従業員を支援して活気付ける Microsoft Viva
※ 本ブログは、米国時間 9/22 に公開された “Empower and energize employees with Microsoft Viva” の抄訳です。
Seth Patton (Microsoft 365 担当ゼネラル マネージャー)
「従業員の成長は企業の成功につながる」。ハイブリッド ワーク時代に対応する初の統合型従業員エクスペリエンス プラットフォームである Microsoft Viva は、この理念に基づいて構築されたもので、つながり、目的意識、インサイト、成長の機会を仕事の流れの中に組み込み、従業員とチームが力を最大限に発揮できるように支援します。昨年のリリース以来、お客様は研修時間を 50% 短縮し、従業員の検索時間を 75% 短縮して生産性を向上させ、従業員の離職率を 20% 低減するなど、結果として 3 倍の ROI1 を達成しています。本日、Microsoft Viva の機能拡張となる新しいアプリとサービスを発表します。これらのアプリとサービスは、最新の Work Trend Index Pulse Report で明らかになった 3 つのビジネス上の緊急課題に企業が取り組むうえで役立ち、先行き不透明な経済状況の中で、従業員が有意義な仕事を行えるように支援して活気付けることを目的としています。
マネージャーやチームの仕事における明確性を高める
生産性パラノイアが蔓延しています。マイクロソフトのデータによると、従業員の 87% が生産的を維持できていると回答する一方で、ハイブリッド ワークでも従業員が生産的を維持している自信があると回答した経営幹部はわずか 12% にとどまりました。この認識のずれは「生産性パラノイア」と呼ばれ、柔軟な働き方を持続不可能にする原因となっています。経営幹部は、従業員が十分に仕事をしているかどうかを心配するのではなく、どの仕事が最も重要であるかを明確にして、従業員が最大限の効果をもたらすうえで何が必要なのか、意見を聞き取る必要があります。
マイクロソフトの調査によると、企業の半数以上が勤務中の従業員エクスペリエンスに関するフィードバックをほとんど、あるいはまったく収集していません。フィードバックは、企業が限界点に達して人材、時間、資金を失う前に問題を発見するための重要なシグナルです。
Microsoft Viva は、マネージャーやチームの仕事における明確性を高めるために、的確な目標設定と継続的なフィードバックを支援します。
先日リリースされた Viva Goals は、企業がビジネス成果に合わせて日常業務を調整するための目標設定および OKR (目標と主要な成果) 管理ソリューションです。そして本日、目標設定を仕事の流れの中に組み込むための Viva Goals の新しい統合を発表します。具体的には、Microsoft Teams アプリの機能強化によって Teams のアクティビティ フィード内で OKR を確認して共同編集したり、Azure DevOps の拡張機能によって作業項目を完了したり、Power BI データセットへの接続によって KPI (主要業績評価指標) と主要な成果を追跡したり、Microsoft Planner および Microsoft Project との統合によってプロジェクト管理を自動更新したりできるようになりました。
このたび、Viva Pulse を発表します。この新しいアプリにより、マネージャーやチーム リーダーは仕事の流れの中で Teams から直接、チームのエクスペリエンスについて定期的に内密のフィードバックを収集することができます。Viva Pulse のスマート テンプレート、調査に基づく質問、分析により、チームの意見を活かして、効果を上げている取り組みとフォーカスすべき分野をマネージャーが特定するうえで役立てることができます。また、Viva Pulse は関連トピックの学習やアクションを提案し、マネージャーがチームのニーズに簡単に対応できるようにします。この機能は、来年 Viva に導入される Glint などの強力な全社的エンゲージメント ツールを補完するために追加されます。Viva Pulse Customer Advisory Board (英語) にお申し込みのうえ、Viva Pulse の機能のテストをお手伝いください。
従業員のコミュニケーションとつながりを刷新する
マイクロソフトのデータによると、ハイブリッド ワークに移行して以来、経営幹部の 68% がチームの結束が課題だと回答し、従業員の 51% が直属のチーム以外との人間関係が希薄になったと回答しています。この失われた社会関係資本を再構築することは、企業にとってきわめて重要であり、経営幹部は従業員が働く場所を問わず、一貫したコミュニケーションとつながりを実現する必要があります。
Microsoft Viva は、すべての従業員に情報を提供し、帰属意識や士気を高めるために、従業員コミュニケーションやコミュニティによって、さまざまな場所で働く従業員の関与を促進します。
先月、デジタル コミュニティ、オンライン イベント、リッチな会話ツールなどによって従業員をつなぐ Viva エンゲージの一般提供開始を発表しました。そして本日、経営幹部が従業員とつながり、全社的な取り組みを推進し、従業員からの質問に対応するための新機能がリリースされました。Leadership Corner は、ニュース、Ask Me Anything (AMA: 何でも聞いて) 形式のイベント、アンケートなどによって、経営幹部の複数のコミュニティやチームとのオープンな対話やフィードバックを促進するためのスペースです。経営幹部は、これらのアクティビティを 1 か所で作成、宣伝、開始し、直観的なダッシュボードを使用して指標や従業員のセンチメントをリアルタイムで追跡することができます。
大規模で効果的なコミュニケーションを支援するため、このたび Viva Amplify を発表します。この新しいアプリにより、従業員コミュニケーション チームや経営幹部はメッセージを改良し、従業員を活気付けることができます。このアプリは、コミュニケーション プロセスを 1 か所に集約し、経営幹部、企業コミュニケーション、人事など、社内のあらゆる部門からのメッセージが従業員の心に響くように文章作成に関するガイダンスを提供します。さらに、コミュニケーション担当者は、複数のチャネルにメッセージを同時に公開し、キャンペーンを一元管理して、その結果として生じる指標を今後のコミュニケーション計画の改善に役立てることができます。Viva Amplify プレビュー プログラム (英語) にお申し込みください。
学習文化を構築する
従業員が企業で学習できなければ去っていくだけです。マイクロソフトのデータによると、従業員の 55% がスキルを習得するための最適な方法は転職だと回答しています。しかし、経営幹部はこの結果を従業員の業務を定期的に見直す機会と捉え、新しいスキルの習得やキャリアアップに投資することができます。従業員の 3 分の 2 以上が、社内での職務変更が容易ならその企業に長く勤めたいと回答し、成長の機会が少ない企業で昇進するよりは、同レベルの職種に転職して新しいスキルを習得する方が良いと考えています。
Microsoft Viva は、従業員の学習、成長、成功を支援するために、キャリアのあらゆる段階で必要な知識と学習ツールを提供します。
本日、Viva ラーニングと LinkedIn の統合の強化により、LinkedIn Learning Hub が追加されました。この統合により、従業員が両方のシステムを操作できるシームレスなエクスペリエンスが実現されます。また、学習コンテンツの管理者は、両方の管理エクスペリエンスの統合により、カスタム コンテンツ、キュレーションしたラーニング パス、コレクションなどの自社固有のコンテンツをはじめ、LinkedIn Learning Hub のすべてのコンテンツを Viva ラーニングで簡単に表示できるようになります。
テクノロジは、従業員の学習と成長に役立つ社内の情報や専門知識を発掘するためにも利用できます。今回リリースされる Answers in Microsoft Viva は、従業員の質問を正しい回答や社内のエキスパートとマッチングして、未解決の質問に対応し、集合知をすべての従業員のために役立てる新しいエクスペリエンスです。Answers in Viva は AI を活用し、回答済みの類似の質問を表示したり、トピックやエキスパートを提案したり、上位の解決策をハイライト表示したりします。この機能は、Viva トピックや Viva エンゲージと連携し、エキスパートを特定して自身の知識を共有するように促し、ゲーミフィケーションによってナレッジ ベースの作成に貢献したユーザーに報酬を与えます。
今後の展望
マイクロソフトは従業員エクスペリエンスの将来を見据え、営業、マーケティング、カスタマー サービスなど、特定の職務のエクスペリエンスを向上させる新機能にも取り組んでいます。今年の上半期には、特定の職務向けの初の従業員エクスペリエンス アプリである Viva Sales を発表しました。このアプリは、CRM (顧客関係管理) のデータ入力やメモの作成といった作業を自動化し、営業担当者がつながりや案件の成約に使用しているツール (Microsoft 365 や Teams) にインテリジェンスを反映します。Viva Sales の一般提供は 2022 年 10 月 3 日に開始 (英語) されます。今後も引き続き、特定の職務向けのエクスペリエンスを Viva に追加してまいります。
また、Viva 全体のエクスペリエンスを統合し、既存のアプリに新しい共有の機能とサービスを追加するために、以下の機能強化を発表します。
- Viva エクスペリエンスを効率化し、従業員が 1 日の業務をスムーズに開始 (英語) できるように、新しい Viva コネクションのホーム エクスペリエンスには Microsoft Viva のすべてのアプリとサービスが集約されます。また、Viva のブリーフィング メールにより、生産性に関する重要なインサイト、推奨事項、従業員エクスペリエンスに関する情報を各従業員向けにパーソナライズした要約を毎日 Outlook 受信トレイに直接配信します。
- People in Microsoft Viva は、働く人を従業員エクスペリエンスの中心に据え、同僚が社内のつながりやエキスパートを発見できるようにする新機能で、Microsoft 365 のプロファイル カードで利用できるほか、新しいアプリとしても提供されます。People in Viva は AI を活用して、関心事項、ナレッジ、目標に関する情報を引き出し、コラボレーションとチーム ビルディングを強化します。
本日発表されたイノベーションは、2023 年初めにお客様へのロールアウト開始を予定しています。詳細については、Microsoft Viva の Web サイト (英語) と Viva のイノベーションに関するパンフレット (英語) をご覧ください。Viva Sales を除く上記の最新の機能とアプリを含む Viva スイートの購入にご興味のある方は、マイクロソフトの担当者にお問い合わせください。
- Viva Amplify プレビュー プログラム (英語) と Viva Pulse Customer Advisory Board (英語) に申し込む。
- Viva を使用して従業員エクスペリエンスを向上 (英語) させているお客様事例を紹介する電子ブックを入手する。
- Forrester の Total Economic Impact™ 調査 (英語)1 で Viva によるコスト削減とビジネス上のメリットを確認する。
1『The Total Economic Impact™ Of Microsoft Viva』、(マイクロソフトの委託により Forrester Consulting が実施した調査)、2022 年 9 月。結果は、聞き取り調査を実施したお客様のデータを集約したモデル組織の 3 年間の経済効果を表しています。
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