May 21, 2021 7:39 am

Windows 10 バージョン 21H1 をサポートする IT ツールのご紹介

※ 本 Blog は米国時間 2021 年 5 月 18 日に公開された IT tools to support Windows 10, version 21H1 の日本語抄訳です。

このたび、Windows Server Update Services (WSUS) および Windows Update for Business 経由での Windows 10 バージョン 21H1 の提供を開始しました。本日より、Visual Studio サブスクリプションSoftware Download Center (Update Assistant またはメディア作成ツールを使用)、ボリューム ライセンス サービス センター[1] からもダウンロードできます。また、本日付けでこの H1 (上半期) 半期チャネル リリースの 18 か月に及ぶサービスを開始いたします。

Windows 10 バージョン 21H1 (Windows 10 May 2021 Update) では、企業とエンド ユーザーのセキュリティと生産性を維持するために、セキュリティ、リモート アクセス、品質の面に絞って機能が強化されています。Windows 10 バージョン 21H1 も、Windows 10 バージョン 2004 からバージョン 20H2 への更新をデバイスに配信したときと同じく、有効化パッケージ経由でバージョン 2004 またはバージョン 20H2 を実行中のデバイスに配信します。この方法により、ユーザーはデバイスへのインストールを短時間で完了できます。Windows 10 バージョン 1909 およびそれ以前のバージョンから Windows 10 バージョン 21H1 に更新する場合は、従来の更新と同様のプロセスになります。

目次: 有効化パッケージとは | ツール | リソース | 新機能の紹介 | 展開に関する推奨事項 | Office Hours のご案内

有効化パッケージとは

簡単にいうと、有効化パッケージとは Windows 10 バージョン 21H1 などの範囲を絞った機能更新プログラムをインストールする場合に適したオプションです。再起動が 1 回だけなので、ダウンタイムが短縮されます。このオプションを利用できるのは、バージョン 2004 やバージョン 20H2 とシステム ファイル セットが同一の共通コア オペレーティング システムを、Windows 10 バージョン 21H1 でも使用しているためです。範囲が限定されたバージョン 21H1 の機能はバージョン 2004バージョン 20H2 の 2021 年 5 月の月例品質更新プログラムにも含まれていましたが、無効または休止の状態で配信されていました。これらの機能は、Windows 10 バージョン 21H1 の有効化パッケージによって有効化されるまで休止された状態のままです。有効化パッケージは機能をアクティブ化するための「スイッチ」で、サイズも小さく迅速にインストールできます。有効化パッケージを使用した Windows 10 バージョン 21H1 の更新プログラムのインストールに要する時間は、月例品質更新プログラムのインストールにかかる時間とほぼ同じです。

注: WSUS に接続して Windows 10 バージョン 2004 またはバージョン 20H2 を実行している場合、2021 年 5 月 (またはそれ以降) の更新プログラムをインストールしていないと、そのデバイス向けのバージョン 21H1 の有効化パッケージは表示されません。バージョン 2004 またはバージョン 20H2 を実行しているデバイスから Windows Update に直接接続すると、有効化パッケージをインストールできるようになりますが、(必要な場合は) 同時に最新の累積更新プログラム (LCU) をインストールするため、全体のインストール時間が多少長くなることがあります。

バージョン 21H1 で更新されているツール

Windows 10 バージョン 21H1 のリリースに伴い、以下のツールの更新版をリリースしました。

その他のツール

Windows 10 バージョン 21H1 では、共通コアと、バージョン 2004 やバージョン 20H2 のものと同じシステム ファイル セットを使用しているので、以下のツールは更新しなくてもバージョン 21H1 で動作します。

  • Windows Assessment and Deployment Kit (Windows ADK) for Windows 10 バージョン 2004 – 大規模展開に向けて Windows イメージをカスタマイズしたり、システムの品質やパフォーマンス、追加コンポーネント、アプリケーションを、ユーザー状態移行ツール、Windows Performance Analyzer、Windows Performance Recorder、Windows システム イメージ マネージャー (SIM)、Windows Assessment Toolkit などのツールでテストしたりできます。
  • Windows ADK、バージョン 2004 用 Windows PE アドオン – Windows 10 デスクトップ エディション (Home、Pro、Enterprise、Education) のインストール、展開、修復に使用される小規模なオペレーティング システムです (注: Windows 10 バージョン 1809 よりも前のバージョンでは、Windows PE は ADK に含まれていました。Windows 10 バージョン 1809 以降では、Windows PE はアドオンです。最初に ADK をインストールしてから Windows PE アドオンをインストールすると、Windows PE が動作を開始します)。

更新されるリソース

Windows 10 バージョン 21H1 に対応するために、企業内での更新の管理や展開を効率的に行える主要リソースを更新します。これには以下のものが含まれます。

  • Windows リリース正常性ハブ – 更新関連のニュース、発表、ベスト プラクティス、ライフサイクルに関する重要なリマインダー、既知の問題の状態、更新の保留についての最新情報をすばやく確認できます。
  • Windows 10 リリース情報 – サービス オプション別の現行バージョンの Windows 10 のリストです。リリース日、ビルド番号、サービス終了日、リリース履歴が記載されています。
  • Windows 10 バージョン 21H1 の更新履歴 – Windows 10 バージョン 21H1 向けにリリースされたすべての更新プログラム (月例および緊急) を新しい順にまとめたリストです。

新機能の紹介

前述したように、Windows 10 バージョン 21H1 では、オフィス勤務とリモート勤務の従業員を共にサポートするため、特に使用されるコア エクスペリエンスに焦点を絞った機能セットを提供します。企業向けの主な機能をご紹介します。

  • Windows Hello のマルチカメラ サポート。これまで、デバイスに内蔵カメラと外付けカメラがある場合、Windows Hello ではユーザー認証に内蔵カメラを使用していましたが、Microsoft Teams などのアプリでは外付けカメラを使用していました。Windows 10 バージョン 21H1 では、デバイス内蔵と外付けの両方の Windows Hello 対応カメラがある場合、外付けカメラが Windows Hello と Windows Hello for Business の既定として設定されるようになりました。1 台のデバイスで複数のカメラを使用できる場合、Windows Hello での優先順位は以下のようになります。
    • SecureBIO カメラ
    • 外付け FrameServer カメラ (赤外線およびカラー センサー搭載)
    • 内蔵 FrameServer カメラ (赤外線およびカラー センサー搭載)
    • 外付けカメラ (赤外線センサーのみ搭載)
    • 内蔵カメラ (赤外線センサーのみ搭載)
    • センサー データ サービスまたはその他の従来のカメラ
  • Microsoft Defender Application Guard の機能強化。Windows 10 バージョン 21H1 では、エンド ユーザーがファイルを開く動作が高速化されると共に、Application Guard で潜在的なセキュリティ上の懸念をチェックします。
  • セキュリティ更新プログラムの配信。Windows 10 バージョン 21H1 では、Windows App Platform and Frameworks、Windows Apps、Windows Input and Composition、Windows Office Media、Windows Fundamentals、Windows Cryptography、Windows AI Platform、Windows カーネル、Windows Virtualization、Internet Explorer、Windows Media のセキュリティ更新プログラムを提供します。
  • Windows Management Instrumentation (WMI) のグループ ポリシー サービス (GPSVC) 更新時のパフォーマンスを強化、リモート ワークのシナリオをサポート。管理者がユーザーやコンピューターのグループのメンバーシップを変更する際に、その変更の伝播速度が遅くなります。最終的にはアクセス トークンが更新されますが、gpresult /r コマンドまたは gpresult /h コマンドが実行された場合、その変更はトラブルシューティングのシナリオに反映されません。この問題は特にリモート ワークのシナリオによく見られましたが、それに対処しました。

その他の最新情報

Windows 10 バージョン 21H1 以外にも、魅力的な新機能や新しいソリューションを精力的に開発しています。中には既にご存じの機能もあるかもしれません (注: 以下の機能の一部では、追加のライセンスやサービスが必要となります)。詳細については、リンク先をご確認ください。

  • パスワードレス認証 (英語) – 3 月に発表したとおり、Windows Hello for Business で、ハイブリッド環境でのパスワードレス認証の一般提供を開始しました。これはマイクロソフトのゼロ トラスト戦略における大きな節目となるもので、Temporary Access Pass などの機能によりユーザーと企業のセキュリティ確保を支援します。
  • Windows Update for Business 展開サービス – コンテンツの承認や展開スケジュールの設定を、サービス間アーキテクチャを通じて、ユーザーが直接行うことができます。Microsoft Graph API を使用して、Windows Update で配信されるコンテンツの承認、スケジュールの設定、保護における詳細な制御が可能です。
  • 更新の促進 – セキュリティ更新プログラムの促進機能により Windows Update for Business の遅延ポリシーをオーバーライドし、可能な限り迅速にインストールします。この機能は、重要なセキュリティ イベントが発生し、通常よりも迅速に更新プログラムを展開しなければならない場合に便利です。
  • 既知の問題のロールバック (英語) – Windows Update の実行中に問題が発生した場合、影響を受けたデバイスをすばやく生産的に使用できる状態に戻します。既知の問題のロールバックでは、セキュリティ以外のバグの修正をサポートしており、重大な不具合が発見された場合に、問題が発生している機能に絞って修復し、以前のリリースの挙動にすばやく戻します。
  • ニュースと関心事項 (英語) – Windows 10 バージョン 1909 以降を実行しているデバイスでは、地域の天気や交通情報、気になる株価、業務上または個人的な関心に基づいたトピックの最新ニュースを、タスクバーのニュースと関心事項から簡単にチェックできます。グループ ポリシーや Microsoft Endpoint Manager でニュースと関心事項を管理する方法については、こちらの記事 (英語)をご覧ください。
  • ユニバーサル プリント (英語) – 一般提供が開始され、お客様の企業でもご利用いただけるようになりました。ユニバーサル プリントはクラウド ベースの高品質な印刷サービスで、完全に Microsoft Azure 内で実行されるため、オンプレミスの印刷インフラストラクチャは必要ありません。
  • この他にも多数の機能があります。Windows IT Pro ブログ (英語) (Twitter アカウント: @MSWindowsITPro) で Windows 関連の最新の発表や新機能のリリースを、Microsoft Endpoint Manager ブログ (英語) (Twitter アカウント: @MSIntune) で Intune および Configuration Manager に関する発表や新機能をご確認ください。

展開に関する推奨事項

今回のリリースでは、対象を絞って展開を開始し、Windows 10 バージョン 21H1 で提供される新機能が自社でお使いのアプリ、デバイス、インフラストラクチャで正常に動作するかどうかをご確認いただくことをお勧めします。リモート ワークやハイブリッド ワークのシナリオで使用されるデバイスを更新する場合は、リモート環境での Windows 10 の新しいバージョンの展開に関する記事 (英語) をご覧になることをお勧めします。今回のリリースの広範なロールアウト戦略については、Windows 10 May 2021 Update の入手方法に関する John Cable の記事 (英語)をご覧ください。

Windows Update の基本事項を再確認したい場合は、以下のドキュメントをご確認ください。

手順ごとのオンライン トレーニングにより、更新戦略を最適化し、デバイス全体への更新プログラムの展開を高速化するための知識を習得していただけます。

一部の新機能をリリース前に試してみたいという方は、Windows Insider Program for Business にご参加ください。Insider Program 参加者の皆様は、一般提供開始前に展開、管理、セキュリティに関する新機能をテストし、フィードバックを提出することができます。詳細は、複数のデバイスで Windows 10 Insider ビルドのインストールを管理する方法 (英語) をご確認のうえ、今すぐお試しください。

Office Hours のご案内

最後に、今月の Windows Office Hours (英語) についてご案内します。このイベントでは、展開、サービス、更新に関する質疑応答や、さまざまなエキスパート チームによるサポートを実施しています。毎月開催される 1 時間のイベントで、リアルタイムに質問することも、時差がある場合は事前に質問を投稿 (英語) していただくこともできます。次回の開催は 2021 5 20 () です。予定表に追加 (英語) のうえ、ぜひご参加ください。

Office Hours のご案内

[1] すべての製品、市場、言語において、VLSC で完全にダウンロードが可能になるまでに 1 日かかる場合があります。

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