2018年1月26日 1:16 AM

マイクロソフト、Data Privacy Day に先がけ、新しいプライバシーツールを発表

本ブログは、Windows Blog ” Microsoft introduces new privacy tools ahead of Data Privacy Day“の抄訳です。

人工知能とスマートデバイスなどの新しいテクノロジにより常に変化する世界においても、プライバシー基準に準拠し、お客様と共に Windows のプライバシー機能を強化していくというマイクロソフトのコミットメントが変わることはありません。

年初の Data Privacy Day 開催に先がけ、Windows の次リリースで提供される予定の Windows Diagnostic Data Viewer 初期プレビュー版を Windows Insiders に提供します。マイクロソフトは、Windows デバイスから収集した診断データとその使用法について透明性を確保し、ユーザーによるコントロールを強化していくことにコミットしています。これは、お客様による製品とサービスへの信頼に対するマイクロソフトのコミットメントの一環です。

さらに、Microsoft Privacy Dashboard により、Microsoft アカウントに関連したデータの閲覧と管理機能が強化されます。これらの変更は現在、そして、今後数カ月間に提供される様々な機能強化の一部です。

Windows Diagnostic Data Viewer

Windows Diagnostic Data Viewer は、Windows デバイスから収集した診断データの透明性をさらに強化します。Microsoft Privacy Dashboard とは別の製品として、Microsoft Store で全ユーザー向けに提供され、診断データの閲覧・検索・操作を可能にします。

特定のデバイスに関連してクラウドに保管されたすべての Windows 診断データを閲覧・検索できます。メニューで提供される診断データには以下のものがあります。

  • 共通データ (Common Data) :オペレーティングシステムの名称とバージョン、デバイス ID、デバイスクラス、診断レベルの選択など
  • デバイスの接続と構成(Device Connectivity and Configuration):デバイスの属性と機能、設定、周辺機器、デバイスネットワークの情報など
  • 製品とサービスの性能(Product and Service Performance):デバイスの正常性、性能、信頼性のデータ、デバイスの動画視聴機能、デバイスファイルの照会など(重要:この機能はユーザーのメディア視聴傾向の捕獲を目的としたものではございません。)
  • 製品とサービスの使用(Product and Service Usage):デバイス、オペレーティングシステム、アプリケーション、サービスの使用に関する詳細データ
  • ソフトウェア設定と構成(Software Setup and Inventory):導入済アプリケーションと更新履歴、デバイス更新の関連情報など

Diagnostic Data Viewer はマイクロソフトに送信されたデータの詳細を表示します。

 Diagnostic Data Viewer は診断データの閲覧・フィルター、検索の機能、および、ビューアーに関するフィードバック機能を提供します。

アプリのメニューボタンにより詳細メニューが開かれます。そこでは、診断イベントのカテゴリーが表示され、マイクロソフトによる使用方法が設定できます。チェックボックスの選択 により、イベントカテゴリーのフィルターが可能です。これらのカテゴリーの詳細についてはこちらをご参照ください。

Microsoft Privacy Dashboard

マイクロソフトは、Microsoft Privacy Dashboard をアップデートし、Activity History ページを新たに追加しました。これにより、Microsoft アカウントに保存されたデータを容易に閲覧できるようになります。Microsoft Privacy Dashboard により、いつでもブラウザやデバイスを使ってプライバシー設定を調整し、収集されるデータを変更・管理することができるようになります。

また、今後数カ月間に以下の機能を提供します。

  • Activity History ページ上での製品とサービスの使用履歴データとメディア視聴データの閲覧と管理機能
  • ダッシュボード上のデータのエキスポート
  • 特定項目の削除による個別コントロールの強化

Windows Insider Program の参加者の皆様はこれらの全機能を最初に経験することができます。また、今後数週間内で一部の追加機能と設定が可能となります。そこからのフィードバックを楽しみにしています。

Windows 10 を最良かつ最も安全な製品とする上で、ユーザーデータのプライバシーは今後とも最重要案件です。製品内のプライバシー関連コントロール機能と透明性の強化、基本レベルで収集される診断データの完全なリストの提供、Microsoft Privacy Dashboard やその他の機能強化の提供など、マイクロソフトは複数のサービスを横断してユーザー行動データを容易に検索・管理するための機能を提供していきます。

マイクロソフトのプライバシー機能についての対話を今後も継続できることを楽しみにしています。是非、皆様のフィードバックをお寄せください

マリサ ロジャース(Marisa Rogers) 、WDG プライバシー担当役員

マイクロソフト、Data Privacy Day に先がけ、新しいプライバシーツールを発表