2018年2月21日 8:45 AM

hakuhodo-VRARが国宝「風神雷神図屛風」を題材にした、新たな文化財鑑賞体験「MRミュージアム in 京都」を開催

株式会社博報堂様と株式会社博報堂プロダクツ様によるVR・ARの最先端技術を有する専門ファクトリーhakuhodo-VRARは、大本山建仁寺(京都市東山区)と2017年7月より、国宝「風神雷神図屏風」を題材に、Mixed Reality(複合現実、以下MR)技術を使って「体験する」ことをテーマに共同研究を進めてこられました。

このたび、同研究の最初の成果となるMRコンテンツが完成し、「MRミュージアム in 京都」という今までにない文化財の鑑賞体験を、明日から期間限定で、建仁寺と京都国立博物館で一般公開することが決定し、本日、建仁寺にて発表が行われました。

 

「MRミュージアム in 京都」では、体験者が国宝「風神雷神図屏風」の前で「Microsoft HoloLens」を着用することで、「風神雷神図屏風」の実物(複製)と3Dグラフィックが融合した MR の世界を約10分間体験できます。MRミュージアムの案内役は、「風神雷神図屏風」を熟知する建仁寺の僧侶です。

 

体験者は、雷や雨、緑豊かな大地、壮大な宇宙空間など躍動感あふれる描写とストーリーに入り込むことができ、また、俵屋宗達に影響され描かれた、尾形光琳や酒井抱一ら琳派による別の「風神雷神図屏風」作品も3Dグラフィックで現れ、見比べられるなど、文化財の新たな鑑賞体験が実現します。

  •  デモ映像とメイキングムービーを、こちらでご覧いただけます。

 

「MRミュージアム in 京都」では、マイクロソフトのMR専用3D撮影スタジオである「Microsoft Mixed Reality Capture Studios」を日本のプロジェクトとして初めて利用し、マイクロソフト米国本社の同スタジオを訪れて3D撮影された僧侶が、俵屋宗達の制作意図や作品に込められた願いを体験者に解説します。

 

「MRミュージアム in 京都」は、明日から以下の日程で一般公開されます。

・建仁寺でのご体験
日時:2018年2月22日(木)~ 2月24日(土)10:00 ~ 16:00
場所:建仁寺本坊(京都市東山区大和大路通四条下る小松町)
http://kenninji.jp/info/index.html

・京都国立博物館でのご体験
日時:2018年2月28日(水)~ 3月2日(金)11:00 ~ 17:00(最終日のみ 11:00 ~ 13:00)
場所:京都国立博物館(京都市東山区茶屋町527)
http://www.kyohaku.go.jp/jp/riyou/access/index.html

※一般公開は当日現地での受付となります。また、数名ずつ体験いただくため、体験いただける人数に限りがあります。詳細は以下Webサイトを参照ください。
https://hakuhodo-vrar.jp/kyoto2018/

 

hakuhodo-VRARは、この新たな文化財体験の技術を、生活者の文化体験を豊かにする意義ある活動と位置づけ、関連する観光・教育・文化産業分野の多様なパートナーと連携し、MRで拡がる、新たな体験コミュニケーション創出を推進されるとともに、この技術を今後ショールームや展示会、プレゼンテーションなど企業コミュニケーションの領域にも応用し、MR活用における「スペース・エクスペリエンス事業」としてビジネス展開される予定です。日本マイクロソフトでは、これまで博報堂グループと AI を活用したターゲティング広告配信システムや MRの領域で連携してきましたが、引き続きテクノロジーパートナーとして、博報堂グループの取り組みを支援していきます。