Microsoft Azure Virtual Desktop Hybrid の一般提供を開始
本記事は、2026年9月1日に公開された Azure Virtual Desktop Blog の記事「Microsoft Azure Virtual Desktop Hybrid is now generally available」の抄訳です。原文はこちらをご参照ください。
Azure Virtual Desktop をオンプレミス環境へと広げる。必要な場所でデスクトップを実行し、オンプレミスのセッション ホストを Azure から管理。
多くの組織では、仮想デスクトップ インフラの最新化を進めたいと考えていますが、実務上の制約から、短期間でクラウドへ完全に移行することが難しい場合があります。既存環境の技術面や運用面の制約を解消したい、より新しい Windows エクスペリエンスをユーザーに提供したいなど、組織は業務を中断することなく選択肢を広げられるソリューションを求めています。
Azure Virtual Desktop Hybrid は、Azure Virtual Desktop のクラウド管理のメリットを既存のオンプレミス環境に取り入れながら、現在のハードウェア、ハイパーバイザー、運用プロセスを引き続き使用できるようにすることで、この課題に対応します。
本日、弊社では Azure Virtual Desktop の機能をオンプレミスおよびエッジ環境へ拡張する Azure Virtual Desktop Hybrid の一般提供を発表します。
Azure Virtual Desktop Hybrid では、Azure Arc を使用して、自社のデータセンターおよび任意のハイパーバイザー上でセッション ホストを実行できます。同時に、Azure Virtual Desktop の一元化されたコントロール プレーンを引き続き利用できます。クラウドへ完全に移行しなくても、一貫した管理エクスペリエンスとユーザー エクスペリエンスを実現できます。
アーキテクチャの概要
Azure Virtual Desktop Hybrid では、次のアーキテクチャを使用します。
- セッション ホスト:組織のデータセンター内にある任意のハイパーバイザー上で実行されます。
- Azure Arc:これらのマシンを Azure に接続します。
Azure Virtual Desktop Hybrid 拡張機能により、Azure Arc 対応 VM が Azure Virtual Desktop のセッション ホストとして構成されます。 - Azure Virtual Desktop クラウド サービス:セッションの仲介とユーザー接続を提供します。
- Windows App:ユーザーはここからから、デスクトップとアプリにアクセスします。
すべての通信は HTTPS を使用したアウトバウンド通信です。これによりネットワーク構成が簡素化され、インバウンド接続は不要になります。

価格モデル
Azure Virtual Desktop Hybrid は、OS のユーザー使用権ライセンスを必要とするユーザー単位の価格モデルです。Azure Virtual Desktop の価格とライセンス使用権について詳しくは、Azure Virtual Desktop の価格ページをご覧ください。
コンピューティング、ストレージ、ネットワークなどのインフラストラクチャ コストは、お客様のオンプレミス環境内で発生します。
お客様とパートナーからのフィードバック
プレビュー版の開始以降、Azure Virtual Desktop Hybrid は、従来の VDI および RDS 環境のモダナイズに取り組む組織から関心を集めています。お客様は、以下のような目的で Azure Virtual Desktop Hybrid の導入を検討されています。
- VMware vSphere、Nutanix AHV、Hyper-V の各ハイパーバイザーを使用して、既存環境に Azure Virtual Desktop を拡張する
- 組織が選択したスケジュールに沿って、段階的にクラウドへ移行する
- オンプレミス ハードウェアのセキュリティを活用して、インフラストラクチャを管理しながら、クラウド サービスを導入する
パートナーは、次のような支援を通じて、これらのシナリオの実現に重要な役割を果たしています。
- Azure Virtual Desktop セッション ホスト上で、アプリケーションとパフォーマンスの要件を満たせるかどうかを確認する
- VM の管理とプロビジョニングを行うソリューションを提供する
- 監視やパフォーマンス最適化など、Azure Virtual Desktop Hybrid 環境向けの追加のセッション ホスト管理機能を提供する
パートナーの声
Login VSI
「Azure Virtual Desktop Hybrid は、企業のエンドユーザー コンピューティングが向かう方向を示しています。既存のインフラストラクチャを尊重しながら、クラウド イノベーションへの道を開くモデルです。長年にわたり VDI チームと協力してきた経験から、導入を成功させるには、組織の現在地に合ったアプローチが重要です。Microsoft と Login VSI はそれを実現します。Hydra は、クラウドとオンプレミスの Azure Virtual Desktop 全体に、一貫したオールインワンの管理レイヤーを提供します。より多くのお客様が移行を進める中、Microsoft と共通のお客様を支援できることをうれしく思います」 Login VSI CEO、John Vigeant
Nerdio
「コンプライアンス要件、コスト上の制約、既存インフラストラクチャへの投資などの理由から、多くの組織では、現時点でクラウドへ移行するための準備が整っていません。Azure Virtual Desktop Hybrid は、組織が Windows 365 へ移行するためのより柔軟な道筋を提供します。一方、Nerdio は、IT チームが効率的に近代化を進めるために必要な、デスクトップのオーケストレーション、自動化、可視化、および運用管理機能を提供します。」 Nerdio 最高製品・技術責任者、Scott Manchester
Nutanix
「Azure Virtual Desktop Hybrid の一般提供開始は、デスクトップとデータを配置する場所について、より高い柔軟性を求めるお客様にとって重要な節目となります。Microsoft と Nutanix の組み合わせは、Azure のモダン デスクトップ コントロール プレーンと、Nutanix AHV のパフォーマンス、コンプライアンス、運用管理を組み合わせることができます。ローンチ エコシステム パートナーとして、お客様がこれまで以上に多くの選択肢から VDI をモダナイズできるよう支援できることを誇りに思います」 Nutanix President and CRO、Tarkan Maner
Azure portal から Azure Virtual Desktop Hybrid を展開する
Azure Virtual Desktop Hybrid を使い始めるときは次の手順でお進めください。
- 任意の方法で VM を作成します。
- Azure Arc をインストールして、構成します。
- Azure Virtual Desktop Hybrid 拡張機能をインストールします。
- セッション ホストを追加するホスト プールを選びます。
これらの手順は Azure portal から直接実行できます。既存のインフラストラクチャを Azure Virtual Desktop に取り込むことができます。

今すぐ初めてみましょう
- Azure にサインアップして、Azure Virtual Desktop Hybrid の展開を開始します。
- Azure Virtual Desktop Hybrid の概要から、アーキテクチャと展開のガイダンスを確認します。
- Login VSI、Nerdio、Nutanix のパートナー ソリューションについては、詳しく確認し、導入を加速します。
「Azure Virtual Desktop Hybrid により、お客様はすべてを一度に変革することなく、Windows エクスペリエンスの提供方法をモダナイズできます。組織が現在必要としている柔軟性を提供すると同時に、将来の Windows 365 への道筋を示します」 Windows Cloud Experiences、Partner Director, Product Management、Bhavya Chopra
Windows 365 Reserve で Azure Virtual Desktop Hybrid を補完
Windows 365 への段階的な移行の一環として、Azure Virtual Desktop Hybrid を利用されるお客様には、既存のオンプレミス セッション ホストでワークロードを稼働させながら、Windows 365 Reserve を通じて Windows 365 を体験していただくことをご提案します。
予め構成を組んでおくことで、一時的にクラウドPCを利用できるWindows 365 Reserveでは、故障や災害のためにメインで使っているデバイスやオンプレミス環境を利用できない場合でも、クラウドPCを介して、Windows デスクトップ環境に接続ができるので、仕事が滞ることを防げます。
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