Microsoft 365 Copilot の新機能 | 2025 年 9 月

※本ブログは、米国時間 9 月 30 日に公開された “What’s new in Microsoft 365 Copilot | September 2025” の抄訳を基に掲載しています。
この記事では、2025 年 9 月の Microsoft 365 Copilot に関する最新情報をお届けします。ユーザーが日々使用するアプリの生産性と効率を高めるのに役立つ Copilot 機能の最新情報を Microsoft 365 管理者の皆様にお伝えするために、新機能と機能強化について毎月ピックアップしてご紹介しています。
今月は特別なお知らせがあります。新機能や機能強化の最新情報を常にお届けするため、新たに Copilot Chat の品質に関するロードマップを作成しました。その詳細について、以下でご紹介します。
それでは、今月の新機能を詳しく見ていきましょう。
ユーザー向け機能:
- Copilot Chat の最新機能で作業をさらにスマートかつ効率的に
- Copilot Chat における Outlook のメールおよび予定表との連携
- Microsoft 365 Copilot アプリの Copilot ライブラリ、および検索と作成の新機能
- Copilot in Excel での数式の補完
- Copilot in Outlook のメール管理機能を改良
- Copilot in Word で文書を更新し、スペルや文法を修正する
- Copilot in Teams のスレッド要約
- Copilot in PowerPoint でテキストを改善する
- Copilot が Viva Engage で利用可能に
- エージェントの機能強化と新たなイノベーション
Copilot 制御システム:
- Microsoft 365 管理センターのレポートとコントロールを改良
- Microsoft Purview の AI アプリ用データ セキュリティ 態勢管理でデータ セキュリティのリスクを管理する
- Microsoft Copilot コネクタで人物データを他のソースと統合する
ユーザー向け機能
Copilot Chat の最新機能で業務をさらにスマートかつ効率的に
新しい Copilot Chat の品質に関するロードマップでは、皆様からお寄せいただいたフィードバックや日々の使用から得た学びを基に Copilot Chat をどのように進化させているかを、わかりやすく示しています。このロードマップは、よりスマートで信頼性と生産性に優れたチャット エクスペリエンスを提供するというマイクロソフトの取り組みを表したものです。Copilot Chat をより使いやすく信頼性の高いものにするための、新機能や機能強化に関する最新情報を毎月お届けします。今月は、過去のチャットを参照する機能、メールのファイル形式のサポート、Bing の活用によりさらに充実した Web 回答機能、ライブ Web ページの読み取り機能、段階的に進められる画像編集機能、応答内のテキストを選択して新規プロンプトを開始する機能といった、重要な変更点を取り上げます。Microsoft 365 Copilot ライセンスまたは対象の Microsoft 365/Office 365 のライセンスをお持ちの方には、これらの機能強化を追加料金なしでご利用いただけます。マイクロソフトは今後もイノベーションを推進し、ユーザーの皆様に、これまで以上に安心して手軽に製品を使用し生産性を高めていただけるようサポートしてまいります。Copilot Chat の品質に関するロードマップで更新される最新版の月間ハイライトにご注目ください。
Copilot Chat を Word、Excel、PowerPoint、Outlook、OneNote で利用できるようになりました。これにより、必要な場所で AI の支援を受けて作業できるようになります。これらの Microsoft 365 アプリ内の Copilot Chat は、ユーザーが開いているコンテンツ (ファイル、メール、ノートブックのページなど) のコンテキストを理解し、ユーザーからの質問への回答、要約、インサイトの収集、新規資料の生成などを行います。Microsoft 365 アプリの Copilot Chat の詳細についてはこちらをご覧ください。この新機能は Word、Excel、PowerPoint、OneNote で 9 月から、Outlook で 7 月から順次提供しており、Microsoft 365 Copilot ライセンスをお持ちでない Copilot Chat ユーザーの皆様にもご利用いただけます。
Copilot に、100 万トークン以上のウィンドウをサポートするロング コンテキスト モデルが導入されました。これにより、長文のドキュメントで Copilot を使用する際に、より包括的で信頼性と正確性の高い回答が得られるようになります。この機能は 9 月から順次提供しています。
Microsoft 365 アプリの Copilot Chat サイド ウィンドウから、Microsoft 365 Copilot アプリを直接起動し、フル機能をシームレスに使用できます。[その他] メニューからアクセスできる直観的なエントリ ポイントを通じて、仕事の流れを止めることなく、アプリ内の支援機能から Microsoft 365 Copilot のフル エクスペリエンスに移行できます。Copilot Chat は Copilot Pages などの他の機能も認識するため、アプリを起動してそのままサイド ウィンドウでチャット機能を利用することができます。この新機能は、Microsoft 365 Copilot ライセンスをお持ちでない Copilot Chat ユーザーの皆様も利用可能で、9 月から順次提供しています。
Copilot Chat で、PDF、DOCX、PPTX ファイルといった任意のドキュメントに埋め込まれた画像を取り扱えるようになりました。プロンプトでファイルをアップロードするか「/」と入力して参照先を示すと、Copilot がファイル内の画像コンテンツの分析や解釈を直接実行します。つまり、ユーザーが「4 ページ目の画像を分析してください」といったプロンプトを入力すると、Copilot が実際に画像データを参照して答えを返してくれます。このとき、Copilot は埋め込まれた画像を読み取って内容を認識し、画像から得られた情報を含めて応答を返します。この機能を使用すると、手動で画像の説明や抽出を行う必要がなくなり、より多くのインサイトや豊富なコンテキストを得て、スマートな意思決定ができるというメリットがあります。この新機能は Microsoft 365 Copilot ライセンスをお持ちでない Copilot Chat ユーザーの皆様も利用可能で、9 月から順次提供しています。
Copilot を使用して下書きからシームレスにプレゼンテーションの準備ができるようになりました。まず、Copilot Pages にプレゼンテーションのストーリーを作成するよう依頼します。これを基に、チームで協働してコンテンツの修正を重ね、完成を目指します。ストーリーが完成したら、Pages ドキュメントに基づいて構造化され、洗練されたプレゼンテーションを Copilot が自動的に作成します。手動で書式を整えたり、スライドをデザインしたりする必要はありません。この機能は 9 月から順次提供しています。
プロンプト ボックスに「/」と入力して検索できる作業ソースが拡張され、プロンプトをブラッシュ アップできるようになりました。ファイル、メール、会議などのソースに加えて、Microsoft 365 Copilot ライセンスを持つユーザーは、新たに 2 つのカテゴリを使用できます。
- チャット: Microsoft 365 Copilot ライセンスを持つユーザーは、特定の Teams チャットを検索してプロンプトに含めることができます。この機能は 9 月から順次提供しています。

- チャネル: Microsoft 365 Copilot ライセンスを持つユーザーは、自身がメンバーとして属している Teams チャネルを検索してプロンプトに含めることができます。この機能は 9 月から順次提供しています。

Copilot Chat における Outlook のメールおよび予定表との連携
Copilot Chat に新たに追加された [Edit in Outlook (Outlook で編集)] ボタンを使用すると、会話と作成作業をシームレスにつなぎ、メール関連のワークフローをスムーズに行えるようになります。ユーザーが [職場] モードでの作業中にメールを作成しようとすると、Copilot Chat に [Edit in Outlook (Outlook で編集)] ボタンが表示されます。このボタンをクリックすると Outlook で件名と本文が入力されたメールの下書きが作成されます。この機能により、ユーザーはコンテキストを切り替えることなくアイデアをアクションへと移すことができ、作業の負担が軽減され、生産性が向上します。この機能は 10 月から順次提供を開始します。
メール データに基づいて応答を生成する機能が新たに追加されたことで、Copilot Chat がますます便利になり、これまで以上に容易に、必要な時に情報を見つけて参照できるようになります。会話を振り返ったり、ファイルを探したり、スレッドを要約したりする際、関連するメールを Copilot Chat がチャット内に直接表示してくれるため、ユーザーは作業を中断する必要がありません。今回追加された 3 つの新機能により、エクスペリエンスがさらに改良されました。
- メールについて Copilot Chat に質問すると、メール内にリンクとして示されている添付ファイルを Copilot が読み取り、その情報を応答に含めることができるようになりました。Word、Excel、PowerPoint、PDF、JSON、XML の形式のファイルが対象となります。この機能は 9 月から順次提供しています。

- 委任されたメールボックスからメールにアクセスできるようになりました。受信トレイ全体について質問する場合でも、特定のメールを参照する場合でも、委任されたユーザーは Copilot Chat を使用することで、委任者の代理として効率的にメールを管理できます。この機能は 9 月から順次提供しています。

- 共有メールボックスにアクセスできるようになりました。Copilot Chat 内から共有メールボックスにアクセスすると、複数のユーザーが Copilot Chat を活用して受信トレイを管理し、チーム全体でのコラボレーションや可視性の向上に役立てることができます。この機能は 9 月から順次提供しています。

ユーザーが自分自身や他者の会議の出欠状況を検索できるようになりました。また、「自分はこの会議を承認したか」や「だれがこの会議を承認したか」といった、参加者の出欠確認に関する情報を Copilot に問い合わせることも可能です。同僚の名前をプロンプトに含めると、その人が予定されている会議について返信済みかどうかを確認できます。この機能を使用すると、予定表と時間をCopilot Chat から直接、効率的に管理できるようになります。この機能は 9 月から順次提供しています。
Microsoft 365 Copilot アプリの Copilot ライブラリ、および検索と作成の新機能
Microsoft 365 Copilot ライブラリは、Microsoft 365 Copilot アプリ内のコンテンツを一元管理する機能であり、Copilot で作成したコンテンツのほか、Copilot で生成および共有されたコンテンツを簡単に検索、編集、共有できます。ライブラリで現在サポートされているのは、Copilot Chat および Microsoft 365 Copilot アプリの [作成] エクスペリエンスで作成された画像と Copilot Pages です。この機能を使用すると、イベント用に作成したバナーや Copilot Pages で作成したチームのドキュメントといったコンテンツを簡単に追跡し、繰り返し利用することができます。この機能は 10 月から順次提供を開始します。
Copilot Search を使用すると、ユーザーの記憶にある断片的な情報を基に、会議やあらゆる関連情報を数秒で見つけることができます。「先週のデザイン レビュー」、「マーケティング部門との予算調整」、「次四半期計画会議」のように、思い浮かんだ言葉を入力するだけで、Copilot が適切なイベントを即座に探し出します。さらに Copilot は、会議の招待状と併せて、参加者、議論の内容、共有されたファイル、割り当てられたフォローアップ項目といった詳細なコンテキスト情報を提供します。予定されている会議の準備をしたり、以前の会議で決定された内容を思い出したりする場合も、Copilot を使用すれば、1 つの検索バーからあらゆる関連情報を包括的に確認できます。この機能は 10 月から順次提供を開始します。
Copilot Search の AI Views は、ドキュメント、メール、チャットなどのコンテンツから重要なインサイトを引き出し、検索結果ページ内に直接表示する機能です。検索結果をクリックして詳細なインサイトを確認する代わりに、検索結果にカーソルを合わせて [詳細] を選択するだけで概要やメタデータ、関連コンテンツを表示できるほか、Copilot とのチャットを開始してドキュメントやアイテムについて細かく質問することができます。この機能は 9 月から順次提供しています。
テキストによるプロンプトや、PowerPoint、Word、PDF といった既存のファイルから、より柔軟に動画を作成できるようになりました。Microsoft 365 Copilot アプリの [作成] 機能を使用すると、トランスクリプト ベースでの編集、HD 音声の利用、ブランド キットを使用したブランド イメージの反映、ストーリーが明確に伝わるシーン構成の新規作成などの機能と、新しくなった編集エクスペリエンスにアクセスできます。これにより、組織はブランド イメージに沿った動画を作成し、あらゆる人に向けてブランド メッセージを大規模に発信できるようになります。これらの機能は 9 月から順次提供しています。
Copilot in Excel での数式の補完
Excel には、セルに「=」が入力されると先回りで数式を提案してオートコンプリートし、式を記述するプロセスを効率化するという補完機能があります。この機能が強化され、Copilot がヘッダー、近くのセル、テーブルといったワークシートのコンテキストを分析して、正確な数式をリアルタイムで提案してくれるようになりました。これにより、ユーザーは自信を持ってすばやく数式を作成できるようになります。数式の補完は、ミスの削減と時間の節約を目的として設計された機能です。これを活用することで、ユーザーは関数の構文を考える代わりに、インサイトの抽出に集中できます。この機能は Web 版の Excel で 9 月から順次提供しています。
Copilot in Outlook のメール管理機能を改良
開いているメールやメール スレッドを、1 クリックで簡単に要約できるようになります。長文のメールやスレッドが自動的に明確かつ簡潔に要約されるため、ユーザーの時間節約や負担軽減につながります。重要ポイントや最新情報を把握するためにいくつものメールを読まなくても、1 クリックで主なアイデアや決定事項を即座に確認できます。これにより、生産性が向上するだけでなく、重要な情報の見落としを防ぎ、メールの管理を効率化して負担を軽減することができます。この機能は、Microsoft 365 Copilot ライセンスをお持ちのユーザーの皆様に向けて 10 月から順次提供を開始します。Microsoft 365 Copilot ライセンスをお持ちでない Copilot Chat ユーザーの皆様には、9 月から順次提供しています。
Outlook の受信トレイ検索でも Copilot を使用できるようになりました。Outlook で検索した後、Copilot が生成した検索結果をクリックすると、メール、Teams メッセージ、ドキュメントから抽出された内容がまとめて Outlook の Copilot サイド ウィンドウに直接表示されます。その後、必要に応じて Copilot に追加の質問をすることができます。この機能は、新しい Outlook for Windows で 9 月から順次提供しています。
Outlook と Microsoft 365 Copilot アプリの両方で、Copilot Chat を使用して会議のスケジュールを設定できるようになりました。Copilot は、煩雑なフォームではなく自然言語処理を用いて、参加者のスケジュールの空き状況を基に最適な会議日時を特定します。さらに、アジェンダの作成や会議への招待の送信なども手伝ってくれます。Copilot と何度かやり取りをしながら、それまでの文脈から逸れることなく、会議の詳細を繰り返し調整・変更することができ、自然かつ直観的で会話のようなエクスペリエンスが実現します。この機能は 9 月から順次提供しています。
Copilot が、ユーザー設定に基づいて 1 対 1 での会議や個人の用事のスケジュールを自動的に再設定してくれるようになりました。これにより、スケジュールの重複を簡単に解消できます。会議イベント フォーム内で、1 対 1 の会議と個人の用事のどちらが柔軟に調整可能かを指定したり、Copilot がスケジュールを自動で再設定するのを許可したりできます。また、再設定したイベントのスケジュールをいつに変更するかについても詳細に設定できます。この設定をしておけば、重複しているスケジュールを特定したり、1 対 1 での会議や個人の用事をスケジュールし直したりといった残りの作業を、Copilot がユーザーの代わりに処理してくれます。この機能は 10 月から順次提供を開始します。
Copilot in Word で文書を更新し、スペルや文法を修正する
Copilot で、既存のファイル、メール、会議を参照しながら、書式を変更することなく既存の Word 文書やテンプレートの一部を再利用できるようになりました。更新する部分をハイライトし、ペンのアイコンをクリックして [参照から更新する] を選択すると、Copilot で使用するファイルを指定できます。すると、Copilot が最新のコンテンツに基づいて更新版を生成し、元の文書の下に表示します。この更新版を保持するか破棄するかは、ユーザーが判断します。このとき、書式はそのまま維持され、選択したコンテンツのみが変更されます。この機能は、Web 版で 9 月から順次提供しており、Windows デスクトップ版と Mac 版では今後数か月以内に順次提供を開始します。
Copilot in Word の修正機能を使用すると、文書全体、または選択した部分のスペルと文法の誤りを一度に修正できます。間違っている箇所を 1 つずつ手動で修正する代わりに、テキストを選択してからペンのアイコンをクリックし、[Fix spelling and grammar (スペルと文法を修正する)] を選択するだけです。すると、選択されたコンテンツを Copilot がスキャンし、一括で修正してくれます。この機能は Web 版で 9 月から順次提供しています。
Copilot in Teams のスレッド要約
AI によるスレッドの要約生成が強化され、投稿や返信、スレッド チャネルで利用できるようになったことで、会話の内容をさらに追いかけやすくなりました。会話が長くなった場合は、Copilot の [summarize thread (スレッドを要約する)] というエントリ ポイントを使用すると、会話の内容をスムーズに把握できます。この機能を活用することで、メッセージをすべて読む必要がなくなり、仕事の流れを止めることなく簡単に最新情報を確認できます。この要約機能はお客様からのフィードバックに基づいて構築されており、重要ポイントを強調した簡単な概要の後にトピック別の箇条書きリストを提示することで、わかりやすく読みやすい形式にまとめられています。スレッド要約を使用すると、特に重要なコンテンツに重点を置いて迅速に把握できるようになります。AI によるスレッド要約は Microsoft 365 Copilot ライセンスでご利用いただけます。この機能は 9 月から順次提供しています。
Copilot in PowerPoint でテキストを改善する
スライド内のテキスト ボックスをクリックしてペンのアイコンを選択するだけで、テキストをリライトしたり洗練させたりできるようになりました。ユーザーが独自にプロンプトを作成して Copilot に文言を調整させることで、プレゼンテーションのコンテンツを制作者の意図や聞き手に合わせて簡単にカスタマイズできます。この機能は 9 月から Web 版、Windows 版、Mac 版で順次提供しています。
Copilot が Viva Engage で利用可能に
Viva Engage のエクスペリエンスが強化され、AI によってパーソナライズされた、コンテキストに即した支援を受けられるようになりました。Copilot in Viva Engage (英語) は、ユーザーのネットワークや好み、アクティビティを学習し、AI を活用したエクスペリエンスを提供します。Copilot はコミュニティ、ストーリーライン、キャンペーン、会話を認識し、現在のワークスペースに合わせて応答をカスタマイズします。また、ネットワーク全体や特定のコミュニティにおける最新情報を整理して要約し、ユーザーが迅速に把握できるよう支援します。また、コンテキスト検索が強化され、すべてのコミュニティの投稿、更新情報、メンションをすばやく見つけられるようになりました。Copilot は Teams や Outlook から関連するコンテキストを取得し、ユーザーが最新情報を適切に更新できるよう支援します。これにより、情報に基づいた不備のない投稿を簡単に作成できるようになります。これらの機能強化は、ユーザーが職場のコミュニティにおいて最新の情報を入手し、つながりと生産性を維持するのに役立ちます。この機能は 8 月から順次提供しています。
エージェントの機能強化と新たなイノベーション
リサーチ エージェントに新たな出力コントロールが追加され、Microsoft 365 Copilot ライセンスを持つユーザーは、エージェントの応答の仕方や場所をこれまで以上に適切に制御できるようになります。リサーチ エージェントを使用して作成したレポートは、Word で開いて共有や編集を行うことができます。この機能は 10 月から順次提供を開始します。
スキル エージェントは AI を活用して、組織における従業員のスキルの把握と管理を支援します。AI が推定したスキルおよびプロファイル情報と、ユーザーが選択したスキルを結び付けることで、従業員とリーダーの両方に独自の価値を提供します。スキル エージェントを使用すると、従業員は自身のスキルを確認し、それに類似する、またはそれを補完する専門知識を持つ同僚を探し出して、新しいスキルを習得するための提案を受けることができます。一方でリーダーは、スキルの強み、不足、傾向を把握し、プロジェクトの人員配置、人材育成計画の策定、戦略的な取り組みの推進を容易に行うことができます。このエージェントは、フロンティア プログラムを通じて 9 月から順次提供しています。
SharePoint のナレッジ エージェントを使用すると、SharePoint でのコンテンツ管理を効率化すると共に、Copilot とエージェントのパフォーマンスを向上させることができます。このエージェントには、メタデータを使用して SharePoint ファイルをインテリジェントにタグ付けおよび整理する、古くなったコンテンツや情報の不足箇所を特定する、新規ページを作成する、SharePoint コンテンツに関する質問に答えるといった機能があります。SharePoint の右下にあるフローティング ボタンをクリックすると、ナレッジ エージェントが起動し、コンテキストに即したメニューが表示されます。ここから、現在のページやライブラリに応じた、AI を活用したアクションを利用できます。このエージェントは 9 月からパブリック プレビューを開始しています。
ファシリテーター エージェントは、Microsoft Teams での会議の進行をエンドツーエンドで管理する機能です。招待状からアジェンダを設定したり、議論の内容から目標を推定したりするほか、視覚的なタイムライン、スマートな時間配分、わかりやすいリマインダーを活用して議論を活発化させたり、リアルタイムで編集可能なメモを作成したりすることができます。さらに、会議のコンテキストと関連する Web 情報に基づいて質問に回答したり、タスクの記録、割り当て、更新を行い、Planner と同期してシームレスにフォローアップを行ったりといったことも可能です。新しいドキュメントが必要な場合は、1 クリックするだけでファシリテーターが Word または Loop でドキュメントを新規作成し、初稿を生成してくれます。ファシリテーターは Teams Rooms とモバイル版の Teams でも利用可能です。チャット、メモ、タイマーを拡張できるほか、会議参加者が希望すれば即席の打合せでも利用でき、決定事項やアクションをすべて逃さず記録してくれます。ファシリテーター エージェントは 9 月から順次提供しており、キャパシティの空き状況に応じて提供されます。
Teams の各チャネルでチャネル エージェントを利用できるようになりました。このエージェントは、チャネルでの会話や会議の情報を参照し、チームの業務領域のエキスパートとして機能します。各エージェントにはチャネルの名前が付けられ、会話の中に埋もれている何らかの期限にフラグを立てる、ステータス レポートに進捗状況をまとめる、タスクを割り当てる、「予算の最新状況は?」といった自然言語での質問に回答するなど、一般的なタスクの遂行を支援します。会議での話し合いの中でエキスパートによる知見が必要になったときは、ユーザーがこれらのエージェントを招待することができます。将来的には、一部のサードパーティ エージェントともやり取りできるようになる予定です。また、チャネル エージェントと他のエージェントが連携できるようにする機能の開発も継続的に行っています。この機能は 9 月から順次提供しています。
Viva Engage コミュニティのエージェントを利用すると、Teams の Viva Engage アプリなどを通じて、効率的に最新情報を伝達したり知識を共有したりすることができます。コミュニティのエージェントにはコミュニティの名前がついており、すぐに利用を開始できます。具体的には、過去の会話を見直す、選択した SharePoint ファイルから情報を取得する、未回答の質問への回答の下書きを作成するといったことが可能です。このコミュニティのエージェントは、コミュニティのエキスパートが影響力を拡大し、メンバーとのかかわりを深め、知識を手間なくスムーズに伝達できるよう設計されています。この機能によって、コミュニティのメンバーは迅速に回答を得ることができ、組織全体での知識共有が効率化されます。このエージェントは 9 月からパブリック プレビューを開始しています。
SharePoint エージェントで、ファイルの内容だけでなくメタデータに対しても推論を実行できるようになりました。エージェントがドキュメントの種類、レビューされた日付、ステータスなどを参照して類似ドキュメントを区別できるようになったことで、回答の品質が向上すると共に、エクスペリエンスの信頼性が高まります。この機能は 9 月から順次提供しています。
Copilot 制御システム
Microsoft 365 管理センターのレポートとコントロールを改良
エージェントの利用状況レポートでは、Microsoft 365 Copilot で利用されているエージェントをユーザー別および発行元の種類別 (ユーザー、マイクロソフト、その他のパートナー) で表示および測定することができます。また、ユーザー、エージェント、ユーザーとエージェントの組み合わせに関する詳細なデータを確認し、エージェントの展開と導入の管理に役立てたり、確かな情報に基づいた意思決定を行ったりすることができます。この機能は現在パブリック プレビュー中であり、11 月から順次提供を開始します。
Microsoft 365 Copilot Chat のポリシー設定が新しくなり、管理者やユーザーは、マイクロソフトのコンテンツ フィルターで有害と判断されたコンテンツを取り扱う可能性のある Copilot プロンプトを、より細かく制御できるようになります。このポリシーは、法務、調査、モデレーションといった専門的な役割を担うチームを支援するために開発されました。これらの職種では、取り扱いに注意が必要なコンテンツへのアクセスが求められる場合があります。管理者は、組織のポリシーと監査の枠組みに基づき、権限を持つユーザーが特定のクエリを実行する際に、その役割に応じてフィルター警告を超えて処理を進められるよう、コントロールを設定することができます。なお、この設定は画像やエージェントとのやり取りには影響しません。この機能は 9 月から順次提供しています。
管理者は包括的なライフサイクル機能を使用して、所有者のいないエージェントを管理できます。エージェントの作成者が組織を離れると、そのエージェントは所有者を失い、管理、更新、セキュリティに関する責任の所在が不明になる場合があります。所有者のいないエージェントは、いくつかの問題を引き起こします。たとえば、監視されていない状態での運用が継続されることで、機密データの漏えいやコンプライアンス上の問題の原因となる可能性があります。また、環境が乱され、管理者がインベントリを正確に保ったり、承認されたエージェントのみの運用を徹底したりすることが難しくなります。所有権が明確になってないと、問題への対処、更新の適用、不要なエージェントの廃止が困難になり、組織全体における運用の一貫性とセキュリティの両方に悪影響を及ぼす可能性があります。Copilot 制御システムを使用すると、AI 管理者が所有者のいないエージェントをフィルタリングして見つけ出し、割り当て直したり、環境から削除したりといったことを容易に行えるようになります。この機能は 8 月から順次提供しています。
Microsoft Purview の AI アプリ用データ セキュリティ 態勢管理でデータ セキュリティのリスクを管理する
Microsoft Purview の AI アプリ用データ セキュリティ 態勢管理のアプリやエージェントを使用すると、管理者は組織全体で使用されているエージェントのダッシュボードを確認し、起こり得るデータ セキュリティのリスクを特定し管理することができます。特定のエージェントがアクセスした機密データに関する詳細なインサイトを取得し、それらのエージェントが Purview のデータ セキュリティ ポリシーによってどのように保護されたかを確認できます。この詳細エージェント ビューには、そのエージェントに適用されているポリシーも表示され、管理者がこのビューから直接ポリシーを作成し、カバーされていない範囲に対応することが可能です。この機能は 9 月から順次提供しています。
Microsoft Copilot コネクタで人物データを他のソースと統合する
人物データ用の Microsoft 365 Copilot コネクタで、Microsoft 365 のアプリや API 全体における個人の情報の見え方が改善されます。これは、Microsoft 365 内の人物データと、個人データが保存されているサードパーティのソース (人事管理システムなど) を統合することによって実現されています。これらのコネクタにより、Copilot、Microsoft Search、プロファイル カードなどの各機能において、個人の情報が統一され、矛盾なく表示されるようになります。詳細についてはこちらをご覧ください。この機能は 9 月から順次提供しています。
関連情報: Microsoft 365 ロードマップでは、生産性向上アプリやインテリジェントなクラウド サービスに関する最新の情報をご覧いただけます。Microsoft 365 Copilot のリリース ノートでは、一般提供中 (Microsoft 365 アプリの最新チャネル) および各プラットフォームに固有の Microsoft 365 Copilot 機能をご確認いただけます。開発中、近日リリース予定、一般提供中の機能については、定期的にアクセスしてご確認ください。ロードマップに記載の日付はあくまで予定であり、変更される可能性があります。



























Join the conversation