本ブログは、米国時間 2024/10/8 に公開された “What’s new and improved with Microsoft Graph connectors” の抄訳です。
Microsoft 365 Copilot の拡張をサポートする Microsoft Graph コネクタの新機能と機能強化を発表しました。Microsoft Graph コネクタを使用すると、外部コンテンツを Microsoft Graph に取り込み、Microsoft 365 Copilot をはじめとする Microsoft 365 のさまざまなエクスペリエンスで、組織の Microsoft 365 データ (Word ドキュメント、SharePoint コンテンツ、PowerPoint 資料、Teams チャットなど) と共に利用できるようになります。
今回の更新は、ユーザーがデータを活用する際の柔軟性、制御性、効率性を高めることを目的としています。エンタープライズ システム内の有益なデータにすばやく、より多くアクセスできるようにするのが Microsoft Graph コネクタであり、Microsoft 365 Copilot と Copilot エージェントのナレッジをさらに強化できるようになります。
Copilot エージェントで Microsoft 365 Copilot をカスタマイズ
Copilot エージェントとは、ユーザーと協力したり、ユーザーの代わりとなってビジネス プロセスを自動化および実行したりする AI アシスタントのことです。Copilot エージェントの能力は、入力に対してシンプルに応答するものから、反復的な作業を代わりに実行してくれるもの、より高度な完全自律型のものまで多岐にわたります。Copilot エージェントを使用すれば、そうした能力を業務フローに直接組み込んで利用することができます。
Microsoft Graph コネクタを使用して外部データを Microsoft Graph にインデックス化すると、Microsoft 365 Copilot と Copilot エージェントに関連性の高い特定のナレッジをグラウンディングできます。詳しくは、Microsoft 365 Copilot Wave 2 の発表をお読みください。
新しい Microsoft Graph コネクタ
お客様からのフィードバックにお応えするために、Confluence On Premises および SharePoint Server 向けに新しい Graph コネクタをご用意しました。これを使用することで、データ センターやサーバー インスタンスにある Confluence のページ、ブログ、Wiki、SharePoint のドキュメントや Web ページをインデックス化できます。既存のデータ ソースを Microsoft 365 に接続する際の選択肢が増えるため、全体的な生産性とコラボレーションの強化が促進されます。詳細については、こちらのドキュメントを参照してください。
今回のプレビューでは、Graph コネクタを利用できるデータ ソースがさらに増えることになります。新しい Graph コネクタや他の新機能のプレビューにサインアップするには、こちらのフォーム (英語) からお申し込みください。ご希望のデータ ソース向けの Graph コネクタがまだない場合は、こちらのフォーム (英語) からフィードバックや開発のご依頼をお寄せください。
Graph コネクタのクイック セットアップ エクスペリエンス
一部の Microsoft Graph コネクタ向けに、セットアップを数時間から数分に短縮できる新しいクイック セットアップ エクスペリエンスをリリースしました。この新しいエクスペリエンスは、ServiceNow Knowledge、Confluence Cloud、Confluence On-premises、Jira Cloud でご利用いただけます。詳細については、こちらのドキュメントを参照してください。
Microsoft 365 Copilot のインデックス作成の強化をサポートする Graph コネクタ SDK
Graph コネクタ SDK を改良し、カスタム Graph コネクタを構築する際に Microsoft 365 Copilot の機能を最大限に活用してインデックス作成を強化できるようにしました。この更新により、接続に「Title」と「Url」のラベルが設定され、接続内のスキーマ プロパティが「IsContent」とマークされている場合、そのアイテムのコンテンツがインデックス内でベクトル化されます。
注: ベクトル化できるテキスト チャンクがアイテムのコンテンツの本文に存在しない場合、またはアイテムがスパース (疎) なメタデータ フィールドのみで構成されている場合、インデックス化されたアイテムのコンテンツはベクトル化されません。詳細については、こちらのドキュメントを参照してください。
Salesforce データ ソース フィルター
2024 年 9 月末までに、Salesforce 向け Microsoft Graph コネクタの新機能を導入します。この機能により、インデックス化の必要がないアイテムを除外できるようになり、Microsoft 365 テナントに統合するデータをより細かく制御できるようになります。関連する情報のみを含められるようになるため、情報のぶれをなくし、全体の効率性が向上します。詳細については、こちらのドキュメントを参照してください。
ライセンスの更新情報
先日、Microsoft 365 と Office 365 のサブスクリプションにおいて、Microsoft Graph コネクタ経由で取り込まれたデータでは、追加費用なしでテナントあたり 5,000 万個までアイテムをインデックス化できるようになることを発表しました。これにより、お客様は追加コストを気にすることなく、Microsoft 365 エクスペリエンス全体で活用するデータを増やすことができます。詳細については、先日のブログ記事をご覧ください。
Microsoft 365 Copilot のシナリオの強化
Microsoft 365 Copilot で Graph コネクタを使用する場合の機能を強化するために、以下の点を改善しました。
- 管理者がコネクタに関する詳細な説明を記述できるようにして、Graph コネクタのインテント (意図) の検出を強化しました。詳細はこちらのドキュメントを参照してください。
- ユーザーが自然言語で入力できるプロンプトを使用し、Graph コネクタの共通プロパティ (セマンティック ラベル) に基づいて、データのフィルタリングを指示できるようになりました。
- 例: ServiceNow のチケットを探す際、プロンプトに「昨日ジョンが作成した、Web ページが機能していないことに関するチケットを表示して」と入力することで、チケットを見つけられます。
- Copilot のプロンプトに接続名を入力して、インテント検出の精度を高められるようになりました。
- 例: 「InsightVault」というリポジトリがある場合に、Copilot のプロンプトに「顧客行動に関する過去の調査を InsightVault から表示して」と入力することで、情報を見つけられます。
Entra 認証で CSV (SharePoint) コネクタと Azure DevOps (ADO) コネクタをサポート
ADO WorkItem コネクタ、ADO Wiki コネクタ、CSV (SharePoint) コネクタ用の OAuth サーバーで Microsoft Entra OAuth が使用されるように移行を進めています。この移行に伴い、お客様に求めるアクションはありませんが、OAuth プロバイダーを Microsoft Entra にアップグレードしていただくことをお勧めしています。
現在、Azure DevOps では OAuth2 認証コードと ADO アプリ登録を使用し、CSV (SharePoint) では OAuth2 クライアント資格情報と SharePoint アプリ登録を使用しています。詳細については、ADO WorkItem コネクタ、ADO Wiki コネクタ、CSV コネクタの各ドキュメントを参照してください。
「インデックス ブラウザー」によるオブザーバビリティの強化とトラブルシューティングの簡素化
管理者は「インデックス ブラウザー」を使用して、コンテンツがインデックス化されているかどうかを確認したり、関連するプロパティやアクセス許可 (特定のコンテンツへのユーザーのアクセス権など) を把握したりできるようになりました。この機能を使用するには、Microsoft 365 管理センターの [Search & Intelligence (検索とインテリジェンス)] ポータルで個々の接続をクリックします。検索に関する問題のテスト、検証、トラブルシューティングの際にご活用ください。
ユーザーからアイテムへのアクセスに不具合があるなどの報告を受けた場合に、このツールでコンテンツが正しくインデックス化されて関連データが取得されているかを確認できます。詳細については、インデックス ブラウザーに関するドキュメント (英語) をご覧ください。
Microsoft 365 エクスペリエンス全体での提供状況
Graph コネクタで取り込んだコンテンツを Microsoft Word と Microsoft PowerPoint で利用できるようになりました。これにより、ユーザーがデータを利用したり管理したりできる Microsoft 365 アプリが増えます。
今すぐ始める
重要な AI 戦略の一環として、また Copilot によるイノベーションの次の波として、Microsoft Graph コネクタを継続してご利用ください。ご紹介した新機能の多くは既にご利用いただけます。詳しくはドキュメントへのリンクからご確認ください。それ以外の機能は数週間後にプレビューが開始されます。
マイクロソフトは引き続き、皆様の成功を後押しするツールやテクノロジを提供するために尽力してまいります。これからの更新や進展にもご期待ください。今後ともよろしくお願いいたします。