2024年3月27日 2:01 PM

Microsoft 365 Lighthouse で独自のベースラインを作成

※ 本ブログは、米国時間 2023/10/23 に公開された “Create Your Own Baselines in Microsoft 365 Lighthouse – Microsoft Community Hub” の抄訳です。

マネージドサービスプロバイダー (MSP) には、顧客のテナントを管理するためのビジョンと戦略があります。Microsoft 365 Lighthouse は、そのビジョンをこれまでになく効果的に実現し、大規模に戦略を実行することを可能にします。固有の専門性をベースに、顧客のニーズに合わせてベースラインをカスタマイズすることができます。

この記事では、カスタムベースラインの概要とその重要性、またそれがマネージドサービス事業の成長にどのように役立つかを見てみましょう。

カスタム ベースラインとは

Lighthouse の特長の一つは、一連の標準化された構成を顧客のテナントに簡単にデプロイして、正常性、セキュリティ、生産性を確保できる、既定のベースラインがあることです。ただしそのような汎用的なアプローチが、パートナーまたは顧客に適していない場合があります。

独自のベースラインを作成すれば、セキュリティ、コンプライアンス、生産性に関する独自の標準を定義し、Lighthouse の機能を活用して、それらの標準を顧客のテナント全体にデプロイし、実施できます。

ベースラインでは、既定のベースラインのタスクや、他の管理対象のテナントから抽出した構成のタスクを任意に組み合わせることができます。これには、条件付きアクセスポリシー、デバイス管理ポリシー/プロファイル、Windows Autopilot プロファイルなどが含まれます

カスタム ベースラインが優れている理由

独自のベースラインを作成する理由は数多くあります。パートナーが重視するシナリオには次のものがあります。

既定のベースラインよりも包括的であるか厳格なベースラインを作成する。
多様なライセンスモデルに対応する。
特定の産業や業種のニーズに対応する。
特定の規制要件に対するコンプライアンスを確保する。
提供する管理サービスに合致する。

Microsoft 365 Lighthouse のベースラインページ

ベースラインはパートナーにとって、単なる構成のセットというだけでなく、マーケティング戦略、セールスモーション、オペレーション、そして顧客のライフサイクルの基本要素でもあると認識されるようになっています。

独自のベースラインの作成方法

独自のベースラインを作成するには、まず Microsoft 365 Lighthouse ポータルのベースラインページに移動します。

そこから 3 つの簡単なステップで、独自のベースラインを作成できます。

ベースラインは、既存のベースラインを複製するか、ベースラインをインポートするか、またはゼロから作成します。

Lighthouse でのカスタムベースライン複製を示すアニメーション

別のベースラインから複製するか、顧客テナントから構成を抽出することで、デプロイタスクを追加します。

別のベースラインからカスタムベースラインにタスクを追加する方法を示すアニメーション

顧客テナントから抽出した構成から、タスクをカスタムベースラインに追加する方法を示すアニメーション

ベースラインを顧客のテナントに割り当てて、Lighthouse がテナントをスキャンすることで、テナントが新しいベースラインにどの程度まで準拠しているかが示されます。その後はデプロイに関する分析情報を利用して、すべてのテナントが目的に沿って正確に構成されていることを確認します。

テナントにカスタムベースラインを割り当てる方法を示すアニメーション

ゼロトラストに至るどの段階にあっても、ベースラインは作業の最適化とスケーリングに貢献します。たとえば、

当初から顧客の正常性、セキュリティ、生産性をすばやく確保するには、既定のベースラインをデプロイするとよいでしょう。
しかし詳細度を高め、顧客のセキュリティ態勢を既定のベースラインよりも強化するには、既定のベースラインを複製し、それに目的のタスクを追加するのが効果的です。
経験豊富なプロとして、顧客のために包括的で厳格なポリシーとプロファイルを慎重に策定していれば、その構成を抽出して、他の顧客のテナントにも適用することができます。

Microsoft 365 Lighthouse に関する詳細:

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