Microsoft 365 Copilot の新機能 | 2024 年 10 月
本ブログは、米国時間 2024/11/1 に公開された “What’s New In Microsoft 365 Copilot | October 2024” の抄訳です。
この記事では、2024 年 10 月の Microsoft 365 Copilot の最新情報をお届けします。私たちは、ユーザーが日々使用するアプリの生産性と効率を高めるのに役立つ Copilot 機能の最新情報を Microsoft 365 管理者の皆様にお伝えするために、新機能と機能強化について毎月ピックアップしてご紹介しています。
それではさっそく詳しく見ていきましょう。
管理・運用機能:
エンド ユーザー向け機能:
- Copilot Lab に新しい業界向けプロンプト コレクションが登場
- Copilot in Loop によるファイルの要約の拡張
- Copilot in Outlook による会議の準備
- Copilot in Word によるテキストの書き換えと表作成の強化
- BizChat による問題解決とコードのレビューで複雑な問題に対応
Copilot の回答の引用セクションに Web 検索クエリを表示
Copilot の回答の引用セクションに、プロンプトから取得した具体的な Web 検索クエリがリンク付きで表示されるようになります。これにより、Copilot の回答の強化に使用された検索クエリをユーザーが把握できるようになります。
Bing Web 検索クエリの引用は、Bing 検索に送信される Web クエリを生成するためにプロンプトが実際にどのように使用されたかを示すものであり、ユーザーにとって有益なフィードバックになります。この透明性により、ユーザーはプロンプトを改善し、Copilot をさらに効果的に使用するために必要な情報を得られます。この機能は 11 月から提供が開始されます (英語)。
Copilot の Web 検索を管理するコントロールの拡張
Copilot が Web 検索で Web コンテンツを参照できるようになると、Bing 検索サービス経由で Web の最新情報をグラウンディングするようになるため、Copilot の回答精度が向上します。Microsoft 365 Copilot および Microsoft Copilot での Web 検索の管理を IT 管理者がより柔軟にできるようにするために、Copilot ポリシーに Web 検索を許可する機能を追加します。
この新しい制御機能を使用すれば、Microsoft 365 の他のオプションの接続エクスペリエンスと切り離して Web 検索を管理できるようになります。Web グラウンディングもサポートされ、[職場] タブで無効にしても、[Web] タブでは引き続き有効にすることができます。
この Copilot ポリシーで Web 検索を許可する機能と、オプションの接続エクスペリエンス ポリシーのいずれも、Microsoft 365 Apps 管理センターからユーザー レベルやグループ レベルで管理できます。この機能は 11 月に提供が開始されます。
Microsoft 365 Copilot の対応言語を拡大
Copilot のプロンプトと回答の対応言語に、新たに 12 言語が加わりました。今後は、ブルガリア語、クロアチア語、エストニア語、ギリシャ語、インドネシア語、ラトビア語、リトアニア語、ルーマニア語、セルビア語 (ラテン文字)、スロバキア語、スロベニア語、ベトナム語でもご利用いただけます。これで Microsoft 365 Copilot は合計 42 言語に対応しました。新たな言語は、10 月に提供を開始しています (英語)。
また、10 月上旬には、ウェールズ語とカタロニア語にも対応しました。インドネシア語とセルビア語は 10 月中旬に提供を開始し、11 月上旬までにすべてのお客様にご利用いただけるようになる予定です。なお、セルビア語については、既存の問題が解消されるまで、会議の文字起こしのスクリプトがラテン文字ではなくキリル文字で表示されます。サポート ドキュメントは、Teams 会議の文字起こしのスクリプトをセルビア語のラテン文字で提供する取り組みの進捗に応じて更新されます。Microsoft Copilot の対応言語の詳細はこちらを確認してください。
マイクロソフトは常に Copilot の言語機能の強化と改良に努めています。今後、数か月をかけて対応言語を拡大していく予定です。
Copilot Lab に新しい業界向けプロンプト コレクションが登場
Copilot Lab に新しい業界向けプロンプト コレクションが追加されることになりました。これらのコレクションを入手すると、ユーザーは、持続可能性、消費財、非営利団体、モビリティ、小売といった各分野の特定のタスクに対応するようカスタマイズされたプロンプトを利用できます。これらのプロンプトは、ユーザーが業界固有の課題に対応したり、ワークフローを強化したりするのを支援する目的で設計されています。新しいコレクションは 11 月に提供が開始されます。
新しいコレクションに含まれるプロンプトの一例をご紹介します。
- 持続可能性:「自社の排出量データを分析し、全体的なカーボン フットプリント削減に向けた将来性のある戦略を特定するための最適な方法を教えてください」
- 消費財:「食品および飲料の新しい棚割計画とその有効期間をチャネル パートナーに知らせるメールの下書きを作成してください」
- 非営利団体:「大口寄付者のプロフィールのテンプレートを作成してください」
- モビリティ:「クラス 7 (大型) の車両でカリフォルニア州とワシントン州間を移動する場合の規則と規制の重要な違いをまとめた表を作成してください。それには経由するすべての州を含めてください」
- 小売:「[顧客との商談中に商品のアップセルを行うための] 従業員トレーニング用のトレーニング テンプレートを作成してください」
Copilot in Loop によるファイルの要約の拡張
Copilot in Loop で、Word、Excel、PowerPoint のファイルや Loop ページをプロンプトに添付できるようになりました。またその後に、重要ポイントの要約や抽出など、ファイルに関するコマンドを送信することができます。Copilot がファイルを確認してコンテキストを提供し、その回答が Loop ページに直接表示されます。この機能は 10 月に提供を開始しています。
Copilot in Outlook による会議の準備
Copilot を使用すれば、次の会議の準備を数分で完了できます。次の会議の予定が入っていると、Copilot によって受信トレイの上部に [Prepare] ボタンが表示されます。これをクリックすると、会議のアジェンダの要旨が作成され、関連ファイルが表示され、要約が行われるため、会議の内容をすばやく把握できます。この機能は、Web 版と新しい Outlook で 12 月に提供が開始されます (英語)。
Copilot in Word によるテキストの書き換えと表作成の強化
Word ドキュメント内で調整したいテキストの範囲を選択して Copilot をクリックすると、より多くのオプションを利用できるようになりました。たとえば、テキストの自動書き換え、コーチングの実施、表への視覚化、独自のプロンプトの追加などです。この機能は Web 版、デスクトップ版、Mac 版向けに既に提供が開始されています。
Copilot in Word で人気の機能は、テキストを選択して表を生成する機能です。フォントのスタイルやセルのスタイルといった書式設定のサポートが追加され、さらに便利になりました。この機能は 10 月に Web 版で提供が開始されています。
BizChat による問題解決とコードのレビューで、複雑な問題に対応
ユーザーが自然言語で記述した複雑なタスクに関するプロンプトに、Copilot が対応できるようになりました。これによって、数学の問題やデータ分析、その視覚化の作成により簡単に対応することができます。また、Copilot が生成した Python コードをユーザーがレビューし、出力への理解を深めることができます。コードをコピーするには、</> のコード ボタンをクリックして任意の場所に貼り付けるだけです。この機能は 10 月に提供が開始されています (英語)。
関連情報: Microsoft 365 ロードマップ (英語) では、生産性向上アプリやインテリジェントなクラウド サービスに関する最新の情報をご覧いただけます。ロードマップに記載の日付はあくまで予定であり、変更される可能性があります。開発中または近日リリース予定の機能については、定期的にアクセスしてご確認ください。
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