2018年1月23日 10:41 AM

Microsoft HoloLens 国内発売1周年記念ファン感謝祭 開催レポート パート2

日本マイクロソフトは、Microsoft HoloLens 国内発売1周年を迎えた2018年1月18日(木)に、開発者などのコミュニティの皆さまへの感謝祭を開催し、大盛況で終えることができました。先日のブログでご紹介しきれなかった、当日の様子を、さらにご紹介していきます。

 

テクノロジー観点で振り返るWindows Mixed Reality

日本マイクロソフト株式会社 テクニカル エバンジェリスト 高橋 忍が登壇し、テクノロジー観点でこの1年間を振り返りました。

とくに、既存の AR(Augmented Reality/ 拡張現実)や VR(Virtual Reality/ 仮想現実)を包含する概念としてMixed Reality (複合現実)が存在し、この Mixed Reality 全体を実現するテクノロジーとして、Windows Mixed Reality が登場したことをご紹介しました。また、この Windows Mixed Reality は既に最新の Windows 10 に組み込まれ、Microsoft HoloLens に加えて、昨年10月よりイマーシブタイプの Windows Mixed Reality ヘッドセットがハードウェアパートナー各社から登場するなど、Windows Mixed Reality がプラットフォームとして広がりを見せていることをご紹介しました。

さらにアプリケーション開発のベースとなる、マイクロソフトが提供する Mixed Reality Toolkit のコンテンツがこの1年で着実に増えていることに触れ、「とくに日本の開発者の皆さまがいち早く利用されているのを開発チームが喜んでいる」ことをご紹介しました。

 

開発者コミュニティ HoloMagicians が急成長

株式会社ホロラボ CEOで HoloLens 開発者コミュニティ HoloMagicians の立ち上げられた中村 薫氏からは、コミュニティが急成長を遂げていることにふれ、この1年間で、コミュニティメンバー数が1,294人まで増加し、全国5地域23回と活発に活動を行っていることが紹介されました。

 

コミュニティ活動に貢献頂いた方々を表彰

この1年間でコミュニティ活動や、HoloLens / Mixed Reality の普及に貢献頂いた方々を日本マイクロソフトで選出し、表彰をさせていただきました。

コミュニティ活動への貢献賞

  1. せきぐちあいみさん:VR/MRアーティストとして、Windows Mixed Reality ヘッドセットや HoloLens を使ったアート活動を実施し、認知向上に貢献いただきました。
  2. 上田達郎さん:HoloLens を活用した理科教材アプリ HoloMagnet を開発し、大阪名古屋を中心に普及活動に貢献いただきました。
  3. 大阪駆動開発コミュニティ:HoloMagicians と連携し、大阪を中心にコミュニティ活動を活発に実施いただき、HoloLens の普及に貢献頂いています。

 

Qiita賞:プログラマのための技術情報共有コミュニティQiitaへの投稿コンテンツで貢献された方

  1. 森慎吾さん:TIS 株式会社で HoloLens 関連のテクノロジーを研究し、コミュニティや Qiita を通じて、知見や開発情報を広く共有いただきました。
  2. 宮浦恭弘さん:大阪を拠点にHoloLens 関連の開発を行われており、Qiita で様々な開発のナレッジを共有され、多くの開発者の方々が開発時につまずく問題の解決に貢献されました。
  3. 島田侑治さん:株式会社 HoloLab CTO として xR 関連テクノロジーの普及に従事し、それらの知見をコミュニティや Qiita を通じて共有いただきました。また HoloLens アプリケーション「HoloExploded」を公開されています。

 

すごいアプリを開発したで賞:Microsoft ストアに公開されているHoloLens アプリケーションのなかで、5つ星(★★★★★)を獲得されているアプリの開発者

  1. 脇塚啓さん:現実空間にあけた穴から、向こう側の世界をのぞくことができる HoleLenz や 向こう側の世界に入ることができる HoleLenz Gate を開発されました。
  2. 能代和哉さん:まるで映画のようにキリンが現実空間に現れる HoloGiraffe や、壁から飛んでくる鳥とHoloLens のボイスコマンドの英語発音を練習する ENGLISH BIRD を開発されました。

 

技術でぶっちぎっている人で賞:この1年間で発表された HoloLens を使った開発技術の中で、技術的に突出している開発を行われた方々

  1. 岩城進之介(MIRO)さん:2017年4月に行われた N高等学校様の入学式で約70名の入学生で HoloLens を通して、遠隔地の校長先生の祝辞などを同時視聴するシステムを開発されました。
  2. あるしおうねさん:光学機器に関する深い知見をもとに、HoloLens やその他AR/VRデバイスに関する解説を行い、コミュニティなどで知見を共有されました。
  3. 凹みさん:HoloLens と iPad を連携させるアプリを開発し、コミュニティで知見を共有されました。

 

ビジネスソリューション開発賞:ビジネスソリューションやアプリケーションを開発、日本で展開し、ビジネス面での影響を与えた人・企業

  1. HoloEyes 株式会社 杉本真樹さん、谷口直嗣さん: HoloLens を通してCT スキャンデータを3D で可視化し、医療現場でのコミュニケーションを円滑に、かつ直感的に行えるソリューションを開発。医療業界での認知向上に貢献いただきました。
  2. 株式会社ネクストスケープ 小杉靖さん、岩本義智さん:日本初となる、HoloLens を活用した新築マンション販売向けビューアーを開発。不動産業界での HoloLens 活用を推進いただきました。
  3. YAMAGATA株式会社 西野 隆志さん:HoloLens を活用した、自動車のメンテナンスソリューション Hologarage を開発されました。日本マイクロソフト主催の Microsoft Japan Partner Conference 2017 の基調講演でご紹介いただくなど、製造業における HoloLens の認知向上に貢献いただきました。

 

日本マイクロソフトは、コミュニティの皆さまやパートナー企業とともに、さらにMixed Realityの世界を拡げていくべく取り組んでいきます。引き続きMixed Realityにご注目ください。