2019年3月29日 12:21 AM

Microsoft Edge: モダンWebブラウザ

2015年7月に登場したWindows 10からは、新しくMicrosoft Edgeが標準ブラウザとなりました。Internet Explorerに代わって、Microsoft Edge が標準ブラウザとなったのは、Webを取り巻く技術革新や市場の変化、日々更新されるWeb標準仕様、セキュリティ対策に根本的に対応するためです。

プライベートや業務でブラウザを使うユーザー、Webシステムを管理・運営しているIT管理者、Webサービスやコンテンツを作っている開発者、そのような皆さまにとって、Microsoft Edgeはどのようなお手伝いができるのかをここでご紹介いたします。

ユーザーにとってのMicrosoft Edge

Microsoft Edgeは登場以来、より便利に、より快適に、より安全に、皆さまにWebをご利用いただけることを目指して、進化を続けてきました。最新のWindows 10 October 2018 UpdateのMicrosoft Edgeでは次のようなことができます。

  • ペンやタッチでWebページに書き込めます。地図に道順を書き込んで友人にSNSで送る。そんな使い方ができます。

Edge ペン機能

  • 広く普及しているPDFや電子書籍ファイルのePubファイルを読めます。
Edge ePub機能

出典:日本DAISYコンソーシアム http://www.normanet.ne.jp/~jdc/epub/index.html

Edge PDF機能

  • 音声読み上げ機能で、Webを読むだけでなく、聞くことができます。

Edge 音声読み上げ機能

  • たくさん開いたタブの情報を保存しておいて、後日、開き直すことができます。複数のタブを使い分けるヘビーユーザーにお勧めです。

Edge タブ管理機能

  • 拡張機能で、ユーザー自身がブラウザをカスタマイズできます。自動飜訳、広告のブロック、ジェスチャー操作など、多くの種類の拡張機能が公開されています。

Edge extension機能

iOS と Android 向け Microsoft Edge

  • 省電力設計なので、バッテリー駆動でもより長時間、Webコンテンツを楽しめます。

  • 閲覧履歴やCookieをデバイスに残さないInPrivateブラウズを利用することで、公共施設のPCのように不特定多数が使うデバイスでWebを利用する場合もプライバシーを保護できます。
  • SmartScreenフィルターを有効にしているとフィッシング詐欺サイトや悪意のあるプログラムを含んだWebサイトにアクセスをしたときに警告メッセージで危険性を促します。
Edge SmartScreen機能

デモサイトの<https://demo.smartscreen.msft.net/>からSmartScreenフィルターの動作を確認いただけます。

企業や自治体、教育機関のIT管理者にとってのMicrosoft Edge

今や多くの企業や自治体、教育機関のシステムがWeb上で稼働しており、そのWebは常に進化を続けています。一方で、一人のユーザーがPCとスマートフォンを同時に使用したり、個人用のデバイスを業務で利用するBYODを活用するケースも増えてきています。このような技術やワークスタイルの変化に対応するには、今以上に柔軟なシステム対応、「Web 標準」に合わせたシステムやサービスの構築が求められます。Web 標準技術を採用することで、開発費用や検証費用、運用コストを削減できるというメリットも受けられます。

  • Microsoft Edge は Web 標準を積極的にサポートしています。
  • さらに今後はChromium 互換の Web プラットフォームへと移行する予定です(Microsoft Edge: オープンソースとの協調で Web をより良いものに)。
  • Web は組織を狙った標的型攻撃などの入り口として利用されることが多く、攻撃者が最も利用する手段の一つとなっています。Microsoft Edge はセキュリティを重視して設計・開発されており、さらにWindows 10と連携してよりセキュアな環境を組織に提供します。

Web開発者にとってのMicrosoft Edge

2020年1月14日のWindows 7のサポートが終了に伴い、Microsoft Edgeの利用者が増えることが予想されます。Microsoft Edgeは当初より、他のモダンWebブラウザとの相互運用性を重視しているため、Microsoft Edge のために特別な記述をHTMLやCSSにする必要はありません。拡張機能も他のモダンWebブラウザと互換性のある、標準化された仕様で開発することができます。

  • Chromium 互換の Web プラットフォームへの移行に伴い、開発したサイトの技術検証のリソースを軽減できます(Microsoft Edge: オープンソースとの協調で Web をより良いものに
  • タブ管理、読み取りビューや学習ツールといった、ユーザーの能力にあわせ、Web体験を向上させる機能が充実しています。ユーザーがこれらの機能を利用するための特別な設定や拡張、追加の開発などは必要ありません。
  • Microsoft Edge Insider コミュニティ (英語) を通じて、プレビュー版を入手できます。最新情報もこちらから発信しています
  • Microsoft Edge Developer を通じて、開発者向けの情報をご提供しています。

常に進化するMicrosoft Edgeの新機能や遣い方は「Microsoft Edgeのヒント」でご紹介しています。合わせてご覧ください。

現在でも多くのWebシステムがInternet Explorer上で稼働しております。Windows 10には、引き続き、Internet Explorer 11を搭載、今後もセキュリティ対策のアップデートを提供し、安心してお使い頂けるよう努めて参ります。詳しくは「ライフサイクルに関する FAQ – Internet Explorer」をご覧ください。