Windows 10 Mobile はどうビジネスに“効く”のか？ (3)「やってみよう、Continuum」

Windows 10 Mobile デバイスに外部ディスプレイを接続することで、外出先や出張先で、まるでPCのような作業環境を構築することができる「Windows スマートフォンの Continuum（コンティニュウム）」。

前回の「Windows 10 Mobile はどうビジネスに“効く”のか？ (2)「Continuumがもたらす新しいワークスタイル」では、その概要をご紹介したので、今回はそのセットアップについて具体的にご紹介します。

必要な機器

まずは、必要な機器を確認しましょう。最低限、必要なものは Continuum に対応した Windows 10 Mobile デバイスと HDMI 入力端子を備えた外部ディスプレイです。外部ディスプレイと有線で接続する場合は、Windows 10 Mobile デバイスのメーカーから提供されているドッキングステーションと外部ディスプレイを接続します。無線で接続する場合は外部ディスプレイ側に取り付けるワイヤレスディスプレイアダプターが必要です。今回は無線での接続方法を解説します。

• デバイス：Continuum に対応するWindows 10 Mobile デバイス
• 外部ディスプレイ：HDMI 接続に対応した家庭用テレビ、もしくは PC 用ディスプレイ
• ワイヤレスディスプレイアダプター： Actiontec Electronics「スクリーンビーム・ミニ２ Continuum」もしくは、マイクロソフト「Wireless Display Adapter (ワイヤレス ディスプレイ アダプター) 」
• キーボード：マイクロソフト「Universal Foldable Keyboard」
• マウス：マイクロソフト「Wedge Touch Mouse」

準備

まずはWindows 10 Mobile デバイスにキーボードとマウスを接続します。Bluetooth をオンにし、デバイス側で接続操作をして、ペアリングしましょう。続いて、外部ディスプレイの HDMI 入力端子にワイヤレスディスプレイアダプターを装着し、付属の電源ケーブルで電力を供給します。

デバイスからの画面出力

続いて、デバイスから画面を出力します。今回は Vaio Phone Biz や NuAns NEO がサポートしている無線による画面出力をご紹介します。

アプリの一覧から「Continuum」を起動し、接続方法で「ワイヤレス アダプター」を選択して「接続」をタップします。画面が切り替わると、接続可能なワイヤレスディスプレイアダプターが一覧表示されます。接続先のディスプレイ名をタップすると、外部ディスプレイに画面が表示されます。

基本操作

接続が完了すると、初回は Continuum の機能を紹介するビデオが再生されます。操作は、PC 用のWindows 10 とほぼ同じです。マウスを使って、画面左下のスタートボタンをクリックするとスタートメニューが表示されるので、ここからアプリを起動します。マウスを接続していない場合は、Windowsスマートフォンの画面をタッチパッドとして利用することも可能です。

Continuumでは、Office MobileやMicrosoft EdgeをはじめとするWindowsユニバーサルアプリをご利用いただけます。画面がスマートフォンから外部ディスプレイへと広くなっただけで、印象が変わることにお気づきでしょう。たとえば、Outlook は 3 ペインで表示されますので、読みたいメールにすぐにアクセスできます。デバイス側の画面は、標準ではタッチパッドとしてカーソルの操作に使えますが、Bluetoothでマウスを接続している場合は、別の画面に切り替えて使うことができます。普段、スマートフォンを操作するときと同じように、画面をタップして電話をかけたり、アプリを起動したりと、外部ディスプレイ側とは別の操作が可能です。

これなら、出張先でメールを見ながら電話をかけたり、外部ディスプレイで資料を作りながら息抜きに端末で SNS をチェックしたりと、いろいろな使い方ができます。外出先での仕事環境として、ぜひ活用してみてください。