Copilot in Excel で売上データをすばやく予測する(パート 9)

本ブログは、米国時間 2024/10/14 に公開された “Quickly estimate sales data using Copilot in Excel” の抄訳です。

Copilot in Excel でできることを紹介するブログ シリーズ (英語)、第 9 回目の記事をお届けします。

今回は、会計年度の残りの期間における書籍の売上高を手早く予測したいと思います。さっそく、Copilot がどのように役立つのか見ていきましょう。先日、今会計年度の第 1 四半期が終了しました。その前年比成長率の数字を基に、残りの 3 四半期について見込みを立てます。

Copilot には次のように依頼します。

FY24Q1 から FY25Q1 の成長率を基に、FY25 第 2 ～第 4 四半期の予測の列を新たに追加してください

上記のプロンプトと、下記の応答が表示されているCopilot in Excel ウィンドウ

K16:P21 では、次の 3 つの数式列を確認して列 Q、R、S に挿入できます。

1. FY25Q2

2024 年度第 1 四半期から 2025 年度第 1 四半期の間の成長率に基づいて、2024 年度第 2 四半期の売上高を調整することで、2025 年度第 2 四半期の売上高を予測します。

=[@FY24Q2]*(1+(([@FY25Q1]-[@FY24Q1])/[@FY24Q1]))

2. FY25Q3

2024 年度第 1 四半期から 2025 年度第 1 四半期の間の変化率に基づいて、2024 年度第 3 四半期の売上高を調整することで、2025 年度第 3 四半期の売上高を予測します。

=[@FY24Q3]*(1+(([@FY25Q1]-[@FY24Q1])/[@FY24Q1]))

3. FY25Q4

2024 年度第 1 四半期から 2025 年度第 1 四半期の間の成長率に基づいて、2024 年度第 4 四半期の売上高を調整することで、2025 年度第 4 四半期の売上高を予測します。

=[@FY24Q4]*(1+(([@FY25Q1]-[@FY24Q1])/[@FY24Q1]))

[Show explanation] の矢印をクリックして、最初に提案された数式で何が実行されるのかを確認します。

最初の数式の説明 (下記のテキスト) が表示されている Copilot in Excel ペイン

=[@FY24Q2]*(1+(([@FY25Q1]-[@FY24Q1])/[@FY24Q1]))

テーブル内の「FY25Q2」の売上高を、以下の手順で見積もります。

• 「FY24Q2」列の値に、以下の計算結果を掛けます。
• 「FY25Q1」列の値から、「FY24Q1」列の値を引きます。
• その結果を「FY24Q1」列の値で割り、成長率を求めます。
• 成長率に 1 (単位なし) を足し、その結果で「FY24Q2」の値を調整します。

手順として正しそうなので、[Insert columns] ボタンをクリックして 3 つの計算列を新たに追加します。

FY25Q2、FY25Q3、FY25Q4 の列が新たに追加されたカテゴリ別書籍売上高の表

これで簡易的な予測が立ったので、これを使用して午後にチーム メンバーと検討することができます。

今後の記事にも、どうぞご期待ください。

Microsoft Excel チーム

*免責事項: 上記のようなプロンプトを試しても期待どおりに動作しない場合は、機能を段階的にロールアウトしていることが原因であると考えられます。数週間後に再度お試しください。