12月 13, 2021 7:15 am

Windows 10 バージョン 21H2 の IT プロフェッショナル向けの新機能

※ 本ブログは、米国時間 11 月 16 日に公開された “What’s new for IT pros in Windows 10, version 21H2” の抄訳です。

このたび、Windows Server Update Services (WSUS) および Windows Update for Business 経由での Windows 10 バージョン 21H2 (Windows 10 November 2021 Update) の提供を開始しました。Visual Studio サブスクリプションソフトウェアのダウンロード センター (Update Assistant またはメディア作成ツールを使用)、ボリューム ライセンス サービス センター* からもダウンロードできます。

新しいサービス サイクル

Windows 10 バージョン 21H2 以降、Windows 11 のリリース サイクルに合わせて、Windows 10 は新しいリリース サイクルに移行します。今後は、Windows 10 の機能更新プログラムのリリースが年 1 回となり、従来の「半期チャネル」から「一般提供チャネル」に名称が変更されます。Windows 10 バージョン 21H2 の一般提供チャネルのサービス期間は、Enterprise および Education エディションで、本日より 30 か月間となります。

また、製造システムや医療システムなどの特殊な用途のデバイスを備えた環境下にある企業や、デバイスで更新プログラムの長期的な安定性が求められる企業のお客様に向けて、長期サービス チャネルの新しいバージョンとなる Windows 10 Enterprise LTSC 2021 をリリースしました。

Windows 10 のサービスとライフサイクルの詳細については、John Cable の Windows 10 November 2021 Update の入手方法に関する記事 (英語) をご覧ください。

セキュリティ、管理、仮想化、品質の機能強化

Windows 10 バージョン 21H2 では、企業とエンド ユーザーのセキュリティと生産性を維持するために、セキュリティ、管理、仮想化、品質の面で重点的に機能が強化されています。

まずは、セキュリティの新機能からご紹介しましょう。Windows 10 バージョン 21H2 では、ユニバーサル Windows プラットフォーム (UWP) の VPN API に重要な変更を加えており、一般的な Web ベースの認証スキームを実装したり、既存のプロトコルを再利用したりできるようになりました。

バージョン 21H2 では、Wi-Fi 6 をサポートするために WPA3 H2E (Wi-Fi Protected Access 3 Hash-to-Element) プロトコルを実装することで、Wi-Fi パスワードやその他の機密情報を盗み出す Wi-Fi サイドチャネル攻撃からの保護を強化しています。ハイブリッド ワーク環境では、ユーザーがオープン ネットワークやホーム ネットワークに接続する場合に、Web トラフィックを暗号化できるようになります。

更新を重ねるごとに、Windows のセキュリティは強化され、Windows 10 バージョン 21H2 では、次の製品や機能のセキュリティ更新プログラムが提供されます: Windows AI Platform、Windows App Platform and Frameworks、Windows Apps、Windows Cryptography、Windows Fundamentals、Windows Input and Composition、Windows Kernel、Windows Media、Windows Office Media、Windows Virtualization

次は、管理に関する新機能をご紹介します。マイクロソフトは皆様から寄せられたフィードバックを基に、グループ ポリシーとモバイル デバイス管理 (MDM) 設定のギャップを解消しています。デバイス構成の設定カタログの更新により、以前 MDM では構成できなかった 1,400 以上の設定が追加されました。新しい MDM ポリシーには、アプリの互換性、イベント転送、サービス、タスク スケジューラなどの管理用テンプレート (ADMX) ポリシーが含まれます。Windows 11 でも同様の更新を行うことで、Windows 11 と Windows 10 で一貫したポリシー管理エクスペリエンスを実現しています。

セキュリティ、管理、仮想化、品質の機能強化

Windows 10 Enterprise に含まれるユニバーサル プリントでは、最大 1 GB の印刷ジョブ、または 15 分以内に個々のユーザーから送信された合計 1 GB までの印刷ジョブがサポートされます。また、ユニバーサル プリントは Web 版の OneDrive および Excel に統合できます。これにより、インターネットに接続されたブラウザーやデバイスを使用している場合に、デバイスにプリンターをインストールしなくても、Web 版 OneDrive に保存されているドキュメントを組織内のプリンターで印刷できます。ユニバーサル プリントは年内に機能強化が実施され、Web 版 Microsoft Excel からの印刷にも対応する予定です。

次に、仮想化について説明します。Azure Virtual Desktop を使用している場合は、Windows 10 デスクトップにアプリを自動的にプロビジョニングし、ローカル アプリと同様に Azure Virtual Desktop で実行できるようになりました。これにより、リモート アプリとローカル アプリ間でのコピーと貼り付けなどが行えます (この機能は Windows 11 でも提供されます)。

Azure Virtual Desktop

バージョン 21H2 で更新されているツール

今回のリリースでは、対象を絞って展開を開始し、Windows 10 バージョン 21H2 で提供される新機能が自社でお使いのアプリ、デバイス、インフラストラクチャで正常に動作するかどうかをご確認いただくことをお勧めします。Windows 10 バージョン 21H2 のように範囲を絞った機能更新プログラムをインストールする場合には、有効化パッケージの利用が最適です。バージョン 2004、20H2、21H1 からバージョン 21H2 へのデバイスの更新が再起動 1 回で完了し、ダウンタイムが短縮されます。有効化パッケージを使用した Windows 10 バージョン 21H2 への更新の詳細については、こちらのサポート記事をご覧ください。

Windows 10 バージョン 21H2 のリリースに伴い、以下のツールの更新版をリリースしました。

また、企業内での更新の管理や展開を効率的に行える主要リソースを更新します。これには以下のものが含まれます。

  • Windows リリース正常性ハブ – 更新関連のニュース、発表、ベスト プラクティス、ライフサイクルに関する重要なリマインダー、既知の問題の状態、更新の保留についての最新情報をすばやく確認できます。Windows 10 Enterprise のお客様は、Microsoft 365 管理センターの [Health] メニュー (「Windows リリース正常性」を参照) から詳細情報にアクセスし、メッセージ センターで重要な通知や更新情報を受け取ることができます。
  • Windows 10 リリース情報 – サービス オプション別の現行バージョンの Windows 10 のリストです。リリース日、ビルド番号、サービス終了日、リリース履歴が記載されています。
  • Windows 10 バージョン 21H2 の更新履歴 (初回のサービス リリースに合わせて提供開始) – Windows 10 バージョン 21H2 向けにリリースされたすべての更新プログラム (月例および緊急) を新しい順にまとめたリストです。

Windows 10 コンピューターの仕様とシステム要件に変更はありません。Windows 10 バージョン 21H2 では、バージョン 2004、20H2、21H1 と共通のコアと同一のシステム ファイル セットを使用しているため、Windows 10 バージョン 2004 向け Windows アセスメント & デプロイメント キット (Windows ADK)Windows ADK バージョン 2004 用 Windows PE アドオンはバージョン 21H2 でも動作し、更新の必要はありません。

今回のリリースでは、対象を絞って展開を開始し、Windows 10 バージョン 21H2 で提供される新機能が自社でお使いのアプリ、デバイス、インフラストラクチャで正常に動作するかどうかをご確認いただくことをお勧めします。

IT 部門が作成したデバイス イメージを基にカスタムのクラウド PC を作成したい場合や、充実した管理オプションや Microsoft Endpoint Manager との完全な統合を必要としている場合には、Windows 365 Enterprise をご検討ください。Windows 365 Enterprise では、ユーザーが Windows 10 バージョン 21H2 (または Windows 11) のすべての機能をマイクロソフト クラウドから任意のデバイスに安全にストリーミングすることができます。Microsoft Ignite 2021 で発表 (英語) したように、Windows 365 Business でも近日中に同様の管理機能が提供される予定です。

バージョン 21H2 で更新されているツール

Office Hours のご案内

展開、サービス、管理に関してご不明な点がある場合は、毎月第 3 木曜日に開催される Windows Office Hours (英語) にご参加ください。さまざまなチームのエキスパートが質疑応答、サポート、ベスト プラクティスに関するアドバイスを行います。この 1 時間の月次イベントでは、リアルタイムに質問することも、時差がある場合は事前に質問を投稿 (英語) することもできます。次回は 11 月 18 日 (木) 午前 8 ~ 9 時 (太平洋標準時、英語)/11 月 19 日 (金) 午前 1 ~ 2 時 (日本時間) の Tech Community Live 中に開催します。予定表に追加 (英語) のうえ、ぜひご参加ください。

Windows IT Pro ブログ (英語) (Twitter アカウント: @MSWindowsITPro) で Windows 関連の最新の発表や新機能のリリースを、Microsoft Endpoint Manager ブログ (英語) (Twitter アカウント: @MSIntune) で Intune および Configuration Manager に関する発表や新機能をご確認ください。


* VLSC では、すべての製品、市場、言語でダウンロードできるようになるまでに 1 日かかる可能性があります。

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