2017年3月17日 4:00 PM

Windows Mixed Reality 開発者向けキットを今月リリース

※本ブログは Windows Blog “Windows Mixed Reality dev kits shipping this month” の抄訳です。

マイクロソフトは、幅広いタイプの MR (複合現実) デバイスおよびエクスペリエンスに対応する包括的なプラットフォームとなるように Windows 10 を開発しています。複合現実には創造力の新たな可能性を広げる力があり、だれもが手頃な価格で利用できるものであるべきだと考えます。

昨年発表したように、マイクロソフトは Windows Mixed Reality 対応 PC とペアリングできるさまざまなタイプのヘッドセットの提供に向けて、Acer、ASUS、Dell、HP、Lenovo、3Glasses などの大手デバイス メーカーと提携しています。これらは Inside-Out 方式の位置トラッキングが組み込まれた初の MR ヘッドセットとなります。つまり、外部トラッカーやセンサーを購入して設置する必要はありません。さらに、プラグ アンド プレイ対応であるため、複雑な設定に手間取ることもありません。

本日、サンフランシスコで開催されている Game Developers Conference (GDC) において、マイクロソフトは MR に関する取り組みの今後の展望を発表しました。昨年の流れを引き継ぎ、Acer と共同で開発した開発者向けエディションのヘッドセットを開発パートナーの皆様に向けて今月からリリースいたします。

 

Acer Windows Mixed Reality Development Edition ヘッドセットを初公開

さらに多くの開発者が MR エクスペリエンスを作成できるように支援するために、GDC の Windows Mixed Reality セッションに参加したゲーム開発者の皆様に「スペシャル チケット」をプレゼントしました。対象の方々には、数か月以内に Acer Development Edition ヘッドセットをお届けします。Windows Mixed Reality のコンテンツ作成に興味を持たれたゲーム開発者の方は、ぜひ ID@Xbox にサインアップしてください。Windows Mixed Reality プログラムについてまだあまりご存じでない皆様は、こちらのページ (英語) で詳細をご確認いただけます。

また、今後はデスクトップや Microsoft HoloLens だけでなく、他のデバイスにも Windows Mixed Reality のエクスペリエンスを広げてまいります。2018 年には、Project Scorpio を含む Xbox One のデバイス ファミリ向けに MR コンテンツの提供を予定しています。

今月から段階的にリリースされる開発者向けキットには、Acer 製ヘッドセット、ドキュメント、Windows 10 Insider Preview ビルドへのアクセス権、MR アプリケーションの開発を支援するソフトウェア開発キット (SDK) が含まれます。

Acer Windows Mixed Reality Development Edition ヘッドセットの仕様

  • 1440 x 1440 高解像度液晶ディスプレイ 2 つ
  • ディスプレイのリフレッシュ レートは最大 90 Hz (ネイティブ)
  • 3.5 mm ジャックのオーディオ出力とマイクをサポート
  • HDMI 2.0 (ディスプレイ) と USB 3.0 (データ) 接続のケーブル 1 本

現在マイクロソフトのプラットフォームは MR のアプリやゲームを含め、20,000 以上のユニバーサル Windows アプリケーションを提供し拡大を続けていますが、そのプラットフォームと、Xbox ゲームの Windows 10 PC へのストリーミング機能を利用して、開発パートナーの皆様がどのようなアプリケーションを開発するのか、今からたいへん楽しみにしています。複合現実の世界では、目を見張るような臨場感あふれるエクスペリエンスを楽しめるだけでなく、日ごろ Windows PC で行っているようなこともほとんど実行できます。以下の動画では Windows Mixed Reality で行えることをほんの一部ご紹介しています。

5 月の //build カンファレンスでは、MR に関する取り組みについてさらに詳しくお伝えする予定です。ご質問がございましたら、Twitter (@akipman) までお気軽にお問い合わせください。皆様と一緒にこの未来を形作っていくことを楽しみにしています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

Alex Kipman