと OneDrive に加え、Exchange Online による法人メールと予定表、Microsoft Teams (以下、Teams) による会議とチャット、SharePoint によるチームのファイル共有や社内サイトを提供します。[2], [3], [4]
たとえば、顧客への提案を進める場面。提案資料を SharePoint に保存してチームで共同編集し、確認や相談は Teams で行う。顧客とのメールや打ち合わせの予定は Exchange Online で管理する。使い慣れたアプリとコミュニケーションのサービスを組み合わせ、こうした仕事の進め方を整えられます。[4]
あわせて、資料の保存場所や共有ルールを決めることで、目指すのは「担当者に聞かないと分からない」状態から、必要な情報にチームでたどり着ける状態への改善です。
Business Standard を選ぶ価値は、Office アプリの利用に加え、メール・会議・情報共有までを一体で整えられることです。Office 2021 から移行する際に、現在の業務ツールの契約や使い方も見直したい企業に適しています。
保護と管理もあわせて整えるなら、Business Premium
仕事の情報を共有しやすくする際には、誰が、どの端末から、その情報にアクセスできるかも確認したいところです。Office の更新に加え、業務端末やアカウント、メールの保護まで見直したい企業には、Business Premium が適しています。
Business Premium は、Business Standard の機能に加え、ID とアクセスの保護、端末・アプリの管理、高度なフィッシングやランサムウェアなどへの対策を提供します。[3], [5]
共同作業の環境を整え、高度なセキュリティや端末管理は既存の仕組みを活用するなら Business Standard。それらの保護・管理機能も Microsoft 365 とあわせて整えるなら Business Premium。Business Standard にも標準的なセキュリティ機能があることを踏まえ、自社に必要な対策と運用体制を基準に選んでください。[3], [5]
Business Premium は、仕事を進める環境と、それを守る仕組みを一体で見直すための選択肢です。導入にあたっては、既存製品との重複を確認し、必要な設定と継続的な運用まで計画しましょう。
移行への投資は、整理できる契約と業務全体の価値で考える
Business Standard および Business Premium への移行を検討する際、ライセンス費用は重要な判断材料です。一方、現在別々に利用しているサービスの費用や、日々の管理にかかる手間も含めて見ることで、投資の目的をより明確にできます。
検討の際には、次の三つを整理してみてください。
- サービスの契約: メール、会議、ファイル共有など、機能が重複している契約や、利用していないライセンスがないか。
- 管理と共同作業: アカウントの管理、資料の検索、修正版のやり取りなど、見直したい作業は何か。
- 移行に必要な準備: メールやデータの移行、業務ファイルの動作確認、従業員への案内に、どの程度の時間と費用が必要か。
追加費用に見合う価値があるかを、会社の業務環境全体で判断することが大切です。既存のツールや運用によって効果は異なります。単純な料金比較にとどまらず、どの契約を整理し、どの仕事を改善するかまで具体化して検討しましょう。
サポート終了への対応を、「AI 準備」の第一歩に
メールや共有ファイルなどの業務環境を整えることは、将来の AI 活用を考える際にも意味があります。Microsoft Copilot が参照する社内情報は利用者のアクセス権に従うため、情報を適切な場所に保存し、共有範囲や権限を管理することが重要です。[7]
Business Standard と Business Premium は、いずれも Microsoft Copilot Business を別途ライセンスで追加できるプランです。[6]まず日々の共同作業と情報管理を整え、必要な業務から AI 活用を広げていくことができます。
ただし、AI の導入方針が決まるまで、Office 2021 からの移行を待つ必要はありません。サポートされる環境への移行で日々の業務を継続しながら、AI 活用に向けた準備も進めていきましょう。
まとめ
Office 2021 のサポート終了日は、2026 年 10 月 13 日です。[1]まずは利用中の製品と端末を確認し、重要なマクロやアドイン、業務ファイルの動作確認を含めた移行計画を具体化してください。
Business Standard および Business Premium への移行に向けて、メールやファイル共有の使い方、セキュリティと端末管理の要件も整理しましょう。業務全体の見直しに時間がかかる場合も、サポート終了への対応を優先し、共同作業のルール整備や AI 活用は段階的に進めてください。
Office 2021 のサポート終了を、AI 時代の業務基盤へ移行する契機に。共同作業の環境を整える Business Standard、さらに高度な保護と管理まで一体で整える Business Premium。マイクロソフトは、この二つのプランへの移行を通じて、日々の業務改善と「AI 準備」を進めることを提案します。
※ Teams に関する説明は、Teams を含むプランを前提としています。
※ Microsoft Copilot Business は別途ライセンスが必要です。
※ セキュリティ・管理機能の利用には、対象環境に応じた設定と運用が必要です。
※ Microsoft、Microsoft 365、Microsoft Copilot、Microsoft Teams、OneDrive、SharePoint、Exchange Online、Office、Word、および Excel は、Microsoft グループ企業の商標です。
関連情報
[1] Microsoft Support「Office 2021 のサポートの終了」
[2] Microsoft「Microsoft 365 Business Standard」
[3] Microsoft Learn「Microsoft 365 Business Premiumに関するよく寄せられる質問」
[4] Microsoft「一般法人向け Microsoft 365: プランと機能」
[5] Microsoft「Microsoft 365 Business Premium」 / Microsoft Learn「Microsoft 365 Business Premium security – frequently asked questions」
[6] Microsoft Learn「ビジネスに関する Microsoft Copilot に関する FAQ」 / 「License options for Microsoft Copilot」
[7] Microsoft Learn「Data, Privacy, and Security for Microsoft Copilot」 / 「Configure a secure and governed foundation for Microsoft Copilot」