Office 365 でリモート ワークを確立
※ 本ブログは、米国時間 3/19 に公開された ”Enabling Remote Work with Office 365” の抄訳です。
困難な状況が続く中、マイクロソフトは数千人の従業員に在宅勤務を要請しました。法人の IT ご担当者様も同じような状況に直面しているのではないかと思います。Office 365 サブスクリプションをお持ちであれば、多くのツールとリソースにアクセスすることができ、従業員の皆様をリモート ワークに移行する際にお役立ていただけます。記事の最後にあるテクニカル ガイドは、大規模なインフラストラクチャの移行について見極めながら、進行状況を判断してすぐに改善するのに役立ちますのでご活用ください。
まずは、スマートフォンからメールとドキュメントにアクセスできるようにする
リモート ワークに移行するにあたり、最初の課題は、すぐにインターネットに接続できるようにすることです。以下に記載するモバイル ソリューションが役に立ちます。
- まず、ユーザーの Outlook モバイル アプリのセットアップをサポートし、メール、予定表の予定、連絡先などにどこからでもアクセスできるようにしましょう。ユーザーには、Outlook for Android または Outlook for iPhone のダウンロードと Office 365 アカウントでのサインインを完了してもらいます。これにより、スマートフォンで同僚と連絡を取り合うことができるようになります。Outlook mobile Customer Adoption Pack をご覧になり、ユーザーが速やかにセットアップを完了できるように支援します。モバイル デバイスでの Outlook の使い方をまとめている Web ページより、動画やよくある質問、ヒントをご参照ください。
- Outlook モバイル アプリのセットアップが完了したら、シングル サインオンを有効化することで、新しい Office アプリを簡単に使用できるようになります。Word、Excel、PowerPoint が新しいモバイルファーストの機能を備えた単一のアプリに統合されています。
- 引き続き、組織のデータを管理、保護します。Office クラウド ポリシー サービスを使用して、管理外にあるデバイスにもポリシー設定を迅速かつ簡単に適用します。Microsoft Endpoint Manager (Intune を含む) が利用可能な場合は、モバイル デバイスの管理と保護に関する追加の手順を実行してください。既に Intune のアプリ保護ポリシーをご使用の場合は、対象アプリのサポート記事をご確認ください。
場所を問わないコラボレーションと会議を支援
面と向かって話をすることやリアルタイムで一緒に問題を解決することに代わるものはありません。Microsoft Teams は、どこからでもユーザーがつながり生産性を追求できるツールです。Teams によって、マイクロソフトの従業員はリモート ワークを行いながら継続してコラボレーションができています。
- お客様の組織でその環境を整える方法については、在宅勤務中の Teams (特に会議) の使用に関する記事をご覧ください。また、Teams を使用してリモート ワーカーをサポートするための IT ガイドもお読みいただくことをお勧めします。
- OneDrive クラウド ストレージにドキュメントを保存しましょう。Office 365 ProPlus のサブスクリプションにはユーザーあたり 1 TB のストレージが付属しています。クラウド ストレージを使用すると、リアルタイムでのコラボレーション、バージョン履歴、最新のコメントなどを利用でき、Teams はさらに強力なツールになります。詳細は、Office 365 ProPlus を使用したコラボレーションのベスト プラクティスの一覧をご確認ください。
管理外のデバイスで Office を利用するにはブラウザーからのアクセスがお勧め
Office 365 のお客様は既に Word、Excel、PowerPoint、その他の Web 上の Office アプリの完全版のライセンスをお持ちです。ユーザーが個人所有のデバイスや公共のデバイスを使用している場合、ブラウザーからのアクセスがセキュリティや制御性を損なわずに作業できる一番の近道です。
- ユーザーには office.com にアクセスして、Office 365 アカウントでサインインするようお伝えください。Word、Excel、PowerPoint、Teams、Outlook などのアプリだけでなく、クラウドベースのドキュメントにもアクセスできるようになります。Web 上で生産性を維持する方法について、詳細はこちらの記事でご確認ください。
- ユーザーが Office 365 アカウントでサインインしている限り、ビジネス情報は高度に保護されており、安全な状態です。Office 365 はユーザーベースのライセンスのため、適用したポリシーは、ユーザーがどこでファイルにアクセスしても適用されます。これらのポリシーは、既に確認済みかもしれませんが Office クラウド ポリシー サービス または Microsoft Endpoint Manager を通じて、見直し、管理することができます。
IT 管理を徹底したまま、自宅でも Office 生産性アプリを使用する
最後に、自宅で Office 365 デスクトップ アプリの全ての機能にアクセスするための 2 つの方法をご紹介します。
- 企業ポリシーで許可されている場合は、自宅のマシンに Office 365 ProPlus をセルフ インストールするようユーザーに依頼します。インストール手順については、こちらの記事をご参照ください。
- もう 1 つは、既存のオンプレミスの Citrix、VMWare、その他のソリューションを Azure に集約させたり、拡張したりして、速やかに展開をスケールアップし、従業員をサポートする方法です。クラウド ネイティブ ソリューションの場合、Windows Virtual Desktop だけでなく、サービスを拡張する Citrix Cloud や VMware Horizon Cloud on Azure ソリューション (英語) をご活用いただけます。Windows Virtual Desktop とそれを基盤に構築されたパートナー ソリューションにより、新しい Windows 10 マルチセッション機能と Office 365 ProPlus を利用できるようになります。これにより、リモート ワークを行う従業員にも同様のエクスペリエンスが提供されます。
上記でご紹介したシナリオの実現のために参考になるリソースをこの記事の最後にまとめました。
サポートが必要な場合は、Microsoft FastTrack やマイクロソフト パートナーまでご相談ください。特に現在は新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) の影響によりリモートワーク環境を整えることに関するご相談を多くいただいており、Microsoft 365 Remote Work コミュニティ (英語) をご用意しております。ぜひ参考にしてください。
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