2024年8月20日 1:12 PM

コストを抑えて最新の AI (Copilot)-PC を導入! DaaS for Surface で月額支払いという選択肢を

AI の進化にともない、急速に変化する IT 環境

近年、DX の進展にともなって企業や官公庁、自治体の IT 環境は急速に変化しており、AI やビッグデータ分析など、高度な処理能力を必要とする業務が増えています。特に最近は生成 AI の活用ニーズが高まっており、PC のローカル環境で AI モデルのパフォーマンスを向上させる「AI PC」に注目が集まっています。

AI PC とは、デバイス内の装置や回路の制御や演算を行う CPU (Central Processing Unit)、画像を処理する GPU (Graphics Processing Unit) に加えて、AI の処理に特化した NPU (Neural network Processing Unit) を搭載した PC のこと。マイクロソフトでは、CPU、GPU、NPUを搭載していることに加えて、Copilot in Windows に対応し、Copilot キーを搭載しているデバイスを AI PC (Copilot+ PC) と呼んでいます。

従来生成 AI を利用する際には、大規模な AI 処理はクラウドで行い、その結果を PC で利用する形が一般的でした。しかし、その際にはインターネットを介する必要があり、通信の遅延が発生して作業遅滞の原因になることもありました。NPU を搭載した AI PC を使えば、AI 処理を大幅に高速化することができます。

AI PC の導入効果としては、高い処理能力による作業効率の向上が期待できます。また、クラウド上にデータをアップする必要がないため、セキュリティの不安も低減できます。さらに、個人の作業履歴をデバイスに記録することで、ユーザー一人ひとりに特化した業務環境の構築も可能です。これらの特性から、将来的には業務用 PC はおしなべて AI PC に置き換えられていくことが予想されています。

AI PC 時代を前にして、マイクロソフトは「Copilot+ PC」をメッセージとして掲げ、高性能デバイス「Surface」シリーズにおいても、1 秒間に 40 兆回以上の演算を実現する NPU を搭載した「Surface Pro  第 11 世代」、「Surface Laptop 第 7 世代」をリリース。日常業務のなかで生成 AI をスマートに活用する、新時代のエクスペリエンスの提供を目指しています。

(左)Surface Pro 10 for Business、(右)Surface Laptop 6 for Business

(左) Surface Pro  第 11 世代、(右) Surface Laptop 第 7 世代

Surface の導入に月額支払いという選択肢を提供する「DaaS for Surface」

一方、経済情勢の不確実性が高まるなかで、多くの企業や官公庁、自治体では IT 投資の予算管理はより厳格になっており、年度ごとの予算制約やコストの最適化といった課題を抱えています。

また、企業や官公庁、自治体の情報システム部門は、BYOD (Bring Your Own Device) への対応やセキュリティ対策といったデバイス管理業務に多くの時間を取られ、本来注力すべき DX 戦略などの業務に集中できないケースも増えています。

これらの課題に対応し、Surface デバイスの導入を容易にするのが、株式会社 JECC が提供する月額支払いソリューション「DaaS for Surface」です。

JECC は、半世紀以上の実績を背景とした IT に特化したファイナンスサービスの提供により、顧客の戦略的な IT 利活用の実現を支援する IT ファイナンス企業です。マイクロソフトのボリュームライセンスは、原則として第三者へのリースが禁止されていますが、同社は公認金融パートナーとして、マイクロソフトの使用許諾契約に即した形での取り扱いが可能です。マイクロソフト製品のライセンス契約の支払い条件を、顧客のニーズに合わせて柔軟に設定することもできます。つまり、顧客は JECC のソリューションを通して、Surface デバイスと Microsoft ライセンスを一括でファイナンスすることが可能になるのです。

JECC の DaaS for Surface は「Surface をより導入しやすく」をコンセプトとしたファイナンス サービスで、Surface の導入に月額払い等の支払オプションを提供するものです。

基本プランとアドオン メニューで構成されており、基本プランは、現在使用中のデバイスの買い取り価格と、新規で導入する Surface の数年後の下取り価格を見越して算出することにより、通常導入時よりも割安な料金設定でファイナンスを提供します。

アドオン メニューには、マイクロソフトの Office 365 ライセンスやセキュリティ関連のクラウド製品ライセンスの月額提供と、調達、導入から運用、保守、撤去までを一貫して受託する LCM (Life Cycle Management) サービスの提供があります。

基本プランとアドオンメニューを組み合わせることで、コスト削減やご担当者様の負担削減を実現。

基本プランとアドオンメニューを組み合わせることで、コスト削減やご担当者様の負担削減を実現。

なお「DaaS」は Device as a Service の略で、デバイスを月額課金制等で一定期間提供するサービスのことを指します。

DaaS for Surface が提供する 3 つのメリット

DaaS for Surface のメリットについて、株式会社 JECC マイクロソフト販売支援部 マイクロソフト販売支援課で民間企業のお客様担当の高瀬 翔 氏と株式会社 JECC マイクロソフト販売支援部 マイクロソフト販売支援課で官公庁・自治体のお客様担当の松本 直 氏に話をお聞きしました。

株式会社 JECC マイクロソフト販売支援部 マイクロソフト販売支援課(左) 松本 直 氏、(右) 高瀬 翔 氏

株式会社 JECC マイクロソフト販売支援部 マイクロソフト販売支援課
(左) 松本 直 氏、(右) 高瀬 翔 氏

両氏によると DaaS for Surface の主なメリットは 3 点。1 点目は、月額や年額など、「顧客の予算計画に適した支払い方法」を設定できることです。「これにより、予算の関係などで、一括での大規模な投資が難しい場合でも高性能な Surface デバイスを導入しやすくなります」と高瀬氏は語ります。

2 点目は、「トータル コストの削減」です。前述のとおり、DaaS for Surface では現在使用中の PC の買い取り価格と新規導入する Surface の将来価値を見込んだ残価設定の組み合わせにより、割安なファイナンス価格を実現しています。「この仕組みによって、最新のデバイスを大規模に、そして安価に導入することができます」と高瀬氏。製品保証として一定期間の保守サービスも提供しているそうです。

3 点目は、LCM 業務のアウト ソーシングによる「業務負荷軽減」です。デバイスの導入から撤去までの一連のプロセスを JECC が担当することで、顧客の情報システム部門の負担を大幅に軽減することができます。

さらに DaaS for Surface は、JECC の IT 分野のファイナンス業務における豊富な実績や知見を背景としたメニュー提案により、それぞれの顧客のニーズに対応した柔軟な契約形態が可能となります。「業種や企業規模に関わらず、さまざまな企業、官公庁、自治体で導入が可能です」と松本氏。

IT 技術の目覚ましい進化が続く昨今、使用デバイスの陳腐化を防ぎ、常に最新のテクノロジーを活用できる柔軟な更新サイクルを確立するためにも、DaaS for Surface は最適なソリューションと言えるでしょう。

業界を問わず拡大する DaaS for Surface の活用事例

DaaS for Surface は 2021 年から本格的に提供されており、2023 年度末には取扱高が約 5.2 倍まで進展。各業界で多くの導入実績を誇っています。

たとえば、大規模インフラ企業では約 1,000 台の Surface デバイス導入に際して DaaS for Surface を活用しました。JECC は、その企業が抱えていた年度ごとの予算制約とコスト抑制という課題に対して、月額払いプランとトータルコスト削減ソリューションを提案。高瀬氏によると、年度ごとのキャッシュ アウトを抑制しつつ、通常購入時と比べて 1〜3% のコスト削減という効果が得られたそうです。

トータルコストを抑制しつつ、年度毎のキャッシュアウトを抑制。

トータルコストを抑制しつつ、年度毎のキャッシュアウトを抑制。

また、DaaS for Surface の導入は公共セクターでも進んでいます。「JECC は地方自治体特有の予算に対する考え方や賃貸借の仕組みに精通しています。その強みを生かしながら、柔軟なサービスを提供。業界特有の仕様書案に関する情報提供や予算検討用の見積もり対応など、細やかな部分まで支援を行なっています」と松本氏は語ります。

情報セキュリティ対策も万全で、同社は、関連会社を通じて、これまでに官公庁、自治体の契約を含めて 300 万台以上の情報機器のデータ消去実績があるため、導入から撤去まで一連の LCM 業務も請け負っています。

マイクロソフトとのコラボレーションを強化し、さらに有効なサービスへ

今後のニーズ拡大を見越して、DaaS for Surface はさらなるサービス拡充を予定しているとのこと。「現在はデバイスのセットアップを効率化する Windows Autopilot の標準メニュー化や、マイクロソフト製品と資産管理のコラボレーション メニューの検討が進められています」(高瀬氏)

AI 活用が成長の鍵を握り、AI PC が一般化していく将来を見据えれば、DaaS for Surface は単なるデバイス導入の手段ではなく、企業や官公庁、自治体の IT 戦略を支える重要なソリューションであると言えるでしょう。高性能デバイスの導入障壁を下げ、IT 管理の効率化とコスト最適化を同時に実現する DaaS for Surface は、変化の激しい現代のビジネス環境に適応するための有効な選択肢となり得るはずです。

株式会社 JECC マイクロソフト販売支援部 マイクロソフト販売支援課の皆さま

株式会社 JECC マイクロソフト販売支援部 マイクロソフト販売支援課
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