2017年2月5日 11:37 AM

Windows Defender Security Center の概要

※本 Blog は Windows Blog ”Introducing Windows Defender Security Center“の抄訳をベースにしています。

ユーザーの皆様はテクノロジに関してさまざまな懸念を抱いており、セキュリティ上の脅威も心配の種です。だからこそ、マイクロソフトは Windows 史上最も安全なバージョンになるように、Windows 10 を開発しました。Windows 10 には包括的なセキュリティ機能が組み込まれており、ウイルスやランサムウェアなどのマルウェアの脅威からの保護機能、Windows Hello の安全な顔認証や指紋認証を使用したログイン、Windows Update から毎月継続的に配信されるセキュリティ更新プログラム、その他多数の機能を利用できます。

Windows 10 にはこのように多くの機能が提供されていますが、セキュリティの専門家でなくても、簡単にデバイスのセキュリティを確保し、保護機能について理解することができます。

Windows 10 Creators Update では、Windows Defender Security Center という新機能が導入されます。これにより、ユーザーがどのセキュリティ保護機能を選択しているかを簡単に確認して制御できると共に、Windows 10 デバイスで既に有効化されているセキュリティ機能を詳細に理解することができます。Windows Insider Program に参加されている方は、スタート メニューのアプリ一覧からこの機能にアクセスできます。ぜひお試しのうえ、フィードバック Hub からご意見をお聞かせください。

Windows Defender のプログラム マネージャーを務める Shekhar Saxena が、Windows 10 Creators Update と共にリリースされる新しい Windows Defender Security Center アプリのセキュリティ機能とコントロールについて説明します。

Windows Defender Security Center は 5 つの項目で構成され、デバイスのセキュリティ、正常性、オンラインの安全性に関する機能を確認・制御できます。

ウイルスおよび脅威への対策: Windows 10 に付属している無料の Windows Defender Antivirus やエコシステム パートナーが提供するウイルス対策ソフトウェアなど、デバイスで使用されているウイルス対策機能が表示されます。Windows Defender Antivirus を使用している場合、スキャン結果と脅威の履歴がこのページに表示されます。この画面から直接サードパーティ製のウイルス対策アプリを起動することもできます。

デバイスのパフォーマンスと正常性: 最新の Windows 更新プログラム、ドライバー、バッテリー残量、ストレージ容量をまとめて確認できます。また、[Refresh Windows] 機能で Windows のクリーン インストールを実行して、デバイスをリセットすることもできます。このオプションを選択すると、個人用のファイルや Windows の一部の設定は保持されますが、大半のアプリが削除されます。パフォーマンスを向上させるには、必要に応じてデバイスをまっさらな状態に戻すのも 1 つの方法です。

ファイアウォールとネットワークの保護: ネットワーク接続やアクティブな Windows ファイアウォールの設定に関する情報のほか、ネットワークのトラブルシューティング情報へのリンクが表示されます。

アプリとブラウザーの制御: アプリやブラウザーの SmartScreen 設定を調整できます。SmartScreen を使用すると、悪意のある可能性が高いサイトやダウンロード、インターネットから入手した不明なアプリやファイルについて警告が表示され、より多くの情報に基づいて安全にインターネットを利用できます。

家族向けオプション: オンラインで利用できる家族向けオプションに簡単にアクセスできます。このページには、保護者による制限に関する情報へのリンクに加え、適度なデバイス利用時間の決定、お子様のオンライン アクティビティに関するアクティビティ レポートの設定、アプリやゲームを購入するためのコントロールの管理といったオプションが表示されます。このページから、家族のデバイスの正常性と安全性をまとめて確認することも可能です。

新しい Windows Defender Security Center の目標は、ユーザーの皆様にさらに多くの情報を提供し、簡単に安全を確保していただけるようにすることです。また、デバイスが既定の状態でも保護されること、継続的に保護されることも重要であり、悪意のある攻撃者から被害を受ける可能性を排除しなければなりません。この新機能は、当然ながら、ユーザーがお好みのウイルス対策製品を利用できるように設計されています。さらに、サブスクリプションや有料のウイルス対策ソフトウェアの有効期限が切れたときには、更新などの対応を行うまでの間、既定で Windows Defender Antivirus の保護機能が有効化されます。最後に、ユーザーご自身が PC を制御できることも重要であるため、Windows 10 ではユーザーの選択の自由を尊重して、最も気に入っている保護ソフトウェアやサービスを利用できるようにしました。

マイクロソフトは上記の方針に従って開発した新しい Windows Defender Security Center を、自信を持ってお届けします。そして今後も引き続き、お客様やセキュリティの専門家、テクノロジ業界のあらゆる企業と協力して、Windows 10 をお使いのすべての方々にもっと安全なエクスペリエンスを提供できるように取り組んでまいります。

* Windows Hello には、指紋リーダー、照明付き IR センサー、その他の生体認証センサーを含む、専用のハードウェアと対応デバイスが必要です。