Microsoft Teams の新機能 | 2020 年 11 月
※ 本ブログは、米国時間 12/2 に公開された ”What’s New in Microsoft Teams | November 2020” の抄訳です。
早いもので、もう 12 月です。11 月に Microsoft Teams を活用するための便利な機能をご紹介しましたが、今月も皆様が心待ちにしている魅力的な機能が続々と登場します。早速ご紹介していきましょう。
新しい会議機能
AI によるノイズ抑制
Teams のリアルタイム AI ノイズ抑制機能は、会議中に不要なバックグラウンド ノイズを自動で除去します。AI が音声フィードを分析してノイズを取り除き、音声信号のみを維持します。ノイズ抑制レベルをコントロールすることも可能で、設定を「高」にするとバックグラウンド ノイズがさらに抑制されます。
Together モードに新しいシーンが登場
Together モードは、離れていても参加者がより近くに感じられる新しい会議体験です。今回、Together モードに新しいシーンを追加し、チームをさまざまな空間に配置できるようになりました。小規模な会議室での打ち合わせや野外ホールでの全体会議など、シーンを選択して会議のトーンを設定することで、ユニークな会議環境を演出できます。
Teams 会議中の投票
Teams 会議中に Forms ベースのシームレスな投票機能を使用すると、メンバーが積極的に参加できるようになるため、会議がスムーズに進みます。会議の前後でも会議中でも、ホストや発表者が投票を準備、実施、集計することができます。参加者は、ポップアップやチャット画面で手軽に内容を確認して回答できます。ホストや発表者が Forms アプリを Teams 会議のタブとして追加すれば、この機能を有効化できます。詳細はこちらの記事 (英語) をご覧ください。
新しい会議エクスペリエンスが全画面表示に対応
待望の全画面モードが戻ってきました! Windows の全画面モードでは、上部のタイトル バーや下部のタスク バーなどの要素を非表示にして、会議ウィンドウをモニター画面いっぱいに表示します。Mac OS の全画面モードでは、タイトル バーを非表示にして会議ウィンドウを最大化します。これで気が散ることなく会議に集中できます。
モバイル デバイスで手軽に会議を開始
カレンダー タブや Teams チャネルにお馴染みの [今すぐ会議] アイコンが表示され、チーム メンバーとすぐに連絡を取れるようになりました。会議を開始したら、モバイル デバイスの任意のメッセージング アプリから招待状を送ったり、直接参加者を追加したりできます。Teams チャネルのメンバーであれば、だれでも招待なしに参加できます。
iOS の新しい会議レイアウト
iOS デバイスの Teams エクスペリエンスが向上しました。新しいプレゼンテーション モード、より多くの参加者を表示できる機能、共有コンテンツとスポットライト設定の参加者を同時に見ることができる機能をお使いください。
通話に関する新機能
通話マージ
あるユーザー (またはグループ) と通話中に、別のエキスパートを会話に呼び込んだり、通話中に別の着信を受け、最初の通話相手を後続の通話に呼んだりしたいことがあります。通話マージ機能では、Teams の VoIP と PSTN のアクティブな 1 対 1 通話を、別の 1 対 1 通話やグループ通話に統合できます。通話を統合するには、通話コントロールの […] (その他の操作) ボタンから [Merge calls] を選択します。詳細はこちらでご確認ください。
存続可能ブランチ アプライアンス
障害発生時に重要な会話を維持できるようにするには、新しい存続可能ブランチ アプライアンス (SBA) 機能をご利用ください。WAN が停止した状態でも PSTN 通話を受発信できます。この SBA は、セッション ボーダー コントローラー (SBC) の認定ベンダー向けに提供されるもので、クライアントがマイクロソフトの通話ネットワークに接続できない場合に SBC を Teams クライアントにリンクさせることができます。
Ericsson が SBC 認定を取得
Ericsson のセッション ボーダー コントローラー (SBC) 認定手続きが完了しました。同社の SBC が Microsoft Teams のダイレクト ルーティングに対応し、認定 SBC となりました。この認定プロセスでは、運用環境と運用前環境でのダイレクト ルーティングの動作について第三者が厳正なテストと検証を行っています。ダイレクト ルーティングを利用することで、お客様は既存の通信業者やインフラストラクチャをマイクロソフトの電話システムに接続して、Teams で通話できるようになります。詳細はこちらでご確認ください。
デバイスの最新情報
Microsoft Teams ディスプレイ
Teams デバイスの新たなカテゴリに、Microsoft Teams ディスプレイが登場しました。これはアンビエント タッチスクリーンを備え、Cortana を活用したハンズフリー操作も可能な、オールインワン Teams 専用デバイスです。お使いの PC とシームレスに連携するため、Teams のチャット、会議、通話、カレンダー、ファイルなどに簡単にアクセスできます。自然な会話形式で Cortana に会議への参加やプレゼンテーションを頼んだり、Teams チャットへの返信を口述送信したりできます。詳細はこちらの記事 (英語) をご覧ください。
Yealink の USB フォン: MP50
Yealink の新しいプラグ アンド プレイ形式の USB フォン MP50 は、PC に接続するだけで Teams の通話機能をフル活用できるという新しい通話体験を実現します。このコスト パフォーマンスに優れた受話器付きデバイスは、スマートフォンや PC に Bluetooth と USB で接続でき、会議や通話にすばやく参加できる Teams ボタンを備えています。
Yealink A20
Yealink A20 は、小規模な会議室やハドル スペース向けに設計された、Android ベースの統合型 Microsoft Teams Rooms デバイスです。水平視野角 133°の 20 メガピクセル レンズ、8 つの MEMS マイク配列、内蔵スピーカーを搭載し、高品質の音声と映像をお届けします。小規模な会議室に容易に導入して、コンテンツ共有やホワイトボード操作といった Teams Rooms の機能を無線環境で利用できます。
Poly Sync 20 USB/Bluetooth® スマート スピーカーフォンが Microsoft Teams 認定デバイスに
Microsoft Teams 認定のポータブル パーソナル スピーカーフォン Poly Sync 20 は、音楽だけでなく会議にも最適な音声を提供します。最大 20 時間の通話が可能で、スマートフォン充電機能、IP64 準拠の防塵・防滴性能を備えており、ハイブリッド ワーク環境での利用に最適です。詳細はこちらでご確認ください。
Microsoft Teams Rooms および Surface Hub の新機能
Android 版 Microsoft Teams Rooms アプリの最新バージョン 1.0.94.2020102101 が Teams 管理センターで公開されました。また、Surface Hub への新機能のロールアウトも始まりました! 今回のアップデートには以下の機能が含まれます。
Android 版 Microsoft Teams Rooms
- デュアル スクリーンのサポート: Android 版 Teams Rooms をデュアル スクリーン構成で使用できるようになりました。これにより、1 画面目はギャラリー ビューで会議参加者にフォーカスし、2 画面目にコンテンツやホワイトボードを表示させることができます。
- 新しいギャラリー ビュー: 3 x 3、ラージ ギャラリー、Together モードのギャラリー ビューに対応しました。
- 会議への自動応答: 医療機関での Teams Rooms デバイス導入シナリオとして、病室の患者と話をする場合、着信時に参加者が操作をしなくても応答できるようにする必要があります。今回新たに、通話に自動で応答する設定が追加されました。これは管理者設定から有効化できます。
Surface Hub
- Together モード: 参加者を新しい Together モードで表示できるようになりました。全員の顔を共有の仮想空間に並べることができます。
- ラージ ギャラリー: 最大 49 人の参加者を新しい 7 x 7 の枠に一度にフルスクリーンで表示できるようになりました。
チャットとコラボレーションに関する新機能
投稿のピン留め
Microsoft Teams では、重要な情報を見やすい場所に置き、簡単にアクセスできるようにできます。チャネル内のメッセージをピン留めすると、チャネルの情報ウィンドウに表示されるため、メンバー全員の目に留まるようになります。
投票、アンケート、チェックリストの新オプション
投票 (英語)、アンケート (英語)、チェックリスト (英語) 用の新しいアプリ テンプレートを使用すると、チャットやチャネルでさっと情報を収集したり、話題を追跡したりできます。これらのメッセージ拡張機能は、Teams 管理者がインストールして設定します。サードパーティ製アプリを使用しなくても、全プラットフォーム対応のシンプルな機能を Teams 内で利用できます。
投票をすばやく作成して送信し、意思決定のための情報を収集できます。テンプレートはこちら (英語)。
アンケートを簡単に作成して、プロセス改善のためのフィードバックを収集できます。テンプレートはこちら (英語)。
チェックリストを作成して共有することで、チーム メンバーと協力して順調に作業を進めることができます。テンプレートはこちら (英語)。
プレゼンス状態の期間の設定
プレゼンス状態を管理して、自分が連絡可能なときを他のユーザーに知らせましょう。ユーザーは一定期間のプレゼンス状態を変更できます。詳細はこちらでご確認ください。
Android 向けオンデマンド チャット翻訳
インライン メッセージ翻訳は、チーム メンバー全員の意見を引き出し、グローバルなコラボレーションを実現します。チャネルやチャットの投稿をワン クリックで翻訳できるため、異なる言語のユーザーどうしでもスムーズにコミュニケーションを取ることができます。
Power Platform とカスタム アプリ開発に関する新機能
Teams で Power Apps ソリューションを構築
Teams 向けに新たに Power Apps アプリの一般提供を開始しました。Teams 内で直接カスタム アプリを作成して展開できます。シンプルな GUI ベースのアプリ スタジオが Teams に埋め込まれているため、専用ローコード アプリを簡単に構築できます。さらに、Great Ideas などの組み込みテンプレートや検査アプリなどもワン クリックで展開でき、カスタマイズも簡単です。新しい Teams 用 Power Apps アプリでは、新しいリレーショナル データストアである Dataverse for Teams をバックエンドで使用できます。詳細はこちらの記事をご覧ください。
新しい Teams 用 Power Automate アプリ
Teams 用の新しい Power Automate アプリの一般提供を開始しました。これまで以上に簡単にチーム内のワークフローを自動化できます。シンプルになったフロー デザイナーでは、テンプレートを 1 つ選択し、ドロップダウン メニューでオプションを選択するだけで、簡単にフローを構築できます。また、ホーム画面からフローを監視できることで、管理性も大幅に向上します。詳細はこちらの記事 (英語) をご覧ください。
Teams 用 Power Virtual Agents (PVA)
Teams 用 Power Virtual Agents (PVA) の一般提供を開始しました。Ignite 2020 でプレビューを発表してから、皆様にチャット ボットの容易さと便利さをご理解いただき、徐々にボットの利用が拡大しています。ネイティブ認証などの新機能も続々と追加しています。これは、ユーザー ID に基づいてユーザーに最適な情報をボットが提示する機能です。また、作成したボットをチーム メンバーに簡単に公開できるようになりました。管理者の承認を得れば、組織全体で利用することも可能です。
Teams 会議用アプリの一般提供開始
Asana、HireVue、Monday.com、Slido、Teamflect などの約 20 種類の Teams 会議用アプリの一般提供を開始しました。これらは、Forms などのお馴染みのマイクロソフト製アプリと共に、Teams アプリ ストアからご利用いただけます。詳細はこちらをご覧ください。開発者の皆様は、Teams 会議用アプリ作成の詳細もご確認ください。
ボットでのシングル サインオン (SSO) のサポート
ボットがシングル サインオン (SSO) に対応しました。Azure Active Directory (Azure AD) の SSO 認証は、認証トークンをバックグラウンドでリフレッシュさせることで、ログイン資格情報の入力回数を最小限に抑えます。ユーザーがアプリの使用に同意すると、別のデバイスで再度同意する必要がなくなり、自動的にサインインします。詳細はこちらをご確認ください。
Microsoft Teams App Development Challenge
マイクロソフトは、新しいイベントや施策を通じて継続的に開発者コミュニティとつながっていきたいと考えています。その 1 つが「Microsoft Teams App Development Challenge」です。2020 年 11 月 16 日から 2021 年 2 月 8 日までの期間、開発者、パートナー様、さまざまな組織の皆様には、新しく革新的な Teams アプリを開発して AppSource に公開するというイベントにチャレンジいただけます。賞金 45,000 ドルと特典の獲得にぜひ挑戦してみてください。チャレンジの詳細は、http://microsoftteams.devpost.com (英語) でご確認ください。
Learn Together: Developing Apps for Microsoft Teams
Teams でアプリを構築することの可能性と理由について、開発者が開発者の皆様のために 2 時間の無料ライブストリーム イベントを開催いたします。12 月 16 日 午前 9 時 (PST) (日本時間の 12 月 17 日 午前 2 時) からぜひリアルタイムでディスカッションにご参加いただき、魅力的でユニークなアプリケーションを Microsoft Teams で作成する方法を学びましょう。詳細はこちら (英語) をご覧ください。
注目のアプリ
今月、ServiceNow の Now Virtual Agent アプリに、シームレスなセルフサービスとサポート案件の早期解決を促進する新機能が追加されます。Teams での作業フローを妨げることなく、サポート リクエストの提出、未解決チケットの承認確認、通知対応、仮想エージェントとのチャットによる自動アシスタント、担当者と従業員間のコミュニケーションの円滑化などが実現し、従業員の生産性が向上します。
管理者向けの新機能
デバイス管理に関する Teams 管理センターの自動通知
デバイス管理の自動通知は、通知をトリガーしてすばやく対処することで、デバイスの問題を効率的に特定できるようにします。
教育機関向けの新機能
全体のインサイトと個々の活動のスポットライト
Insights アプリの新機能では、教師がクラス内での生徒の学習意欲や進捗状況を定期的に把握できるようになりました。授業に消極的な生徒、積極的な生徒、オンライン授業の欠席者、課題の未提出者など、日ごとのクラスの傾向を見られます。また、新しいスポットライト カードでは、個別対応が必要と思われる生徒の行動を確認できます。詳細はこちらの記事 (英語) をご確認ください。
現場担当者向けの新機能
シフト スケジュール アシスタンス
シフト スケジュール アシスタンスは、スケジュールに矛盾が生じた場合にマネージャーに通知する機能で、スケジュール変更要求の承認時に警告が表示されます。シフト スケジュールの管理が効率化され、スケジュールが不正確なために従業員が出勤しないといった事態がなくなるため、マネージャーの時間を大幅に節約できます。詳細はこちらをご確認ください。
公共機関向けの新機能
現在マイクロソフトのマルチテナント クラウド環境の法人のお客様に提供している機能を、米国 Government Community Cloud (GCC)、Government Community Cloud High (GCC-High)、米国国防総省 (DoD) のお客様向けにロールアウトします。
新しい会議エクスペリエンスが全画面表示に対応
待望の全画面モードが戻ってきました! Windows の全画面モードでは、上部のタイトル バーや下部のタスク バーなどの要素を非表示にして、会議ウィンドウをモニター画面いっぱいに表示します。Mac OS の全画面モードでは、タイトル バーを非表示にして会議ウィンドウを最大化します。これで気が散ることなく会議に集中できます。GCC のみ 11 月に提供を開始しています。
DoD 向け Teams の OneNote
Teams チャネルに新規または既存の OneNote ノートブック タブを追加できるようになりました。また、ファイルにアクセスしたり、OneNote Personal アプリを追加して OneNote ノートブックを直接開いたりできます。詳細はこちらでご確認ください。
Teams 会議での参加者のミュート解除防止
米国 Government Community Cloud の会議開催者と発表者は、会議中に参加者がミュートを解除するのを防止できるようになりました。特定の参加者が挙手をしたときにミュート解除を許可することも可能です。この機能は、発言するユーザーをコントロールする必要がある、記者会見や授業形式の会議で役に立ちます。詳細はこちらをご確認ください。
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