2022年10月6日 2:07 AM

People in Microsoft Viva – 人を従業員エクスペリエンスの中心に据える

※ 本ブログは、米国時間 9/22 に公開された “People in Microsoft Viva – Putting people at the center of the employee” の抄訳です。

ハイブリッド ワークへの進化

今日、人々はハイブリッド ワークで仕事をしています。世界中の働き手が経験した、大きな労働文化の変化でした。まず、突然リモート ワークへの転換が起こり、それからハイブリッド ワークが浸透してきました。この間、多くの点で職場はポジティブな進化を遂げています。たとえば、ワークライフ バランスや柔軟性が向上し、通勤時間がなくなったり短くなったりしました。リモート会議へのペットの乱入で癒されることも、ありふれた光景になっています。しかし同時に、ハイブリッド ワークのデメリットも明らかになってきました。仕事とプライベートの境界があいまいになったことで、勤務時間が延々と続いているように感じる人が増え、燃え尽き症候群が懸念される状況にもあります。ここ数年で社会関係資本が失われてきており、同僚がオフィスで働いているかリモートで働いているかにかかわらず、この途切れたつながりを再構築する必要があります。

昨年マイクロソフトは、ハイブリッド ワークへの進化を先導する Microsoft Viva を発表しましたが、研修時間の 50% 短縮、検索時間の 75% 短縮による生産性の向上、離職率の 20% 低減、3 倍の ROI 達成など、Viva の利用による効果が明らかになっています。

人やチームを中心とした従業員エクスペリエンスにすること、それによってつながりを築き、組織内のサイロをなくし、コラボレーションを向上させることができるようにすること、それを念頭にマイクロソフトは People in Microsoft Viva を構築しました。

People in Microsoft Viva の紹介

People in Microsoft Viva は、人を従業員エクスペリエンスの中心に据えた、Viva の新しいプラットフォーム機能であり、ユーザーが組織全体におけるつながりやエキスパートを発見できるようにします。アプリとして提供され、Microsoft 365 プロファイルと統合されます。AI を活用することにより、関心事項、ナレッジ、目標に関する情報を引き出し、コラボレーションとチーム ビルディングを強化します。

People in Microsoft Viva の紹介

People in Viva はユーザーの人脈の発見、管理、整理を支援し、職場で有意義なつながりを作れるようにします。ハイブリッド ワークがニュー ノーマル時代の働き方となる中で、マイクロソフトは職場のダイナミクスとチームの絆を再定義しました。People in Microsoft Viva はインクルーシブな企業文化の醸成を支援し、各地に散らばっている従業員やチームの情報を一元化し、透明性を持って組織の変化をマネジメントできるよう支援します。

また、すべての従業員やチームのことを把握できるようになるため、関心事項、チームの目標、共有関係、話題になっているコンテンツや活発な会話などに基づいて、自分の仕事にとって重要な同僚とつながることができます。ハイブリッドな職場環境における隔たりが解消されることによって、コラボレーションを改善し、組織内の壁を取り払い、意思決定プロセスを改善できるようになるでしょう。

さらに、People in Viva は公平なナレッジ共有を可能にし、従業員が生き生きと成長できるようにします。そこに専門知識と関心事項を織り込み、インテリジェンスの力によって、複数のデータ シグナルの中から関連性を見出し、それを背景情報で意味付けし、生産性と効率を向上させます。

People in Viva の主な機能

職場における人脈の強化、業務の効率化を支援する People in Viva の主な機能を紹介します。

図 1: People in Viva での Viva トピックの統合

図 1: People in Viva での Viva トピックの統合

Viva の統合: People in Viva は、人やチームを中心として、新たな方法でユーザーの Viva 環境を視覚的に描き出します。Viva の統合により、関心事項、目標、トピックなどに基づいて同僚を見つけることができます。People in Viva では、入手可能な Viva のシグナルがまとめて表示され、背景情報と共に意味付けされることで全体的な視野を持てるようになります。たとえば、「ムーンショット」という新プロジェクトに配属され、部門の垣根を超えて一緒に仕事をすることになった場合、チーム メンバー (法律顧問や財務アナリストなど) のことをすばやく知る必要があります。

図 2: People in Viva のハイブリッド ワーク向けの設定

図 2: People in Viva のハイブリッド ワーク向けの設定

ハイブリッド ワーク向けの設定: People in Viva のハイブリッド ワーク向けの設定は、インクルージョンの文化を生み出し、多様な機会を創出することによって、社会関係資本を構築する機能です。同僚たちがどこでどのように仕事をしているかがわかるようになることで、インクルーシブな関係を築き、相手の都合を尊重しながら会議をスケジューリングできます。たとえば、先ほどのムーンショット プロジェクトのメンバーとの会議を予約する必要があるとします。オフィスにいるチーム メンバーでフィルタリングすると、その日オフィスで勤務している同僚がわかるため、オフィスの会議室を押さえつつ Teams 会議への招待を行うことができます。

図 3: People in Viva のチーム プロファイル

図 3: People in Viva のチーム プロファイル

チーム プロファイル: People in Viva では、チーム全体を見渡し、チームの方針や注力分野、話題になっているコンテンツや活発な会話を把握し、チームの目標、推奨される連絡先を確認できます。特にマトリックス組織では、このようにチームを全体的に捉えることにより、効率的に業務を進められるようになります。たとえば、ムーンショットのエンジニアリング担当者の連絡先を確認した際に、チームのプロファイルにも目を通すことで、チームの方針や目標を詳しく理解したうえで、チーム メンバーとの会議を開く前に市場進出計画を立て始めることができます。

People in Viva は、従業員がリアルタイムの人脈、専門知識、ナレッジを発見できるよう支援します。ユーザーが毎日使用している Viva のエクスペリエンスを活用し、情報を集約して、状況に沿って意味付けすることで、組織内の壁をなくし、ユーザーが人脈を広げて効率的に働けるようにします。

イベント「Empowering Your Workforce in Economic Uncertainty (経済の不透感が増す中での従業員支援の在り方、英語)」に参加できなかった方は、動画をご覧ください。マイクロソフト会長兼 CEO の Satya Nadella、LinkedIn CEO の Ryan Roslansky 氏、マイクロソフトのモダン ワーク担当 CVP の Jared Spataro が、急速に変化する経済状況の中で、すべての経営幹部が知っておくべき喫緊の課題についてご説明します。本日発表された他の Microsoft Viva のイノベーションについては、Seth Patton による Microsoft 365 ブログの記事Microsoft Viva の Web サイト (英語)Viva のイノベーションに関するパンフレット (英語) をご覧ください。

People in Viva をぜひお試しください。ご不明な点や活用できそうなシナリオなど、コメントをお寄せください。

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