2022年5月17日 2:40 AM

セントリカ ストレージが Trimble XR10 と Azure を活用し、英国のエネルギー産業の変革に挑む

フロントラインワーカーのデジタルトランスフォーメーションにおいて活用が進む Mixed Reality テクノロジですが、国内のみならず、世界中で活用が加速しています。本ブログでは、最新の海外活用事例をご紹介します。

セントリカ ストレージ(イギリス・エネルギー産業)

XR10 を装着してプラントの現場に立つ作業員の写真

セントリカ ストレージは、英国の多国籍エネルギーサービス企業で、英国およびアイルランドの消費者に電力とガスを供給しています。2020 年を通じて、Net Zero Technology Centre および Mixed Reality のスペシャリストである VISR Dynamics 社と協力し、革新的なプロジェクトに取り組んできました。具体的には、以下の4つの領域において、Mixed Reality 活用を検証しました。

  • 巨大複合体サイト間をまたぐワーカーナビゲーションの強化
  • 紙ベースによる情報処理の廃止
  • 機械に関連するライブデータと情報をオペレータに示す手段
  • 現場から離れていても専門家が最前線の作業者を遠隔でサポートできる手段

 

これらのシステムは、VISR 社の VERTX プラットフォームで実行される同社のフロントラインワーカーアプリケーション「FUSE」によって提供されています。FUSE は Microsoft Azure でホストされており、このソリューションは、Azure Remote Rendering、Azure Spatial Anchors、および Azure Object Anchors など、複数のAzure Mixed Reality サービスを利
用しています。

プラントでMRの作業指示を確認する作業員の写真

セントリカ ストレージのエンジニアは、ある物理的位置の周囲にある空間上のアンカーポイントに基づき、プロセスおよびメンテナンスに関する指示の作成と追加を行えます。その結果、最前線で働く作業員は、この情報にアクセスし、サイト内で誘導してもらうための指示や日常業務をサポートしてくれる指示を受け取ることができます。

また、「FUSE」では、Centrica 社のプロセスレベルに基づき、Emerson 社のプロセス制御システム、ならびにマイクロソフトのAzure IoT を介してリアルタイムセンサやテレメトリデータからプラントのライブ情報を取得します。このライブデータをオペレータのフィールドビューに表示することで現実世界での価値が高まります。

さらに、VISR 社のチームは、このデバイスが ATEXレベル2 環境で適切かつ確実に使用できるように、Trimble 社のフィールドテクノロジーグループと協力し、HoloLens 2 の Mixed Reality 機能をヘルメット形状の「Trimble XR10ヘルメット」で提供することにしました。

プラントでMRのガイドを確認する作業員の写真

現場のエンジニアがTrimble XR10ヘルメットを着用すると、Windows Hello により、マイクロソフトの HoloLens 2 に素早く安全にログインできます。Windows Helloは、虹彩ベースの生体認証ソリューションであり、Azure Active Directory によって通常の Microsoft 365 ID に関連付けられています。そのため、パスワードなどを入力する必要もなく、すぐに作業を始められます。

これらによって、オフショア拠点に担当者を空輸するために発生する費用と二酸化炭素排出量を回避できるのに加えて、出張 1 回で発生する 10,000 ポンドの経費削減が可能になり、リスクの軽減と生産性の向上が実現します。

 

詳細は以下の事例記事をご確認ください。

Microsoft Customer Story – 変化が、英国のエネルギー産業に恩恵をもたらす

 

関連情報:

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