※ 本ブログは、米国時間 5/21 に公開された “Microsoft Teams Rooms May update” の抄訳です。
COVID-19 の影響により、働き方が劇的に変化し、企業での在宅勤務が浸透しました。現在、物理的に大人数が会議室に集まることは少なくなりましたが、この状況下でも社会生活を維持するのに必要な企業、業種の従業員の皆様は、今も会議室を必要としています。また、マイクロソフトでは今後、企業活動が再開されるようになると、Microsoft Teams Rooms が重要な役割を果たすと考えています。このブログ記事では、最新版の Microsoft Teams Rooms バージョン 4.4.41.0 についてお伝えします。このバージョンは Windows ストアで提供が開始されており、数週間以内にすべての Microsoft Teams Rooms でご利用いただけるようになります。
このバージョンの機能は以下のとおりです。
先進認証のサポート
Microsoft Teams Roomの管理者は、Microsoft Teams Rooms を構成し、Microsoft Exchange、Microsoft Teams、Microsoft Skype for Business の各サービスにモダン認証を使用して接続できるようになりました。Microsoft Teams Rooms では、暗号化されたチャネル (TLS 1.2 など) で既に通信が行われていますが、この認証では Azure Active Directory で提供されるトークンを使用するため、ネットワーク経由でパスワードを送信する必要性がなくなります。攻撃を受ける可能性のある範囲を狭めるため、今後 Microsoft Exchange Online では、基本認証を無効化する予定です。詳しくはブログ記事「セキュリティ強化へのご協力のお願い (英語)」をお読みください。Microsoft Teams Rooms でモダン認証がサポートされると、Exchange Online に接続するデバイスのビジネス継続性確保に役立ちます。
COVID-19 の影響を考慮し、既存のオンプレミスのお客様がハイブリッドモダン認証を計画、実装する時間を持てるよう、モダン認証は手動で有効化するようになっています。先進認証をセットアップして使用する方法の詳細については、「Microsoft Teams Rooms での認証」のガイドをご参照ください。
アプリケーションのスプラッシュ スクリーン
Microsoft Teams Rooms デバイスの起動エクスペリエンスが改良され、アイドル状態からスリープ解除された場合や、デバイスが再起動された場合のアプリケーションのスプラッシュ スクリーンが新しくなりました。これにより、エンド ユーザー向けに表示されるデバイス読み込み中のグラフィックがより分かりやすくなります。
コンテンツの表示を会議室正面のディスプレイ 1 面のみか 2 面両方にするか選択可能に
会議室正面にデュアル ディスプレイが設置されている場合、HDMI ケーブルで接続されたディスプレイ 1 面のみに会議のコンテンツを表示し、もう 1 面には会議と関係のないコンテンツを表示できるようになりました。会議室の管理者が XML 構成ファイルを作成して設定できます。XML 構成ファイルの詳細については、ドキュメント「Microsoft Teams Rooms のコンソール設定を XML 構成ファイルでリモート管理する」をご参照ください。
Microsoft Teams で動的緊急通報をサポート
Microsoft Teams Rooms で動的緊急通報がサポートされるようになり、Microsoft Teams 管理者が設定した緊急ポリシーに応じて最新の通話機能を使用できるようになりました。緊急通報中は、Microsoft Teams Rooms に関連付けられている電話番号と位置情報がコンソールと会議室正面のディスプレイの両方に表示されます。Microsoft Teams 管理者が構成した緊急ポリシーを使用すると、緊急通報を特定の緊急電話番号にルーティングできます。緊急通報の詳細については、「緊急通報を管理する」をご参照ください。
デバイス設定からオープン ソース ソフトウェア (OSS) の通知を表示
会議室の管理者は、Microsoft Teams Rooms のコンソールから Microsoft Teams のサードパーティ製ソフトウェアに関する通知に簡単にアクセスできるようになりました。この通知は、[About] タブの [Settings] でご確認いただけます。Microsoft Teams のデスクトップ アプリケーションからも表示できます。