Windows 10 バージョン 1809 の提供再開、VLSC からも提供
※本ブログは、米国時間 11/13 に公開された”Windows 10, version 1809 rollout resumes; now available on VLSC” の抄訳です。
本日、Windows 10 の機能更新プログラムである Windows 10 バージョン 1809 のロールアウトを、ソフトウェア ダウンロード センター(Update Assistant またはメディア作成ツール)、Windows Server Update Services (WSUS)、Windows Update for Business より再開いたします。ボリューム ライセンス サービス センター (VLSC)でも入手していただけますが、すべての言語の全エディションが表示されるまでには数時間かかる可能性があります。また、Visual Studio サブスクリプション(旧 MSDN サブスクリプション) 向けにも、今週末には提供を開始します。
John Cable のブログ記事でお伝えしているとおり、今回のロールアウト再開に伴い、サポート ライフサイクルの「開始日」が本日 (2018 年 11 月 13 日) に変更されました。Enterprise および Education エディションの Windows 10 バージョン 1809 のサポート期間は 30 か月、Windows 10 Pro、Windows 10 Pro for Workstation のサポート期間は 18 か月です。現在のサポート対象のバージョンとサポート終了日の詳細については、Windows 10 ライフサイクル ファクト シートやWindows 10 リリース情報をご覧ください。
IT プロフェッショナル向けの新機能 (英語)に加えて、更新プログラムやデバイスの管理と展開に活用できるツールも新しいバージョンをご利用いただけます。以下にご紹介します。
- Windows 10 バージョン 1809 向け Windows アセスメント & デプロイメント キット (Windows ADK)– 大規模展開用に Windows イメージをカスタマイズできるツールです。社内システム、追加されているコンポーネント、それらのシステムで実行されているアプリケーションの品質やパフォーマンスを検証することができます。
- Windows ADK の Windows PE アドオン– Windows 10 バージョン 1809 から、Windows Preinstallation Environment (PE) は ADK とは別に提供されます。Windows PE を ADK に追加するには、Windows PE アドオンをダウンロードして、ADK のインストール後に付属のインストーラーを実行します。この変更により、ADK 内のツールに対して RTM 後の更新が可能になります。Windows PE アドオンのインストーラーを実行すると、WinPE ファイルが、以前の ADK で配置されていたところと同じ場所に置かれます。
- Windows 10 バージョン 1809 および Windows Server 2019 のセキュリティ ベースライン (ドラフト、英語)– インポート可能なグループ ポリシー オブジェクト (GPO)、GPO をローカル ポリシーに適用するための PowerShell スクリプト、グループ ポリシー設定のカスタム ADMX ファイル、スプレッドシート形式のドキュメント、ポリシー分析ファイル (MSFT-Win10-v1809-RS5-WS2019- DRAFT.PolicyRules) が提供されます。
- Windows 10 Enterprise 評価版– 90 日間の無料評価版を使用して、お客様の環境の Windows 10 Enterprise (または Windows 10 Enterprise LTSC 2019) をテストできます。10 の言語で 32 ビットまたは 64 ビットの ISO をご利用いただけます。
- リモート サーバー管理ツール (RSAT)– Windows 10 バージョン 1809 から、RSAT は Windows 10 の「オンデマンド機能」の中に組み込まれます。設定の [オプション機能の管理] に移動し、[機能の追加] をクリックすると、使用可能な RSAT ツールが表示されます。
- グループ ポリシー設定リファレンス (英語)– Windows 10 バージョン 1809 で提供される管理用テンプレート ファイルに含まれている、コンピューターとユーザーの構成に関するポリシー設定の一覧です。
- Windows 10 バージョン 1809 用の管理用テンプレート (.admx) – テンプレート ファイルから簡単に、IT プロフェッショナルご愛用のグループ ポリシー管理ツールの UI にポリシー設定を入力して、レジストリ ベースのポリシー設定を管理できます。管理用テンプレート パッケージは、通常リリース後数週間ほどで提供されます。それまでの間に、Windows 10 バージョン 1809 をインストールして、windir\PolicyDefinitions ディレクトリを別のシステムにコピーすることができます。
LTSC の提供
Windows 10 Enterprise LTSC 2019 も提供されます。お客様の組織で現在長期サービス チャネル (LTSC) をご利用の場合、ボリューム ライセンス サービス センター (VLSC)から入手していただけます。
パートナー様向けの提供
Microsoft Partner Network (MPN) から、Windows 10 Enterprise バージョン 1809 は 11 月 14 日より、その他のエディション (Windows 10 Enterprise LTSC 2019 を含む) は 11 月 20 日より提供されます。Microsoft Action Pack サブスクリプション (MAPS) をご利用のパートナー様には、Windows 10 Pro バージョン 1809 が本日より、その他のエディションは 11 月 20 日より提供されます。
Windows Server 2019 の提供
Windows Server 2019、Windows Server バージョン 1809 も、本日よりボリューム ライセンスのお客様に向けて全世界で提供を再開します。詳細はWindows Server ブログ (英語)をご覧ください。
Upgrade Readiness での Windows 10 バージョン 1809 の扱い
Windows 10 バージョン 1809 はWindows Analytics Upgrade Readinessの [評価対象のバージョン] ドロップダウンで選択可能となっています。Windows 7、Windows 8.1、以前のバージョンの Windows 10 から Windows 10 バージョン 1809 への移行に影響を及ぼす可能性のあるアプリケーションとドライバーの互換性の問題に対して、ガイダンスや有益な情報、推奨される修正プログラムをご確認ください。
詳細情報
IT プロフェッショナルの皆様が最新の機能を実際に目にして、ご自身と組織の参考にしていただけるように、「IT プロフェッショナル向けの Windows 10 バージョン 1809 の新機能 (英語)」と題した Web キャストを配信します。スケジュールが変更になり、11 月 28 日 (水) 午前 10 時 (太平洋標準時)/11 月 29 日 (木) 午前 3 時 (日本時間) からの配信となります。1 時間ほどの Web キャストですが、同僚の Nic Fillingham と私が、今回の機能更新プログラムでの変更点、その背景にある考えについてお話しします。そして最も重要な点として、これらの強化された機能を活用していかに展開作業をスピードアップできるか、簡単にデバイスを管理できるかについてご説明します。お見逃しのないよう、今すぐご登録 (英語)ください。
それに続けて、12 月 13 日 (木) 午前 9 ~ 10 時 (太平洋時間)/12 月 14 日 (金) 午前 2 ~ 3 時 (日本時間) に、IT プロフェッショナル向け Windows 10 相談会 (英語)を Tech Community で開催します。このイベントでは、Windows、Windows Defender ATP、Microsoft Intune、System Center Configuration Manager の製品チームやエンジニアリング チームのメンバーが皆様からの質問にお答えします。IT プロフェッショナル コミュニティの皆様は世界各地にいらっしゃることを考慮し、イベントに先立ってWindows 10 質問サイト (英語)を開設しますので、時間を気にせずに質問していただけます。Microsoft Tech Community (英語)のメンバーの方であれば、どなたでも参加可能です。たくさんの方のご参加をお待ちしています。
交流の場やベスト プラクティスをお探しなら、Windows 10 Tech Community (英語)にご参加ください。
サポートをご要望の場合は、Windows 10 IT プロフェッショナル フォーラム (英語)にアクセスしてください。