Windows 10 Insider Preview ビルド 14279 を発表
※本ブログは、Windows Blog “Announcing Windows 10 Insider Preview Build 14279“の抄訳です。
皆様、こんにちは。
このたび、Windows Insider Program の Fast リングを選択されている皆様を対象に Windows 10 Insider Preview ビルド 14279 がリリースされました。
今回のビルドの変更内容
● Cortana の対応言語を拡大:
今回のビルドでは、Cortana がスペイン語 (メキシコ)、ポルトガル語 (ブラジル)、フランス語 (カナダ) に対応しました。これらの言語で Windows 10 Insider Preview をご利用になっている場合は、ぜひ Cortana をお試しになり、ご意見をお聞かせください。Cortana チームは対象となる地域や言語を拡大するたびに、その地域と言語に関連するカスタム エクスペリエンスを開発しています。たとえば、ブラジル版の Cortana は、ブラジル各地で親しまれている郷土料理「パステウ」が好物です。メキシコ版では、この国の独特なアクセントや言葉遣いを反映して現地色を出しています。Cortana チームのこの取り組みに終わりはありません。そして、Cortana の開発プロセスにおいては、皆様からフィードバックを頂くことが非常に重要です。今回リリースした 3 か国語版の Coratana は初期バージョンであり、皆様のご意見を参考にして引き続き改良してまいります。ぜひご協力をお願いいたします。
● Cortana によるリマインダー作成を追加:
一日中忙しすぎて、覚えておかなければいけないことがあるのに、作業の手を止めてリマインダーを細かく設定する余裕がない… 皆様にもそんな経験があるかと思います。Cortana では、読もうと思った本の名前などの役に立つ情報を記録したり (「[本のタイトル] を読むようにリマインダーに登録して」)、期限を設定せずに To Do アイテムを登録したり (「洗車のリマインダーを作って」) できるようになりました。場所、時間、相手など、詳細な情報は後からでも設定でき、その情報に基づいて最適なタイミングでリマインダーが表示されます。Cortana のリマインダーが表示される場所はこれまでと変わらず、ここからリマインダーの詳細情報をいつでも表示、編集できます。今後のビルドでは、Cortana に詳細情報を尋ねると、本物のパーソナル アシスタント (個人秘書) さながらに表示してくれるようになる予定です。
● ログオン画面を更新:
これまで PC のロック画面とログオン画面の背景は異なっていましたが、今回のビルドでは、モバイルと同様にロック画面の背景に統一しました。ロック画面にカスタムの背景を設定している場合、今後はその背景がロック画面とログオン画面の両方に使用されます。Windows スポットライトを設定している場合は、今後のビルドでこの変更が適用されます。また、現在はロック画面からログオン画面への切り替えをスムーズにするための調整も行っています。
● 日本語 IME のパフォーマンスと予測入力機能を改良:
IME のパフォーマンスが強化されました。特に入力時のレスポンスが改良され、これまでよりもスムーズに入力できます。また、予測入力のコンテンツが拡張され、より多くの候補が提示されるようになりました。
その他の新機能
● フォト アプリに Sway を統合:
フォト アプリに統合された Sway をお試しください。フォト アプリのアルバムのいずれかを選択し、[Tell your story with Sway] ボタンをクリックすると、アルバムがインタラクティブな Web ベースの Sway に変換されます。この Sway には、セクション ヘッダー、テキストによるナレーション、キャプションなどの情報を追加できるので、話の流れを明確にできると共に、独自性の高いストーリーを作成できます。Windows 10 フォト アプリへの Sway の統合については、こちらのブログ記事 (英語) で詳しくご紹介しています。
● Windows 10 の Xbox アプリ (ベータ) の 3 月更新版をリリース:
Windows 10 の Xbox アプリ (ベータ) が更新され、ゲーマースコア ランキングなどの新機能が追加されたほか、[Featured] セクションが変更されました。現在、コンソール版の更新に取り組んでいる最中です。Xbox One Preview Program にご参加いただいている皆様は、ぜひご期待ください。詳細については Xbox Wire のブログ記事 (英語) にてご覧いただけます。Windows 10 の Xbox アプリ (ベータ) は Windows ストアからダウンロードできます。
PC 向けビルドで修正された問題点
• 移動プロファイルを有効にしている場合に Microsoft Edge や Cortana がクラッシュする問題が修正されました。今後移動プロファイルを有効にしても問題は発生しません。ただし、現在この問題が発生している場合は、こちらのフォーラムへの投稿 (英語) をご覧ください。
• Cortana に完了したリマインダーが表示される問題が修正されました。
• デスクトップにアイテムをコピーまたは移動しても、デスクトップを右クリックして [Refresh] を選択するか F5 キーを押してデスクトップを手動で更新しない限りアイテムが表示されない問題が発生していましたが、修正されました。
• Windows Update から特定のドライバーをダウンロードすると一部の PC でブルー スクリーンが表示される問題が修正されました。
PC 向けビルドの既知の問題
• Surface Pro 3、Surface Pro 4、Surface Book がフリーズまたはハングし、キーボード、トラックパッド、タッチなど、すべての入力を受け付けなくなることがあります。この問題については現在調査中です。この問題が発生してしまった場合には、回避策として、電源ボタンを長押ししてデバイスを強制的に再起動してください。
• Windows Insider Program 参加者の方から、休止状態から再開したときに PC がフリーズしたりブルー スクリーンが表示されたりする場合があることが報告されています。この問題については現在も引き続き調査中です。同じ症状が発生する場合は、問題が修正されるまで休止状態を無効化してください。
• Kaspersky Anti-Virus、Internet Security、または Kaspersky Total Security Suite がインストールされている PC で、ドライバーに関するバグが既に確認されており、開発用モデルのビルドではこれらのプログラムが正常に動作しません。Kaspersky と共に今後のリリースに向けて問題解決に当たっているところですが、現時点で回避策は見つかっていません。この問題が解決されるまでは、Windows Defender またはその他のサードパーティ製ウイルス対策製品を使用して PC を保護することをお勧めします。
• [Always show all icons in the notification area] の設定を有効化すると、通知領域 (システム トレイ) のレイアウトが崩れ、アイコンの配置がずれて表示されます。
• OS の信頼性の問題により QQ などのアプリがクラッシュする問題が報告されています。この問題については現在調査中です。また、このバグは Windows Live メールや Expression Encoder 4 などの古いアプリでも発生しています。
• セキュリティに WEP 暗号化方式を使用している古い Wi-Fi ネットワークに接続できない場合があります。WEP は、Wi-Fi 接続を保護する方法として十分な安全性を発揮しているとは言えませんが、現在もごく一部の Windows ユーザーに使用されています。この問題を回避するには、WPA または WPA2 を使用するようにワイヤレス ルーターを構成するか、次回の Insider Preview のビルドでこの問題が修正されるまでお待ちください。
Windows Insider Program における Lumia デバイスのファームウェア更新
今回、開発ブランチからモバイル向けの新しいビルドはリリースされませんが、昨日より Windows Insider Program の皆様には、Windows 10 デバイスのファームウェア更新がリリースされた時点で毎回自動的に適用されるようになりました。これにより、一般のお客様と Windows Insider Program にご参加の皆様がファームウェアを利用できるようになるタイミングが近くなると共に、これまでのように手作業で更新する必要がなくなります。Windows 10 デバイスのファームウェア更新の詳細については、こちらのフォーラムへの投稿 (英語) をご覧ください。
いつも Windows Insider Program にご協力くださり、ありがとうございます。今回のビルドをご利用中に問題が発生した場合は、Windows Feedback アプリからご報告をお願いいたします。
最後までお読みいただきありがとうございました。
Gabe Aul