Windows 10、チップと共に進化

Skylake デバイス上の Windows 7 および Windows 8.1 に対するサポートポリシーの更新 (3/19/2016) にて、Skylakeポリシーに関するアップデートが発表されています。

※本ブログは、Windows Blog Windows 10 Embracing Silicon Innovationの抄訳です。

先日開催された CES では、Acer、ASUS、Dell、HP、Lenovo、LG、Samsung、東芝など多くのマイクロソフトのパートナー企業が Windows 10 デバイスを出展し、CES 最優秀賞や、最優秀 2-in-1、最優秀ゲーミング ノート PC など、50 を超える主要な賞 (英語) を受賞しました。数百種類の新しい Windows 10 デバイスがリリースされ、それが Windows 10 を利用している世界中のお客様にとって幅広い選択肢となっていることを嬉しく思います。こうした背景には、Windows 10 が既に 2 億台以上のデバイスで実際に使用されており、企業のお客様からの需要もかつてないほど盛り上がっていることが大きく影響しているでしょう。

早い段階からこのような成功を収められたことに恐縮すると共に、ご協力いただいているパートナー企業には改めて感謝を申し上げます。OEM パートナーのほかに、Intel、AMD、NVIDIA、Qualcomm といった半導体メーカーのパートナー企業とは緊密に連携し、Windows 10 が新しいチップの機能を最大限に活用できるように、設計段階全体を通して協力して開発を進めてきました。今後も各社のロードマップに応じて連携し、パフォーマンス、イメージング、接続機能、電力消費、グラフィックなどの領域で、Windows プラットフォームの発展と共に飛躍的な進化を目指してまいります。先進的なコンピューティングの世界とは、チップ、プラットフォーム、およびハードウェアが高度に統合されていなければ成り立ちません。各パートナー企業と共にどのようなイノベーションを生み出せるのかとても楽しみです。またこの先も、Windows は新しいチップの革新的技術と製品品質の両面で常に業界の最先端でありたいと考えています。マイクロソフトは、この 2 つを目標として投資と取り組みを進めています。

そうした中でも特に、Intel と協力して進めている第 6 世代 Intel Core プロセッサ (コード ネーム “Skylake”) に関する取り組みは興味深いものです。Skylake と Windows 10 を組み合わせると、Windows 7 PC と比較してグラフィック性能が最大 30 倍、バッテリー駆動時間が最大 3 倍に向上し、チップのサポートによる仮想化をベースとした Credential Guard によってこれまでにないレベルのセキュリティが実現されます。マイクロソフトとパートナー企業は、Windows 10 および Skylake デバイスのパフォーマンス向上を目指し、今後も投資や技術革新、更新に取り組んでまいります。

Skylake の法人向けリリースが近くなりましたら、サポート ポリシーの明示を含め、Windows 10、Windows 7、Windows 8.1 に関して企業のお客様に向けて推奨事項を詳しくお伝えしたいと考えています。Windows 10 開発の初期段階からそうであったように、マイクロソフトは Windows とチップに注目し、Windows のエクスペリエンスに期待される機能についてお客様から率直なご意見を伺いたいと考えています。

マイクロソフトは、商用 Windows デバイスの数をさらに拡大するうえで業界パートナー各社と連携できることを嬉しく思っています。

Dell のオペレーション部門副会長兼クライアント ソリューションズ部門プレジデントである Jeff Clarke 氏は次のように述べています。「当社はマイクロソフトや Intel と協力して、新世代のコンピューティングにふさわしいイノベーションをお届けしています。受賞実績のある XPS 製品、Precision ワーク ステーション、新リリースの Latitude ノートパソコンOptiPlex デスクトップの各製品を通じて Windows 10 と Skylake の融合による最高のエクスペリエンスをお客様に提供するために、多大な投資を行っています。Skylake のメリットを旧バージョンの Windows で活用することを検討中の企業の皆様には、移行計画作成と実装を支援するサービスをご用意しています。当社はマイクロソフトと緊密に連携して、安全で信頼性の高いエクスペリエンスを提供し、お客様のご要望にお応えしていきます」

HP のパーソナル システム担当社長である Ron Coughlin 氏は次のように述べています。「Intel の第 6 世代 Core プロセッサと Windows 10 が実現する次世代のコンピューティングにとても期待しています。HP Elite X2 (英語)HP EliteBook Folio (英語)HP EliteBook 1040 G3 (英語) などの当社の新製品ラインアップでは、優れたエクスペリエンスをお客様に提供するために、これらの最先端の機能を活用しています。また、新製品のご購入に際して旧バージョンの Windows と Intel の第 6 世代 Core プロセッサをお選びになる企業のお客様にも、安全で信頼性の高いエクスペリエンスを提供できるように、マイクロソフトと緊密に協力して取り組めることを嬉しく思います。そうした協力体制を通じて、新世代のコンピューティングに対応したソリューションをお客様にお届けしたいと考えています」

Lenovo のエグゼクティブ バイス プレジデント兼 PC およびエンタープライズ・グローバル オペレーション担当 COO である Gerry Smith 氏は次のように述べています。「当社はイノベーションの促進に尽力しており、Windows 10 と第 6 世代 Intel Core プロセッサによるテクノロジの進化にはたいへん刺激を受けています。そして、全世界のお客様に優れた新機能を提供するために、ThinkPad X1 や Lenovo YOGA (英語) などの最新の製品を開発しました。Windows オペレーティング システム ファミリを利用しているすべてのお客様、特に新しい Windows 10 デバイスの最新のイノベーションを活用しているお客様を支援するというマイクロソフトの取り組みは称賛に値します。今後もマイクロソフト、Intel と協力し、Windows および Intel のプラットフォームをベースとしたデバイスで確かなセキュリティ、信頼性、パフォーマンスを提供してまいります」

Intel のシニア バイス プレジデント兼 PC クライアント グループ ゼネラル マネージャーである Kirk Skaugen 氏は次のように述べています。「当社は、Windows で優れたエクスペリエンスを提供するというマイクロソフトの取り組みに協力すると同時に、第 6 世代 Intel Core プロセッサで新時代のイノベーションを先導しています。PC のパフォーマンスの標準を刷新するこれらの新プロセッサは非常に高速で、セキュリティ機能を組み込んでいます。これを Windows Hello や Cortana などの Windows 10 の新機能と組み合わせることで、外出先での仕事や遊びにこれまでにない生産性をもたらします。当社は今後もマイクロソフトとの強固なパートナーシップを継続し、その力強い取り組みについて両社のお客様にお伝えしてまいります」

Windows 10 の次世代プロセッサに移行する企業のお客様を支援

マイクロソフトは企業のお客様における新デバイスの採用に向けて取り組んでいますが、Windows 10 の採用はこれまでになく速いペースで進んでいます。企業のお客様の 76% 以上がパイロット導入の段階にあり、一般企業および教育機関のお客様が 2,200 万台の Windows 10 デバイスを使用しています。企業のお客様に対しては、インプレース アップグレードが用意されています。また、パートナー企業の Windows 10 デバイスのラインアップは非常に充実しています。早期に Windows 10 に移行したお客様からは、以下のようなフィードバックを頂いています。

「Windows 10 には、昨今の新手のセキュリティ脅威に対抗するツールが標準で備わっています。そして Windows 10 の最大の長所は、新機能の更新が数か月に 1 回、セキュリティ更新が毎月デバイスに配信されることです。何もしなくても、自動的に最新テクノロジが届くのです。これは私たちの力だけでは実現し得なかったことです」 Kimberly-Clark、ITS ディレクター、Dorothy Stephenson 氏

「前回の OS のアップグレードでは、50,000 台のデスクトップとデバイスのロールアウトに 3 年間近くを要しました。一方 Windows 10 の場合、20,000 台のデバイスへのロールアウトは 4 か月で完了する見込みで、ユーザー エクスペリエンスも大幅に改良されています」 オーストラリア政府福祉省、ICT インフラストラクチャ担当ゼネラル マネージャー、Mike Brett 氏

「Windows 10 では、ID、情報保護、マルウェア対策の面で新しい一連の機能が導入されています。このため、サードパーティ製のセキュリティ ソリューションに頼らなくても、エンドツーエンドの安全なコンピューティング環境が実現されています」 NASCAR Information Services、マネージング ディレクター、Steve Worling 氏

Windows 7 および Windows 8.1 のユーザーに対する取り組み

現在も多くのお客様が、信頼性と互換性が広く知られた Windows 7 を引き続き利用してくださっています。しかし、Windows 7 は、x86/x64 SOC がまだ存在していない約 10 年前に設計されたものです。Windows 7 を最新のチップで実行すると、割り込み処理、バスのサポート、電力状態などの Windows 7 の想定環境をデバイス ドライバーやファームウェアでエミュレートする必要があり、Wi-Fi、グラフィック、セキュリティなどの面で問題が生じます。パートナー企業が旧来のデバイス ドライバー、サービス、ファームウェアの設定にカスタマイズを加えると、Windows 7 で提供中のサービスで不具合が再発する可能性もあります。

マイクロソフトは、お客様の Windows 10 へのアップグレードをお手伝いしたいと考えています。このため、マイクロソフトは Windows 7 および Windows 8.1 の実行をサポートする新しい Skylake デバイスのリストを公開いたします。この方法により、企業のお客様は Windows 10 へのアップグレードの準備を進めている間に、従業員にとって便利な新しいデバイスにアップグレードしていただけます。このリストは来週公開の予定で、その後もパートナー企業と緊密に連携してリストを更新していきます。このリストに掲載するシステムには OEM パートナー企業と共同で特定のテストを実施し、お客様の投資が将来的に無駄にならないように努め、セキュリティに関する懸念事項を含め不具合の可能性を排除するために Windows Update の定期的な検証行い、公開されている BIOS/UEFI アップグレード ツールによる Windows Update ですべてのドライバーを対象とします。こうした取り組みを通じ、システムのアップグレード完了後には Windows 10 のセキュリティおよび電源管理のメリットを最大限に活用していただけるようになります。マイクロソフトは、パートナー企業の力強い協力を得ながらお客様をサポートしてまいります。

Windows 7 および Windows 8.1 ユーザーに対するサポート ポリシーの更新

Windows 7 には現在延長サポートが適用されています。マイクロソフトは、現行のシステムのインストール ベースに対してセキュリティ、信頼性、互換性を保証することに注力しています。Windows 7 サブシステムを再設計して新世代チップを活用するには Windows 7 のコード ベースに大幅な変更を加える必要があり、また前述の取り組みに差し支える可能性があります。このため、この機会に Windows のサポート ポリシーを明らかにすることにしました。

  • Windows 7 では引き続き 2020 年 1 月 14 日まで、従来の世代のチップでのセキュリティ、信頼性、互換性がサポートされます。Windows 8.1 では、2023 年 1 月 10 日までこのサポートが継続されます。一般または企業のお客様が現在購入可能なデバイスのほとんどがこの対象となります。
  • 今後新世代のチップが導入された場合、その時点での最新の Windows プラットフォームのみがサポートされます。これには、マイクロソフトが Windows とそのチップを高度に統合させると同時に、従来世代のプラットフォームとチップの信頼性と互換性を最大限に維持する狙いがあります。たとえば、今後導入が予定されている Intel の “Kaby Lake”、Qualcomm の “8996”、AMD の “Bristol Ridge” の各チップでサポートされる Windows プラットフォームは、Windows 10 のみとなります。
  • 2017 年 7 月 17 日まで、サポート対象リストに掲載される Skylake デバイスは、Windows 7 および Windows 8.1 でもサポートされます。18 か月間のサポート期間中にこれらのシステムを Windows 10 にアップグレードし、期間終了後もサポートを継続して受けられるようにすることをお勧めします。2017 年 7 月以降も、特に重要な 緊急の* Windows 7 および Windows 8.1 のセキュリティ更新プログラムはこれらの構成に対応し、他のデバイスの Windows 7 または Windows 8.1 プラットフォームでの信頼性や互換性に関するリスクがない場合にリリースされます。

*2016.2.5 修正

マイクロソフトは企業のお客様に対する透明性を優先させています。こうすることで、あらゆる世代のチップで動作する Windows 10 と、設計時の世代のチップまたはサポート対象リストに掲載するデバイスで動作する Windows 7 のそれぞれで、最大の信頼性を確保しながら最高の Windows エクスペリエンスを提供できるものと考えます。このように最新テクノロジのトレンドと完全に一致するようにチップとプラットフォームの調整を行いますが、これを Windows のコンテキストに合わせて適用したいという企業のお客様のご要望をマイクロソフトは理解しております。それにお応えするために、お客様の Windows の導入に備えていつでもご協力させていただく準備を整えています。Windows 10 へのアップグレードに関心をお持ちのお客様は、マイクロソフトのテクノロジ担当にお問い合わせください。企業規模にかかわらず、お手伝いさせていただきます。

マイクロソフトでは、チップの技術革新と Windows 10 の組み合わせにおける大きな飛躍によって実現され、優れたハードウェアに実装された最新のイノベーションをお客様が活用できるように支援してまいります。長期にわたって継続してきたパートナー企業とそのエコシステムに対するサポートはこれまで以上に強化されており、今後も順調に進んでいくものと見ています。マイクロソフトは常々お客様最優先のアプローチを重視しており、今回の記事では、お客様に対して現在提供されているものを詳しくご紹介し、すべての Windows ユーザーに向けた OEM パートナー企業との協働に関する強固な協力体制ついてご説明しました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

Terry Myerson

Updated May 6, 2016 3:20 am