2023 年に追加された Microsoft 365 の中小企業向けイノベーション
※ 本ブログは、米国時間 2023/12/19 に公開された “Microsoft innovations for small and medium business” の抄訳です。
Microsoft は、お客様が生産性と創造性を高め、顧客ベースを拡大できるような Microsoft 365 の新しい製品と機能の構築に熱心に取り組んできました。今年は、Teams アプリの支払い機能や小規模ビジネスのセキュリティ強化をはじめ、幅広い分野をカバーしてきました。2024 年にはさらに多くのイノベーションを提供したいと考えています。
ビジネスを拡大させましょう
Microsoft Teams Payments アプリ
2023 年 5 月、Microsoft Teams に Payments アプリが追加されました。この Payments アプリを使用すれば、Teams 会議中に簡単に決済や集金ができるようになり、様々な予約や研修、ウェビナーに関する支払いがこれまでよりはるかに手軽になります。このアプリでの体験をできるだけシームレスなものにするために、私たちは決済分野の大手企業と提携しました。これは、Microsoft Payments を社内外のコラボレーションだけでなく eコマース領域でもご利用いただけるようにするために必要なステップです。パートナーである PayPal および Stripe のサポートにより、顧客とのやりとりが容易になり、支払いの迅速化が実現しました。
Microsoft Teams
11 月には、Microsoft Teams Essentials に Microsoft Bookings が追加され、中小サービス企業へのサポートがさらに充実しました。Bookings アプリを使用すれば、顧客がお客様との会議を簡単に予約できるようになり、日々の煩雑なスケジュール調整作業が不要になります。すべての Teams ユーザーのスケジュールが同期されて、Teams とシームレスに統合されるので、オンライン会議の調整も楽々です。
Microsoft 365 の全アプリの中でも、 Teams は、多くのお客様が特に手放せないと感じるツールのひとつです。まだ Teams をご利用でないお客様は、Microsoft Teams Essentials を今すぐお試しください。米国内のすべてのお客様は、30 日間無料でお試しいただけます。1
また、仕様変更により、Teams では管理者が Teams 管理センターや Microsoft 365 管理センターから操作しなくても、Teams を簡単にセットアップできるようになりました。この変更では、Microsoft Teams 内に、操作が簡単で直感的に使える管理者用アプリが追加されました。このアプリは、お客様の特定の設定ニーズに合わせたガイダンスも提供します。これにより、管理者は Teams を終了せずに、特定の機能を有効化あるいは無効化にしたり、Microsoft サポートに問い合わせたりすることができます。このアプリは自動的にインストールされ、従業員が 25 人未満の企業のアプリ管理者が利用可能です。このエクスペリエンスは、他のお客様向けにも段階的に実装される予定です。アプリのお試しをご希望の場合は、Teams アプリ ストアからダウンロードしてください。
業界のエキスパートと繋がり、Teams を業務に統合する方法を学んで、Microsoft Teams の機能を最大限に活用しましょう。各ウェビナーの詳細確認とご登録は以下のリンクから。
南北アメリカおよびヨーロッパのタイム ゾーン
1 月 16 日午前 9 時 (PST): Microsoft Teams Premium による会議エクスペリエンスの確保・向上 (Protect and enhance meeting experience with Microsoft Teams Premium)
1 月 16 日午前 9 時 (PST): Microsoft Teams デバイスでビジネスを強化 (Empower your business with Microsoft Teams devices)
1 月 18 日午前 9:00 PST: Microsoft 365 MTO (マルチテナント組織) および MTMA (マルチテナント、マルチアカウント) を使用している企業とのコラボレーション (Collaborate with enterprises using M365 MTO and MTMA)
ブランドの認知度を高める
Microsoft Clipchamp
2023 年に Microsoft 365 に追加されたエキサイティングな機能のひとつが、新しい動画編集アプリ「Clipchamp」です。過去に動画編集ソフトウェアを使おうとしたけれど複雑な操作に挫折してしまった方は、ぜひ Clipchamp をお試しください。Clipchamp は使いやすさを最優先にデザインされていますが、充実した機能も兼ね備えています。このアプリには、トリミングやクロッピング、再生速度の変更といったおなじみの編集ツールが全て備わっています。Clipchamp の特徴は、こうしたツールが直感的に使用できることです。マニュアルを熟読したり、試行錯誤を重ねる必要はありません。Clipchamp を使えば、ダウンロードしたその日からすぐに高品質の録音データを作成できます。未加工の映像素材からスピーディーかつスムーズに完全に編集済みの動画を作り上げましょう。さらにレベルの高い動画編集に挑戦したい方は、タイムライン編集やオーディオ処理などのより高度な機能をご利用ください。しかも、Clipchamp はMicrosoft 365 の他のすべてのアプリと統合されており、Facebook や YouTube を含むサードパーティの配信チャンネル用に動画を自動フォーマットすることも可能です。
Microsoft Clipchamp のご利用方法はこちらから
作業をさらにスマートかつスピーディーに
Microsoft Loop
Microsoft 365 に追加されたもうひとつの魅力的なアプリは、Microsoft Loop です。Microsoft Loop は、共同作業に欠かせない AI ベースの共創アプリです。Loop は、プロジェクトのすべての要素を 1 か所にまとめて整理してくれます。また、Loop コンポーネントを利用すれば、チームメンバーとお好みのアプリを使いながら柔軟に共同作業が進められます。Loop コンポーネントを使って作成したコンテンツは、Microsoft Outlook、Teams など他の Microsoft 365 アプリに追加できる移植可能なコンテンツとなります。コンテンツが追加されると、普段利用しているアプリ内ですべての Loop の更新が同期されるため、アプリの使い方を新しく学ぶ必要はありません。Loop アプリは、Microsoft 365 Business Standard および Microsoft 365 Business Premium のすべてのお客様に追加料金なしでご利用いただけます。また、iOS または Android のモバイル アプリもご利用いただけます。
Microsoft Teams 電話
Microsoft Teams 電話にも便利な新機能が追加されました。まず、共有通話機能により、ライセンスを持つユーザーのグループが単一の番号と通話プランを使用して架電・受電する設定が可能になりました。例えば、 1 つの電話番号を小さなハードウェアですべての店舗担当者が共有して、顧客に通話を発信したり、同じ番号への着信を受けたりすることができます。
その一方で、プライベート回線機能も導入されました。これにより、特定のユーザーまたはグループとの専用直通回線となる 2 つ目の電話番号を設定できます。つまり、最も重要な通話相手とのホットラインを開通できるということです。また、保護されたボイスメール (内部または外部の発信者が残した暗号化されたボイスメール) に関するアラートを受信することもできます。
さらに、新しい クリック コール (Click-to-Call) 機能を使えば、顧客が Web ページやアプリから直接お客様の営業チームやサポート チームに簡単に連絡できるようになります。開発者は、顧客が特定の Teams ユーザー、通話キュー、自動応答に接続できるよう、ウィジェットを追加、カスタマイズ、プログラミングすることができます。
Microsoft 365 の信頼のセキュリティ
Microsoft Defender for Business
サイバー攻撃は常に巧妙化しており、セキュリティもそれに対応する必要があります。2 ウイルス対策やマルウェア対策といった従来のセキュリティ対策だけでは不十分です。だからこそ、Microsoft は今年 Microsoft Defender for Business の強化に注力してきました。
Defender for Business は、既知の脅威からシステムやデバイスを保護するだけでなく、新たな脅威を特定し、それらに対する防御を支援する次世代の Defender Antivirus を搭載しています。加えて、エンドポイント検出と応答、AI を活用した自動調査と修復、自動攻撃遮断など、脅威侵入前の対策に役立つ機能も追加しました。これらの機能は、脅威の検出と対応の両方を行います。
また、モバイル セキュリティもシンプルになり、外出先でもアドオンやデバイス管理不要で安全に Android または iOS デバイスを使用できるようになりました。さらに、Defender for Business の新しい月次セキュリティ・レポートにより、アクセスやユーザー情報、デバイス、情報管理、アプリなど、あらゆる側面から、企業のセキュリティ状況を容易に把握することができるようになりました。このセキュリティ・レポートには、未解決の問題点や、まだ対策が不十分なセキュリティ領域に対応するための推奨事項も含まれています。
詳細については、中小企業向けの Microsoft セキュリティ Web ページをご覧ください。
Microsoft 365 Business Premium は、Office アプリ、Microsoft 365 の各種サービスおよび Teams に加え、Microsoft Entra ID Plan 1 (旧 Azure AD Premium Plan 1) によるお客様のアイデンティティとアクセス全般の保護、Defender for Business によるエンドポイント セキュリティ、Defender for Office 365 による電子メール、Teams、OneDrive 全般の保護、Azure Information Protection によるデータ保護、Microsoft Intune によるデバイス管理といった包括的なセキュリティ スイートを中小企業に提供します。
Microsoft 365 Business Premium の詳細を確認する
常に進化する Microsoft 365
本記事でご紹介したのは、2023 年に Microsoft 365 プラットフォームに追加された新機能のほんの一部であり、2024 年に向けてさらに多くの機能の開発がすでに進められています。私たちは、お客様のビジネスの成長に役立つツールの提供に全力で取り組んでいます。Microsoft 365 ロードマップにアクセスして、Microsoft 365 の最新情報を入手してください。
参照資料
- 最適な Microsoft 365 Business のプランを見つけてください。
- Microsoft 365 サブスクリプションの設定および使用方法を学び、ビジネス タスクの達成に役立つヒントやテンプレートを見つけましょう。
- 無料のリソース、トレーニング、ガイダンスを入手して、ビジネスの発展と成長を維持しましょう。
- パートナーは Microsoft 365 をさらに活用するためのトレーニング リソースやカスタマー デッキ、デプロイメント チェックリストにアクセスできます。
- 1 ヶ月の無料トライアル終了後、該当するプランのサブスクリプション料金が請求されます。お申し込みにはクレジットカードが必要です。お客様はこのサブスクリプションをいつでも解約でき、解約後の請求は発生しません。
- 「中小企業に対するランサムウェア攻撃の壊滅的な影響」によれば、ランサムウェア攻撃の 82% を中小企業をターゲットにしており、また、「セキュリティの向上による経済の加速: 米国中小企業のサイバー攻撃への対応を支援」 (2023 年 5 月 2 日) によると、中小企業に対するサイバー犯罪の被害総額は、2021 年に世界中で 24 億ドルに達しました。
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