2025年4月25日 11:37 AM

Exchange Server 2016 および Exchange Server 2019 のサポート終了まで残り 6 か月

※本ブログは、米国時間 4 月 15 日に公開された “T-6 months: Exchange Server 2016 and Exchange Server 2019 End of Support” の抄訳を基に掲載しています。

6 か月後の 2025 年 10 月 14 日に、Exchange Server 2016 および Exchange Server 2019 がサポートの終了を迎えます。サポート対象の製品に移行し、セキュリティを維持するためには、今すぐアップグレードの計画を立てることが重要です。

2025 年 10 月 14 日以降、マイクロソフトは Exchange 2016 および Exchange 2019 に関するテクニカル サポートを行いません。したがって、両製品のユーザーに対する以下のサービスの提供が終了となります。

  • サーバーの安定性およびユーザビリティに影響を与える可能性のある問題に対するバグ修正
  • サーバーがセキュリティ侵害を受けやすくなるおそれのある脆弱性に対するセキュリティ修正
  • タイム ゾーンの更新

お客様によってインストール済みの Exchange 2016 および Exchange 2019 は、2025 年 10 月 14 日以降も引き続き動作します。しかし、サポート終了日以降もこれらの製品を使用し続けると、セキュリティ リスクを招くおそれがあるため、すぐに対応することを強くお勧めします。

マイクロソフトでは、Exchange Online への移行、または 2025 年 7 月に提供を開始する Exchange Server サブスクリプション エディション (SE) へのアップグレードをお勧めしています。移行を簡単に行う方法の 1 つとして、Exchange Server 2019 CU15 をインストールしておくというものがあります。これにより、Exchange SE が利用可能になった時点で、Exchange 2019 からインプレースでアップグレードできるため、移行が大幅に迅速かつ容易になります。

Exchange Online または Microsoft 365 への移行

Exchange Online または Microsoft 365 に完全に移行すれば、最高の価値とユーザー エクスペリエンスを実現できるでしょう。Exchange Server の運用を終了するためには、クラウドに移行することが最適かつ最も簡単な方法です。Microsoft Cloud には、オンプレミス環境から一度に移行することができるほか、クラウドのみで提供されている高度な生成 AI 技術などの、オンプレミス版にはない新しい機能やテクノロジを利用できるというメリットもあります。

また、クラウドに移行するにあたり、Microsoft FastTrack サービスをご利用いただける場合があります。FastTrack では、お客様が移行をできるだけシームレスに行えるように、ベスト プラクティスを共有し、ツールやリソースを提供しています。そして何より、計画や設計の段階から個別のメールボックスの移行に至るまで、マイクロソフトのエンジニアによるサポートを受けることができます。FastTrack の詳細については、Microsoft FastTrack のページをご覧ください。

Exchange Server SE へのアップグレードに向けた準備

マイクロソフトは、2024 年 5 月に Exchange Server のロードマップを更新し、オンプレミス版 Exchange Server の使用を継続されるお客様向けに、Exchange Server SE へのアップグレード方法の詳細をお伝えしました。

現在 Exchange 2019 を使用している場合は、Exchange Server を最新の状態に保っておくことをお勧めします。これにより、2025 年後半にリリースされる Exchange Server SE にインプレースでアップグレードできます。

現在 Exchange 2016 を使用している場合は、Exchange 2019 へのレガシ (共存) アップグレードを今すぐ実行し、その後 Exchange Server SE のリリース時にインプレースでアップグレードすることをお勧めします。その他にも、Exchange 2016 から Exchange 2019 を経由せずに、Exchange Server SE RTM へレガシ アップグレードする方法があります。しかし、Exchange Server SE のリリースから Exchange 2016 のサポート終了までは数か月しかないため、運用規模やその他の要因により時間が足りなくなる可能性もあります (Exchange 2016 から Exchange SE へのインプレース アップグレードはできません)。そのため、今すぐ Exchange Server 2019 にアップグレード (英語) して Exchange Server 2016 の使用を停止 (英語) し、Exchange Server SE のリリース時にインプレース アップグレードを実行することをお勧めしています。

: 組織内で Exchange Server 2013 またはそれ以前の製品を使用している場合は、まずそれらの製品を削除してから、Exchange Server 2019 CU15 をインストールまたは Exchange Server SE にアップグレードしてください。

Exchange Server Technology Adoption Program

引き続き Exchange Server を使用しつつ、Exchange Server SE のプレリリース版をテストおよび評価したいとお考えのお客様は、Exchange Server Technology Adoption Program (TAP) (英語) にご参加ください。

Exchange Server TAP に参加すると、その後の更新に関するご意見やフィードバックをお寄せいただけるほか、Exchange Server エンジニアリング チームと緊密な関係を築いたり、Exchange Server のプレリリース情報を受け取ったりすることができるなど、さまざまな特典があります。さらに、TAP に関する問題に対して、マイクロソフトのサポートを無償で受けることもできます。

プログラムへの参加は、応募内容のレビューと審査を経てから受理されます。法的な書類の手続きがすべて適切に完了するまでは、プレリリース版をダウンロードしたり情報にアクセスしたりすることはできません。TAP にご応募いただいても、すべてのお客様にご参加いただけるわけではありません。応募が仮受付されたお客様には、必要な書類手続きを開始するためのご連絡を差し上げます。

TAP プログラムにご参加いただけなかった場合でも、Exchange 2019 CU15 をインストールすると、Exchange SE と同等のコードをテストすることが可能です。

Exchange Server エンジニアリング チーム

 

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