March 25, 2015 5:45 am

Windows 10 Technical Preview ビルド 10041 の提供を開始

本記事は、米国時間 3 月 18 日に公開された「Windows 10 Technical Preview Build 10041 now available」の抄訳になります。

Windows 10 Technical Preview ビルド 10041 の提供を開始

皆様、こんにちは。

Fast リングをご選択の皆様を対象として、PC 向けのビルド 10041 の提供が開始されました。これまでのすべてのプレビュー版ビルドと同じく、今回もさまざまな機能を追加し、バグ修正を行っています。今回のビルドは、これまでの Windows 10 ビルドを既に実行しているシステム向けに、Windows Update 経由のみでの提供となります。Slow リングの皆様には、引き続き各ビルドの ISO もリリースする予定ですが、Fast リング向けのビルドは、直接のダウンロードのみになります。

※本記事執筆時点で、日本語版を含む ISO イメージがこちらからダウンロードできるようになりました。

スマートフォン向けの Windows 10 についても、新しいビルドをご提供すべく鋭意取り組んでいます。ただし、もう少しお時間をいただき、対応機種の拡充を図ってからリリースしたいと考えています。

Windows Insider Program もどんどん軌道に乗ってきました。皆様からのフィードバックはこのプログラムのしくみ作りにはもちろん、Windows 10 の開発自体にも役立っています。この数週間、プログラム参加者からのフィードバックを拝見してきました。「リリース頻度は少なくてもよいので、安定したビルドを提供してほしい」という声もあれば、「バグが多くても、ビルドのリリース頻度を上げてほしい」という声もありました。先週公開したブログ記事で、Windows Insider Program 参加者への新規ビルドのフライティングに対するアプローチについて詳しく説明しましたが、その後マイクロソフト内部で、Fast リング向けにビルドのプッシュ頻度を上げられるよう取り組んできました。簡単なことのように思われるかもしれませんが、実行に移すとなると、実際には多くのツールとプロセスの変更が必要でした。今回のビルド 10041 は金曜日に完成し、マイクロソフトのオペレーティング システム グループのエンジニアの大半に配布してから 48 時間足らずで皆様のお手元にお届けしています。

Fast リングをご選択の皆様には、機能強化やバグ修正を施したビルドをこれまでよりも頻繁に提供していく予定ですが、その分バグが増え、それに対する回避策も少なくなることは避けられません。また、毎日や毎週のように新しいビルドが提供されるとの期待にはお応えすることができません。引き続き、一定の期間をかけて新しいコードを統合し、安定化を図る時間が必要になるため、ビルドをご提供するまでに数週間 (「フライティング期間」と呼んでいます) はかかり、社内での多少の保留期間をいただきます。

現在、ご使用の PC で Fast リングを選択していて Slow リングに切り替えたいという方は、[Settings]、[Update & recovery]、[Advanced options] を順にクリックし、次の図のように設定してください。

slow-ring

Slow リングに切り替えた場合も引き続き新しいビルドは提供されますが、提供の頻度は低くなります。ただし、よりバグが少なく回避策の数が多いビルドとなり、Insider Program の Fast リングの参加者がしばらく利用した後なので、問題点が明らかな状態で利用できます。

PC 関連の新着情報

スタート メニューのエクスペリエンス向上: ビルド 9926 でスタート メニューに XAML を導入して以来、マイクロソフトは継続してエクスペリエンスの向上に取り組んできました。今ビルドのスタート メニューでは半透明表示がサポートされたほか、タッチ操作に合わせた [All Apps] ボタンの改良など、[All Apps] リストに関する問題点が解決されています。また、[All Apps] や最もよく使用されるアプリの一覧からアプリをドラッグ アンド ドロップし、スタート メニューにピン留めしたいというご要望がとても多かったため、その機能も追加しています。

仮想デスクトップの機能強化: 仮想デスクトップ関連で Insider Program に最も多く寄せられたご要望は、ウィンドウをドラッグして仮想デスクトップに移動できるようにすることで、今回これに対応しました。これまでウィンドウの移動は、右クリックしてコンテキスト メニューから実行する必要がありましたが、ウィンドウを [+] アイコンにドラッグすれば、仮想デスクトップの作成とウィンドウの移動を一度に行うこともできます。また、タスク バーのフィルター処理をサポートしました。これにより、個々の仮想デスクトップで実行中のウィンドウのみがタスク バーに表示されるようになるため、作業中のタスクがわかりやすくなります。これについては A/B テストを実施してユーザー間での既定設定の違いを調査したうえで、Insider Program のフィードバックに基づいて、既定の設定をどうすべきか判断します。Alt + Tab キーでの表示もフィルター処理され、使用中の仮想デスクトップ上のウィンドウのみが表示されます。

デスクトップ版 Cortana のサポート市場を拡大: Cortana をデスクトップで利用できる地域として、米国のほかに中国、英国、フランス、イタリア、ドイツ、スペインが加わりました。Cortana が探し物をお手伝いしたり、関心のある情報を先回りでお知らせしたりしますので、新たにサポート対象となった地域の皆様はご期待ください。今のところ Cortana では、アプリケーション、設定、ファイルの検索に加え、Web 検索が行えます。Cortana はユーザーの好みを学習することができ、徐々にお勧めの内容の精度が向上していきます。Cortana はデスクトップに導入されてまだ日が浅いだけに、マイクロソフトでは継続してバグの修正と新機能の追加を行っています。

network-flyout

タスク バーにネットワーク設定のポップアップを追加: 皆様からの多くのフィードバックを受けて、タスク バーからネットワーク設定がポップアップするようにしました。ネットワーク アイコンをクリックするだけでネットワーク設定にすばやくアクセスでき、簡単にワイヤレス ネットワークに接続することができます。この機能はまだ開発途中で、引き続きユーザー エクスペリエンスを改良していく予定です。

フォト アプリの機能拡張: フォト アプリのライブ タイルを更新しました。従来は、ローカルにある最近の写真のみがローテーションで表示されていましたが、OneDrive 上の写真も表示できるようになります。また、アプリの全体的なパフォーマンスと信頼性向上のために多くの改良を行いました。さらに、RAW 形式ファイルをサポートするのに伴い、新しく発売された主要なカメラへのサポートを追加していく予定です。フォト アプリで正しく表示されない RAW ファイルがありましたら、カメラのモデルを明記して Feedback アプリからご報告ください。そのほかに、キーボード ショートカットの第一弾を実装しました。開いたフォト アプリを Tab キー、矢印キー、PageUp/PageDown キーで操作できます。よく使用されるアクションやワークフローについては、今後数週間でキーボード ショートカットを拡充する予定です。追加を希望する操作がありましたら、Feedback アプリからお知らせください。

input-panel

新しいテキスト入力キャンバス: 手書きパネルの認識機能を短文入力に最適化し、エクスペリエンスの強化を図りました。編集コントロールをペンでタップすると、入力パネルが編集コントロールのすぐ近くに自動表示されます。また、認識結果や修正候補の表示のほか、入力予測に対応しています。

ロック画面の試験的機能の追加: 新たなメジャー リリースを提供する際によく寄せられるのが、使い方の習得に時間がかかるというご意見です。こうしたご意見を受け、試験的な試みとして、便利な使用方法や Windows 10 の習得に役立つさまざまなヒントとテクニックをロック画面に表示することにしました。1 月にリリースした前回のビルド 9926 では、ロック画面で美しい画像と共に「Welcome to the Windows Insider Program」というメッセージが表示されていたのにお気付きになった方もいるでしょう。これから最終リリースまでの間はこうした機能をさらに強化し、まずは米国とフランスで提供していく予定です。その他の国では、今のところ引き続き、美しい画像がローテーションで表示されます。バラエティに富んださまざまなコンテンツを随時切り替えながら提供していくため、皆様のロック画面は、Windows Insider の他の参加者のロック画面とは見た目が違う場合もあります。この機能に対するご意見を Windows Feedback アプリからお寄せください。そしてもちろん、ロック画面の背景を任意の写真に変更することもできます。

Windows Insider Program の改善

Windows Insider Program 参加者からのフィードバックに基づき、Windows Feedback アプリと Insider Hub アプリに改良を加えました。

feedback-app

Windows Feedback アプリに新しくフィルター処理機能が追加され、フィードバックや提案と問題点を分けて表示できるようになりました。また、検索結果に [Me too] が表示され、検索結果ビューから直接、賛同するエントリに「Me too」をすばやく追加できるようになりました。そのほかにも、アプリの起動、カテゴリのダウンロード、検索結果、フィードバックの送信に関するパフォーマンスの向上を図っています。

Insider Hub に関しては、[Your Progress] ページを改良し、参加者がいくつミッションを達成したか、フィードバックへのリクエストにどのくらいの頻度で応えたか、これまで何件のフィードバックを送信したかについての履歴や、参加者のフィードバックに対する賛成票の数を追跡できるようにしました。Insider Hub では今後も、ブログ記事やツイートでは取り上げないさまざまなニュース、新しいミッション、通知、その他のコンテンツ (特典獲得のチャンスも用意しています) を配信していきますので、新情報のチェックをどうぞお忘れなく。

今ビルドの最も重要な修正点

  • 前回のビルド 9926 では、いくつかの問題点によりスタート メニューを起動できないことがありましたが、今回のビルドではすべて修正されています。
  • タスク バーが画面の上部や横に表示されていても、検索ボックスが機能するようになりました。
  • 前回のビルド 9926 ではインストール後、PC を再起動するたびにブート選択メニューが表示されていました。この問題を修正したため、ブート選択メニューは表示されなくなります。ただし、デュアルブートを意図的に有効化している場合は表示されます。
  • 皆様からのフィードバックの中に、前回のビルド 9926 のフォト アプリについて、[Collection] ビュー内に灰色のサムネイルが表示され続けるという問題がありました。この問題はすべて解決されているはずですので、まだ同じ症状が出る場合はぜひお知らせください。

今ビルドの既知の問題点

  • 一部のユーザーでは、ログイン時にユーザー名とパスワードの入力ボックスが表示されなかったり、入力が受け付けらなかったりしてログインできないという問題が発生する可能性があります。この場合は回避策として、[Switch User] ボタンをクリックするか、Ctrl + Alt + Del キーを押すか、または PC の電源ボタンを押して、いったんスリープしてから再開し、ログインできるか再度お試しください。
  • 最初の OOBE (Out-of-Box Experience) の間に、手動で PC をロックするユーザーの方がいらっしゃるかもしれません。このような操作を行うと、PC をハード リブートし、OOBE エクスペリエンスを再起動しなくてはいけなくなります (そのため、OOBE 中は PC をロックしないでください)。
  • 今回のビルドには、いくつかアクセシビリティに関する問題点があり、ナレーターまたはサード パーティ製スクリーン リーダーの使用に支障が出る可能性があります。また、拡大鏡を有効にした後でレンズを使用すると、問題が発生して画面が操作不能になることがあります。
  • ベータ版ストアの一部のアプリは、ライセンス上の問題が原因でインストールに失敗したり、更新できなかったりします。
  • 今回のビルドでは、ベータ版ストアのライセンス上の問題でメール アプリ、カレンダー アプリ、People アプリが破損している可能性があります。これらのアプリを正常に動作させるには、次の手順を実行します。
    • PowerShell を管理者として開く
    • Get-appxprovisionedpackage –online | where-object {$_.packagename –like “*windowscommunicationsapps*”} | remove-appxprovisionedpackage –online というコマンドを実行する
    • ストア (緑色のタイル) からメール、People、カレンダーの各アプリを再インストールする
  • スタート画面、タスク ビュー、スナップ アシストの背後や、タブレット モードでウィンドウの配置を変更した後に、デスクトップ上で開かれているウィンドウが誤って表示されたままになってしまうことがあります。その結果、テキストが読みづらくなったり、探しているものを見つけづらくなったりします。本来の設計では、こうした領域の背景には壁紙のみが表示されます。
  • 仮想デスクトップを作成すると、タスク ビューのサムネイルが表示されなくなることや、黒く表示されることがあります。
  • ロック画面の右端に、チェスのナイトの形をしたアイコンが表示されます。これは、新旧バージョンのどちらのロック画面を使用しているかをスクリーンショットを見てわかるようにするために、ロック画面の担当チームが追加したものです。今後のビルドで削除されます。
  • 高 DPI のデバイス上では、ロック画面のフォント サイズが非常に大きくなる可能性があります。
  • 確認された問題点の一部に対処するために、現在はタブレット モードの通知を既定でオフにしてあります。通知は [Settings] からオンに戻すことができます。
  • ナレーターがオンになっている場合、ログイン画面にタッチ キーボードが表示されず、PC のロックを解除できなくなります。
  • ユーザーによっては、更新プログラムをインストールする際に何度も再起動を求められることがありますが、再起動を必要とする更新プログラムはありません。このダイアログは無視しても問題ありません。
  • PC のカメラ アプリで写真を撮って左上の円形アイコンをタップし、撮ったばかりの写真を表示すると、フォト アプリが起動してすぐにクラッシュします。

これまで Windows Insider Program の一環として皆様のご協力をいただき、ご意見を伺ってきたことは、私たちにとってたいへん有意義で楽しい体験となっています。引き続きプログラムに関する皆様のフィードバックに耳を傾け、プログラムをより良いものにしていくと共に、参加者の皆様が誇りに思えるような結果を残したいと心から願っています。

皆様のご協力とすばらしいフィードバックに深く感謝いたします。

最後までお読みいただきありがとうございました。

Gabe Aul

Windows 10 Technical Preview の今回の新ビルドに関するご質問やご意見は、Windows Insider Program フォーラムまでお寄せください。

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