2016年10月4日 3:02 AM

Windows 10 Mobile はどうビジネスに“効く”のか? (6)「モバイル環境でこそ使いたい OneDrive」


Igniteで発表された最新情報をはじめ、Microsoft の今をお伝えするイベント「Tech Summit」が11月に日本で開催!
ぜひ皆様のご参加を楽しみにお待ち申し上げております! 「Microsoft Tech Summit」
日時:11月1日・2日
場所:ヒルトン東京お台場
お申込みURL: http://microsoft-events.jp/mstechsummit/


スマートフォンで扱うデータをどこに保存していますか?

個人で使っている端末なら、本体のストレージ、もしくはメモリーカードに保存している場合が多いかと思いますが、ビジネスシーンでは、なかなかそうはいかないこともあります。見積もりなどの文書やプレゼン資料、各種報告書、参考にしたい過去の資料など、本気で仕事に取り組もうとすると、個人では考えられないほど大量の文書データを扱わなければならなくなります。仕事が増えるほど、データも増え、ついにはスマートフォンのストレージには収まりきらなくなってしまうことも珍しくありません。

Word、Excel、PowerPoint を標準搭載し、しかも Continuum で快適な作業環境を実現できる Windows 10 Mobile デバイスが、このような文書を扱うビジネス環境に適していることは、以前に紹介した通りですが、そもそも、その元となる文書データも効率的に扱えるようにしておかないと、本当の意味で生産性を向上させることができるとは言えないわけです。

OneDrive を活用しよう

同じファイルをスマートフォンだけでなく、PCから編集することも多いはず。落として壊したり、紛失したときのリスクヘッジのことを考えるとWindows スマートフォンで扱うデータはクラウドサービスのOneDrive を活用することをお勧めします。

OneDrive を活用するメリットは大きく 2 つあります。ひとつは容量です。OneDrive の容量は、現在、新規で取得した場合で 5GB となっていますが、Office 365 を契約している場合、その容量は 1TB という大容量になります。Office 365 Premium が搭載されたパソコンを利用している場合や企業内向けの Office 365 を契約している場合、その契約に関連付けされた Microsoft アカウントを端末に登録するだけで、1TB の容量を利用できます。

Windows 10 Mobile アカウント設定

OneDrive を利用するための特別な準備は必要ありません。Windows 10 Mobile には「OneDrive」アプリが標準で搭載されているので、アプリを起動すれば、すぐに保存されているデータにアクセスでき、文書をタップすればダウンロードされたデータを Word などのアプリで表示できます。Word や Excel、PowerPoint で新しく文書を作成した場合も、自動的に OneDrive にデータが保存されるうえ、設定を有効にすれば端末のカメラで撮影した写真を自動的に OneDrive にアップロードすることもできます。OneDrive は、インターネット上に存在するクラウドストレージですが、まるで端末上のストレージのように、特に意識することなく使えるのが特徴です。大量の文書を仕事で扱う場合でも、容量不足に頭を悩ませることなく、快適に文書を扱えるでしょう。

Windows 10 Mobile アプリ設定Windows 10 Mobile カメラアップロード

OneDrive を活用するもう 1 つのメリットは、データの共有が手軽にできることです。
Microsoft アカウントをパソコンの Windows 10 でも利用している場合は、パソコンのデータが自動的に OneDrive に同期されるので、パソコンで編集した文書をスマートフォンでチェックしたり、手直ししたりすることが簡単にできます。自分だけでなく、第三者ともデータを共有できることもメリットのひとつです。相手に送信したいファイルがあるときでも、スマートフォンから OneDrive アプリを起動して、電話帳から共有相手を招待するだけで済みます。

Windows 10 Mobile ドキュメント共有

 ファイルを共有するためのリンクを相手に送信するだけで済むので、ファイルそのものを端末にダウンロードしたり、メールの容量制限を気にしながら添付する必要はありません。

また、OneDrive 上の原本を共有できるので、メールなどで何度もファイルをやり取りしたときによくある、どのファイルが正なのかがわからなくなるトラブルも避けられます。1TB という容量で、たくさんのデータを扱えるようになることもメリットですが、複数のデバイス、複数のユーザーでのデータ共有が効率的になることもビジネスの現場では活きてくるでしょう。