2021年5月13日 8:54 AM

Microsoft Teams の新機能 | 2021 年 4 月

※ 本ブログは、米国時間 4 月 30 日に公開された “What’s New in Microsoft Teams | April 2021” の抄訳です。

Microsoft Teams の 4 月の新機能についてご紹介します。このブログ シリーズでは、毎月 Microsoft Teams で提供が開始されたすべての新機能とこれからの進化についてお伝えしています。

今月は、Microsoft Teams の Instagram アカウント (英語) も新たに開設しました。耳寄りの最新情報や製品の新たな活用法をお伝えしますので、ぜひご確認ください。

それでは、4 月にリリースされた新機能について見ていきましょう。

会議とウェビナー
デバイス
チャットとコラボレーション
管理
現場の最前線で働く従業員向け機能
政府機関向け機能

会議とウェビナーに関する新機能

ブレークアウト ルームの保持期間と参加者の再割り当て

ブレークアウト ルームを使用している間も、開催者が参加者を再割り当てできるようになりました。これまでは、再割り当てができるのはブレークアウト ルームを閉じている間のみでした。また、ブレークアウト ルームの割り当てを複数セッションにわたって保持できるようになりました。これらの機能は、ディスカッションを効率的に管理し、各ブレークアウト ルームの参加者の割り当てを適切に維持したい場合に便利です。詳細はこちらをご覧ください。

ブレークアウト ルームの保持期間と参加者の再割り当て

招待者専用の会議オプション

Teams 会議オプションに、開催者から直接招待されたユーザー以外を自動的にロビーに案内する、新しい会議設定が追加されました。たとえば、招待されたユーザーが会議の招待を同僚に転送し、その同僚が参加しようとした場合、開催者が参加を承認するまでロビーで待機することになります。これにより、招待されたユーザー以外が会議に参加するのを防止できます。詳細はこちらをご覧ください。

招待者専用の会議オプション

Teams 会議中の投票に使える高度な機能: 拡張オプション、インテリジェントな提案、分析

モバイル デバイスからの参加者やゲスト参加者が、Teams 会議中に投票に参加できるようになりました。また、投票の内容をインテリジェントに提案して関連する質問をすばやく作成したり、回答を分析して会議後に速やかに対応したりすることも可能です。詳細はこちら (英語) をご覧ください。

Teams 会議中の投票に使える高度な機能

会議の作成と有効期限に関するポリシーを強化

セキュリティとコンプライアンスを強化するために、Teams 会議と参加リンクを、アクセス許可の有効期限が過ぎると無効化できるようになりました。これまでは、スケジュール機能が無効化された後も、古い会議参加リンクを再利用することができましたが、このポリシーが更新され、有効期限が切れた会議リンクを自動的に無効化し、再利用できなくなりました。

参加者の音声アクセス許可設定を改良

会議の発表者や開催者が、参加者の音声アクセス許可をこれまでよりも柔軟に管理できるようになりました。参加者が発表者や開催者にミュート解除の許可を申請する必要がなくなると同時に、発表者や開催者が参加者のミュート解除を個別に禁止できるようになりました。詳細はこちらをご覧ください。

ライブ イベントで外部の発表者をサポート

Teams で作成されたライブ イベントで、Microsoft サービス アカウント (MSA) や Azure Active Directory (AAD) の ID を持たない匿名ユーザーが発表者として参加できるようになりました。これにより、組織外のユーザーがライブ イベントで発表しやすくなります。詳細はこちらをご覧ください。

プロデューサーとして Teams ライブ イベントを管理

個別の Teams ウィンドウで、プロデューサーとしてライブ イベントを管理できるようになりました。これにより、イベントをサポートしながら、同時に Teams で共同作業を行えます。

iOS で Teams 会議の背景をカスタマイズ

iOS で背景をカスタマイズできるようになりました。背景は、マイクロソフトが提供する画像から選択することも、iOS モバイル デバイスから自分の所有する画像を直接選択することもできます。この機能により、外出中でも、ビデオ会議がさらに楽しく、個性を表現できるものになります。詳細はこちらをご覧ください。

iOS で Teams 会議の背景をカスタマイズ

Android および iOS 用 Teams アプリからの Teams キャスティング

正式にスケジュールを決めるほどではない臨時会議をすばやく作成したい場合に、Teams キャスティングで Teams Rooms に無線接続し、コンテンツをモバイル デバイスから表示できるようになりました。ユーザーは、画面の配信、デバイスのローカルに保存されているコンテンツの共有、Teams や OneDrive を介したコンテンツヘのアクセスが可能です。詳細はこちらをご覧ください。

デバイスに関する新機能

Windows 用 Microsoft Teams Rooms の更新

Windows 用 Microsoft Teams Rooms バージョン 4.8.19.0 が、Teams 管理センターで公開されました。最新版では以下が実施されます。

  • 会議参加エクスペリエンスを強化 – Advanced Threat Protection の安全なリンク サービスをご利用のお客様が、シームレスな会議参加エクスペリエンスを外部ユーザーに安心して提供できるようになりました。サードパーティの URL の書き換えサービスをご利用のお客様は、例外リストに teams.microsoft.com というドメインを追加する必要があります。

Android 用 Microsoft Teams Rooms の更新

  • 会議室中央の会議コンソールをサポート – 会議参加者が、会議室中央のタッチ コントロール コンソールを Windows デバイスと同じように制御できるようになりました。操作には方向キーを使用します。タッチ コンソールでは、カレンダー機能による現在や今後の会議の表示、参加者の表示や追加、会議や通話に関する一般的な機能の使用が可能です。現時点では、Poly TC8 と Yealink CTP18 がこの機能に対応しています。

Android 用 Microsoft Teams Rooms の更新

Microsoft Teams Rooms の表示エクスペリエンスを改良

会議室の 1 日のスケジュールをすべて表示する、会議に参加する、通話などの一般的な機能を使用するといった操作を、会議室前面のディスプレイで簡単に行えるようになりました。

個人用モードで会議室コンソールから会議に参加

個人の資格情報でサインインして会議室中央のタッチスクリーン コンソールから操作すると、Microsoft Teams Rooms エクスペリエンスを今まで以上に活用できます。背景効果の適用、会議の録画、ホワイトボードを起動し会議室のユーザーとリモート ユーザーへの共有などの操作をコンソールから行えます。

個人用モードで会議室コンソールから会議に参加

Microsoft Teams Rooms でのインテリジェントな脅威の検出と修復

Microsoft Teams Rooms Premium のサービスでは、Microsoft Defender for Endpoint を使用して高度な脅威対策機能を提供しており、インシデント、脆弱性、適用されていないセキュリティ更新プログラムを検出します。その後、検出内容に応じて必要な更新を適用するなどの措置を講じ、会議室の安全を確保して準備を整えます。詳細はこちら (英語) をご覧ください。

Microsoft Teams Rooms での脅威検出とセキュリティ更新プログラムの管理

Microsoft Teams Rooms Premium のサービスでは、Microsoft Defender for Endpoint を使用して高度な脅威対策機能を提供しており、インシデント、脆弱性、適用されていないセキュリティ更新プログラムを検出します。その後、検出内容に応じて必要な更新を適用するなどの措置を講じ、会議室の安全を確保して準備を整えます。

マイクロソフトおよび Surface の Teams 認定取得済みのアクセサリ

Teams 認定取得済みのマイクロソフト および Surface デバイスの第 1 弾をリリースしました。これには、Microsoft Modern USB ヘッドセット/ワイヤレス ヘッドセットが含まれ、有線とワイヤレスのどちらのヘッドセットも、Teams の通話コントロールを指先で簡単に行えます。また、Teams の認定を取得した初の Surface オーディオ デバイスも発売されます。この高品質ヘッドセットには専用の Teams ボタンがあり、高度なマイク システムにより非常に明瞭な音声で会議が行えます。

Surface デバイス

スピーカーで大きな音声を流したい場合は、新しい Microsoft Modern USB-C スピーカーを音声の入出力に使用すると、通話や会議で明瞭な音声を実現できます。Teams ボタン 1 つでインターフェイスを起動し、USB-C の有線で簡単に常時接続することができます。

新しい Microsoft Modern USB-C スピーカー

新しい Microsoft Modern Web カメラでは、ビデオ通話やビデオ会議でのクリアな映像配信、背景のぼかしや差し替えといった Teams の機能の有効化が可能です。ノート PC、モニター、三脚への取り付け、USB ケーブルによる PC やドッキング ステーションへの接続も簡単です。動画の解像度は 1080p、視野角は 78°で、True Look テクノロジを搭載し、ホーム オフィスでの使用に最適なデバイスとなっています。ビデオに自分の姿を映したくない場合は、プライバシー シャッターを閉じます。自分が映っているかどうかは、LED インジケーターの点灯によって確認できます。

新しい Microsoft Modern Web カメラ

Poly および Yealink の新しい Web カメラ

Yealink UVC20 は、シンプルなプラグ アンド プレイ機能を備えた個人用 Web カメラです。ノート PC やモニターに接続し、必要に応じてプライバシー シャッターを閉じてビデオをオフにすることができます。強力な 500 万画素のカメラが暗所や逆光でも鮮明な映像を映し出します。

新しい Web カメラ

Poly Studio P5 は、同ブランドで初めてホーム オフィス向けに設計された Web カメラです。コンパクトなフォーム ファクター、高い光学性能のカメラ、デジタル ズーム テクノロジにより、どのような業務環境にも適応し、ビデオ通話やビデオ会議で安定した鮮明な映像を配信できます。

Web カメラ

AudioCodes と Yealink の低価格電話機

新たにリリースされた AudioCodes C435HD と Yealink MP52 の 2 機種の電話機は、軽量かつ低価格であることが特長で、従来と変わらぬ高品質の Teams 通話を、コストを抑えて実現できます。

AudioCodes と Yealink の低価格電話機

チャットとコラボレーションに関する新機能

Microsoft Teams の製品フィードバック ツール

マイクロソフトは、皆様からのフィードバックをお待ちしています。Teams はお客様からお寄せいただいたフィードバックを自動的にレビューし、トピックに関連するヘルプ ドキュメントがある場合には提供します。また、Teams 管理者が許可している場合は、マイクロソフトがフォローアップできるように、Teams でのフィードバック送信時にメール アドレスを共有できます。

Teams の通知を Windows 10 ネイティブ形式で

通知のスタイルを、組み込みの Teams 形式と Windows ネイティブ形式から選べるようになりました。後者には、集中したいときに煩わしい通知をオフにできる集中モード、Windows 10 アクション センターとの統合による 1 か所での通知確認など、さまざまなメリットがあります。Windows ビルド 10.0.17763.288 以降をご利用の場合は、Teams の通知設定で今回の変更を適用できます。

Teams の通知を Windows 10 ネイティブ形式で

Android および iOS 用モバイル アプリの外観を刷新

Teams モバイル アプリの外観が刷新され、ヘッダー、アイコン、スタイルが変更されます。また、デバイスをダーク モードに設定すると自動的にダーク テーマに切り替わります。

モバイル アプリでのチャットの整理

Teams モバイル アプリで、チャットのピン留めやチャット リストの絞り込みができるようになりました。この機能は、重要な会話にすばやく戻りたい際に便利です。チャットのピン留めは、Android でも近日中にロールアウトを予定しています。

Android および iOS 用モバイル アプリの絵文字ライブラリと GIF

Teams モバイル アプリで、絵文字ライブラリが拡張されました。また、GIF のトリミングをアプリから直接実行できるようになりました。

管理に関する新機能

チーム テンプレートで Web サイト タブを事前構成

管理者がチーム テンプレートで Web サイト タブに任意の URL を追加できるようになりました。エンド ユーザーが事前構築済みのテンプレートを使用してチームを作成すると、管理者が指定した事前設定済みの Web サイトが含まれるため、標準化されたコンテンツを組織全体に簡単に配布できるようになります。チームは手動によるセットアップ操作を最小限に抑え、エンド ユーザーは企業サイト、よく閲覧するページ、オンライン ドキュメントなどの重要な Web リソースにアクセスできます。

チーム テンプレートで Web サイト タブを事前構成

アプリのカスタマイズとブランディング

アプリのカスタマイズとブランディングの機能を使用すると、アプリ開発者は、ユーザーにアプリのカスタマイズを許可するかどうかを指定できます。このオプションを有効にすると、管理者は、アプリの名称、説明、アイコンなどのプロパティをカスタマイズ可能で、Teams 内でアプリのブランドを確立できます。

アプリのカスタマイズとブランディング

Teams クライアントでの Teams ユーザーの使用状況レポートの利用

Teams ユーザーの使用状況レポートには、Teams のアクティビティと使用状況が表示されます。1 つのチームや複数のチーム間のインサイトとメトリックを生成できるため、同僚とのやり取りや組織全体でのコミュニケーションについて把握できます。レポートはプライバシーを考慮して生成されるため、ユーザー自身のデータを表示できるのは本人のみとなっています。

ユーザーの使用状況レポートの匿名化

Teams 管理者は、ユーザー データを匿名化するオプションを設定し、Teams の使用状況レポートのデータを閲覧、ダウンロード、共有、利用する際にユーザーのプライバシーを保護することができます。この機能を有効化すると、ユーザー名、メール アドレス、Active Directory ID などの個人を特定できる情報が匿名化されます。

カスタム ポリシー パッケージ

カスタム ポリシー パッケージを使用すると、Teams 管理者は組織内の類似した役割のユーザーに向けて独自のポリシー パッケージを構成できます。ポリシー パッケージをグループに割り当てる機能も追加され、複数のポリシーをユーザー グループに割り当てられるようになりました。

現場の最前線で働く従業員向けの新機能

業務時間記録 API

業務時間記録の新しい API (アプリケーション プログラミング インターフェイス) を使用すると、自社の勤怠管理システムを統合できます。各従業員の出退勤時刻のルールや、当日の出勤時間までに健康状態のチェックを実施するなどの新しいプロセスを設定できます。詳細はこちらをご覧ください。

業務時間記録 API

シフトの設定とアクセス許可

Teams シフトのポリシーを使用すると、Teams サイトを所有していないユーザーにもシフトのスケジュールの編集や管理が許可され、シフトの交換や休暇申請が行えるようになります。これにより、管理者やスーパーバイザーが Teams サイト全体の所有者にならなくてもスケジュールの所有権を取得できるため、Teams サイトを誤って削除、変更するリスクを軽減できます。詳細はこちらをご覧ください。

シフトの設定とアクセス許可

タスク公開機能を強化

タスク公開機能を強化し、運用チームや企業チームが現場へのタスクの配布をより明確に管理、計画できるようになりました。公開チームのメンバーは、[Drafts]、[Published]、[Unpublished] の各セクションを個別に表示し、どのタスク リストがライフサイクルのどの段階にあるかを簡単に確認することができます。また、タスクの数や公開先のチーム数の最新情報がまとめて表示され、公開されるタスクの影響をひとめで把握できるため、間違いがないかを送信前に確認することも簡単です。詳細はこちらをご覧ください。


政府機関向けの新機能

現在マイクロソフトのマルチテナント クラウド環境の法人のお客様に提供している以下の機能が、米国の Government Community Cloud (GCC)、Government Community Cloud High (GCC-High)、国防総省 (DoD) のお客様向けにロールアウトされています。

会議オプションの管理

新しい会議オプションを使用すると、開催者がデスクトップ、モバイル、Web のすべてのユーザー エクスペリエンスを変更し、会議の安全性およびセキュリティの設定をカスタマイズできます。会議オプションには、Outlook や Teams の予定表にある Teams 会議の招待の詳細からアクセスできます。この機能は GCC-High でご利用いただけます。

招待者専用の会議オプション

Teams 会議オプションに、開催者から直接招待されたユーザー以外を自動的にロビーに案内する、新しい会議設定が追加されました。たとえば、招待されたユーザーが会議の招待を同僚に転送し、その同僚が参加しようとした場合、開催者が参加を承認するまでロビーで待機することになります。これにより、招待されたユーザー以外が会議に参加するのを防止できます。この機能は GCC でご利用いただけます。詳細はこちらをご覧ください。

会議の作成と有効期限に関するポリシーを強化

セキュリティとコンプライアンスを強化するために、Teams 会議と参加リンクを、アクセス許可の有効期限が過ぎると無効化できるようになりました。これまでは、スケジュール機能が無効化された後も、古い会議参加リンクを再利用することができましたが、このポリシーが更新され、有効期限が切れた会議リンクを自動的に無効化し、再利用できなくなりました。この機能は GCC でご利用いただけます。

参加者の音声アクセス許可設定を改良

会議の発表者や開催者が、参加者の音声アクセス許可をこれまでよりも柔軟に管理できるようになりました。参加者が発表者や開催者にミュート解除の許可を申請する必要がなくなると同時に、発表者や開催者が参加者のミュート解除を一括ではなく個別に禁止できるようになりました。この機能は GCC でご利用いただけます。詳細はこちらをご覧ください。

Planner のラベルを追加

Planner でラベルを使用すると、類似のタスクを視覚的にすばやく分類することができます。このラベルの数が追加され、さらに整理しやすくなりました。Web やモバイルの Planner、および Microsoft Teams 内のタスクに対して、色違いのラベルを最大 25 種類割り当てられます。この機能は GCC、GCC-High、DOD でご利用いただけます。詳細はこちら (英語) をご覧ください。

Teams Rooms アプリの更新方法を追加

Teams の会議機能と通話機能を、Windows 用 Teams Rooms で使用できるようになりました。IT 管理者は、手動で簡単に更新できます。Teams Rooms デバイスにダウンロードした後に、オフラインでアプリを更新する PowerShell スクリプトを実行するだけです。この機能の使用を開始するには、こちらの手順をご確認ください。この機能は GCC-High でご利用いただけます。

不在通知の設定

Teams では不在期間を設定し、不在であることを周囲に知らせることができます。この期間はプレゼンスのステータスが [Out of Office] に変わり、だれかがチャットでメッセージを送信すると、不在を示すメッセージが表示されます。また、これに合わせて、Outlook の予定表と自動返信機能も更新されます。この機能は GCC でご利用いただけます。

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