2021年9月9日 12:35 AM

Microsoft Teams の新機能 | 2021 年 8 月

※ 本ブログは、米国時間 8 月 31 日に公開された “What’s New in Microsoft Teams | August 2021” の抄訳です。

Microsoft Teams の 8 月の最新情報をお届けします。この記事では、ご要望の多かった機能をはじめ、8 月に提供を開始した機能強化についてご紹介します。それでは早速見ていきましょう。
会議とウェビナー
通話
デバイス
Power Platform とカスタム開発
教育機関向け Teams
政府機関向け機能

会議とウェビナーに関する新機能

発表者モードでの画面共有に「レポーター」と「横並び」の新オプションが登場

Teams デスクトップ アプリでデスクトップやウィンドウを共有する場合に、これまでのスタンドアウト モードに加えて、2 つの新しい発表者モードが利用できるようになりました。レポーター モードでは、ニュース番組のように発表者の肩の上にコンテンツが映像資料として表示されます。横並びモードでは、コンテンツの横に発表者の映像が並んで表示されます。ニーズに合ったモードを選択することで、より訴求力のあるプレゼンテーションや相手を引き付けるコミュニケーションを行えます。詳細はこちらをご覧ください。

発表者モードでの画面共有に「レポーター」と「横並び」の新オプションが登場

Teams 会議のライブ キャプションとライブ トランスクリプトの対応言語が拡大

サポート対象のいずれかの言語で行う会議では、リアルタイムの字幕と文字起こしも利用できます。今回、ドイツ語、ポルトガル語 (ブラジル)、日本語、ヒンディー語など、新たに 27 の言語もサポートされるようになりました。これにより、会議に参加する際の柔軟性が向上し、発言内容をさらに明確に理解したり伝えたりできます。詳細については、ライブ キャプションライブ トランスクリプトのサポート記事をご覧ください。

Teams 会議のライブ キャプションとライブ トランスクリプトの対応言語が拡大

レコーディングとライブ トランスクリプトの同時開始

Teams でレコーディングを開始するときに、自動的にライブ トランスクリプションも開始できるようになりました。これにより、ワンクリックで、会議の記録と発言内容の詳細な文字起こしを実行できます。これを利用するには、トランスクリプションを許可するポリシーとクラウド レコーディングを許可するポリシーの両方が有効化されている必要があります。録画と文字起こしのデータには、会議終了後、会議の [レコーディングとトランスクリプト] タブからアクセスできます。詳細はこちらをご覧ください。

通話に関する新機能

仮想デスクトップ インフラストラクチャでのデュアル トーン マルチ周波数のサポート (Citrix Workspace のみ)

Citrix Workspace アプリ内で、Teams ユーザーがデュアル トーン マルチ周波数 (DTMF) ダイヤルを利用できるようになりました。DTMF を使用すると、Citrix Workspace で「参加」リンクをクリックする代わりに、Teams ダイヤル パッドから会議に参加できます。DTMF の詳細については、こちらをご参照ください。

デバイスに関する新機能

Android 向け Microsoft Teams Rooms の更新

Android 版 Microsoft Teams Rooms アプリの最新バージョン 1449/1.0.96.2021070803 が Teams 管理センターで公開されました。これには以下の機能が含まれます。

  • 新しいリモート プロビジョニングとサインイン エクスペリエンス
  • IT 管理者が Teams パネルをリモートでプロビジョニングしてサインインできるようにすれば、導入時の手間が減ります。Teams Rooms デバイスを設置して電源を入れた後、Teams 管理センターからリモートでサインインとプロビジョニングのプロセスを実行できるようになりました。プロセスの効率化により、迅速な利用開始や、計画的なデバイス展開が可能になります。詳細はこちらをご覧ください。
  • HDMI インジェストによる共有のサポート
  • 一部の Teams Rooms で、HDMI 接続での画面共有がサポートされました。デバイス接続時に自動的に共有を開始し、ユーザーはタッチ コンソールのホーム画面にある新しいボタンから投影機能をコントロールできます。

HDMI インジェストによる共有のサポート

  • 「今すぐ会議」への自動応答
  • Teams Rooms で、「今すぐ会議」の呼び出しへの自動応答を設定できるようになりました。これにより、ユーザーが呼び出しに応答するときにデバイスを操作することなく、Teams Rooms からアドホック通話に出ることができます。
  • 1080p の解像度でのビデオ配信
  • ほとんどの Teams Rooms デバイスで、解像度 1080p のビデオを配信できるようになりました。この機能のパフォーマンスは、帯域幅やその他の会議室やリモート参加者の条件によって異なる場合があります。

Android 向け Microsoft Teams Rooms の更新の詳細については、こちらをご覧ください。

Teams パネル

Teams パネルを更新して、以下の機能を追加しました。

  • Teams 拡張機能/基幹業務アプリによる Teams パネルのカスタマイズ: 企業のお客様は、組織の Teams パネルに Teams 拡張機能や基幹業務アプリを追加して、エクスペリエンスをカスタマイズできるようになりました。これを活用することで、チームが一堂に介し、学びや仕事に関する重要な情報、共通のツール、信頼できるプロセスを利用できるようになります。IT 管理者は Teams 管理センターから、Teams パネル デバイスに追加するアプリを選択したり、関連する権限をカスタマイズしたりできます。詳細はこちらをご覧ください。
スクリーンショットのアプリ ナビゲーションはサンプルのため、実際には利用できない場合があります。

スクリーンショットのアプリ ナビゲーションはサンプルのため、実際には利用できない場合があります。

  • リモート プロビジョニングとサインイン エクスペリエンス
  • IT 管理者が Teams パネルをリモートでプロビジョニングしてサインインできるようにすれば、導入時の手間が減ります。Teams パネル デバイスを設置して電源を入れた後、Teams 管理センターからリモートでサインインとプロビジョニングのプロセスを実行できるようになりました。プロセスの効率化により、迅速な利用開始や、計画的なデバイス展開が可能になります。詳細はこちら (英語) をご覧ください。
  • 機密性の高い会議名の非表示
  • IT 管理者は、機密性の高い会議名を共有スペースに表示しないようにできます。その場合、会議名は開催者の名前に置き換えられます。これにより、機密性の高い会議名がオフィスのディスプレイに表示されるのを回避できます。

機密性の高い会議名の非表示

新しい認定デバイス

AudioCodes の RXVCam10 は、変化に富んだコラボレーション重視の今日の職場に最適な、Microsoft Teams 認定のパーソナル Web カメラです。簡単な USB 接続で、場所を問わず、モニターやノート PC にすばやく安全に取り付けられます。詳細はこちらをご覧ください。

新しい認定デバイス

Power Platform とカスタム開発に関する新機能

Together モード拡張機能

開発者は、カスタム シーンを作成して会議の質を高めることができます。Together モードを拡張可能にすることにより、クリエイターが作成する臨場感あふれるシーンで、ビデオ会議を超えた空間を体験できるようになります。カスタム シーンを作成する方法については、こちらをご覧ください。

Together モード拡張機能

教育機関向けの新機能

Canvas での Teams 会議の作成、編集、参加

教師や生徒は Canvas のコースから直接、コース用の Teams 会議にアクセスしたり、会議を編集したりできます。会議の前後にアジェンダを一元的に確認でき、会議のスケジュール、編集、会議への参加は LMS コース内から行えます。さらに、セキュリティや会議の設定といった Teams の優れた機能もすべて利用できるため、安全で集中できる授業環境の整備に役立てられます。これらの機能は、IT 管理者が設定するユーザーごとの会議ポリシーに基づいており、デスクトップとウェブでサポートされます。

Blackboard のクラス チームでのコミュニケーションや共同作業

Microsoft Teams は、生徒と教師のコミュニケーションには欠かせませんが、これまでは教師が LMS コース用のチームを簡単に作成する方法がありませんでした。このたび、コースの登録者名簿に基づいて、教師が適切なユーザー ロールでクラス用のチームを作成できるようになりました。デスクトップ、モバイル、Web の各プラットフォームで、Blackboard のコースから直接、教師と生徒が各自のクラスのチームに移動できます。

Reading Progress

Reading Progress は、生徒の能力に最適な環境で音読スキルを習得できるようにするアプリです。教師が音読する文章を指定し、クラス全員、特定のグループ、または生徒個人に割り当てることができます。生徒が文章を音読すると、教師がその録音データを確認し、間違いを手動で見つけたり、自動検出機能を使ってエラーを洗い出したりできます。データを録音することで、生徒と教師が、リモートまたは教室で柔軟に音読を練習できます。これにより、生徒 1 人ひとりに適切なタイミングで適切なサポートを提供でき、定期的な音読スキル チェックの計画も容易になります。Reading Progress の詳細については、こちら (英語) をご覧ください。

Reading Progress

クラス用チームのナビゲーションの簡素化

クラス用チームのどのチャネルからでも、教師が課題、成績、クラス ノートブック、インサイトに簡単にアクセスできるようになりました。クラス用チームを開くと、新しい操作画面が表示されます。一般チャネルや作成した他のチャネルにタブを追加することもできます。この新しいビューは、チームにグリッド ビュー レイアウトを指定しているすべての教師と生徒が利用できます。IT 管理者は、ピン留め済みのナビゲーション メニューを削除できます (生徒は、クラス ノートブック、課題、成績のみを閲覧可能で、インサイトは表示されません)。

クラス用チームのナビゲーションの簡素化

教育機関向けのインサイトの更新など、Microsoft Teams for Education の今月の新機能や機能強化については、こちら (英語) でご確認ください。

政府機関向けの新機能

現在マイクロソフトのマルチテナント クラウド環境の法人のお客様に提供している以下の機能が、米国の Government Community Cloud (GCC)、Government Community Cloud High (GCC-High)、国防総省 (DoD) のお客様向けにロールアウトされています。

発表者モードでの画面共有に「レポーター」と「横並び」の新オプションが登場

Teams デスクトップ アプリでデスクトップやウィンドウを共有する場合に、2 つの新しい発表者モードが利用できるようになりました。レポーター モードでは、ニュース番組のように発表者の肩の上にコンテンツが映像資料として表示されます。横並びモードでは、コンテンツの横に発表者の映像が並んで表示されます。ニーズに合ったモードを選択することで、より訴求力のあるプレゼンテーションや相手を引き付けるコミュニケーションを行えます。この機能は GCC でご利用いただけます。詳細はこちらをご覧ください。

ブレークアウト ルームのタイマー、保持期間、参加者の再割り当て

ブレークアウト ルームの設定時に、5 ~ 60 分のタイマーを設定できるようになりました。時間切れになると自動的にブレークアウト ルームが閉じ、参加者はメインの会議室に戻ります。ブレークアウト ルームを使用している間に、開催者が参加者を再割り当てすることもできます。また、ブレークアウト ルームの割り当てを複数セッションにわたって保持することも可能です。これらの機能は、ディスカッションを効率的に管理し、各ブレークアウト ルームの参加者の割り当てを適切に維持したい場合に便利です。この機能は GCC-High でご利用いただけます。詳細はこちらをご覧ください。

ブレークアウト ルームのタイマー、保持期間、参加者の再割り当て

Teams 会議のライブ キャプションとライブ トランスクリプトの対応言語が拡大

サポート対象のいずれかの言語で行う会議では、リアルタイムの字幕と文字起こしも利用できます。今回、ドイツ語、ポルトガル語 (ブラジル)、日本語、ヒンディー語など、新たに 27 の言語もサポートされるようになりました。これにより、会議に参加する際の柔軟性が向上し、発言内容をさらに明確に理解したり伝えたりできます。この機能は GCC でご利用いただけます。詳細については、ライブ キャプションライブ トランスクリプトのサポート記事をご覧ください。

Teams 会議の発言者情報付きライブ トランスクリプト

ライブ トランスクリプトを利用すると、会議の映像や音声と一緒に会話の内容 (米国英語) をリアルタイムで追うことができ、耳の不自由な参加者や言語レベルが異なる参加者に配慮したインクルーシブな会議を行えます。また、会議に遅れて参加したり、不参加の場合でも、トランスクリプトを読むことで、会議の内容を把握したり、発言者名で内容を検索したりすることができます。この機能を使用するには、管理者がトランスクリプションを許可するポリシーを有効にする必要があります。この機能は GCC でご利用いただけます。詳細はこちら (英語) をご覧ください。

Teams 会議の発言者情報付きライブ トランスクリプト

レコーディングとライブ トランスクリプトの同時開始

Teams でレコーディングを開始するときに、自動的にライブ トランスクリプションも開始できるようになりました。これにより、ワンクリックで、会議の記録と発言内容の詳細な文字起こしを実行できます。これを利用するには、トランスクリプションを許可するポリシーとクラウド レコーディングを許可するポリシーの両方が有効化されている必要があります。録画と文字起こしのデータには、会議終了後、会議の [レコーディングとトランスクリプト] タブからアクセスできます。この機能は GCC でご利用いただけます。詳細はこちらをご覧ください。

すべての挙手の解除

会議の開催者や発表者は、複数の挙手をワンクリックですべて解除できるようになりました。参加者ウィンドウにアクセスして、[Lower all hands] をクリックするだけです。これは、関連する質問に回答した後、新しい質問に移る前にすべての挙手をすばやく解除できます。この機能は GCC と GCC-High でご利用いただけます。詳細はこちらをご覧ください。

すべての挙手の解除

Mac の共有時にコンピューターの音声を含める

Mac デスクトップ版のユーザーも、Teams 会議で画面共有する際に音声を含めることができるようになりました。この機能は、ナレーションや音楽が入っている動画を共有するときに便利です。全員が同時に視聴でき、エコーや同期の問題を心配する必要はありません。コンテンツを共有するときにこの設定が表示されます。この機能は GCC と GCC-High でご利用いただけます。詳細はこちらをご覧ください。

参加者のビデオの設定の更新

参加者のオーディオとビデオの権限を管理して、会議中の混乱を防ぎ、安全な環境を確保するための方法を新たに導入しました。会議前に、すべての参加者のカメラを、開催者の権限で有効化または無効化できます。また、参加者が自身でカメラを使用することを選択するように設定できます。この機能は GCC と GCC-High でご利用いただけます。詳細はこちらをご覧ください。

仮想デスクトップ インフラストラクチャでのデュアル トーン多重周波数のサポート (Citrix Workspace のみ)

Citrix Workspace アプリ内で、Teams ユーザーがデュアル トーン マルチ周波数 (DTMF) ダイヤルを利用できるようになりました。DTMF を使用すると、Citrix Workspace で「参加」リンクをクリックする代わりに、Teams ダイヤル パッドから会議に参加できます。この機能は GCC でご利用いただけます。DTMF の詳細については、こちらをご参照ください。

Teams の通知を Windows 10 ネイティブ形式で

通知のスタイルを、組み込みの Teams 形式と Windows ネイティブ形式から選べるようになりました。後者には、集中したいときに煩わしい通知をオフにできる集中モード、Windows 10 アクション センターとの統合による 1 か所での通知確認など、さまざまなメリットがあります。Windows ビルド 10.0.17763.288 以降をご利用の場合は、Teams の通知設定で今回の変更を適用できます。この機能は GCC-High、DoD でご利用いただけます。詳細はこちらをご覧ください。

Teams の通知を Windows 10 ネイティブ形式で

Teams の通知を macOS ネイティブ形式で

Microsoft Teams の通知を、Teams 標準の通知または macOS ネイティブ通知のいずれかで受信できるようになりました。ネイティブ通知を選択した場合、OS の通知設定が Teams に継承され、通知オフ時間、アクション センターによるトリアージ設定、その他のネイティブ機能がサポートされます。macOS 10.15 以降でのみ利用可能です。この機能は GCC と GCC-High でご利用いただけます。詳細はこちらをご覧ください。

Teams の通知を macOS ネイティブ形式で

チャット プレビュー通知の設定

画面共有時や、他人に画面を見られているときなど、通知を非表示にしておきたい場合があります。今回の機能強化により、メッセージのプレビューの表示設定を変更して制御できるようになりました。この機能は GCC-High、DoD でご利用いただけます。詳細はこちらをご覧ください。

チャット プレビュー通知の設定

政府機関向け Teams の組織のアプリ ストアのカスタマイズ

ロゴ、カスタム背景、カスタム テキスト カラーを追加して、Teams の組織のアプリ ストアを会社のブランディングに合わせてカスタマイズできるようになりました。これにより、エンド ユーザーの気分が高まる雰囲気を作り出せます。この機能は GCC でご利用いただけます。

デバイス管理機能

Teams 管理センターのデバイス管理機能が DoD 環境でサポートされました。

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