マイクロソフトと Cisco が、会議および通話エクスペリエンスの簡素化の取り組みでパートナーシップを締結
※ 本ブログは、米国時間 11/4 に公開された Microsoft & Cisco partner to simplify meetings and calling for mutual customers の抄訳です。
今日、皆様の職場の会議室や通話環境に複数のベンダーのソリューションが混在していることは、珍しいことではなくなってきたのではないでしょうか? そうした中、この 1 年でお客様から聞こえてきたのは、複数のベンダーが混在する今の複雑な環境がもっとシンプルになるようにしてほしいという声でした。これらを受けて本日は、Microsoft Teams を採用する際に、お客様により簡単によりすばやく会議室と IP 音声ゲートウェイを展開していただけるようにする機能についてお伝えしたいと思います。
本日、マイクロソフトと Cisco は、Microsoft Teams Rooms と Cisco Webex Room デバイスを使用した電話システム、また、それぞれの IP 音声ゲートウェイの相互運用性を簡素化する取り組みのために、パートナーシップを締結することを発表します。このパートナーシップは、マイクロソフトと Cisco 双方が重視するオープン性、相互運用性、お客様の選択肢への献身的な姿勢に沿って、お客様が既存の投資からさらにメリットを得られるように次の 3 つの機能の実現に取り組むためのものです。
クラウド ビデオ相互運用機能 (CVI)
このパートナーシップにより、Cisco Webex ビデオ デバイスから Microsoft Teams 会議サービスへの接続が可能になります。Cisco Webex に、Microsoft Cloud Video Interop (CVI) ソリューションとして認定される相互運用ソリューションが導入され、信頼性の高い相互運用環境で Cisco Webex Room デバイスと SIP ビデオ会議デバイスを Microsoft Teams 会議に接続できるようになります。これにより、Cisco とマイクロソフトのお客様は、導入済みの Cisco ビデオ デバイスから Microsoft Teams 会議にシームレスに接続する信頼性の高い相互運用ソリューションをご利用いただけます。このソリューションの一般提供は、2020 年初めに開始される予定です。
ゲストが会議室デバイスに直接参加できる機能
マイクロソフトと Cisco は、会議室デバイスから組み込みの Web テクノロジを通じて他のベンダーの会議サービスに接続できるようにするために、連携して新たな取り組みを行っています。これにより、各ビデオ会議デバイスからビデオ会議サービス用の Web アプリにゲストが直接参加できるようになります。この機能は、Microsoft Teams Rooms や Cisco Webex Room デバイスといった、組み込みの Web テクノロジを実行できる新世代の会議室デバイスでサポートされる予定です。この機能の一般提供は、2020 年初めとなる見込みです。
電話システムへのダイレクト ルーティング
ダイレクト ルーティングは Microsoft Phone System の機能の 1 つで、お客様が電気通信事業者を選択し、その事業者を直接 Teams に接続することができます。このソリューションの核となるコンポーネントが、セッション ボーダー コントローラー (SBC) です。SBC は、ユーザーの通話エクスペリエンスとその安全性を向上させる幅広いサービスを提供するものです。マイクロソフトのお客様の多くは、SBC を含む Cisco Networking テクノロジも使用しているため、両社から主要なインフラの置き換えが要らない共同ソリューションが提供されることを望んでいました。そして本日は、Cisco がマイクロソフトの SBC 認定プログラムに参加したことを発表します。既に電気通信事業者を利用し、Cisco の SBC を使用しているお客様は、近日中に、インフラを置き換えることなく Teams の音声回線にダイレクト ルーティングを展開できるようになります。