2018年2月9日 3:19 AM

富士通とマイクロソフト、モダン ワークプレースに最先端のセキュリティを投入

※本ブログは、米国時間 2/8 に公開された ”Fujitsu and Microsoft focused on advancing security in the modern workplace” の抄訳です。執筆者: 富士通株式会社、グローバル マーケティング ディレクター、Christian Bock 氏

ビジネスを取り巻く環境が急速に変化し、企業ではリモートワークの従業員も増えてきました。リモート ワークにはさまざまなメリットがある一方、これまであまり意識されていなかったセキュリティ リスクが表面化してきています。そこで富士通は、マイクロソフトと協力し、リモート ワーカーの保護とセキュリティを重視した新たなデバイスを開発しました。このデバイスには Windows 10 Pro とWindows Hello 、手のひら静脈認証といった業界最先端の生体認証機能が搭載されており、モダン ワークプレースにおけるサイバー攻撃を阻止できます。

場所や時間に縛られない働き方が、ビジネスにおける新たなスタンダードとなりつつある中で、世界中の企業が生き残りをかけてテクノロジの刷新に取り組んでいます。こうした変化をサポートするために、富士通はマイクロソフトと提携し、モバイル性、柔軟性、安全性に優れたデバイスを開発しました。その舞台裏は「Fujitsu Enabling the Modern Workplace(モダン ワークプレースの実現 」でご覧いただけます。**

企業がテクノロジを刷新し、リモート ワークを取り入れるのにはさまざまな理由がありますが、そのトップ 3 には「コスト削減」、「従業員の生産性向上」、「採用競争力の強化 (英語)」が挙げられると考えられます。

テクノロジの刷新は、リモート アクセス環境の整備だけでなく、従業員、企業、顧客を保護する、きわめて安全な環境の実現にもつながります。

最先端のセキュリティ ソリューション

Microsoft Advanced Threat Analytics* を通じて明らかになったのは、サイバー攻撃の 60% 以上が、ユーザー資格情報のなりすましによって生じているという事実です。こうした重大なセキュリティ問題を最小化するために、マイクロソフトは Windows Hello という顔認証機能と指紋認証機能を持つ生体認証の機能をWindow 10に組み込みました。また富士通も「手のひら静脈認証」という新たな生体認証機能を市場に投入しました。手のひら静脈認証を支える PalmSecure テクノロジでは、皮膚下の静脈の照合によって、本人確認が行われます。この手のひら静脈認証テクノロジは、既に Banco Bradesco (英語) Lotte Card といった世界中の企業で採用され、デバイスへの不正アクセスや資格情報のなりすまし防止に役立てられています。

Windows Hello と手のひら静脈認証のしくみ

Windows Hello の指紋認証

Windows Hello指紋認証の様子

センサーの上で指を滑らせるとセンサーが指紋を読み取り、本人確認後、ログインが完了する。

手のひら静脈認証

手のひら静脈認証の様子

センサーの上に手のひらをかざすとセンサーが静脈パターンを読み取り、本人確認後、ログインが完了する。

モダン ワークプレースを実現に向けて

富士通とマイクロソフトは今後も引き続きイノベーションを推進し、あらゆる企業の CIO の皆様が自信を持ってモバイル ワーカーやリモート ワーカーの環境を整えながら、最高レベルのセキュリティを確保できるよう支援いたします。

* https://www.microsoft.com/ja-jp/cloud-platform/advanced-threat-analytics
** 富士通は、当社独自の手のひら静脈認証ソリューションの統合に向けてマイクロソフトのコンパニオン デバイス フレームワークの評価を進めていますが、統合ソリューションのリリース時期は未定です。