Microsoft Teams の新機能 | 2019 年 12 月
※本ブログは、米国時間 8/30 に公開された What’s New in Microsoft Teams | December 2019 の抄訳です。
Microsoft Teams の新機能 | 2019 年 12 月
2019 年も終わりに近づき今年 1 年を振り返ると、Teams によるすばらしい進化や、マイクロソフトのお客様 が Teams を活用して職場でのコラボレーションを変革してきた事例が数多く生まれました。これまでに Teams を組織に導入し、フィードバックをお寄せくださいました皆様に深く感謝申し上げます。Teams の 12 月の新機能については以下をお読みください。
Microsoft Teams が Linux で利用可能に
Linux ユーザーの皆様に向けて、Microsoft Teams がパブリック プレビューで利用可能となりました。これにより、職場や教育機関のオープン ソース コミュニティで高レベルのコラボレーションが実現します。.deb 形式と .rpm 形式のネイティブ Linux パッケージはこちらからダウンロードいただけます。コミュニティからのフィードバックを参考に改善を続けていますので、ぜひダウンロードしてご利用になり、フィードバックをお寄せください。詳細については、こちら (英語) をご確認ください。
チャットとコラボレーションに関する新機能
組織外のユーザーとの 1 対 1 のチャットでのネイティブ フェデレーション
Microsoft Teams で組織外のユーザーと豊富なチャット機能を利用できるようになりました。TeamsOnly モードのユーザーは、同僚とも組織外のユーザーとも、同じ使い慣れたチャット エクスペリエンスでやり取りできます。ユーザーの名前の横に、外部ユーザーであることを示すアイコンが表示されます。
通話と会議に関する新機能
英語のライブ キャプションで会議に字幕を追加 (プレビュー)
Teams 会議でライブ キャプションを使用すると、会議中に字幕を表示することができます。これにより、インクルーシブな会議が可能になり、参加者が音声以外の手段でも会話を理解できるようになるため、聴覚能力や言語習熟度においてさまざまな参加者のニーズに対応できます。現在、米国で英語のパブリック プレビュー機能をロールアウトしていますが、2020 年には他の言語と地域でもロールアウトしていく予定です。
ダイレクト ルーティングでの動的緊急通報
Microsoft Teams 電話システムの一部として、ダイレクト ルーティングで動的緊急通報が可能になりました。緊急通報は発信者の現在の位置情報に基づいて、地方自治体が運営する緊急応答機関 (PSAP: Public Safety Answering Point) にルーティングされます。この機能は、ユーザーが母国以外の場所にいて、その地域の緊急サービスへの連絡方法がわからない場合に特に便利です。詳細については、こちらをご確認ください。
会議チャットに他の参加者を追加
現時点では、プライベートの会議チャットのスレッド (会議に伴い作成されるチャット) に別の参加者を簡単に追加することはできません。この機能では、「参加者を追加」するエントリ ポイントが会議チャットのヘッダーに追加され、既にチャットのスレッドに参加しているユーザーがそのエントリ ポイントから会議チャットに他のユーザーを追加できるようになります。現在グループ チャットにはこの機能がありますが、それと同様の動作となります。
会議チャットをミュートにして通知を減らす
会議を欠席しなければならないとき、進行中の会議チャットから届くリアルタイムの通知は必要ないと感じる方もいると思います。既定では、チャットにメッセージを送信するか、オンライン会議に参加するまで、会議チャットがミュートされた状態です。これにより通知を減らすことができるうえ、これまでどおり会話の流れを追うことが可能です。
この既定の設定を変更するには、アプリ右上のプロフィール画像から [設定]、[通知] の順に選択し、会議のセクションまでスクロールして、[会議のチャットの通知] の横のメニューを開きます。
発表者か出席者かを選択
会議での役割を設定できるようになりました。開催者は、会議に招待した人の役割を指定できます。Teams 会議での役割の割り当てについての説明をご覧になり、各役割のユーザーが会議中に実行できる機能をご確認ください。
Chrome でビデオ通話が可能に
Chrome でのビデオ通話の一般提供を開始しました。Google Chrome 上の Teams ユーザーは、他の Teams ユーザーとのビデオ通話を開始・承諾することができます。このリリースにより、Web 通話でのモダリティの完全サポート (視覚、音声、画面共有) を実現するというマイクロソフトの目標が達成されました。
Citrix VDI サポートの一般提供開始
Citrix のオンプレミス、Citrix Cloud、Azure でホストされている各仮想デスクトップ インフラストラクチャ (VDI) 環境の Microsoft Teams に最適化されたメディア エクスペリエンスを提供します。これらのトポロジと機能についての詳細は、こちら (英語) をご確認ください。
コンタクト センター API を利用した開発が可能に
Ignite (英語) で、コネクテッド コンタクト センター ソリューション (英語) 向けの新しい Microsoft Teams 認定プログラムを発表しましたが、このたび、これらのソリューションを実現する多数の API パッケージを公開しました。独自ソリューションの開発に、Microsoft Graph のプレゼンス API (英語)、オンライン会議を作成する API、電話システムのダイレクト ルーティング API をご活用ください。今後もさらに API を拡充してまいります。
管理者向けの新機能
半期チャネルの Office 365 ProPlus の既存環境で Microsoft Teams がインストールされるように
Office 365 ProPlus に Teams が加わったことで、管理者の皆様は、組織内のユーザーに向けて Teams のデスクトップ クライアントのリッチなエクスペリエンスを簡単に展開できるようになっています。2020 年 1 月 14 日から、半期チャネルの Office 365 ProPlus の既存環境に Teams デスクトップ クライアントがインストールされるようになります。
組織では、だれもがコミュニケーションとコラボレーションを行う必要があるため、すべてのエンド ユーザーが Teams を利用できるようにすることが重要です。ロールアウト計画に役立つガイダンスについては、「Microsoft Teams を導入する」のページで公開しています。
マイクロソフトは Teams の導入をお勧めしていますが、展開はお客様のペースで進めていただけます。インストールから Teams を除外したり、Teams の自動開始を無効にしたりすることが可能です。Office 365 ProPlus の一部として Teams を展開する方法については、ドキュメント「Office 365 ProPlus と同時に Microsoft Teams を展開する」をご確認ください。
Teams モバイル アプリで Wi-Fi を必須にする新しいモビリティ ポリシー
Teams モバイル アプリの新しいモビリティ ポリシーを利用すると、IT 管理者は Teams ユーザーが音声やビデオで通話や会議を行う際に Wi-Fi 接続を使用するようユーザーに要求し、携帯データ ネットワークの使用コストを制御することができます。この制限は、組織内の一部のユーザーまたはすべてのユーザーに適用できます。詳細については、こちらをご確認ください。
テナント管理者向けの番号正規化ルール
テナント管理者は多くの場合、電話ネットワークとの相互運用性を確保するために、ライブの発着信電話番号を変更する必要があります。番号正規化ルールによって、呼び出し先または呼び出し元の番号を目的の形式に変換できます。その後、PowerShell から受信または発信の方向にポリシーを適用できます。
受信 IP ビデオ ポリシーの変更
会議ポリシーの変更により、IT 管理者が Teams 会議のビデオ管理方法をより細かく制御できるようになりました。以前のポリシーではビデオの発信のみが禁止されていましたが、IP ビデオを許可するポリシーの拡張により、必要に応じてビデオの発信と受信の両方を禁止できるようになります。このポリシーを使用して、テナント管理者は帯域幅を管理できます。
教育機関向けの新機能
教師によるクラス チームへの初期アクセス
Microsoft School Data Sync (SDS) を使用すると、学校の生徒情報システムにあるデータを基に、すべてのクラス チームを自動的に作成できます。教師によるクラス チームへの初期アクセスにより、教師の皆様は、SDS で作成されたチームを生徒が使い始める前に、課題の準備、ファイルの追加、整理を行う時間を持てるようになります。クラス チームの準備が整ったら、[Activate] をクリックするだけです。これで、生徒がクラス チームに最初にアクセスするタイミングを制御できます。教師によるクラス チームへの初期アクセスは、今月段階的にロールアウトが開始されます。
成績の同期により Teams の課題や成績を PowerSchool に同期
成績の管理に PowerSchool SIS を使用している場合、成績の同期を使用すると、課題や成績を直接 PowerSchool PowerTeacher Pro に同期することができ、手間を省けます。セットアップの詳細については、こちらのブログ記事 (英語) をご確認ください。
教育機関向け Teams の新しい機能強化については、年末のブログ記事 (英語) で紹介しています。ぜひご確認ください。