2019年4月9日 2:35 PM

Microsoft Edge: オープンソースとの協調が次の段階へ。プレビュー版の提供開始

※本ブログは、米国時間 4/8 に公開された”Microsoft Edge preview builds: The next step in our OSS journey” の抄訳です。

昨年の12月に、今後のデスクトップ版のMicrosoft Edgeの開発において、Chromiumオープンソースプロジェクトを採用することを表明しました。その目的は、より大きなChromiumオープンソースプロジェクトと協調することで、ユーザーに対しては、よりよいWebの互換性を提供し、Web開発者に対してはWebの断片化を最小限に留めることです。

本日、この取り組みは次の段階へと踏み出しました -Windows 10 PC向けに最初のCanary版と開発版のダウンロード提供を開始いたします。Canary版は、毎日更新されるビルドで、開発版は毎週更新されるビルドです。ベータ版もいずれ公開いたします。Mac版、サポート対象のすべてのWindows版も追って、公開いたします。

この最初のビルドでは、基礎的な部分の開発に重点を置いており、ブラウザーとしての幅広い機能や多言語サポートはまだ実装されていません。現在、リリースされているMicrosoft Edgeとの違いは、デザインの細部、Extensionの選択肢の増加、サインインプロファイルの管理機能などに見て取れます。このような初期段階からの検証にご協力いただける皆さまからのフィードバックを踏まえながら、新しいMicrosoft Edgeを創りあげていけることが楽しみでなりません。

ブラウザーそのものへの実装とともに、マイクロソフトではChromiumオープンソースプロジェクトへの貢献を開始しました。アクセシビリティ、タッチ、ARM64といった分野を中心に取り組んで参ります。Google社のチームとは直接、Chromiumコミュニティとも広範囲に渡って一緒に活動し、協業や開かれた議論を推進していきます。コミュニティとの交流を継続し続けることで、Chromiumの進化をお手伝いしたいと考えています。

Canary版や開発版をご検証いただくみなさま、オープンソースコミュニティの一員としてブラウザーの開発にご協力いただくみなさまには、短時間でよいので、毎日、起動し、使って頂くことを切に願っています。そして、何がうまく機能しているのか、何が機能していないのか、最終的な製品版ではどのような仕様になっていて欲しいのか、そのようなフィードバックを求めています。初期ビルドからのフィードバックは製品版に大きな影響を与えます。実際、初期段階での検証は、新しいMicrosoft Edgeだけでなく、Chromiumを利用している他のブラウザーの改善にもつながります。

日本のユーザーの皆さまも日本語で結構ですので、どんどんフィードバックをお寄せください。5月29日-30日に開催されるde:code 2019でも『Microsoft Edge の将来を議論しましょう』と題したチョークトークセッションをご用意しています。

まずは、Microsoft Edge Insiderから、ダウンロードするところからお始め下さい。Microsoft Edge Insiderからは、新しいプレビュー版を入手するだけでなく、Microsoft Edge Developer Blogに掲載されるChromiumコミュニティでの取り組みについての情報を得ることもできます。
現在、提供されているMicrosoft Edgeをお使いのユーザーの方で、プレビュー版を試すことに慣れていない方はなにもする必要はありません。今、お使いのMicrosoft Edgeも何も変わりません。ただ、Microsoft Edgeの最新情報にご興味のある方はMicrosoft Edge InsiderのWebサイトをチェックしてみてください。
マイクロソフトのこの取り組みにご協力いただける全ての皆さまに感謝申し上げます。新しいMicrosoft Edgeの開発の詳細やアップデートがあり次第、みなさまには共有致します。

ありがとうございました。
JoeB