Microsoft 365 Copilot の新機能 | 2025 年 7 月
※本ブログは、米国時間 8 月 1 日に公開された “What’s new in Microsoft 365 Copilot | July 2025” の抄訳を基に掲載しています。
この記事では、2025 年 7 月の Microsoft 365 Copilot に関する最新情報をお届けします。ユーザーが日々使用するアプリの生産性と効率を高めるのに役立つ Copilot 機能の最新情報を Microsoft 365 管理者の皆様にお伝えするために、新機能と機能強化について毎月ピックアップしてご紹介しています。
それでは、今月の新機能を詳しく見ていきましょう。
Copilot Control System:
- Microsoft 365 管理センターに新しいレポートと管理機能を追加
- Copilot ダッシュボードでのグループ単位のドリルダウン機能を強化
- 組み込みのナレッジ ソースによるエージェントのガバナンス
- Microsoft Purview による Copilot およびエージェントの可視性と制御の強化
ユーザー向け機能:
- モバイル版 Copilot Chat に音声会話機能を追加
- Copilot Chat の会話履歴、アクセス、参照先に関する機能強化
- SharePoint エージェント向けの新しい Web パーツと機能
- Teams での通訳機能の提供
- Copilot in Teams で記録を残さず Copilot 機能を利用可能に
- Copilot ノートブックで新しいコンテンツを作成する
- Copilot Pages での作成、参照、コード生成
- Microsoft 365 Copilot in Edge のリライト機能を活用
- Copilot in Outlook (クラシック) でエージェントを利用可能に
- Copilot in PowerPoint で Excel ファイルを参照可能に
- Copilot in Word の音声による概要、書式設定、プロンプト履歴
Copilot Control System
Microsoft 365 管理センターに新しいレポートと管理機能を追加
Microsoft 365 管理センターに、Microsoft 365 Copilot および Copilot Chat でのエージェントの利用状況に関する新しいレポートが追加され、Microsoft 365 Copilot のライセンスを持つユーザーと持たないユーザーの両方による利用状況を把握できるようになります。このレポートには、エージェントを利用したアクティブ ユーザーの合計数、アクティブ エージェントの合計数、アクティブ ユーザーのライセンスの有無による内訳、アクティブ ユーザーとアクティブ エージェントの作成元 (ユーザー、組織、マイクロソフト、マイクロソフト パートナーなど) による内訳のほか、ユーザー、エージェント、ユーザーとエージェントの組み合わせごとの利用状況の詳細も含まれます。この機能は 7 月下旬にプレビューとして提供され、9 月に一般提供される予定です。
SharePoint エージェントが、Microsoft 365 管理センターから直接、従量課金 (PAYG) モデルで利用できるようになりました。[Copilot] > [請求と使用状況] > [従量課金サービス] で、このオプションを有効にできます。管理者は、Microsoft 365 内の SharePoint エージェントの従量課金サービスに紐づけられた部門単位の請求ポリシーを設定することで、Microsoft 365 Copilot のフル ライセンスを持たないユーザーにも SharePoint エージェントへのアクセスを許可できます。この機能は 7 月に提供を開始しました。
Microsoft 365 Copilot の従量課金モデルを利用することで、Microsoft 365 Copilot のフル ライセンスを持たないユーザーも、AI 機能に柔軟にアクセスできるようになります。今回の更新により、組織は部門やユーザー グループごとに予算を設定し、その使用状況を監視して、上限の順守を徹底できるようになりました。新たに追加された機能には、請求ポリシーごとに設定可能な予算の上限、カスタマイズ可能なアラート通知とリセット頻度などが含まれているため、部門単位での正確なコスト管理と支出責任の明確化が可能になります。この機能は 7 月に提供を開始しました。
Microsoft 365 Copilot の Copilot Search は、Microsoft 365 および連携するサードパーティ システム全体を対象に、情報の検索、理解、活用を支援する、AI を活用した統合検索機能です。Microsoft Graph、組織のコンテキスト、自然言語の理解を活用することで、従来の検索機能をパーソナライズされたタスク指向のアシスタントへと進化させ、情報の発見から実行までをシームレスに実行できるようになりました。また、Microsoft 365 管理センターには、Copilot Search の設定とカスタマイズを一元的に行える管理機能が新たに追加されました。これには、厳選されたブックマークや略語の活用といったオプションが含まれており、ユーザーと組織の双方にとっての Copilot Search の価値を最大化することを目的としています。この機能は 7 月に提供を開始しました。
Microsoft 365 Copilot を Windows のタスクバーに簡単に固定できるようになりました。これは企業向けの設定であり、Copilot Control System 内の個別オプションとして提供されています。この変更により、既存の設定への影響を最小限に抑えつつ、テナント全体での簡単なオプトイン設定が可能になります。ユーザーは引き続き、自由に Microsoft 365 Copilot アプリをタスクバーに固定したり解除したりすることができます。この設定は、Microsoft 365 管理センターの Copilot Control System セクションで管理できます。この機能は 7 月に提供を開始しました。
Copilot ダッシュボードでのグループ単位のドリルダウン機能を強化
まもなく、リーダーやマネージャーは Copilot ダッシュボードを使用して、直属のチームだけでなく、その下の階層に属する間接的なグループの指標も確認できるようになります。
これにより、指揮系統内にある複数のグループを並べて比較できるようになり、Copilot の導入状況やその効果を新たな視点から把握することができます。この機能は 7 月に提供を開始しました。
組み込みのナレッジ ソースによるエージェントのガバナンス
データ保護とコンプライアンスを徹底するため、Copilot Studio のエージェント ビルダーで作成された各エージェントは、参照しているナレッジ ソースに付与されている最も高い秘密度ラベルを継承します。たとえば、「社外秘」のラベルが付いたファイルを参照先として使用している場合、そのエージェントも同じ分類を継承し、Microsoft Purview のポリシーが一貫して適用されます。[エージェントとコネクタ] ページでは、組み込みのナレッジ ソースを使用しているエージェントをフィルター表示し、秘密度ラベルやファイル コンテナーなどのメタデータを確認できます。また、エージェントのブロックや削除といったライフサイクル管理の操作も可能です。すべてのエージェントとのやり取りに対して最も制限の厳しい秘密度ラベルを適用することで、データの漏えいを防ぎ、社内の基準および法令に準拠した運用を徹底できます。組み込みのファイル コンテンツによるエージェントの管理に関する詳細は、こちらをご覧ください。この機能は 6 月に提供を開始しました。
Microsoft Purview による Copilot およびエージェントの可視性と制御の強化
Microsoft Purview により、機密データを保護しながら Copilot のメリットを活かす、責任ある AI 利用がさらに容易になりました。
- 透明性のある Web 検索: Copilot による Web 検索の利用状況を把握し、管理しやすくするため、IT 管理者向けの透明性機能を追加しました。これまでも、Microsoft Purview 監査や eDiscovery などを使用して、Copilot の Web 検索アクティビティを追跡することはできましたが、今回のアップデートにより、Copilot が実際に使用した検索語句、元のプロンプト、生成した応答、参照したリソースを併せて確認できるようになりました。この情報は、Microsoft Purview の AI 用データ セキュリティ態勢管理 (DSPM) のアクティビティ エクスプローラーで利用できます。この機能は 7 月に提供を開始しました。
- Copilot の Web 検索に対応したアクティビティ エクスプローラー フィルター: アクティビティ エクスプローラーに新しいフィルターが追加され、Copilot が Web 検索を使用したやり取りをすばやく特定して確認できるようになりました。この機能により、Web コンテンツがどのように応答に活用されているかを把握しやすくなり、組織のデータ セキュリティ ポリシーに沿った運用を徹底できます。AI 用 DSPM のアクティビティ エクスプローラーにおける Web クエリに関する詳細は、こちらをご覧ください。この機能は 7 月に提供を開始しました。
- データ損失防止 (DLP) の提供開始: Microsoft 365 Copilot およびエージェント向けのデータ損失防止 (DLP) 機能の一般提供が開始され、特定の秘密度ラベルが付いたファイルに対する Copilot のアクセスや処理、メンションを防止できるようになりました。さらに、注意が必要な操作を検知するアラートや、DLP の設定を有効化する前に動作を検証できる安全な「シミュレーション モード」など、セキュリティ チームを支援するための新しいツールも提供されています。Microsoft 365 Copilot およびエージェント向けデータ損失防止 (DLP) 機能によるデータの保護に関する詳細は、こちら (英語) をご覧ください。この機能は 6 月に提供を開始しました。
- 秘密度ラベル付きメールに対する Copilot の処理を制限: M365 Copilot 向け DLP のポリシーが拡張され、秘密度ラベルが付与されたメールについても、Copilot による処理を制限できるようになりました。ファイルの場合と同様に、特定の秘密度ラベルが付いているメールに対して、Copilot がアクセス、処理、またはメンションすることを防止できます。この機能は現在パブリック プレビューとして提供されており、8 月に一般提供を開始する予定です。
- AI 用 DSPM に Copilot ページを追加: AI 用 DSPM に Copilot 専用のページが追加されました。このページでは、Copilot によるデータの使用状況と併せて、傾向や潜在的なリスクに関するインサイトを確認できます。Microsoft 365 Copilot 向けに設計されたレポートや推奨事項も含まれており、Copilot の利用を管理し、安全に運用するのに役立ちます。この機能は 7 月に提供を開始しました。
- OneDrive の過剰共有チェック: ますます多くの組織で Microsoft 365 Copilot の導入が進む中で、プロンプトや応答、共有ファイルなどに、本来共有すべきでない機密情報が含まれてしまうケースが増えています。その多くは、誤ったアクセス許可設定が原因です。そこで役立つのが、AI 用 DSPM の過剰共有評価です。このツールは、どこで情報が過剰に共有されているかを特定し、対処方法を提示することで、管理者による制御を支援します。これまでは SharePoint サイトを対象とした機能でしたが、このたび OneDrive for Business にも対応しました。より多くのクラウド ストレージにおけるリスクを特定し、対処できるようになったため、データの安全性とチームの安心感がさらに高まります。この機能は現在プレビューとして提供されており、9 月に一般提供を開始する予定です。
ユーザー向け機能
モバイル版 Copilot Chat に音声会話機能を追加
まもなく、Copilot で音声によるやり取りが可能になります。iOS 版の Microsoft 365 Copilot モバイル アプリでは、音声によるやり取りを通じて、外出先での作業を高速かつ直観的に進めることができるようになります。会議の合間に進捗を確認したり、声に出してアイデアを整理したり、複雑なタスクに対応したりする際、Copilot と音声でやり取りし、仕事の流れを止めることなく生産性を維持できます。この機能は、Microsoft 365 Copilot のユーザーを対象に 8 月から順次提供を開始します。
Copilot Chat の会話履歴、アクセス、参照先に関する機能を強化
Copilot Chat の会話履歴が強化され、過去のやり取りをより簡単に見つけられるようになります。会話履歴には、Microsoft 365 Copilot アプリの左側のナビゲーション内にある [Chat] の階層オプションからアクセスできます。また、ワークフロー別にフィルターをかけることで、目的の会話をすばやく見つけられるようになります。さらに、使用されたエージェントや、会話内で [ページ] に追加されたコンテンツの有無などを条件に絞り込むことで、文脈をより正確に振り返ることも可能です。この機能は 8 月に提供を開始します。
Copilot Chat の会話履歴が統合され、過去のやり取りをより簡単に見つけられるようになります。これまではチャットごとに個別の履歴が保持されていたため、ユーザーは目的の会話をどこで行ったかを覚えておく必要がありました。今回の機能強化により、すべての Microsoft アプリにまたがって会話履歴が統合されるようになったため、過去の会話をすぐに見つけて、スムーズに作業を再開できるようになります。この機能は 8 月に提供を開始します。
Copilot Chat の ContextIQ メニューを使用すると、新しい情報源に基づいてプロンプトを作成できるようになります。入力欄でスラッシュ (/) を入力するか [コンテンツを追加] ボタンをクリックすると、さまざまなソースからコンテンツを選択できます。まもなく、Loop のワークスペースや、Teams のチャットやチャネルも参照先として使用できるようになります。
- Copilot ノートブック: Copilot ノートブックは、リアルタイムの共同作業やタスクおよびコンテンツの整理に役立つツールです。ContextIQ メニューを使用してプロンプトにノートブックを追加することで、その情報を Copilot Chat 内で活用できるようになりました。この機能は 8 月に提供を開始します。
- Teams チャット: まもなく、ContextIQ メニューに「チャット」という新しいカテゴリが追加され、Copilot Chat に Teams チャットのコンテキストを取り込めるようになります。これにより、ユーザーは Copilot Chat から直接チャットの内容について質問をしたり、インサイトを得たり、チャットの要点をまとめたりできるようになります。この機能は 8 月に提供を開始します。
また、プロンプトの参照先として利用できるファイル形式がさらに増え、より幅広い業務に AI を活用できるようになります。新たにサポートされるファイル形式には、SharePoint にファイルとして保存されたメール、CAD ファイル、XML、Teams 以外で録画された動画のトランスクリプトなどが含まれます。この変更により、Copilot Chat では Microsoft Search でサポートされるファイル形式がすべてサポートされるようになります。この機能は 8 月に提供を開始します。
SharePoint エージェント向けの新しい Web パーツと機能
SharePoint エージェント向けの新しい Web パーツにより、これまで以上に簡単に、必要なときに適切な AI エージェントにアクセスできるようになりました。SharePoint サイトの編集者は、エージェントへのリンクをサイト上に直接追加できます。ユーザーがそのリンクを選択すると、ページのサイド パネルにエージェントが表示され、そのページの内容に即したシームレスなサポートを受けられます。編集者は、名前検索または最近の使用履歴からエージェントから選択し、リンクのサイズやタイトルをカスタマイズして、わずか数クリックで公開できます。この機能は 8 月に提供を開始します。
SharePoint エージェントを活用することで、Teams のグループ チャットがさらにスマートになります。ユーザーは、1 つのグループ チャットに複数の SharePoint エージェントを追加することができます。複数の仕様書を参照しながらの作業、コンテンツの計画策定、ドキュメントのレビューなど、どのような作業においても、各エージェントがそれぞれのナレッジと機能を活かしてユーザーをサポートします。この機能は 8 月に提供を開始します。
SharePoint 内に構築したエージェントの機能を、Teams チャネルで直接利用できるようになります。この新機能により、ユーザーは @ メンションを使用して、ドキュメントを情報源とするエージェントとやり取りできるようになり、チャネルを離れることなく要約や回答、ファイルに関するインサイトを得られるようになります。Teams チャネルにエージェントを追加する方法は、グループ チャットの場合と同様に、SharePoint からエージェントのリンクをコピーしてチャネル内の投稿や返信に貼り付けるだけです。この機能は 8 月に提供を開始します。
Teams での通訳機能の提供
通訳機能を使用すると、高度なリアルタイムの音声通訳機能により、ユーザーの希望する言語で話したり、聞いたりできるようになります。この機能は、グローバルなチーム間のシームレスな共同作業の実現を目的に設計されており、会議における言語の壁を解消します。たとえば、英語でのプレゼンを日本語で聞いたり、スペイン語話者とフランス語話者がリアルタイムで共同作業を行ったりして、会議の参加者がそれぞれの選んだ言語で自然にやり取りできます。通訳機能は現在、標準中国語、英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、日本語、韓国語、ポルトガル語 (ブラジル)、スペイン語の 9 つの言語に対応しています。Microsoft 365 Copilot サブスクリプション ライセンスでは、ユーザーあたり月に 2 時間まで通訳機能を利用できます。2 時間を超過すると、追加料金が発生する場合があります。また、使用制限や追加条件が適用されることがあります。通訳機能は 7 月に提供を開始しました。
Copilot in Teams で記録を残さず Copilot 機能を利用可能に
機密性の高い会話など、永続的な記録の保持が望ましくない内容の Teams 通話でも、Copilot 機能を利用できるようになりました。管理者がこのオプションを有効にすると、ユーザーはヘッダー メニューの Copilot ボタンをクリックするだけで、会話の文字起こしや録画を行わずに Copilot を起動できます。これにより、通話の要点やタスクの担当者、次のステップなどを Copilot に記録してもらい、参加者は会話の内容に集中できます。この機能は 7 月に提供を開始しました。
Teams チャットから直接、Web を情報源とする Copilot Chat にアクセスできるようになりました。Copilot Chat はチャット一覧の上部、「発見する」オプションのすぐ上に固定表示されます。この更新により、操作が簡素化されて Copilot を見つけやすくなり、日常的な会話の中で Microsoft 365 Copilot を活用しやすくなりました。この機能は 6 月に提供を開始しました。
Copilot ノートブックで新しいコンテンツを作成する
Copilot ノートブックに新しく追加された [要約] ボタンを使用すると、ノートブックの内容を基にワンクリックで要約を作成できます。既存のメモやドキュメント、関連資料を活用して、重要な情報を整理し、次のミーティングに備えることができます。この機能は 8 月に提供を開始します。
Copilot ノートブックには、ワンクリックで FAQ ページを作成できる新機能が追加される予定です。この機能を使用すると、ノートブックの内容を基にすばやく FAQ ページを生成でき、重要な情報を整理したり、よくある質問に対してわかりやすい回答を提供したりすることができるようになります。この機能は 8 月に提供を開始します。
Web で作成したノートブックを、モバイル デバイスから直接開いて操作できるようになりました。これにより、どこからでも簡単に作業を続けられるようになります。Copilot ノートブックをモバイルで利用すれば、会議の合間にメモを見直したり、外出先で出典付きのコンテンツを参照したりして、仕事の流れの中で Copilot を柔軟に活用できるようになります。この機能は、7 月に Microsoft 365 モバイル アプリでの提供を開始しました。
Copilot ノートブックで最大 100 ファイルを参照できるようになりました。これにより、応答の質を損なうことなく、より多くのコンテキストをノートブックに取り込めるようになります。この機能は、複数のドキュメントを参照しながら作業するときや、幅広い情報源からインサイトを収集したいときに役立ちます。今回の更新により、Copilot ノートブックは、複雑で情報量の多い作業にますます適したツールになりました。この機能は 7 月に提供を開始しました。
Copilot Pages での作成、参照、コード生成
まもなく、Copilot に指示するだけで新しい Copilot ページを作成できるようになります。ユーザーが何を作成したいかを伝えると、Copilot によって自動的にページが開き、AI が生成したコンテンツがリアルタイムで表示されます。ユーザーの創造力に合わせて、スムーズで動的な文書作成体験が実現し、余計な手間を省くことができます。これにより、コンテンツの作成と共同作業をこれまで以上に高速かつ直感的に、よりスマートに進められるようになります。この機能は 8 月に提供を開始します。
開いている Copilot ページを参照しながら、Copilot Chat で内容の編集や追加ができるようになります。これにより、Copilot や同僚とのリアルタイムの共同作業が可能になり、それぞれが加えた変更がシームレスに統合されます。コンテンツを共有ページに追加する前に [保持する] を選択することで、自分のコンテンツのプライバシーや管理権限を維持できます。アイデアを共有するタイミングを選択できるようになるため、準備が整う前でも安心してブレーンストーミングしたり、質問したり、大胆な発想を試すことができるようになります。この機能は 8 月に提供を開始します。
開発者はまもなく、Copilot を使ってコードの生成やブラッシュアップを行える、コード専用の充実したキャンバスにアクセスできるようになります。コンテンツの下書き、コードの作成、チーム メンバーとの共同編集など、あらゆる作業を Copilot Pages でスムーズにこなすことができます。この機能は 8 月に提供を開始します。
Microsoft 365 Copilot in Edge のリライト機能
業務における文章作成は簡単に済ませたいものですが、トーンやフォーマット、長さをちょうどよく整えるには、意外と時間がかかります。そんなときに役立つのが、Microsoft 365 Copilot のリライト機能です。Microsoft Edge に直接組み込まれており、インライン型の AI アシスタントとして、ユーザーが数秒で文章を修正できるよう支援します。テキストを選択して右クリックし、[Copilot でリライト] (または Alt + I) を選択するだけで、すばやく文章を手直しできます。メール、ブログ記事、ホワイト ペーパーなど、あらゆる種類の文章に対して、Copilot がトーン (プロフェッショナル、カジュアル、情熱的など)、フォーマット、長さに応じて提案を表示し、メッセージが意図したとおりに伝わるようサポートします。リライト機能は高速で直感的に使用できるだけでなく、ユーザーの文体を損ないません。さらに、エンタープライズ レベルのデータ保護とワークフローへのシームレスな統合により、編集作業に行き詰まることなく、集中力を維持できます。この機能は 7 月に提供を開始しました。
Copilot in Outlook (クラシック) でエージェントを利用可能に
まもなく、Outlook for Windows (クラシック) と Outlook for Mac でも、Copilot Chat 内でエージェントを利用できるようになります。これにより、Outlook アプリから離れることなく、業務プロセスの自動化や実行にエージェントの機能を活用できます。Outlook アプリ内で Copilot アイコンを選択するだけで、Microsoft 365 Copilot メニューからエージェントにアクセス可能です (Microsoft 365 Copilot アプリでのアクセス方法と同様)。この機能は、Outlook for Windows (クラシック) と Outlook for Mac 向けに、8 月に提供を開始します。
Copilot in PowerPoint で Excel ファイルを参照可能に
Microsoft 365 Copilot を使用して新しい PowerPoint プレゼンテーションを作成する際に、Excel ファイルを情報源として活用できるようになりました。これにより、既存の Excel ファイルから重要な表やインサイトを取り込み、洗練されたブランディング済みの下書きを作成できます。この機能は 7 月に提供を開始しました。
Copilot in Word の音声による概要、書式設定、プロンプト履歴
Copilot を使用して、Word ドキュメントのスナップショットから音声による概要を生成できるようになりました。ポッドキャスト風の要約を作成できるため、複数のタスクを処理しているときや移動中でも、重要な情報をハンズフリーで把握できます。この機能は、Web 版および Windows デスクトップ版の Word を対象に、7 月に提供を開始しました。
Copilot in Word でテキストを生成するときに、コンテンツの書式設定を保持できるようになりました。これにより、シームレスかつプロフェッショナルなドキュメント作成が可能になります。Copilot は、リスト、表、見出し、書式付き段落など、ユーザーが使用している文書の文脈に応じた書式を理解して適用します。これには、太字、斜体、下線、リンクなどが含まれており、文書の構造や基本的な書式に適合したテキストが生成されます。手作業で書式を修正する手間が省けるため、執筆作業がスムーズになります。この機能は 6 月に Web 版で提供を開始しており、Windows 版と Mac 版では今秋より順次提供を開始する予定です。
また、キャンバス内のプロンプト ボックスに「最近のプロンプト」機能が追加され、中断したところからすぐに作業を再開できるようになりました。以前のプロンプト履歴が直接表示されるため、過去のアイデアを簡単に確認して再利用したり調整したりできるようになります。提案書をブラッシュアップしている場合でも、レポートを作成している途中でも、Copilot はユーザーが仕事の流れを止めずに集中力を維持できるようサポートします。この機能は 7 月に提供を開始しました。
関連情報: Microsoft 365 ロードマップでは、生産性向上アプリやインテリジェントなクラウド サービスに関する最新の情報をご覧いただけます。Microsoft 365 Copilot のリリース ノートでは、一般提供中 (Microsoft 365 アプリの最新チャネル) および各プラットフォームに固有の Microsoft 365 Copilot 機能をご確認いただけます。開発中、近日リリース予定、一般提供中の機能については、定期的にアクセスしてご確認ください。ロードマップに記載の日付はあくまで予定であり、変更される可能性があります。




























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