Microsoft Teams の新機能 | 2019 年 6 月

※本ブログは、米国時間 6/30 に公開された What’s New in Microsoft Teams | June 2019 の抄訳です。

シアトルは暦の上でも正式に夏を迎えました。Microsoft Teams では引き続き、ユーザーと組織の皆様に向けて、魅力的で重要な多数の機能をリリースしています。

インストール プロセスを簡素化するため、Microsoft Teams デスクトップ アプリをインストール済みの Office 365 ProPlus および Microsoft/Office 365 Business/Business Premium に追加

まずは、インストール エクスペリエンスの向上についてご紹介しましょう。

ほぼすべての企業にとって、プロジェクトにおける従業員の共同作業は重要です。そこで今回、既存のインストールの月次ビルドに Teams を含めることにしました。7 月 9 日より、Teams クライアントは月次チャネルの既存のインストールに追加されます。Teams は最新のオンライン サービスであるため、引き続き定期的に自動更新されます。ユーザーのマシンに Teams が既にインストールされている場合は、今回の変更による影響はありません。数週間にわたって段階的にロールアウトされるため、既存のインストールで Office を更新しても、すぐに Teams が追加されない場合があります。

Teams は、新規の Office 365 Business および Office 365 ProPlus の月次インストールに含まれており、お客様からポジティブなフィードバックが寄せられているため、既存のお客様も今回の変更にご満足いただけるものと確信しています。

組織では、だれもがコミュニケーションとコラボレーションを行う必要があるため、すべてのユーザーが Teams を利用できるようにすることは重要です。デバイスによって異なる更新プログラム チャネルを利用している場合は、すべてのデバイスに Teams を事前に追加できます。お客様のロールアウト計画に役立つガイダンスについては、こちらのページで公開しています。

組織のユーザーの皆様には、Microsoft Teams を気に入っていただけることと思いますが、展開は自社のペースで行いたいという場合もあるでしょう。そんなときは、インストールから Teams を除外したり、ユーザーの PC での自動開始を無効にしたりすることができます。既定では、Teams は自動的に起動するようになっています。この動作を変更する場合は、Teams を展開する前に行う必要があります。Office 365 ProPlus の一部として Teams を展開する方法については、こちらのガイダンスをご覧ください。

Information Barriers (情報障壁) を利用して利益相反を回避

この重要な新機能により、組織内の利益相反を回避することができます。Information Barriers を使用すると、Teams で相互にコミュニケーションを取ることができるユーザーを制限できます。一部のケースでは、情報を開示する範囲を制限するために、この機能が必要になる場合があります。これは特に、倫理的境界の要件や、その他の関連する標準と規制を遵守する必要がある組織にとって有用です。また、その他の従業員管理でやり取りを制限する必要がある場合にも役立ちます。

Teams チャネルの Announcements (アナウンス) を利用して重要な発表を強調

メンバーの注目を集めるために、特定のお知らせをチャネル内の他の投稿よりも目立たせる必要がある場合があります。たとえば、新しいチーム メンバーの紹介、新製品発売のお祝い、新しい重要な社内規定の変更の共有などを行う場合に、見出しと背景画像の付いた「アナウンス」を投稿できるようになりました。これにより、投稿が確実にユーザーの目に留まるようになります。

グループ チャットに最大 100 人のユーザーを追加

多人数のグループと大規模なプロジェクト チャットを開始したり、イベントのスタッフと特別に打ち合わせを行ったりする必要があるものの、新しいチームを作成するほどではないという場合があります。たとえば、すべてのユーザーが定期的に一緒に仕事をしているわけではない、あるいはイベントで多数の人々とのコミュニケーション チャネルが必要など、理由はさまざまです。そこで今回、グループ チャットに最大 100 人のユーザーを含めることができるようになりました。

組織にとって最適な方法でプライベート チームの検索を管理

お客様からは、場合によってプライベート チームを検索可能にしたり、メンバーシップ リクエストを詳細に管理したりしたい、というフィードバックが寄せられています。まずは、フィードバックをありがとうございます。今回、管理者やチーム所有者が Teams ユーザーによるプライベート チームを検索可能にするかどうかを制御できるようになりました。プライベート チームを検索可能にすると、検索結果に表示されるほか、Teams ギャラリーの提案にパブリック チームと一緒に表示されます。これにより、ユーザーが参加する必要のあるプライベート チームを探し出すことが容易になります。ユーザーがプライベート チームへの参加をリクエストしたら、チーム所有者は承認または拒否することができます。詳細については、こちらのページをご覧ください。

Office 365 Government GCC で相互運用の提供を開始

Office 365 Government GCC (英語) のお客様は、Skype for Business と Teams の相互運用を利用できるようになりました。この機能の使用方法については、こちらのページをご覧ください。

Microsoft Teams の自動更新のネットワーク帯域幅使用量を大幅に削減する既定の機能を追加

Teams デスクトップ アプリの更新プロセスの強化により、ユーザーに最新の機能を提供する際に、ネットワーク帯域幅への影響を大幅に軽減できるようになります。これらの機能強化は、すべてのユーザーに対して既定で有効になり、管理者が対応を行う必要はありません。これらの変更は、7 月 9 日よりロールアウトされます。

Microsoft Teams 向け GitHub の新たな更新

Teams でも特に好評な統合がさらに強化されました。Teams の GitHub アプリでは、既にタブ エクスペリエンスがサポートされていますが、開発者や IT プロフェッショナルは新たにメッセージングの拡張機能、ボット、個人用アプリ機能による複数の新しい統合を利用できるようになりました。これにより、コラボレーションや統合の活用が容易になります。

詳細については、こちらのブログ記事 (英語) をご覧ください。GitHub アプリは、Teams App Store またはこちらのページから入手できます。

Microsoft Teams 向け Azure Pipelines によって自動化を支援

6 月に、Azure Pipelines の Teams アプリがリリースされました。Azure Pipelines を使用すると、お客様のビルドやデプロイを自動化し、詳細な設定よりも創造的な作業に多くの時間をかけることができます。

詳細については、こちらのブログ記事 (英語) をご覧ください。Azure Pipelines アプリは、Teams App Store またはこちらのページからダウンロードできます。

会議オプションを利用して会議の設定を詳細に制御

会議の開催者は、予定されている会議のロビー設定を制御できるようになりました。

会議への参加 BLOB または [Meetings] タブから [Meeting options] のリンクをクリックして [Meeting options] ページを開くと、新しいロビー設定を保存できます。設定はすぐに適用されます。参加者の設定を変更する方法の詳細については、こちらのページをご覧ください。


会議オプション

会議や通話のコントロールを単一のツールバーにまとめて画面上の不要な表示を削減

Teams では常にユーザー エクスペリエンスの向上に努めており、会議や通話時の不要な表示を減らしています。今回、セッション コントロールが単一のツールバーに統合され、画面下部に表示されるようになりました。今回の変更は、Windows、Mac、Web クライアントが対象です。モバイル デバイスや Microsoft Teams ミーティング (MTR) デバイスへの影響はありません。


Chrome でのビデオのサポート

Chrome 会議でのビデオのサポート

Chrome ブラウザーから Teams 会議に参加している場合に、自分のビデオを共有したり、他のユーザーのビデオを受信したりできるようになりました。

患者エクスペリエンスの向上に役立つ Teams for Healthcare に関する新しいリソース

今月、Microsoft Teams は HIMSS Europe Conference において、医師やスタッフが Teams で連携して患者ケアを行い、安全なプラットフォーム上で瞬時につながる方法を紹介しました。先日、マイクロソフトは HIPAA One と提携し、医療機関が Teams を利用することで HIPAA の遵守を実現する方法を説明しています。このホワイトペーパーやその他の新しい医療機関向けリソースについては、こちらのブログ記事 (英語) をご確認ください。

教師、生徒、保護者向けの Teams for Education の新機能

今月は、Teams for Education (英語) への複数の重要な新機能の追加が発表されました。これにより、新しいチームの作成、保護者や生徒へのお知らせ、課題の採点がこれまで以上に簡単になり、必要な機能がもれなく提供され、教師の皆様は時間を節約できます。


視覚的なグラフィック タイルとして各チームを表示


新しい成績簿により、特定のコースのすべての課題の成績と平均スコアを簡単に表示

近日中には、保護者に向けて生徒の現在の学習進度を毎週メールで通知できるようになります。IT 管理者は、この機能を利用するための準備として、現時点で Microsoft School Data Sync の新しい Parent and Guardian Sync に登録することができます。

今回の新機能の詳細については、こちらのブログ記事 (英語) をご覧ください。

ご意見をお聞かせください

新機能をお試しになり、Microsoft Teams の左下にあるリンクからフィードバックをお送りください。Teams の機能強化についてご提案がありましたら、UserVoice (英語) までアイデアをお寄せください。既存のアイデアへの投票も受け付けております。対応の優先順位を判断するうえで参考にさせていただきます。皆様から寄せられたフィードバックにはくまなく目を通し (本当です!)、Microsoft Teams がお客様のニーズを満たせるよう努めています。

— Microsoft Teams 担当プロダクトマーケティングマネージャー、Marissa Salazar

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