2021年1月13日 7:19 AM

Microsoft Teams の新機能 | 2020 年 12 月

※ 本ブログは、米国時間 1/5 に公開された ”What’s New in Microsoft Teams | December 2020” の抄訳です。

皆様、明けましておめでとうございます。2021 年も Microsoft Teams にとって充実した年にしたいと考えております。それでは、今回も早速 12 月にリリースされた機能をご紹介しましょう。

会議に関する新機能

ブレークアウト ルーム

ブレークアウト ルームを使用すると、会議の開催者が参加者を少人数のグループに分けて、ディスカッションやブレーンストーミング セッションを行うことができます。ブレークアウト ルームは Teams 会議または Teams チャネル会議から作成できるため、会議形式をさらに柔軟に選択できます。会議の開催者は、各ブレークアウト ルームを見て回ったり、すべてのブレークアウト ルームに同時にアナウンスしたり、いつでも参加者全員をメインの会議に呼び戻したりできます。ブレークアウト ルームで使用したファイルは、メインの会議で共有できるほか、後から会議チャットで参照することもできます。詳細については、こちらのブログ記事をご覧ください。

会議の終了通知

会議の終了予定時刻の 5 分前に参加者への通知が表示されるようになりました。この通知は画面に 10 秒間表示され、何も操作しなくても自動的に消えます。予定どおりに会議を進め、必要に応じてまとめに入ることができるため、うっかり次のスケジュールに遅れてしまうという心配はなくなります。この通知は予定されたすべてのプライベート会議およびチャネル会議でトリガーされ、会議が自動的に終了することはありません。

Teams 会議の参加前エクスペリエンスの強化

Teams 会議の参加前エクスペリエンスが強化され、会議に参加する前に音声、ビデオ、デバイスの構成を容易に検出できるようになりました。従来、会議デバイスの変更は設定画面から行う必要がありましたが、会議の開始前に参加前エクスペリエンスから容易に調整できます。

ライブ イベントのリアルタイム翻訳機能でサポート対象の言語を追加

日本語、韓国語、フランス語、フランス語 (カナダ)、スペイン語、スペイン語 (メキシコ)、繁体字中国語、スウェーデン語、オランダ語、イタリア語、ヒンディー語 (インド)、ポルトガル語 (ブラジル)、ロシア語から最大 50 の言語への翻訳が可能です。詳細については、こちらのドキュメントをご覧ください。

ライブ イベントに関する上限の引き上げを 2021 年 6 月 30 日まで延長

お客様の支援を継続するため、以下に示すライブ イベント関連の上限の引き上げを 2021 年 6 月 30 日まで延長します。

  • イベントの最大参加人数を 20,000 人に
  • テナント全体で最大 50 イベントを同時ホスト可能に
  • 配信 1 回あたりのイベント最長時間を 16 時間に

さらに、ライブ イベント アシスタンス プログラムでは参加者 100,000 人のイベントを計画できます。詳細については、こちらのドキュメント (英語) をご覧ください。

通話に関する新機能

複数の電話番号への発信

音声通話やビデオ通話のチャット ヘッダーにドロップ ダウン ボタンが追加されました。1 つの連絡先に対して複数の電話番号が表示され、発信できる番号を簡単に把握できます。

1 対 1 の通話でライブ キャプションに対応

周囲が騒がしい場合や相手の発言を聞き逃した場合、ライブ キャプションを使用すると通話中に内容を把握しやすくなります。この機能は管理者が無効にできるほか、ユーザーがオン/オフを切り替えることもできます。精度の高いキャプションを生成するためには、マイクに向かってはっきりと発言し、複数の人が同時に話さないようにしてください。

デバイスに関する新機能

Windows 版 Microsoft Teams Rooms に新機能をロールアウト

Windows 版 Microsoft Teams Rooms アプリの最新バージョン 4.7.15.0 が Teams 管理センターで公開されました。今回のアップデートには以下の新機能が追加されています。

  • Cortana の音声アシスタント (プレビュー): この現在プレビュー中の機能では、会議室にいる参加者が Cortana の音声アシスタントを使用して、タッチ操作不要で会議に参加したり会議から退出したりできるようになりました。自然言語を使用して、「Cortana, join/end my meeting (コルタナ、会議に参加します/会議から退出します)」と発言するだけでシームレスにハンズフリーで操作できます。
  • コンソールからスポットライトを制御: 会議室にいるユーザーが、Teams Rooms コンソールのコントロールから Teams 会議のスポットライト機能を制御できるようになりました。この機能を有効にすると、スポットライトを設定したユーザーが Teams 会議の参加者全員のメイン画面に表示されます。
  • HDMI の音声を共有: 多数のご要望にお応えして、Teams Rooms を HDMI 接続で使用している場合に PC の音声を Teams 会議で共有できるようになりました。

Teams 対応電話機の会議エクスペリエンスを強化

Teams 対応電話機が新たに 3 x 3 のギャラリー ビュー、大人数の参加者向けのラージ ギャラリー ビュー、Together モードに対応しました。3 x 3 レイアウトでは、1 つの画面に最大 9 人の参加者を同時に表示できます。参加者が多い場合は、ラージ ギャラリー ビューを使用すると、最大 49 人の参加者を表示することができます。Together モードもサポートされます。Together モードでは、参加者全員が共有の仮想空間に集まっているような感覚を味わえます。どの会議形式を選択した場合でも、背景のぼかしを有効にして、会議の邪魔にならないように周囲の画像を目立たなくすることができます。

会議室用 Teams 対応電話機が近接ベースの会議参加機能に対応

今回のアップデートにより、会議室用 Microsoft Teams 対応電話機が近接ベースの会議参加機能に対応しました。PC やモバイル デバイスの Microsoft Teams クライアントは、会議室用電話機から発信される BLE ビーコンを利用して近くにある電話機を検出します。検出された電話機は、デスクトップまたはモバイル クライアントの会議の参加前画面から簡単に追加することができます。会議に追加した会議室用電話機からは、会議出席依頼を自動で承認することができます。詳細については、こちらのブログ記事 (英語) をご覧ください。

Yealink と Audiocodes の新しいユニファイド コミュニケーション用ワークステーションと電話機

Yealink から、統合型ユニファイド コミュニケーション用ワークステーションの WH66 と WH67 が新たにリリースされました。このオールインワン型ワークステーションには、スピーカーフォン、ワイヤレス スマートフォン充電器、マルチタッチ スクリーン、USB ハブが搭載されています。また、専用の Teams ボタンから簡単に通話を行うことができます。これらの機能により、デスク上のデバイスや配線が減り、すっきりとして作業スペースで生産性が向上します。

新たに認定を取得した Yealink MP58 卓上電話機は、経営陣と担当者の両方に高品質なコラボレーション エクスペリエンスを提供します。Teams での通話や会議を念頭に設計されており、HD 音声機能、調整可能な 7 インチ タッチ スクリーン、専用の Teams ボタンを備えています。さらに、MP58 では革新的な Bluetooth ワイヤレス ハンドセットがサポートされており、ユーザーは通話中にデスクを離れるなど、自由に移動することができます。

Teams のネイティブのハイエンド卓上電話機である Audiocodes C470 も新たに認定を取得しました。C470HD の大画面のフル タッチ インターフェイスには、きわめて鮮明な 5.5 インチ カラー タッチ スクリーンが組み込まれているほか、オプションで Wi-Fi および Bluetooth 通信にも対応します。

上記をはじめとする各種デバイスの詳細については、http://aka.ms/Teamsdevices をご確認ください。

チャットとコラボレーションに関する新機能

検索の関連度を改善

Microsoft Teams でメッセージを検索すると、新たに開発された関連度モデルにより、上位 3 件のメッセージが関連度順に表示されるようになりました。従来は、検索結果のメッセージは新着順に並べられていました。

Teams では、頻繁に連絡をとっているユーザーや、最も活発に参加しているチームやチャネルなど、さまざまなアクティブ/パッシブ信号を基準に、ユーザーにとって最も重要なメッセージの関連度特性を学習します。

iOS でオフライン時にファイルにアクセス

iOS 版 Teams モバイル アプリでは、オフライン時やネットワークの状態が不安定な場合にもファイルにアクセスできるようになりました。アクセスするファイルを選択するだけで、ダウンロードされたファイルを Teams モバイル アプリで使用できます。オフラインで使用可能なファイルはすべて、アプリのファイル セクションに表示されます。

動画再生エクスペリエンスを強化

Teams の埋め込み動画の読み込み速度が向上しました。Stream の埋め込み動画の読み込み時間は最大 25% 短縮され、動画の再生が開始されるまでの時間は最大 90% 短縮されました。これにより、Teams での Stream 動画の再生エクスペリエンスが大幅に高速化されます。詳細については、こちらのブログ記事 (英語) をご覧ください。

Teams で Yammer コミュニティと会話を活用

Microsoft Teams の Communities アプリから Yammer の会話を検索したり、Teams チャネルに新たに Yammer 形式のタブを追加したりできるようになりました。詳細については、こちらのドキュメントをご覧ください。

SharePoint の [Add a Team to a site] ウィザードを更新

マイクロソフトは、Teams と SharePoint の連携によるメリットを手軽に活用できるようにしたいと考えています。SharePoint チーム サイトのホーム ページには、動的な Web パーツを追加して、ページ、ニュース、リンク、ドキュメント、グループ アクティビティといったグループ向けコンテンツを表示するミニ ダッシュボードとして利用できます。このダッシュボードは構成可能です。チーム サイトから [Add a Team to a site] ウィザードを使用して接続する際に、Teams にタブとして追加する SharePoint コンテンツを選択します。詳細については、こちらのドキュメントをご覧ください。

新しくなった SharePoint タブで Teams チャネルにドキュメント ライブラリ、ページ、ニュースを追加

SharePoint タブのエクスペリエンスを使用して、任意のページ、ニュース、リスト、ドキュメント ライブラリを Teams チャネルの独立したタブとしてピン留めできるようになりました。任意の Teams チャネルで [+] ボタンをクリックし、[SharePoint] を選択したら、チームでの共同作業に必要なリソースをピン留めできます。詳細については、こちらのドキュメントをご覧ください。

SharePoint 管理センターの移行マネージャーで移行先として Teams と OneDrive を指定可能に

SharePoint の移行マネージャーでコンテンツの移行先を設定する際に、Teams チャネルや OneDrive のユーザー名を選択できるようになりました。詳細については、こちらのブログ記事 (英語) をご覧ください。

Power Platform とカスタム開発に関する新機能

Teams での Power Apps の使用 – アプリを広範囲に配布

Power Apps と Teams は緊密に統合されており、ビジネス上のさまざまな課題に対応するカスタム アプリを構築できます。その最たるものとして、先日 Power Apps Teams アプリがリリースされました。Power Apps Teams アプリを使用すると、カスタム アプリをローコードで開発して Teams 内で使用できます。さらに今回、そのアプリをテナント全体にデプロイできるようになりました。アプリを指定したチームのみにデプロイすることも可能ですが、今回追加された機能では、Dataverse for Teams をバックエンドとして組織全体にアプリを配布できます。

注目のアプリ

今日では、プロジェクトや問題の管理に Jira を、コラボレーション ツールに Microsoft Teams を使用するというケースはよくありますが、すべてのユーザーが両方のアプリを使用しているとは限らず、コミュニケーションに支障をきたすことがあります。このような場合に、Yasoon は Jira と Teams を橋渡しして、スムーズなコミュニケーションを可能にします。Yasoon の Smart Connect for Jira アプリを使用すると、Jira にアクセスできないユーザーともツールの違いを気にせずに会話できるため、全員が問題対応に積極的に関与し、コンテキストを把握することができます。詳細については、こちらのドキュメント (英語) をご覧ください。

管理に関する新機能

Windows や Mac の管理対象デバイスから特定のテナントへのサインインを制限

Windows や Mac の管理対象デバイスから Teams へのサインインを制限し、従業員が業務への利用を許可されているデバイスから他の組織のテナントに、そのテナントの資格情報を使用してサインインすることを禁止できます。このポリシーを使用して、個人用アカウントへのアクセスを構成することもできます。

Teams 管理センターで Teams ディスプレイを管理

Teams 管理センターで管理できるデバイス カテゴリに Teams ディスプレイが追加されました。詳細については、こちらのドキュメントをご覧ください。

セキュリティ、コンプライアンス、プライバシーに関する新機能

新しいロビー設定で招待したユーザーのみに直接参加を許可

Teams 会議のロビー設定には、[Who can bypass lobby? (ロビーを回避できるユーザー)] のオプションとして [People I invite (招待したユーザー)] が新たに追加されます。このオプションを有効にすると、会議の開催者が招待した参加者のみが会議に直接参加できます。それ以外のユーザーはロビーで待機する必要があります。

Teams でカスタマー キーをサポート (パブリック プレビュー)

Microsoft Teams でカスタマー キーのサポートのパブリック プレビューが開始されました。カスタマー キーを使用することで、お客様が暗号化レイヤーを追加できるようになります。カスタマー キーは現在、Exchange Online、SharePoint Online、OneDrive でサポートされています。詳細については、こちらのブログ記事 (英語) をご覧ください。

教育機関向けの新機能

クラス ノートブックのページが新たに配布された際に学生と教師に通知

今回のアップデートでは、教師が OneNote クライアントのページの配布を使用する場合に、ページの配布後にすべての学生に Teams 通知が表示されます。この通知は、Windows 10、iPad、Web、Mac 版 OneNote の [Class Notebook] ツールバーを使用する場合に表示されます。

教育機関向け Teams のポリシー ウィザードを近日中に追加

今後数日中に、教育機関向け Teams のポリシー ウィザードの提供を開始します。このウィザードを使用すると、管理者は学生に対して既定のグローバル ポリシーを簡単かつ迅速に適用したり、ニーズに応じて教職員のグループにカスタム ポリシーを設定したりできます。詳細については、こちらのドキュメントをご覧ください。

医療機関向けの新機能

医療機関のオンライン診療用 EHR コネクタ

Microsoft Teams の EHR コネクタを使用すると、患者が電子カルテ (EHR) システムの患者ポータルからオンライン診療を予約し、診療を受けることができます。医療提供者は、EHR プロバイダー ポータルからスケジュールを設定し、診療を開始することができます。現時点では、Microsoft Teams EHR コネクタと Epic の統合がサポートされており、今後他の EHR システムにも対応する予定です。詳細については、こちらのドキュメントをご覧ください。

現場の最前線で働く従業員向けの新機能

称賛バッジのカスタマイズが可能に

成果を挙げた人物を称え、帰属意識を強めるため、企業文化と価値を示す独自の称賛バッジを作成できるようになりました。称賛バッジを授与することは、役員から現場の最前線で働く従業員まで、あらゆる人材において、職場の文化や仕事の満足度の改善につながります。詳細については、こちらのドキュメントをご覧ください。

政府機関向けの新機能

ブレークアウト ルーム

ブレークアウト ルームを使用すると、会議の開催者が参加者を少人数のグループに分けて、ディスカッションやブレーンストーミング セッションを行うことができます。ブレークアウト ルームは Teams 会議または Teams チャネル会議から作成できるため、会議形式をさらに柔軟に選択できます。会議の開催者は、各ブレークアウト ルームを見て回ったり、すべてのブレークアウト ルームに同時にアナウンスしたり、いつでも参加者全員をメインの会議に呼び戻したりできます。ブレークアウト ルームで使用したファイルは、メインの会議で共有できるほか、後から会議チャットで参照することもできます。この機能は、12 月から GCC で使用できます。詳細については、こちらのブログ記事をご覧ください。

Teams 会議の参加前エクスペリエンスの強化

Teams 会議の参加前エクスペリエンスが強化され、会議に参加する前に音声、ビデオ、デバイスの構成を容易に検出できるようになりました。従来、会議デバイスの変更は設定画面から行う必要がありましたが、会議の開始前に参加前エクスペリエンスから容易に調整できます。この機能は、12 月から GCC で使用できます。

PowerPoint ファイルの共有

Teams で PowerPoint ファイルを共有できるようになりました。デスクトップまたはウィンドウの共有を使用しなくても、Teams 会議で PowerPoint ファイルを共有できます。参加者は、プレゼンテーションを自分のペースで閲覧し、スライド間を移動して、いつでも発表者のプレゼンテーションに戻ることができます。この機能により、現在のプレゼンテーションに戻る前に、関連するスライドを見直すことができます。この機能は、GCC と GCC-High で使用できます。詳細については、こちらのドキュメントをご覧ください。

複数の電話番号への発信

音声通話やビデオ通話のチャット ヘッダーに分割ボタンが追加されました。1 つの連絡先に対して複数の電話番号が表示され、発信できる番号を簡単に把握できます。この機能は、12 月から GCC で使用できます。

メッセージのインライン翻訳 (DoD)

チャネルやチャットの投稿をワン クリックで翻訳できるようになりました。異なる言語で話すユーザーとスムーズにコミュニケーションを取ることができます。インライン メッセージ翻訳を使用することで、チーム メンバー全員が意見を出し合い、グローバルな共同作業を促進できます。詳細については、こちらのドキュメントをご覧ください。

プレゼンス状態の期間を設定 (GCC)

プレゼンス状態を管理すると、Teams でやり取りできる状態であることを他のユーザーに伝えることができます。このプレゼンス状態を一定期間だけ変更できるようになりました。詳細については、こちらのドキュメントをご覧ください。

プレゼンス状態に [オフライン] を追加 (GCC)

Microsoft Teams を利用できない状態にあることを他のユーザーに知らせるために、プレゼンスを [オフライン] に変更することができます。これにより、Teams へのアクセスを完全に維持しつつ、Teams を現在利用できないことを同僚に示すことができます。詳細については、こちらのドキュメントをご覧ください。

Linux クライアントを使用可能に (GCC-High)

GCC-High で Microsoft Teams の Linux クライアントを利用できるようになりました。

データ損失防止が Microsoft Teams に対応

Microsoft 365 の政府機関向けクラウドのデータ損失防止 (DLP) 機能が、Microsoft Teams のチャット、およびプライベート チャネル メッセージを含むチャネル メッセージに対応しました。既に DLP を使用している場合は、Microsoft Teams のチャネルやチャット セッションで機密情報の共有を禁止するポリシーを定義できます。

Teams 管理センターでのデバイス管理をサポート (GCC)

Teams 管理センターでのデバイス管理が GCC クラウド環境でサポートされました。IP 電話機、コラボレーション バー、Teams ディスプレイ、Teams 会議室デバイスなど、サポート対象の各種 Teams デバイスのライフサイクルを一元的に管理できます。

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