Windows 10 Anniversary Update の IT プロフェッショナル向けの新機能
※本ブログは、Windows for IT Pros blog “What’s new for IT pros in the Windows 10 Anniversary Update” の抄訳です。
今回リリースされた Windows 10 バージョン 1607 (Windows 10 Anniversary Update) は、すべてのお客様の生産性向上、セキュリティおよびプライバシー強化に向けたマイクロソフトの継続的な取り組みを反映したものです。エンド ユーザー向けの機能強化の詳細については、Windows Blog のこちらの記事をご覧ください。
Windows 10 バージョン 1607 には、以下のような IT プロフェッショナル向けのさまざまな新機能も追加されています。
- Windows Information Protection (WIP、英語)。ユーザー エクスペリエンスに影響を与えることなく、会社所有デバイスと個人所有デバイスの両方のエンタープライズ アプリや企業データをデータ漏えいから保護します。
- Windows Hello for Business (英語) の機能強化。Windows Hello と Microsoft Passport の両方が含まれます。
- Windows イメージングおよび構成デザイナー (ICD) によるプロビジョニングの簡略化 (英語)。また、Windows ICD は Windows アセスメント & デプロイメント キット (Windows ADK) を利用するか、単体でインストールできるようになりました。
- Azure Active Directory (Azure AD) に参加しているリモート PC への接続 (英語)。
- タスク バー管理 (英語) の機能強化。管理者としてタスク バーにピン留めするアプリを追加または削除できるようになりました。ただし、企業全体の構成を適用した後で、個々のユーザーがタスク バーにアプリをピン留めしたり、ピン留めを解除したり、ピン留めされたアプリの順序を変更したりすることも可能です。
- モバイル デバイス管理 (MDM) 機能 (英語) の拡張。
- 共有 PC モード (英語)。企業のタッチダウン スペースや小売店でお客様が一時的に利用するなど、Windows 10 の共用シナリオに最適化することができます。
- (個別にダウンロード、インストールする必要がある MDOP ではなく) Windows の機能としての App-V (英語) と UE-V (英語) の追加。
- Windows Defender の機能強化。オフラインでのスキャン実行を可能にする Windows Defender Offline (英語)、新しいマルウェアを検出するまでの時間を大幅に短縮する Block at First Sight (英語)、強化された通知機能 (英語)、望ましくない可能性のあるアプリケーション (PUA: Potentially Unwanted Application) の検出機能のリリースなどが含まれます。
詳細については、Windows 10 バージョン 1607 の新機能 (英語) をご覧ください。
また、Windows 10 バージョン 1607 では、幼稚園から高校までの固有のニーズに対応する 2 つのエディション (英語)、Windows 10 Pro Education と Windows 10 Education が追加されました。この 2 つのエディションでは、幼稚園から高校までの IT 環境の変化に対応する教育機関固有の既定の設定を利用できます。教育機関のデバイスに Windows 10 を展開する方法の詳細な手順については、「教育場面での Windows の展開」をご覧ください。
今回の Windows 10 バージョン 1607 は、当初は Current Branch (CB) としてリリースされ、約 4 か月後に Current Branch for Business (CBB) での提供が開始されます。サービス オプションごとの Windows 10 のバージョンの一覧については、Windows 10 のリリース情報をご覧ください。各サービス オプションの詳細については、Windows 10 の更新プログラムやアップグレードのサービス オプション (英語) をご覧ください。Windows 10 バージョン 1607 は、Windows 10 の 3 回目の機能更新です。2016 年中の機能更新は今回が最後になります。さらに、Windows 10 に移行した企業のお客様からのフィードバックに基づき、2017 年にも 2 回の機能更新が予定されています。
Windows 10 バージョン 1607 の入手方法と提供開始時期
- 本日より、ボリューム ライセンスのお客様はボリューム ライセンス サービス センターから、Visual Studio/MSDN サブスクリプション会員の皆様は MSDN Subscriptions センターから Windows 10 バージョン 1607 をダウンロードしていただけます。
- Windows 10 を展開済みのお客様は、本日より Windows Update または Windows Update for Business を利用して Windows 10 バージョン 1607 を入手していただけます。
- Windows 10 を展開済みで、Windows Server Update Services (WSUS) または System Center Configuration Manager のサービス プランをご利用のお客様は、8 月 16 日より Windows 10 バージョン 1607 を入手していただけます。
- Windows 10 をまだ展開されていない企業のお客様は、最新の Windows 10 Enterprise 評価版をダウンロードして、Windows 10 バージョン 1607 を 90 日間無料でお試しいただけます。
- Windows 10 Enterprise Long Term Servicing Branch (LTSB) 2016 のメディアは 10 月 1 日より提供される予定です。
今回、Windows アセスメント & デプロイメント キット (Windows ADK) も更新されました。Windows 10 バージョン 1607 用の Windows ADK は、ハードウェア デベロッパー センターからダウンロードしていただけます。
今回実施された機能強化の多くは、世界中の早期導入プログラム参加者やユーザーの皆様から寄せられたフィードバックを直接反映したものです。皆様にも気に入っていただければ幸いです。今後 Windows をどのように改善するべきかご意見をお持ちのお客様や、早期プレビュー版ビルドのご利用を希望されるお客様は、ぜひ Windows Insider Program にご参加ください。
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