2021年5月28日 8:01 AM

マイクロソフトのハイブリッド ワークへの取り組み: お客様向けの新しいガイドを公開

Jared Spataro (Microsoft 365 担当コーポレート バイス プレジデント)

※ 本 Blog は米国時間 2021 年 5 月 21 日に公開された How Microsoft approaches hybrid work: A new guide to help our customers の日本語抄訳です。

本日、マイクロソフト CEO の Satya Nadella は、ハイブリッド ワークへの移行に際してのマイクロソフトの幅広いアプローチ (英語) に関する記事を公開しました。マイクロソフトは、こうしたアプローチに基づいて、現場のお客様と対話しています。

私のチームは毎日のように、世界中のビジネス リーダーやパートナーとのミーティングに臨んでいます。今後の従業員の職場環境を整えようと鋭意取り組んでいる方々と話していると、当然ながら、マイクロソフトはどうなのかとよく聞かれます。それに対してはまず、皆様と同じで特別なことをしているわけではないとお答えします。マイクロソフトも試行錯誤しながら、データを分析し、従業員の声に耳を傾け、効果を見極めて俊敏に対応しています。成長思考こそが、先が見えない状況で道筋を描く鍵だからです。

より柔軟な働き方に移行することは、すべてのリーダー、すべての組織にとって、大仕事であることは間違いありません。世界中の 16 万人を超える従業員にハイブリッド ワーク モデルを導入する計画を立てているマイクロソフトにとっても、それは同じです。どのような人も組織も、すべての答えを出せるわけではありません。それでも、成長思考に則って、学んでいることを互いに共有することで、さらに良い結果が得られるようになるはずです。

ハイブリッド ワークへの移行をナビゲートする 2 つの新しいリソース

このような理由から、先日マイクロソフトは 2 つのリソースを公開しました。この新しいリソースには、マイクロソフトがハイブリッド ワーク モデルを導入する中で学んできたことが詳しくまとめられています。皆様の組織に最適なハイブリッド ワーク計画の策定に、ぜひお役立てください。マイクロソフトは、ハイブリッド ワークに向けて組織を根本的に変革するためには、リーダーたちが力を合わせ、従業員、職場、プロセスにわたる柔軟な業務モデルを新たに構築する必要があると考えています。新しいリソースの核には、このような考えが反映されています。

最初にご紹介するリソースは「ハイブリッド ワークプレースの柔軟性に関する指針 (英語)」です。もともとは、マイクロソフトの従業員向けに作成されたものですが、ハイブリッド ワーク用のチームの取り決め事項、テンプレート、ツールなどが含まれているので、参考にしていただけると思います。また、従業員の健康を維持するための戦略や、オフィス勤務とリモート ワークの時間配分についての具体的なロードマップなど、あらゆる点を網羅した詳細な計画も示されています。今後も多くのアイデアをお伝えしていく予定です。

もう 1 つは「ハイブリッド ワーク: ビジネス リーダー向けガイド (英語)」です。ハイブリッド環境に向けて、従業員、職場、プロセスを再定義する方法についてマイクロソフトが学んだことが多数まとめられています。内容を簡単にご紹介しましょう。

従業員

より柔軟な職場環境で従業員が活躍できるようにするためには、企業文化の醸成から、人材の確保と定着、情報を収集する体制の構築まで、従業員エクスペリエンス全体を再考する必要があります。どの組織でも、柔軟性を最大限に高める移行計画や方針を立て、それに沿って企業文化のあらゆる側面にデジタル エンパシーを組み込めるようにしたいと考えています。マイクロソフトでは、柔軟な働き方についての明確なポリシー (英語) を従業員に示し、リモート ワークは勤務時間の 50% までと定めています。また、Viva インサイト (英語) の Workplace Analytics をはじめとするツールを使用して、プライバシーが保護された情報収集システムを構築し、デジタル データから従業員の兆候を捉えられるようにしています。これにより、マネージャーやリーダーは、チーム メンバーのウェルビーイングを確認できます。組織はこのしくみを通じて、マネージャーやリーダーが「あらゆる場所から人材を確保」したり、独自のチーム規範を定めたりできるようにしています。

職場

マイクロソフトの職場に対するアプローチでは、物理世界とデジタル世界の橋渡しをして、従業員のニーズに合わせて進化させることを目指しています。これについては、まず従業員の安全を第一に考えています。たとえば、Microsoft Power BI ダッシュボードで、公開および非公開のソースから得られた複数のデータを分析し、オフィスや現場への出勤を許可するタイミングや人数を判断しています。また、Power Apps で構築したシンプルなアプリを使って、従業員が出勤したときに健康状態を自己証明できるようにしています。

会議スペースに関しては、パンデミック以前の設計理念を大きく転換し、物理的な会議室に「いない」リモート メンバーを考慮した設計を行うようになりました。新しい設計様式と Microsoft Teams Rooms の革新的な機能 (英語) を組み合わせることで、すべてのメンバーの席を用意し、場所を問わず会議にしっかり参加できるようにしています。

プロセス

ハイブリッド ワークへの移行により、ビジネス リーダーは、重要な業務プロセスをこれまでとは違う大胆な方法で変革する貴重な機会を得られます。今後数か月間を、単に「オフィス勤務を再開する」期間と考えるのではなく、もっと大局的に捉える必要があります。この 1 年間に学んだことを活かして発展させるデジタル トランスフォーメーションのプロセスを見極め、優先順位を付けることに時間を充てましょう。これをおろそかにすると、競合他社に後れを取ってしまいます。未来に成功を収められるかどうかは、今にかかっています。

マイクロソフトはこの機会に、事業運営から営業まで、主要なビジネス プロセスを再構築しています。たとえば、インサイド セールス チームの変革では、Microsoft Power Platform (Power Automate、Power BI、Power Apps) を使用して、受注から決済までを自動化しているほか、一元化された Global Demand Center に費用を投じて、デジタル マーケティングの自動化によるリード獲得数の向上と顧客エンゲージメントの強化に取り組んでいます。

マイクロソフトが学んだこと、変革しようとしていることは、この他にもたくさんあります。ぜひこのガイド (英語) をダウンロードして、詳細をご覧ください。

私が成長思考を支持する一番の理由は、アイデアがどこからもたらされるにしろ、最善のアイデアを受け入れることを奨励している点です。今回ご紹介した 2 つのリソースがお役に立つことを願っています。また、皆様が取り組みの中で得られた気付きについてお聞かせいただければ幸いです。今私たちは、すべての人がより良い環境で働ける新しい世界を創造する機会を手にしています。

今後の動向に引き続きご注目ください。

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