2016年9月1日 10:00 AM

Surface Pro 3 向け最新ファームウェア・ドライバーの公開について

この記事は技術サポート部門が公開している Microsoft Surface BlogS からの転載です。

一部の端末でバッテリー容量が見かけ上減少した状態になる場合がある問題を改善しました

当社では、米国時間 8 月 29 日付で Surface Pro 3 の最新版ファームウェア・ドライバーを公開しました。

今回の更新は、一部の Surface Pro 3 端末で、バッテリー容量が見かけ上減少した状態になる場合がある問題を改善するものです。

この更新により改善される問題の概要と改善点は以下の通りです。

問題が発生していない Surface Pro 3 についても、この更新をインストールすることを推奨します。(インストールにより別の問題が発生することはありません)

<現象>

一部の Surface Pro 3 端末で、バッテリーが充電された状態を維持できず、バッテリー容量が減少したように見えます。電源に接続していれば問題ありませんが、充電をやめるとバッテリーが急速に消耗します。

(システム上、バッテリー容量は、 powercfg /batteryreport コマンドで出力される “Full Charge Capacity” の値によって確認できます。)

<原因>

一部の Surface Pro 3 端末では、バッテリーのフル充電容量が OS や本体ファームウェアに誤った値で報告されるエラー状態が発生することがあります。この状態が発生すると、システムはバッテリーを実際のフル充電容量まで充電することをしなくなり、Surface がバッテリーで駆動することができなくなります。

これは、自動車の燃料ゲージに似ており、自動車が燃料をタンクに充填する量を決める際に燃料計が参照されます。このケースでは、もし、燃料計が正常に動作していなければ、自動車は、例えタンクが正常であっても、タンクを満たすことができません。

<解決策>

今回、この問題を修正する更新プログラムが利用可能になっています。更新プログラムは、ファームウェアの中の “Surface Pro 3 の燃料計” に当たる部分のロジックを修正し、端末の実際のバッテリー容量が正確に報告されるようにします。これにより、 Surface は再度バッテリーの最大充電容量を利用できるようになります。

Surface Pro 3 に今回の修正が適用された場合、報告されるフル充電容量は数回の充電と放電のサイクルを通じて自動的に修正されます。以前この問題が発生していた Surface Pro 3 端末もバッテリーで動作できるようになり、問題が発生していない端末でも問題が起こることはありません。

より詳細な情報については、以下の更新履歴ページおよび FAQ ページにて公開しておりますのでご参照ください。

(OS のバージョンに応じたページをご覧ください。現時点では英語版のみとなり、日本語版のページは準備中です。)

既にこの問題により有償でハードウェア交換をされたお客様への払い戻しについては、 30 日以内により詳細な情報をご案内します。

Surface Pro 3 update history
https://www.microsoft.com/surface/en-us/support/install-update-activate/pro-3-update-history?os=windows-10&=undefined

https://www.microsoft.com/surface/en-us/support/install-update-activate/pro-3-update-history?os=windows-8.1-update-1&=undefined

Surface Pro 3 Battery FAQ for the 8/29/2016 System Firmware Update
https://www.microsoft.com/surface/en-us/support/pro-3-battery-faq?os=windows-10&=undefined

https://www.microsoft.com/surface/en-us/support/pro-3-battery-faq?os=windows-8.1-update-1&=undefined

最新版ファームウェア・ドライバーの適用方法

更新プログラムを適用する方法は、 “Windows Update” による方法と、当社ダウンロード センターからファームウェア・ドライバー パッケージをダウンロードしてインストールする方法があります。

通常は Windows Update を、ファームウェア更新のみを手動で適用したい場合や社内で WSUS をご利用の場合はダウンロード センターをご利用ください。

<注意点>
適用は、電源に接続し、バッテリー残量が 40% 以上ある状態で実施してください。

また、電源はドッキング ステーションのものを使わず通常の AC アダプターを使用し、USB デバイスや外部モニターは外してください。

Windows Update での適用方法

Windows Update については、既定では自動で更新が行われますが、手動での適用方法は以下の通りです。

Windows 8.1
[チャーム]  – [設定] – [PC 設定の変更] – [保守と管理] – [Windows Update] を表示します。当画面から、更新プログラムの確認やインストールが可能です。

Windows 10
[スタート] ボタン – [設定] – [更新とセキュリティ] – [Windows Update] を表示します。当画面から、更新プログラムの確認やインストールが可能です。

Windows Update で表示される更新プログラムの名称は以下のものになります。

  • システム ファームウェアの更新 – 2016/08/29

ファームウェアがインストールされ、Windows が起動した後、改めて再起動を行うことで、新しい充電ロジックが有効になります。

更新履歴にて更新対象のファームウェア・ドライバーのインストールが成功したことをご確認ください。

ダウンロード センターからパッケージをダウンロードして適用する方法

当社ダウンロード センターの以下のページからダウンロードできます。

Surface Pro 3 Drivers and Firmware

—- 最新のファームウェア・ドライバー パックの適用方法

1. 上記ダウンロード センターから、以下の名称のファイルをダウンロードします。

(OS のバージョンに応じてファイルを選択してください。161330 版が現時点での最新版になります)

SurfacePro3_Win10_161330_0.msi

SurfacePro3_Win8x_161330_0.msi

2. ダウンロードしたファイルをSurface上でダブルクリックして起動します。

3. Surface Platform Installer が起動しますので、指示に従ってインストールします。

4. インストール途中に日本語で再起動を促すメッセージが表示された場合はスキップし、インストール完了後に英語で再起動を促すメッセージが表示された際に再起動を選択します。

5. Surface が再起動し、ファームウェア更新プログラムが書き込まれます。更新が終了すると、Windows が起動します。

(すでに最新版が適用済みの場合は、書き込みは行われません)

6. 改めて再起動を行い、新しい充電ロジックを有効にします。

7. デバイス マネージャー上で、[ファームウェア] 配下の Surface Pro Embedded Controller Firmware のプロパティを表示し、[ドライバー] タブでバージョンが 38.10.90.0 になっていることを確認します。