Copilot in Excel にデータのクリーニング機能が登場 (パート 10)
※ 本ブログは、米国時間 2024/10/28 に公開された “Announcing Clean Data with Copilot in Excel” の抄訳です。
Copilot in Excel でできることを紹介するブログ シリーズ (英語)、第 10 回目の記事をお届けします。
このたび、Excel の新しい AI 機能として「データのクリーニング」を発表しました。これにより、Copilot in Excel で、データのクリーニングをクリック 1 つで行えるようになります。データのクリーニングは、テキストの不整合、数値の表示形式の問題、余分な空白を検出して、解決策を提案します。この機能は現在、Web 版 Excel のユーザー向けに提供しており、今後数か月のうちに Windows デスクトップ版のユーザーに向けてロールアウトを開始する予定です。
リボンの [データ] タブで [データのクリーニング] をクリックするか、ポップアップ バナーを操作するだけで、すぐに実行できます。
同一の値を持つセルにおけるテキストの不整合
この機能は、同様の値どうしで見過ごされている差異を特定し、後で問題が生じる可能性があることを指摘するというものです。たとえば、ある列内のセルに大文字のテキストと小文字のテキストが混在している場合や、特定の列内のセルに句読点や発音区別符号の違いがある場合などが挙げられます。
データのクリーニングは、こうした不整合を見つけだし、簡単に修正できるようにします。
列における数値の表示形式の不整合
この機能では、文字列形式のセルと数値形式のセルが混在している列を特定し、計算に誤りが生じる可能性があることを指摘します。データのクリーニングは、こうした不整合を見つけだし、文字列形式のセルを数値形式に変換するのに役立ちます。
余分な空白の削除の提案
さらに、データのクリーニングでは、不要な空白 (先頭、末尾、値と値の間などの空白) を検出してテーブルを強調表示し、削除することを提案します。
実践的なヒント
以下のとおり、データのクリーニングを最大限に活用するうえで役立つヒントをご紹介します。
- 100 列、50,000 行までの表形式データに対応しています。
- Excel のテーブルとして書式設定されたデータに対応しています。Excel のテーブルを作成するには、データ内の任意の場所をクリックし、[ホーム]、[テーブル]、[テーブルとして書式設定] の順に選択します。
- 英語限定の機能ではありませんが、当面は英語のデータにおいて最高のパフォーマンスを発揮します。
機能とフィードバック
現在は初期リリースの段階であり、データのクリーニングは常に改良されています。そのため、予想どおりに動作することもあれば、しないこともあります。データのクリーニングを実行して期待どおりの提案が得られなかったり、不正確な提案が返されたりした場合や、何らかのフィードバックがある場合は、[ファイル] の [フィードバック] または作業ウィンドウ下部の専用ボタンから、データのクリーニングについてのご意見やご感想をお聞かせください。
今後の記事にも、どうぞご期待ください。
Microsoft Excel チーム
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