2017年5月9日 10:03 AM

Microsoft Education: 明日を担う学生と教師の皆様にマイクロソフトができること

※本ブログは、Microsoft Education: Empowering students and teachers of today to create the world of tomorrowの抄訳です。

マイクロソフトは、教師や学生の皆様のご意見から着想を得て、教育機関向けの製品とサービスを新たに導入いたしました。今回ご紹介するのは、新しい Windows エクスペリエンス「Windows 10 S」、授業での最新型の共同作業に対応した Microsoft Teams の新しいエクスペリエンス、創造性を刺激する Minecraft と複合現実の新機能、小学生~高校向けの Windows 10 S 搭載 PC、大学生向けの理想的な Windows 10 S 搭載デバイス「Surface Laptop」です。

マイクロソフトは、今日の学校教育にテクノロジを取り入れることで、未来を作り上げる若者たちの創造性を刺激できると確信しています。この次世代のクリエイターたちにとってテクノロジは、母国語のように当たり前に操れるものです。世界中の人々との対話や共同作業を通じて学習し、タッチ操作や音声入力で創作活動を行い、3D で世界を描いています。
彼ら 1 人ひとりが将来社会に出るときに向けて準備できるように導くことは、マイクロソフトの大きな社会的取り組みであり、何よりのビジネス チャンスでもあります。現在米国でコンピューター サイエンスを学んでいる学生は全体のわずか 3% (英語) であり、65% が今はまだこの世に存在していない職業に就くことになるだろうとも言われています。

マイクロソフトのミッションは、地球上のすべての個人とすべての組織が、より多くのことを達成できるように支援することです。その一環として、テクノロジをツールとして活用することで、世界の明日を作る学生や教師の皆様を後押しできると確信しています。

マイクロソフトのミッションは、地球上のすべての個人とすべての組織が、より多くのことを達成できるように支援することです。その一環として、テクノロジをツールとして活用することで、世界の明日を作る学生や教師の皆様を後押しできると確信しています。

 

Windows 10 S を発表 – 教師と学生の皆様のご意見から生まれた新しい Windows エクスペリエンス

マイクロソフトは Windows を開発するうえで、すべてのユーザーの創造性を刺激するプラットフォームを構築することをミッションに掲げています。
Windows は、学校教育においても Autodesk SketchBook、Adobe Photoshop Elements、Minecraft、間もなく Windows ストアから提供される機能豊富な Office 365 (モバイル エクスペリエンスは除く) など、創造性を刺激する多種多様なアプリケーションを使用するための主要なプラットフォームとして、世界中の教師の皆様から支持されています。また、STEM 教育向けのマイコン ボード「Arduino」やレゴ ブロックを使用したプログラミング教材「レゴ® WeDo® 2.0」、アクセシビリティに対応したツール、仮想現実用ヘッドセット、インタラクティブ ホワイトボードなど、最新の優れた周辺機器を多岐にわたってサポートしていることも Windows が採用されている要因です。
Windows チームは、もっと私たちにできることはないか探るために世界中を飛び回り、授業で Windows を活用している学校の管理者、教師、学生の方々にお話を伺いました。教師の皆様が共通して口にしたのは、子供たちは気が散りやすく、指示に従わないときがあるという問題点です。そのため、幼い生徒たちが 1 年を通して各自のデバイスをどのように扱ってもびくともしないくらいの高い耐久性を誇り、バッテリーの持ちが良く、新年度の初日からすぐにログインできるようにしてほしいという要望が挙がりました。管理者の皆様からの意見では、レントン学区の Ricardo Garmendia 氏が所属部署でどのように 850 クラスを 11,000 台の Windows デバイスでサポートしているかというお話が印象的でした。彼は新規デバイスを絶えずセットアップしながら、授業に使用している現行デバイスを管理しなければならず、手を焼いていました。

Windows 10 S は学生や教師の皆様のご意見を基に開発され、シンプルさ、セキュリティ、パフォーマンスにさらに磨きがかかっています。個人的には、間違いなく Windows の魂が最も反映されているバージョンであると思っています。
Windows 10 S (英語) で利用できるのは、Windows ストアからダウンロードされたアプリケーションに限定されます。Windows ストアでセキュリティの検証を受けたアプリケーションをローカルの安全な「コンテナー」で実行することで、システム パフォーマンスの安定性が確保されます。このしくみにより、授業中にすばやくログインして一貫したパフォーマンスを利用できるので、教室内のだれもがすぐに学習を開始でき、気が散ることなく授業に集中できます。
Windows 10 S は Windows ストアで提供されているすべてのブラウザーをサポートしています。ただし、マイクロソフトは授業に最適なブラウザーとなるように Microsoft Edge の開発作業を進めており、Google ドキュメントなどの教師が使用するサイトとの互換性を確保しています。Microsoft Edge ではタブ プレビュー バーをはじめとする新機能によって、学校の研究課題についての調査や情報の整理がスムーズに行えます。Microsoft Edge の Windows Ink を使用すると、簡単に Web ページ上に直接メモを書き込めるだけでなく、クラスメイトと共有することも可能です。
Ricardo Garmendia 氏のような世界中の学校の IT 管理者向けには「Set Up School PCs」というアプリを Windows ストアにご用意しました。このアプリでは、USB スティックを使用して教室中のデバイスにカスタマイズしたエクスペリエンスをセットアップできます。所要時間はデバイス 1 台あたりわずか 30 秒ほどです。また本日より Microsoft Intune for Education (英語) で、教師の皆様や教育機関向けに、生徒用の全 PC を構成・管理できる包括的なエンドツーエンド ソリューションが提供されます。
Windows 10 S では、インターネットから不特定のアプリをダウンロードすることの危険性を十分に理解している教師や管理者の皆様が、そうしたリスクを踏まえたうえでインターネットからアプリをダウンロードできるようにしました。いつでも Windows ストア経由で Windows 10 Pro に切り替えることができます。これは一方向への切り替えであり、Windows 10 Pro を実行することで、あらゆるアプリをインストールできるようになります。ただし、これはオープンな Windows プラットフォームだから実現できることであり、今後も Windows 10 S でのみ提供する予定です。
教師や学生の皆様のご意見から生まれた Windows 10 S は、新しい Windows エクスペリエンスです。Windows 10 S の根幹には今日の Windows の魂が込められています。

教育機関向け Windows 10 PC は 189 ドルから

Windows 10 S の目標は、現在のオープンで活気あふれるパートナー中心のエコシステムをさらに強化することです。今回 Acer、ASUS、Dell、富士通、HP、Samsung、東芝といったマイクロソフト パートナー各社から、教育機関向けの新しい Windows 10 PC が 189 ドルからの価格で発売されます。今後数か月のうちに、強力な機能を備え Windows Ink やタッチ操作に対応した手頃な価格の PC から、美しいデザインのプレミアム モデルまで、多彩な Windows 10 S デバイスが各社から登場する予定です。

*日本国内でのWindows 10 S 搭載デバイスの発売は未定です。

世界中の学生の皆様がこれらの Windows 10 S 搭載デバイスで学習してくださるのを楽しみにしています。

 

Microsoft Teams を授業で活用

Microsoft Teams の新しい授業用エクスペリエンスにより、新次元の共同作業が実現され、Teams が教師と生徒のためのデジタル ハブとなります。

既に多くの学生が Word Online、Excel Online、PowerPoint Online でリアルタイムの共同作業を行っていますが、Microsoft Teams の新しい授業用エクスペリエンスによって、新次元の共同作業が実現され、Teams が教師と生徒のためのデジタル ハブとなります。OneNote Class Notebook や課題・テスト用の新しいエクスペリエンスと併用すると、教師の皆様はコンテンツを簡単に配信して、学習成果を評価したり、生徒ごとに学習内容を調整したり、生徒、保護者、職員とコミュニケーションを取ったりできます。また、Teams を使用すると、興味を引くリッチなコンテンツを Web から取り入れたり、ゲスト講師を招いたりできるほか、busuu、Canvas、Flipgrid、Kahoot といった教育機関向けパートナーが提供するソリューションを利用することも可能です。そして最も注目していただきたいのは、生徒が将来成功するために必要となるコミュニケーション スキルや共同作業スキルの育成にも役立てることができる点です。Teams の新しい授業用エクスペリエンスの詳細については、Office ブログの記事 (英語) をご覧ください。

Code Builder for Minecraft: Education Edition を発表

Minecraft にはいつも驚かされます。子供たちの心に深く刻み込まれるようなゲームは、チームワークや論理的思考、問題解決を学ぶための非常に重要な学習ツールにもなるのです。Minecraft というテレビ ゲームは、たいへんな人気を誇るだけでなく、教育の改革する存在でもあり、現在は 100 か国の学校が授業で Minecraft: Education Edition を使用して、創造性を高め、共同作業を促進しています。

そしてこのたび Code Builder for Minecraft: Education Edition (英語) がリリースされました。Code Builder は、Minecraft のオープンな世界に、プログラミングを学べる一般的なプラットフォーム (Tynker、ScratchX など) や、マイクロソフトの新しいオープン ソース プラットフォーム「MakeCode」を組み合わせることで、生徒がプログラミングの基礎と可能性を学習できるようになっています。プレーヤーはコードを作成して、Minecraft の世界を冒険したり、物を作ったり、建物を建てたりすることができます。Code Builder for Minecraft: Education Edition の詳細については、Minecraft: Education Edition ブログの記事 (英語) をご覧ください。

教師と学生の皆様に対しての無償特典

Windows 10、Microsoft Teams 付属 Office 365 for Education、Minecraft を簡単かつ手頃な価格で授業に活用していただけるように、教師と学生の皆様に以下を提供します。
• 教育機関向けの新しい Windows 10 搭載 PC (189 ドル~)
• 教育機関向けの新 Windows 10 PC で使える Minecraft: Education Edition の 1 年間の無料サブスクリプション
• 現在教育機関で使用されている既存の Windows Pro PC 向けの無料 Windows 10 S
• Microsoft Teams が付属した無料の Microsoft Office 365 for Education
• Microsoft Intune for Education の無料試用版

Windows 10 S、Microsoft Teams 付属 Office 365 for Education、Minecraft: Education Edition、Microsoft Intune for Education は、教師と学生の皆様のための包括的なソリューションです。もう Chromebook や G Suite で妥協する必要はありません。

Windows 10 S 搭載 Surface Laptop を発表 – 本日より事前予約受付開始

Windows 10 S を開発する際に、幼稚園から高校までの教育課程 (K-12) の生徒や教師の皆様に向けてパフォーマンス、シンプルさ、セキュリティを最適化できるだけでなく、それによって大学生や他のユーザーの皆様のニーズにも広く応えることができるのではないかと考えました。そしてついに、マイクロソフトの Surface ファミリに Surface Laptop という新しいメンバーが加わりました。

※ Surface Laptop の日本での発売は「未定」です。
本日より事前予約受付 (英語) を 20 か国で開始します。Surface Laptop はポータビリティ、パフォーマンス、エレガンスが絶妙なバランスで実現されています。Windows 10 S を搭載した Surface Laptop は、バッテリー駆動時間が最大 14.5 時間* となっており、学生が 1 日中持ち運んでも大丈夫です。また、優れたパフォーマンスが提供されるため、4 年間の大学生活を終えた後も快適に使用できます。第 7 世代 Intel Core プロセッサを搭載し、13.5 インチの PixelSense ディスプレイを備えたこのノート PC で、きっとさまざまなアイデアが生まれると期待しています。Signature キーボードにはアルカンターラ®素材が使用され、応答性に優れたキーセット、大きなトラックパッド、柔らかな触り心地のパーム レストが、新たなレベルの快適なタイピングを実現しています。カラーはプラチナ、バーガンディ、コバルト ブルー、グラファイト ゴールドの 4 色からお選びいただけます。新モデル Surface Laptop の詳細については、Devices ブログの記事 (英語) をご覧ください。
価格は 999 米ドルから、6 月 15 日より販売されます。

3D と Windows Mixed Reality エクスペリエンスを授業に取り入れ創造性を刺激する

複合現実によって、授業での教え方と学び方はまったく新しいものに生まれ変わります。もう一度学生をやり直したいと思うほど、複合現実は多くの可能性を秘めています。3D と Windows Mixed Reality を使用すると、教師はこれまでにない新しいツールを使用して、生徒や同僚向けのカリキュラムを作成できます。


このたびマイクロソフトは、Pearson との新しい戦略的パートナーシップを発表しました。Pearson は教育業界の世界的な大手企業であり、3D と複合現実を 2 次的な大学レベルのカリキュラムに統合しようと取り組んでいます。2018 年度までには、保健、商業、歴史、STEM の分野のカリキュラムを Windows Mixed Reality デバイス向けに提供する予定です。さらに、今秋に Windows 10 で提供される新機能「View Mixed Reality」についても発表しました。これは、シンプルな RGB カメラを使用して、画面を通して現実世界の中で 3D コンテンツを複合現実として見ることができる機能です。

Windows 10 の新機能「View Mixed Reality」は今秋に提供開始予定。シンプルな RGB カメラを使用して、画面を通して現実世界の中で 3D コンテンツを複合現実として見ることができます。

Microsoft Store で「STEM Saturdays」を開催

私たちは、すべての学生や教師の皆様にマイクロソフトの教育エクスペリエンスを利用していただきたいと考えています。5 月 6 日より米国、カナダ、プエルトリコ、オーストラリアの Microsoft Store で「STEM Saturdays (英語)」を開催します。これは、学生や教師の皆様を支援する通年の無料プログラムとは別に、すべての地域で 5 月いっぱい催されます。STEM Saturdays では期間限定のクラスを作り、ハンズオン演習 (英語) を通じて、指の曲げ伸ばしの角度を測って人間の手の骨格について学習できるセンサーの作成などを行います。
マイクロソフトは、テクノロジをツールとして活用することで、世界の明日を作る学生や教師の皆様を後押しできると確信しています。
明日どんな世界が作られるのか、楽しみでなりません。
Terry Myerson
* 2017 年 4 月に実施したマイクロソフトによる性能テストに基づく (Intel Core i5 プロセッサ、256 GB の記憶容量、8 GB RAM を搭載した試作機)。テストでは、動画再生時の完全なバッテリー放電を実施。すべての設定は既定の設定。例外として Wi-Fi でネットワークに接続し液晶の自動輝度調整を無効化。バッテリー駆動時間は設定や用途などの要因によって大きく異なります。