※本ブログは、米国時間 8 月 29 日に公開された “What’s new in Microsoft 365 Copilot | August 2025” の抄訳を基に掲載しています。
この記事では、2025 年 8 月の Microsoft 365 Copilot に関する最新情報をお届けします。ユーザーが日々使用するアプリの生産性と効率を高めるのに役立つ Copilot 機能の最新情報を Microsoft 365 管理者の皆様にお伝えするために、新機能と機能強化について毎月ピックアップしてご紹介しています。
それでは、今月の新機能を詳しく見ていきましょう。
Copilot Control System:
ユーザー向け機能:
- SharePoint エージェントによるアクセスの簡素化とリーチの拡大
- Copilot Chat の新しいモデルと参照オプションの追加
- Copilot Chat での画像の推論と編集
- Microsoft 365 Copilot アプリでの画像の生成と編集
- Microsoft Edge for Business での Copilot による要約
- Copilot in Teams でカスタム辞書が利用可能に
Copilot Control System
Microsoft 365 管理センターの Copilot 管理リソース
近日中に、SharePoint エージェントが Microsoft 365 管理センターのエージェント インベントリに追加されます。これにより、AI 管理者は SharePoint エージェントと他の種類のエージェント (マイクロソフト製のエージェント、Microsoft 365 画面に展開された自社開発のエージェント、Copilot Chat の Microsoft Copilot Studio でユーザーが作成したエージェント、サードパーティ製エージェントなど) を一元的に可視化し、制御できるようになります。SharePoint エージェントは Microsoft 365 管理センターの [エージェント] セクションで検索、管理、制御でき、管理者がメタデータを表示してブロックやブロック解除などのアクションを実行することが可能です。この機能は 9 月から順次提供しています。
Microsoft 365 管理センターの利用状況レポートで、Microsoft 365 Copilot Search の使用に関する指標を確認できるようになりました。これにより、他の Microsoft 365 Copilot サービスと併せて Copilot Search の利用傾向とパターンを監視できます。これらのインサイトを利用することで、管理者はデータに基づく意思決定を行い、ユーザー エンゲージメントを最適化し、ユーザー イネーブルメントの機会を特定し、Copilot Search 機能の価値を組織全体で最大限に活用できるようになります。この機能は 8 月に提供を開始しています。
ガバナンスとコンプライアンスに対応するため、Microsoft 365 管理センターにフロンティア プログラムと Microsoft 365 のエージェントに対するリクエストおよび承認ワークフローが追加されました。Copilot のフロンティア プログラムを通じて、管理者は最新モデルのイノベーションを実体験し、一般提供が開始される前にフィードバックを提供することができます。また、一元化された監査可能なプロセスが提供され、ユーザーをアクティブ化する前にエージェントのリクエストを確認および承認できます。その結果、イノベーションと組織のセキュリティおよびポリシー要件とのバランスが取れた、制御された透明性の高いアプローチが実現します。フロンティア プログラムとマイクロソフトのエージェントの承認フローは、Microsoft 365 管理センターから [Copilot] → [エージェント] → [要求されたエージェント] の順にアクセスしてご利用いただけます。この機能は 8 月に提供を開始しています。
メッセージ パックの統合により、管理者は事前に購入したキャパシティ パックを通じて Copilot Chat の使用量を管理できるようになります。この統合により、Microsoft 365 管理センター内で請求、使用量の監視、ポリシーの調整がまとめて行えるようになりました。組織にとってのメリットとしては、コストの予測可能性を高め、管理を簡素化し、従量課金制により責任を持って Copilot Chat の使用を拡大できるという点が挙げられます。この設定は Microsoft 365 管理センターの [Copilot] → [請求と使用状況] → [従量課金サービス] で更新できます。この機能は 8 月に提供を開始しています。
管理者がエコシステム内のエージェントをより詳細に制御できるようになりました。Microsoft 365 管理センターから、所有者のいないエージェントをブロック、再割り当て、廃止して、コンプライアンスを確保しつつ運用上のリスクを軽減できます。この機能により、責任の所在を明確にし、環境内の管理されていない資産を最小限に抑えることができ、ガバナンスが強化されます。このビューは、Microsoft 365 管理センターの [Copilot] → [エージェント] で「所有者不在」のダッシュボード カードを通じて確認できます。この機能は 8 月に提供を開始しています。
Microsoft Purview でリスクの高い AI 利用を特定
Purview のインサイダー リスク管理 (IRM) では、Microsoft 365 Copilot および Copilot Studio における機密性の高いプロンプトと回答を特定することで、リスクのある AI の利用を検出し、内部の関係者による悪用を防止できるようになりました。アクティビティに基づいてユーザーのリスクが分類されるため、管理者は対象を絞ってデータ セキュリティ ポリシーを適用できます。IRM 分析では、主要な AI 関連のリスクを調査し、リスクのある Copilot プロンプトや機密性の高い回答などのインジケーターを含むテンプレートといった、ポリシーの推奨事項を受け取ることができます。これらのインジケーターを適応型保護機能に統合することで、インサイダー リスクのレベルを割り当て、このリスク レベルに応じて、データ損失防止、データ ライフサイクル管理、Entra の条件付きアクセスのいずれかを通じて、より厳格なセキュリティ ポリシーを動的に適用します。たとえば、機密性の高い SharePoint サイトにアクセスしようとしているリスクの高いユーザーを、自動的にブロックすることが可能です。この機能は 8 月に提供を開始しています。詳細については、リスクの高い AI 利用の把握とセキュリティ調査に関するブログ記事 (英語) をご確認ください。
ユーザー向け機能
SharePoint エージェントによるアクセスの簡素化とリーチの拡大
近日中に、Microsoft 365 Copilot アプリから直接 SharePoint エージェントにアクセスできるようになります。Copilot アプリで最近使用したエージェントにワンクリックでアクセスできるため、個々の SharePoint サイトに移動する必要がなくなります。SharePoint エージェントとやり取りすると、その後 Copilot に最近使用したエージェントのサイド バーが自動的に表示されるため、スムーズに操作を開始でき、集中力と生産性の維持に役立ちます。また近日中に、SharePoint からではなく、Copilot でSharePoint エージェントが既定で起動するようになります。この機能は 9 月から順次提供しています。
SharePoint エージェントを Teams アプリ ストアで検索できるようになり、簡単にワークスペースに追加して、AI によるサポートを活用したコラボレーションを行えるようになります。すべてのユーザーに対して、Teams アプリ ストアでのアクティビティに基づく最近使用した SharePoint エージェントのリストが表示され、それらのエージェントをチャットまたはチャネルに直接追加することが可能です。SharePoint エージェントを使用したことがない場合は、何も表示されません。この機能は 9 月から順次提供しています。
Copilot Chat の新しいモデルと参照オプションの追加
新しい Copilot は、ユーザーのプロンプトを受け取って内容を理解し、GPT-5 のリアルタイム ルーターを使用して最適なモデルを選択し、プロンプトに対して推論を行い、応答を作成できるようになりました。ユーザーには、Copilot Chat で [GPT-5 を試す] ボタンが新たに表示されます。有効化すると、Copilot はそのセッションで GPT-5 を使用します。単純な作業では GPT-5 のハイスループット モデルを使用し、複雑な作業では GPT-5 のより深い推論モデルを使用します。この機能は 8 月に提供を開始しています。
Copilot Chat に新たに追加された [ツール] メニューでは、必要なタイミングで、これまでにないほど簡単にパワフルな AI 機能にアクセスできます。このメニューはチャットの入力ボックスに配置されており、シンプルかつ一貫した方法で、Designer、Pages、ピン留めされたエージェントなどの機能を 1 か所で見つけて起動することができます。また、リサーチ エージェントやアナリスト エージェントといった高度な機能も表示されます。これらのツールが Copilot Chat に集約されたことで、タスクを切り替える手間が減り、よりシームレスなワークフローを実現しながら、いっそうスマートかつ迅速に業務を行えるようになります。この機能は 8 月に提供を開始しています。
Copilot Chat でメールを参照すると、メールに添付されているコンテンツから取得したインサイトを組み込んだ回答を受け取ることができます。添付ファイルが Word 文書、Excel スプレッドシート、PowerPoint 資料、PDF の場合や、あるいは JSON や XML などの構造化された形式であっても、Copilot はメール本文と併せてこれらのファイルについて推論し、より的確で文脈に沿った回答を返すことができます。この機能は、Outlook で Copilot Chat を使用する際や、Microsoft 365 Copilot ライセンスをお持ちのユーザー向けの Microsoft 365 Copilot アプリで Copilot Chat を使用する際に提供されます。この機能は 8 月に提供を開始しています。
時間がないときでも、Copilot Chat でアイデアを基にプレゼンテーションをすばやく作成できるようになりました。Microsoft 365 Copilot アプリを開いて何が必要かを説明すれば、Copilot がアイデアを基に、構成、ビジュアル、書式設定が整ったすぐに使える PowerPoint 資料を生成してくれます。また、Microsoft 365 Copilot ライセンスをお持ちの場合、Copilot Chat はユーザーの業務データを活用し、求められているコンテキストに合わせてプレゼン資料を調整してくれます。この機能は 8 月に提供を開始しています。
Copilot Chat での画像の推論と編集
ローカル ファイルをアップロードしたり、「/」を入力してファイルを選択したりして PDF、Word 文書、PowerPoint プレゼンテーションを Copilot にアップロードし、「4 ページの画像には何が映っていますか?」といった質問をして、視覚コンテンツに基づく回答を得ることができます。これにより、ファイルから視覚的なインサイトを抽出しやすくなりました。この機能は 8 月に提供を開始しています。
Copilot Chat での会話の流れを中断することなく、アイデアをビジュアルとして具現化できるようになりました。自然言語でプロンプトを入力すると、Copilot が新しい画像を生成したり、既存の画像にきめ細かい編集を加えたりしてくれます。これにより、質問、詳細の抽出、複数回にわたる反復作業を簡単に行えるようになります。この機能は 8 月に提供を開始しています。
プロンプトに追加されたすべての要素を視覚的に追跡しながら、画像を作成または編集できるようになりました。追加されたコンテンツのスニペットが表示されることで、編集内容の修正および更新時に画像を管理、参照しやすくなります。この機能は 8 月に提供を開始しています。
間もなく、Copilot Chat に横並びで表示される画像エディターが新たに登場します。これにより、ユーザーはコンテキストを保ったまま、プロンプトの生成や改良から画像の編集へと流れるように作業できるようになります。このエディターは、キャンバスベースの操作と自然言語によるガイダンスを組み合わせることで、ユーザーが反復を高速化し、理想に近い結果を出力できるよう支援します。最初に作成した画像がしっくりこなければ、すばやく調整したり、解像度を上げたり、自動補正を行ったりすることができます。この機能は 9 月から順次提供しています。
Microsoft 365 Copilot アプリでの画像の生成と編集
Microsoft 365 Copilot の「作成」の生成 AI 機能が、Microsoft 365 Copilot ライセンスをお持ちでないユーザーにも提供されます。以前からコンテンツの作成やテンプレートの使用は可能でしたが、このたび、AI ツールを使用して画像を生成したり、ポスター、バナー、インフォグラフィック、画像などの視覚コンテンツを編集したりできるようになりました。Microsoft 365 Copilot ライセンスをお持ちでないユーザー向けの今回の機能強化は、Web 版、Windows 版、macOS 版で 8 月に提供を開始しており、10 月にモバイル版での提供を開始します。
Microsoft Edge for Business での Copilot による要約
Microsoft Edge for Business では、Web ページ上で右クリックして Microsoft 365 Copilot Chat の要約機能にアクセスできます。Copilot が情報量の多い記事、ドキュメント、ページなどを即座に要約してくれるため、タブを切り替えたり、集中力を切らしたりすることなく、重要なインサイトを簡単に抽出することができます。これにより、直観的な方法で業務の流れを維持したまま調査、確認、マルチタスクを行えます。この機能は 8 月に提供を開始しています。
Copilot in Teams でカスタム辞書が利用可能に
IT 管理者がテナント向けのカスタム辞書をアップロードできるようになりました。対応言語は、英語、スペイン語、日本語、フランス語、ドイツ語、ポルトガル語、イタリア語、中国語 (簡体字) です。この機能には、Microsoft 365 管理センターの Copilot の設定ページからアクセスできます。カスタム辞書に組織固有の用語を組み込むことで、AI モデルがより正確で有益な会議の文字起こしを生成できるようになります。この機能強化によって、独自のビジネス用語が確実に認識、反映されるようになり、Copilot とインテリジェントな会議の要約の両方にメリットがもたらされます。組織は、AI を自社のニーズに合わせて調整することで、誤解を減らし、生産性を高めることができます。この新機能により、会議から詳細なインサイトを引き出せるようになります。この機能は 7 月に提供を開始しています。
関連情報: Microsoft 365 ロードマップでは、生産性向上アプリやインテリジェントなクラウド サービスに関する最新の情報をご覧いただけます。Microsoft 365 Copilot のリリース ノートでは、一般提供中 (Microsoft 365 アプリの最新チャネル) および各プラットフォームに固有の Microsoft 365 Copilot 機能をご確認いただけます。開発中、近日リリース予定、一般提供中の機能については、定期的にアクセスしてご確認ください。ロードマップに記載の日付はあくまで予定であり、変更される可能性があります。
